ニキビの原因は乾燥肌だった?対策方法やスキンケア選びのコツを解説

ニキビと言えば、若い世代にできるイメージが強いかもしれませんが、皮脂の分泌量が多いと毛穴が詰まりやすくなるため、ニキビができやすくなります。

ただし、ニキビができるのは皮脂の分泌量が多い方だけではありません。実は乾燥肌が原因でニキビができることもあります。大人になってもなかなか治らないニキビは、乾燥肌の原因かもしれません。今回は、乾燥肌とニキビの関連性や対策方法、乾燥肌の方がスキンケアを選ぶポイントなどについて詳しく解説します。

この記事を書いた専門家

宇井千穂

皮膚科医

全日空客室乗務員を経て北里大学医学部を卒業し、現在、皮膚科医・美容皮膚科医として、秋葉原駅近くにある「やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院」の院長を勤めている。シミ治療をはじめとしたアンチエイジングを得意とする医療を提供。皮膚科医としては、本(アトピーを治す方法)を出版するなど、アトピー性皮膚炎やニキビなどを中心とした皮膚疾患を診察している。 web雑誌での連載やサプリメント、化粧品の監修など、多方面で活躍中。 出演、監修実績 ➤21.1 NHK「あさいち」 ➤21.2 フジテレビ「げんじろうの実験」 ➤21.5 日本テレビ「世界一受けたい授業」、フジテレビ「ヒルナンデス」、フジテレビ「ニュース番組イット」「マツコ&有吉 かりそめ天国」、フジテレビ「ポップUP」等など
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大人になってできるニキビの原因

皮脂の分泌量が多くなり始める10代は、ニキビができやすい時期です。自然に落ち着く方もいますが、大人になってもニキビに悩まされている方も少なくありません。

また、思春期の子どもと大人とでは、ニキビができる原因が異なります。自分に合ったケアを正しく行うためにも、まずは思春期ニキビと大人ニキビの違いについて知っておきましょう。

思春期ニキビの原因

20代になるとホルモンバランスが安定してくるので、自然とニキビは治ると言われていますが、思春期と呼ばれる10代は、ホルモンバランスが変化することで男女ともに皮脂の分泌量が増えています。分泌された皮脂がきれいに取り除かれれば問題ありませんが、そのまま毛穴に詰まるとアクネ菌が繁殖してニキビになってしまうのです。

大人ニキビの原因

20代になってもできる大人ニキビは、肌の乾燥が原因という場合もあり、ターンオーバーが乱れて新陳代謝がうまく行われなくなることもあります。

本来なら剥がれ落ちるはずの角質が肌に残った状態になり、角質が毛穴をふさいでしまい、皮脂が外に出られず毛穴が詰まってしまい、アクネ菌が繁殖してニキビができるのです。

他にも睡眠不足や食生活の乱れ、誤ったスキンケアやストレス、ホルモンバランスの乱れなども肌が乾燥する原因の一つです。

ニキビができると、サッパリした使い心地の化粧水を使ったり、保湿を最小限にしたりしてしまうことがありますが、大人ニキビができている場合、そういったケアは逆効果となります。思春期ニキビと大人ニキビは原因が違うので、対策方法も異なるということを意識しておきましょう。

乾燥肌なのにニキビができる原因は?

ニキビといえば、皮脂の量が多い方ができやすいというイメージが強いですが、肌が乾燥しているのにニキビができると聞くと、少し不思議に思うかもしれません。

乾燥肌でニキビができるというのは、乾燥によって角質が毛穴に溜まりやすくなること、皮脂の分泌量が増えることの2つが主に関係しています。

また、保湿をしていると、健康な肌が作られやすくなります。保湿をきちんとして肌を育てましょう。

乾燥肌の対策をしてニキビを少しでも減らしたい方、乾燥肌によるかゆみについては以下の記事で詳しく解説をしています。

乾燥肌におすすめの対策は?うるおいを守る6つの対策を解説

2023.11.15

乾燥ニキビができやすい場所は?

乾燥ニキビは、Uゾーンによくできます。Uゾーンとは、頬と口周り、あごを結んだラインのことです。Uゾーンは皮脂の分泌量が少ないため、乾燥しやすくなっています。20代になってUゾーンにニキビがよくできる場合は、乾燥が原因だと考えて良いでしょう。

一方で思春期ニキビの場合は、額や小鼻のようにTゾーンと呼ばれる部位によくできます。Tゾーンは皮脂の分泌量が多いため、性ホルモンや成長ホルモンが活発になる10代でニキビができやすい部位です。

乾燥ニキビができるタイミングとしては、空気が乾燥する冬、エアコンをつける夏、花粉症で肌が荒れやすい春などが挙げられます。

また、季節に関係なく誤ったスキンケアによって肌が乾燥し、ニキビができている方も珍しくないので、乾燥ニキビ対策を正しく行いましょう。

乾燥ニキビ対策4選

乾燥肌が原因でニキビができている場合、まずは乾燥対策をしっかり行うことが大切です。ニキビ治療のためには専用の治療薬を使うことが有効ですが、乾燥肌そのものを改善しなければいくら治療薬を使ってもニキビは再びできてしまいます。では、どのような乾燥肌対策を行えば良いのかについて詳しく見ていきましょう。

毎日の保湿

乾燥肌が原因でニキビができているのなら、まずは保湿をしっかり行うように心がけてください。化粧水は肌がひんやりと感じるくらいまでしっかりなじませます。ニキビができているとベタつきが少ない化粧水に目が行きがちですが、保湿効果があるものを選びましょう。

