ファクタリングで架空債権・二重譲渡はやばい・バレないは嘘|刑事告訴されて弁護士を雇う羽目になる

ファクタリングで架空債権を用意したり二重譲渡したりしても、上手くいけばバレないのではと考える方もいるでしょう。

しかし、架空債権の譲渡や二重譲渡はバレる可能性が高く、最悪の場合は刑事告訴されて弁護士を雇う羽目になります。

そこで本記事では、ファクタリングで架空債権・二重譲渡がやばい理由について解説します。

また、ファクタリング業界に潜む悪徳業者・反社の存在や、審査通過率を少しでも高めるポイントについてもお伝えするので、ぜひ最後までお付き合いください。

架空債権のファクタリングは詐欺!二重譲渡はバレて刑事告訴される?弁護士に頼めば大丈夫?

まずは、ファクタリングで架空債権を用意したり二重譲渡したりする行為が詐欺に該当する事実について解説します。

さらに、架空債権を譲渡しても必ずバレる理由や、刑事告訴されるとどのような罪になるのかについてもお伝えします。

  • 架空債権のファクタリングや二重譲渡はバレる
  • 架空債権のファクタリングは詐欺罪・私文書偽造罪・公文書偽造罪
  • 万が一架空債権や二重譲渡したら弁護士に相談

架空債権のファクタリングや二重譲渡はバレる

架空債権のファクタリングや二重譲渡をしても、その事実はファクタリング会社にバレる可能性が高いでしょう。

なぜなら、ファクタリングでは必ず「買取額+手数料」をファクタリング会社に支払う必要があるからです。

仮に、架空債権や二重譲渡で審査に通って資金調達できても、最終的にはファクタリング会社への支払いができずバレてしまいます。

また、ファクタリング会社は買取前にしっかり審査しているため、そこで架空債権や二重譲渡だとわかり刑事告訴されるケースもあります。

架空債権のファクタリングは詐欺罪・私文書偽造罪・公文書偽造罪

架空債権の譲渡や二重譲渡がバレてファクタリング会社から刑事告訴された場合は、以下のような罪に問われる可能性があります。

内容罰則
詐欺罪虚偽の事実を告げて相手を欺き、財物を不正に取得する行為。10年以下の懲役刑
私文書偽造罪民間人や法人が作成する文書を偽造する行為。3ヶ月以上5年以下の懲役刑
公文書偽造罪国や自治体など公的機関が発行する文書や書類を偽造する行為。1年以上10年以下の懲役刑

どれも、罰金刑なしの懲役刑が法定刑という非常に重い罪です。

また、詐欺罪に関しては被害額が500万円を超えると、執行猶予が付かず即実刑になる可能性が高いでしょう。

資金調達や事業経営どころではなくなってしまうので、絶対に架空債権の譲渡や二重譲渡はしないようにしてください。

万が一架空債権や二重譲渡したら弁護士に相談

本来、ファクタリングは貸付ではなく債権の譲渡なので、資金が未回収となった際の負債はファクタリング会社が背負うルールとなっています。

しかし、架空債権や二重譲渡の場合は詐欺になる可能性が高く、「刑事告訴する」「裁判で訴える」と責められる恐れがあります。

そのような場合、お金が手元にあるなら返すようにしてください。

もし返せるお金がないなら、まずは弁護士に相談しましょう。

弁護士事務所の中には、ファクタリングに関する事例を得意としているところがあるので探してみてください。

そもそもファクタリングはやばい?反社って本当?悪徳業者に注意

そもそも、ファクタリングに対して「違法では?」「やばい」と考える方もいるでしょう。

しかし、ファクタリング自体は法律で認められた正規のサービスです。

(債権の譲渡性)

第四百六十六条 債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。

引用:e-Gov「民法|第四百六十六条」

以上の通り、売掛債権の譲渡は民法第466条によって認められています。

また、2020年4月の法改正によって、契約書の中に「権利譲渡禁止の特約」の記載があっても債権を譲渡できるようになりました。

改正前改正後
債権は、譲り渡すことができる。
ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。
2 前項の規定は、当事者が反対の意思を表示した場合には、適用しない。
ただし、その意思表示は、善意の第三者に対抗することができない。
債権は、譲り渡すことができる。
ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。
2 当事者が債権の譲渡を禁止し、又は制限する旨の意思表示(以下「譲渡制限の意思表示」という。)をしたときであっても、債権の譲渡は、その効力を妨げられない。

