「法人融資の金利相場がどのくらい?」
「平均より低い金利で借りられるのはどこ?」
法人融資を希望している場合、このような悩みを抱えている方も多いでしょう。
確かに、法人融資は金利の差が広く、借入額も大きいため、金融機関によって大幅に返済額が変わってしまいますよね。
そこで本記事では、法人融資の金利相場について解説します。
平均がわかれば、より低い金利で借りられるようになるので、毎月の負担を大幅に軽減できるでしょう。
おすすめの法人融資もご紹介7つご紹介しているので、参考にしてみてください。
法人融資審査通りやすい銀行おすすめは「あんしんワイド」低金利・創業融資など
銀行系の法人融資で低金利の商品を探しているなら、「GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド」がおすすめです。
実質年率は0.9%〜14.0%と低金利の設定です。
しかも、設立1年未満の法人や創業初期や前年度が赤字の企業でも申し込めるなど、かなり受け口が広い傾向にあります。
また、申し込みも決算書や事業計画書の提出が不要と、他社よりハードルが低めです。
審査では、直近3か月以上の連続した取引(銀行口座の入出金明細)などがあれば良いため、設立したばかりで事業実績がない法人の方は、利用を検討してみてください。
融資対象 | 法人 |
融資スピード | 最短2営業日 |
借入限度額 | 10 万円〜 1,000 万円以内 |
借入利率 | 年0.9%~14.0%(固定金利・審査のうえ決定) |
担保・保証人 | 原則不要 |
法人融資を急ぐ方はノンバンク系がおすすめ。事業者無担保融資など
1日でも早く法人融資を受けたいなら、申し込みから融資までのスピードが早いノンバンク系がおすすめです。
ここでは、2つのノンバンク系金融機関をご紹介します。
- ファンドワン
- キャレントキャッシング
ファンドワン
出典:ファンドワン
ファンドワンでは500万円までの融資であれば、代表者の連帯保証のみで借入れが可能です。
最短即日融資にも対応しており、必要に応じて5,000万円まで増額できるため幅広い用途で利用できます。
現在の経営状態だけでなく、先を見据えた審査を基準を設けていることが特徴で、現在の経営状態が思わしくない場合でも審査に通過できる可能性があるでしょう。
また、ビジネスローンをメインで扱っているため専門知識も豊富で、他社での借入れがある場合でも申し込めることが魅力です。
融資までの日数 | 最短即日 |
実質年利 | 10.0%〜18.0% |
借入限度額 | 50万円〜5,000万円 |
対象者 | 法人 |
キャレントキャッシング
画像:キャレント
「キャレント」は、24時間365日いつでもパソコンやスマホなどから申し込みが可能な法人融資です。
また、公式サイトでは簡易的な借入診断が受けられます。
画像:キャレント「借入診断」
「設立年数」「他社借入金額」「遅延の有無」の3項目を入力するだけで、借入の可否を診断してくれますので、気になる方はチェックしてみてください。
ただし、初回利用の場合は上限金利の18.0%が適用され、他社より高い利率になる恐れがあるので、その点は注意が必要です。
融資対象 | 法人 |
融資額 | 1万円~500万円 |
金利(実質年率) | 7.8~18.0% |
即日融資 | 可能 |
返済期間(回数) | 最長10年(120回) |
担保・保証人 | 不要 |
法人融資の金利相場!審査通りやすい銀行融資・ノンバンクなど
法人融資と一言で言っても、公的機関や民間銀行など、様々な機関がサービスを提供しています。
そして、金融機関によって金利に大きな差があります。
まずは、各法人融資の金利相場を把握しておきましょう。
借入方法 | 金利相場 |
公的機関 | 1.03%~1.70% |
民間銀行 | 2.35%~9.0% |
消費者金融 | 3.1%~18.0% |
このように、政府や地方自治体が提供する法人融資の金利相場が、最も低い水準です。
次に銀行系、続いて消費者金融系が最も高い金利相場となっています。
では、ここからは以下の法人融資の金利相場を見ていきましょう。
- 日本政策金融公庫
- 銀行
- ノンバンク
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫とは、2008年10月1日付で設立された財務省所管の会社です。
標準金利は1.04%〜1.7%で、貸付期間が短いほど低金利になります。
借入期間 | 標準金利 |
5年以内 | 1.04% |
5年以上6年以内 | 1.07% |
