ウォーターサーバーには、大きく宅配水型と水道水浄水型の2つの種類があります。それぞれの違いをメリット、デメリットをふまえて解説いたします。
宅配水型と水道水浄水型ウォーターサーバー
宅配水型
宅配水型のウォーターサーバーは、メーカーが提供する専用の水ボトル(主に天然水やRO水)を、定期的に自宅へ宅配してくれるウォーターサーバーです。サーバー自体は無料、または有料で貸し出ししてくれます。
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水道水浄水型
水道水浄水型ウォーターサーバーは、家庭の水道水を専用フィルターで浄水して使用するウォーターサーバーです。宅配水型とは異なり、ボトルの配送や交換は不要で、定額で水が使い放題になります。
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ウォーターサーバーのタイプ比較
宅配水型と水道水浄水型をタイプ別に違いを比較しています。それぞれ仕様に違いがある為、自分に合ったタイプかどうかをチェックしてみて下さい。
分類 | 宅配水型 | 水道水浄水型(補充型・直結型) |
水の供給方式 | 専用のボトル水を宅配 | 水道水を使って浄水 |
水の種類 | 天然水 / RO水 | 水道水(浄水フィルター処理) |
毎月の料金 | 水代・配送料込み(月3,000~5,000円程度) | 定額制(月2,000~4,000円程度) |
水の補充 | ボトル交換 | 自分で補充 or 水道直結 |
ごみ処理 | ボトル容器(リサイクル or 使い捨て) | 基本なし(ごみゼロ) |
宅配水型は「水の品質が安定」しており、メーカーが管理した天然水やRO水を届けてくれます。宅配水は主に「天然水」または「RO水(純水)」がありますが、天然水の方はその種類によって含まれるミネラル成分が異なります。富士、阿蘇を採水地とする天然水の味、成分にこだわる方に最適です。
水道水浄水型は「家庭の水道水を自分で使う」ため、手軽で経済的ですが、水質は浄水フィルターの性能に依存します。水道水浄水型は家庭の水道水を、フィルターで浄化する為、コスパは高いですが、ミネラル成分にこだわることはできません。
利用コストの違い
宅配水型 | 月3,000~5,000円が目安(ボトル本数×水の価格+レンタル代) |
水道水浄水型 | 月2,000~4,000円の定額制が多い(フィルター代・レンタル料込み) |
宅配水型は水の単価が高く、天然水では1L当たり170円~190円程度、ROろ過水では100円~130円程となっています。水道水浄水型は定額で使えるので、使う量が多いほどお得になります。
水の補充方法
種類 | 補充方法 |
宅配水型 | 10〜12Lのボトルを持ち上げてセットする必要があります。 足元交換型であれば、上まで持ち上げる必要はありませんが、基本的にはボトルの交換に労力がかかります。 |
水道水浄水型 | 浄水型サーバーには補充型と水道直結型の2種類があります。 補充型は自分でタンクに水道水を注ぐ必要ありますが、直結型は水道から自動で給水される為、補充が不要です。 |
ごみ処理方法の違い
<宅配水型>
宅配水型には空ボトルを返却するリターナブル方式と、使用後に資源ゴミとして処分できるワンウェイ方式の2種類があります。
リターナブル方式の場合、水ボトルが空になっても回収されるまでの間、家で保管しておく必要があります。ワンウェイ方式は、容器素材としてペット樹脂ボトルやビニールパックなどを採用しており、使い終わった容器はそのままつぶして家庭ごみとして廃棄することが出来ます。
<水道水浄水型>
水道水型と宅配水型との違いは、浄水型は水道水を使用する為、ごみが出ません。6ヶ月から1年程でカートリッジ交換を行うだけです。
各タイプのメリット・デメリット
宅配水型
<メリット>
- 天然水やRO水など「高品質な水」を選べる
- メーカー管理の品質保証
- 災害時の備蓄水としても安心(ストックが可能)
<デメリット>
- 水の注文・在庫管理が必要
- 重いボトルの交換が負担(特に12L)
- 空ボトルやごみの保管が必要
- 月額費用が高い
水道水浄水型
<メリット>
- 定額で水が使い放題(コスパ良)
- ボトル交換・配達対応なしで手軽
- ボトル交換・配達対応なしで手軽
- フィルター交換だけでメンテナンス簡単
<デメリット>
- 水質は水道水ベース(天然水とは別物)
- フィルター性能によって味が左右される
- メーカーにより初期設置工事が必要な場合もある(直結型)
宅配水型と浄水型ウォーターサーバーの違いまとめ
お水の品質や天然水などのお水に含まれる成分にこだわりのある方には宅配水型が向いています。また、地震などの災害に備えて備蓄水なども考慮される場合にも宅配水が向いています。
一方安心なお水が無限に使えて、コスパ重視や、宅配の受取り、水交換などの手軽さを求める方には月額固定の水道水浄水型が向いています。