引用:国税庁「債権譲渡と国税債権の保全を巡る最近の動向」

ただし、ファクタリングを装って金利を設定し、違法な貸付を行う行為については法律で禁じられています。

ところが、法律で禁じていても上記の行為を行う反社や悪徳業者は後を絶ちません。

近時、ファクタリングを装った高金利の貸付けを行うヤミ金融業者の存在が確認されています。

また、ファクタリングとして行われる取引であっても、経済的に貸付けと同様の機能を有していると思われるようなものは、貸金業に該当するおそれがあります。

事業者の皆様におかれては、こうした偽装ファクタリングを利用することのないよう、十分注意してください。

引用:金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」

このように、金融庁でも注意を呼びかけるほどの事態に発展しているので、ファクタリング会社を選ぶ際は評判等を調査するようにしてください。

架空債権でのファクタリングはNG!ファクタリング審査に通過するポイント

前述の通り、架空債権の譲渡や二重譲渡は違法です。

しかし、架空債権や二重譲渡ではないにもかかわらず、資金が回収できないリスクが高いとして審査に落ちるケースがあります。

そのような事態を避けるために、ここでは審査通過率を上げるポイントについて解説します。

  • 支払サイトが短い売掛債権を用意する
  • 3社間ファクタリングを選ぶ
  • 審査通過率が高いファクタリング会社を選ぶ

支払サイトが短い売掛債権を用意する

支払サイトが長すぎると、その間に売掛先が倒産して資金が回収できなくなる可能性があります。

そのため、ファクタリング会社では支払サイトが長すぎる売掛債権を買取不可とする傾向があるのです。

一般的に、ファクタリングで用意する債権の支払サイトは、長くても2ヶ月程度が良いとされています。

また、支払サイトが1ヶ月程度と短ければ、さらに審査に通る可能性は高くなるでしょう。

3社間ファクタリングを選ぶ

ファクタリングには、以下の2つの取引方法があります。

  • 2社間:利用者とファクタリングの2社で取引する
  • 3社間:利用者とファクタリング会社と売掛先の3社で取引する

3社間の方が、売掛先の同意が得られるため未回収となるリスクが低く、審査に通りやすい傾向にあります。

デメリットとしては、売掛先に資金繰りが悪い事実を知られるという点が挙げられます。

このデメリットを理解したうえで問題ないと考えるなら、審査通過率を上げるためにも3社間による取引を選ぶようにしてください。

審査通過率が高いファクタリング会社を選ぶ

ファクタリングの審査通過率は平均70%前後とされています。

ところが、中には審査通過率が90%を超えるファクタリング会社が存在します。

そのようなファクタリング会社を選べば、必然的に審査に通る可能性が高くなるのでおすすめです。

審査通過率が高い有名なファクタリング会社としては、以下の5つが挙げられます。

サービス名審査通過率
QuQuMo98%
アクセルファクター93%
ビートレーディング98%
日本中小企業金融サポート機構95%
ペイトナーファクタリング90%以上

上記5社の詳細については、次の項目で詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。

安全に利用できるファクタリング業者ならこの5社

審査通過率が高く、安全に利用できるファクタリング会社を5つご紹介します。

  • QuQuMo
  • アクセルファクター
  • ビートレーディング
  • 中小企業金融サポート機構
  • ペイトナーファクタリング

QuQuMo

QuQuMo」は、審査通過率98%という業界最高水準を誇る人気のサービスです。

利用対象者には、法人だけでなく個人事業主やフリーランスも含まれており、非常に多くの事業者を受け入れていることがわかります。

また、申し込みは24時間365日いつでもパソコンやスマホから行えます。

面談や電話は不要で必要書類も「通帳」と「請求書」の2点だけと、利便性の高さが伺えます。

手数料も1%〜と業界最低水準なので、低コストで資金調達したいならQuQuMoは外せないでしょう。

運営会社株式会社アクティブサポート
利用対象者法人・個人事業主・フリーランス
買取可能額上限なし
手数料1%~
入金スピード最短2時間
契約の種類2社間ファクタリング
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

QuQuMoの詳細はこちらから

アクセルファクター

アクセルファクター」は、2社間と3社間の両方の契約が用意されたサービスです。

2社間であれば売掛先にバレずに資金調達できます。

反対に3社間なら、売掛先の同意を得てから資金調達できるので、審査に通る確率をグッと高められるでしょう。

あなたの希望にあわせて最適な契約を選べるのでおすすめです。

また、売掛金が多ければ多いほど手数料が安くなる仕組みなので、大口の債権を保有している事業者なら低コストで資金調達できるでしょう。

運営会社株式会社アクセルファクター
利用対象者法人、個人事業主
買取可能額30万円~無制限
手数料1%〜10%(売掛金が多いほど手数料が低くなる)
入金スピード最短1時間で、遅くとも翌日
契約の種類2社間、3社間
債権譲渡登記審査結果によって不要の契約も可能
オンライン手続き可能

アクセルファクターの詳細はこちらから

ビートレーディング

ビートレーディング」は、2社間・3社間の契約に加えて、診療報酬・介護報酬・注文書といった珍しい種類も取り扱っているサービスです。

請求書よりも前の段階で作成する注文書でも買取してくれるので、他社よりも早いタイミングで資金調達できます。

また、入金スピードが最短2時間と素早い対応も強みの一つです。

午前中に申し込んでも同日の午後には資金調達できる可能性があるので、緊急事態に陥っている事業者の方は検討してみると良いでしょう。

運営会社株式会社ビートレーディング
利用対象者法人・個人事業主
買取可能額下限上限なし
手数料2社間:4%~12%3社間:2%~9%
入金スピード最短2時間
契約の種類2社間・3社間、診療報酬・介護報酬・注文書
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