ただし、油分が多く、あまりにベタつきが多いアイテムはおすすめできません。いくら肌が乾燥しているとはいえ、油分が過剰に含まれるとかえって逆効果となるので、肌がベタつかない程度に内側からしっかり保湿できるものが理想です。

化粧水が肌にしっかりとなじんだら、顔全体に水分が逃げないようにふたをするようなイメージで乳液やクリームを使って整えます。このようなケアをすることで、肌のバリア機能が整い、ターンオーバーが正常化し、ニキビができにくい肌を保てるのです。

丁寧な洗顔

洗顔は保湿と同じくらい、乾燥肌対策をするうえで重要になるものです。間違った洗顔を続けていると、いくら保湿を行っても肌はすぐに乾燥します。肌に残っている余計な皮脂や汚れを落としつつ、必要なうるおいは残すように洗うことが大切です。

そのためには、程よい洗浄力を持つ洗顔料を選ぶ必要があります。洗顔後に肌にツッパリ感があれば、洗浄力が強い可能性があるので、マイルドなものに切り替えてみてください。

洗うときは、ゴシゴシこすらず、泡で包むように優しく洗い、洗い流すときはぬるま湯を使いましょう。お湯の温度が高すぎると、泡と一緒に必要な皮脂まで流れてしまうので、気をつけましょう。洗顔した後は、タオルで軽く水分を拭き取ってください。

バランスの取れた食事

栄養バランスが乱れた生活を続けていると、肌にも影響が出てしまいます。肌を乾燥させないためには、肉や魚、野菜などを採り入れ、バランスを考えて食べましょう。

美肌作りをするためには、たんぱく質とビタミン、脂質、ミネラル、炭水化物の6つをバランス良く食べることが大切です。とくにたんぱく質は、肌を作る土台となるため欠かせません。

ビタミンは、肌を健やかに保つために必要な成分です。中でも脂溶性ビタミンであるビタミンAは、コラーゲンの生成を助ける働きがあるため、乾燥肌の対策に役立ちます。

また、脂質は肌を構成する細胞膜の主成分であり、ミネラルにはカルシウムや鉄、亜鉛などが含まれており、とくに亜鉛は肌のターンオーバーを正常に保つために必要な成分、炭水化物にはターンオーバーを促進させる働きがあると言われています。

肌の乾燥に良い食べ物については以下の記事で詳しく解説をしています。

乾燥肌に良い食べ物とは?栄養素を知って食事で肌質改善!

2023.11.29

紫外線対策

紫外線はシミやそばかすの原因となるだけではありません。肌のバリア機能にダメージを与えて、乾燥肌を招くことがあります。バリア機能がうまく働かなくなると、肌の水分を保持するのが難しくなり、乾燥しやすくなります。乾燥肌が気になる方は、紫外線対策を毎日行いましょう。

紫外線が降り注いでいるのは夏だけではありません。年間を通して紫外線の影響を受けるため、季節を問わずしっかりと紫外線対策を行う必要があります。日焼け止めを塗ったり、帽子をかぶったりして、紫外線が肌に直接当たらないようにしてください。

乾燥肌の方がスキンケアアイテムを選ぶポイント

乾燥肌によるニキビを防ぐためには、次のポイントを押さえてスキンケアアイテムを選びましょう。

低刺激

乾燥肌の方は、バリア機能が低下しているため、外からの刺激を受けやすくなっています。そのため、できるだけ刺激が少ないスキンケアアイテムを選ぶことが大切です。「敏感肌用」や「低刺激」と書かれたものを選びましょう。

ただし、敏感肌用や低刺激と表示されていても、必ずしも肌にトラブルが起こらないわけではありません。人によって合わない成分が異なるため、自分の肌に何が合わないのかを見極める必要があります。

肌に刺激を与える成分についてわかっている方は、その成分が含まれていないものをピンポイントで選び、使ってみましょう。

保湿成分

乾燥肌が気になるときは保湿成分にもこだわりましょう。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンやエラスチンなどが配合されたスキンケアアイテムは、保湿力に優れているので乾燥肌対策に向いています。

セラミドは角質層に水分と油分を与える成分です。バリア機能にも深く関わっているため、乾燥によるニキビ対策には適切と言えるでしょう。また、ヒアルロン酸は細胞同士をつなぎ合わせる成分、コラーゲンは弾力を与えて水分を抱え込むための成分です。エラスチンは、コラーゲンとともに働いて肌の弾力を維持します。

続けやすさ

肌に合うかどうか、保湿成分が入っているかどうかも大切ですが、続けやすさを考えることも重要です。乾燥肌対策は1日だけ行ってもあまり意味がありません。毎日行って初めて肌に変化が出てくるものです。

金額的に続けやすいアイテムなのか、ストレスを感じない使い心地なのかなどをトータルで判断したうえで適切なスキンケアアイテムを探しましょう。自分に合うスキンケアアイテムをしっかり使い続けることで、乾燥肌が改善され、ニキビもできにくくなります。

乾燥肌の方でもニキビ対策は丁寧に!

肌が乾燥すると剥がれ落ちるはずの角質が溜まって毛穴がふさがれ、皮脂が詰まってしまうため、ニキビは脂性肌の方だけでなく、乾燥肌の方でもできます。また、乾燥した肌にうるおいを与えようと皮脂の分泌量が増えてしまうことも原因の一つです。

Uゾーンにニキビができやすい方は、乾燥が原因かもしれません。しっかり保湿を行い、乾燥しづらい状態にすることでニキビの改善につながります。

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