ビートレーディングの詳細はこちらから

中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構」は、上限下限なしで債権を買い取りしてくれる人気のサービスです。

小口から大口の買取まで幅広く対応してくれるので、個人事業主や中小企業、大手企業の方まで多くの事業者が利用できます。

また、手数料が1.5%〜10.0%と低めの設定です。

売掛債権の金額が高いほど割り当てられる手数料は下がるので、大口の債権を保有している事業者にこそおすすめの業者です。

運営会社一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構
利用対象者法人、個人事業主
買取可能額下限上限なし
手数料1.5%~10.0%
入金スピード最短即日
契約の種類2社間、3社間
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

日本中小企業金融サポート機構の詳細はこちらから

ペイトナーファクタリング

ペイトナーファクタリング」は、申し込みから入金までのスピードが最短10分と業界最速を誇る評判のサービスです。

フリーランス・個人事業主向けを掲げており、買取可能額も最低1万円からと少額です。

大口の売掛債権を保有しておらず、買取を諦めていた個人事業主の方でも問題なく利用できるでしょう。

ただし、買取可能額の上限が初回25万円で2回目以降でも100万円と低い設定です。

事業が成長して大口の取引が増えてきたら、他の業者を探すようにしてください。

運営会社ペイトナー株式会社(旧yup株式会社)
利用対象者法人、個人事業主、フリーランス
買取可能額初回:1万~25万円2回目以降:1万~100万円
手数料10%
入金スピード最短10分
契約の種類2社間
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

ペイトナーファクタリングの詳細はこちらから

ファクタリング審査が不安な方は必要書類が少ない資金繰り改善法もおすすめ

最後は、ファクタリングの審査に不安を抱えている方におすすめの、必要書類が少ないサービスを2つご紹介します。

  • GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」
  • 支払い.com

GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」

「GMOあおぞらネット銀行」が提供する「あんしんワイド」は、必要書類が「銀行口座の入出金明細(直近2ヶ月以上の連続した取引)」だけというビジネスローンです。

通常のビジネスローンなら求められる、「決算書」や「事業計画書」「2期分の確定申告書」等の書類は必要ありません。

そのため、創業期であっても申し込みOKです。

それどころか、赤字決算の事業者であっても将来性を踏まえて審査してくれるので、融資を受けられる可能性があります。

ちなみに、あんしんワイドは一度契約すれば限度額の範囲内で何度でも借りられる融資枠型のビジネスローンです。

今のうちに契約を済ませておけば、万が一の事態に陥っても焦らずに資金調達ができるでしょう。

初回契約は最短2営業日かかるので、気になる方は早めに行動に移してください。

融資対象法人
融資スピード最短2営業日
借入限度額10万円〜1,000万円以内
実質年率0.9%~14.0%(固定金利・審査のうえ決定)
担保・保証人原則不要

GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」の詳細はこちらから

支払い.com

支払い.com」は、面談や審査不要で資金調達できる新しいサービスです。

仕組みは単純で、予定している銀行振込を支払い.comに立て替えてもらい、自身はクレジットカードを使い支払い.comに「支払額+手数料4%」を入金するだけです。

パソコンやスマホから最短60秒で申し込めて、早ければ1日後には資金繰りを改善できます。

最長60日先まで支払期限を延長できるので、その間に事業の立て直し等ができるというわけです。

申し込みで必要なのは決済に使うクレジットカードのみです。

ファクタリングやビジネスローンよりも利用のハードルが低いので、審査に不安を抱えている方でも気兼ねなく申し込めるでしょう。

ちなみに、振込名義人は任意の名前に変更できるため、取引先に支払い.comの利用がバレる心配はありません。

支払い.comの詳細はこちらから

まとめ

ファクタリングで架空債権の譲渡や二重譲渡は違法です。

刑事告訴されて詐欺罪が認められれば、懲役10年以下の刑罰に処されます。

加えて、架空債権の譲渡や二重譲渡はファクタリング会社への支払いができなくなり、最終的にはバレてしまいます。

大きな罪になるので、絶対に行わないようにしてください。

また、近年はファクタリング会社を装って違法な貸し付けを行う悪徳業者が問題となっています。

実態がつかめない業者は利用しない方が良いでしょう。

今回ご紹介した5社であれば安心・安全に利用できるので、ぜひ詳細をチェックしてみてください。

ファクタリング会社手数料買取可能額入金スピード
QuQuMo1%~上限なし最短2時間
アクセルファクター1%〜10%30万円~無制限最短1時間
ビートレーディング2社間:4%~12%3社間:2%~9%下限上限なし最短2時間
日本中小企業金融サポート機構1.5%~10.0%下限上限なし最短即日
ペイトナーファクタリング10%初回:1万~25万円2回目以降:1万~100万円最短10分

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この記事を書いた人

マネ子

ファクタリング・金融系の発信をするWEBライターです。お金にまつわる情報をWEBメディアで執筆しています。

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