6年以上9年以内 | 1.20% |
9年以上11年以内 | 1.30% |
11年以上13年以内 | 1.40% |
13年以上15年以内 | 1.50% |
15年以上17年以内 | 1.60% |
17年以上20年以内 | 1.70% |
参考:日本政策金融公庫「中小企業事業(主要利率一覧表)|令和5年8月1日実施」
また、コロナ融資など特別金利が用意されており、条件を満たせば上記の金利より低い水準で借入が可能です。
ただし、低い金利で融資を受けるには、厳しい審査をクリアする必要があります。
何度も面談を受けて、事業内容などをしっかり説明できないと融資を受けるのは難しいので、そのつもりで利用するようにしてください。
銀行
銀行と言っても、その種類は豊富です。
- 都市銀行
- 地方銀行
- ネット銀行
そして、金融機関によって法人融資の金利相場は多少異なります。
では、それぞれの金利を確認していきましょう。
都市銀行 | 地方銀行 | ネット銀行 |
三菱UFJ銀行:2.1%~9.0% | 福岡銀行:2.0%〜14.0% | GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド:0.9%〜14.0% |
りそな銀行:6.0%~14.0% | 東京スター銀行:4.5%~14.5% | PayPay銀行:1.8%~13.8% |
三井住友銀行:2.125%~ | 横浜銀行:4.8%~14.5% | 楽天銀行:当行所定の利率 |
このように比較してみると、ネット銀行の金利が低めだとわかります。
ただし、今回リサーチしてわかった事実は、ネット銀行で法人融資を展開しているところが少ないということです。
また、ネット銀行に限らず金利を公開していない銀行も多いので、自身がどのくらいの金利になるかは、申し込んでみないとわかりません。
低い金利で融資を受けるには、厳しい条件をクリアする必要があるので、そのつもりで申し込んだ方が良いでしょう。
ノンバンク
ノンバンク系とは独自の審査基準を設ける消費者金融を指します。ノンバンク系の法人融資は、金利相場3.1%〜18.0%です。
もちろん、上記はあくまで相場であり、各金融機関によって金利は異なります。
では、有名どころのノンバンク系法人融資の金利を見てみましょう。
基本的に、はじめての利用では上限金利が適用されるので、初回利用の際は上限金利に注目した方が良いでしょう。
ちなみに、ノンバンク系は金利が高い一方で、申込条件が優しく融資までのスピードも早めです。
即日融資に対応してくれる可能性があるので、急ぎの方に重宝される法人融資と言えるでしょう。
金利が気になる方は法人融資以外の資金調達もおすすめ
最後は、「法人融資の金利が気になる」という方に向けて、それ以外の資金調達法をご紹介します。
- ファクタリング
- 支払い.com
ファクタリング
1つ目の資金調達法は「ファクタリング」です。
ファクタリングとは、売掛金をファクタリング会社へ譲渡(売却)して資金調達する方法で、利用すれば売掛金の回収期日より前に資金化できます。
そして、ファクタリングは貸付ではないため、金利と言う概念がありません。
金利の代わりに設けられているのが手数料で、相場は1%〜6%程度です。
法人融資の金利相場が1%〜18%程度だと考えると、かなりお得に資金調達できるのがわかるでしょう。
もし、あなたが法人融資の金利を気にしているなら、それよりお得に資金調達できるファクタリングを検討してみてください。
ファクタリング会社 | QuQuMo | アクセルファクター | ビートレーディング |
利用対象者 | 法人、個人事業主、フリーランス | 法人、個人事業主 | 法人、個人事業主 |
買取可能額 | 上限なし | 30万円~無制限 | 下限上限なし |
手数料 | 1%~ | 1〜10%(売掛金が多いほど手数料が低くなる) | 2社間:4%~12%3社間:2%~9% |
入金スピード | 最短2時間 | 最短3時間で、遅くとも翌日 | 最短2時間 |
契約の種類 | 2社間ファクタリング | 2社間ファクタリング、3社間ファクタリング | 2社間、3社間、診療報酬、介護報酬、注文書 |
債権譲渡登記 | 不要 | 審査結果によって不要の契約も可能 | 不要 |
オンライン手続き | 可能 | 可能 | 可能 |
支払い.com
画像:支払い.com
2つ目の資金調達法は「支払い.com」です。
支払い.comとは、様々な銀行振込の支払いをクレジットカード決済にし、支払い期間を最長60日間延長できるというビジネス後払いサービスです。
あくまで支払いを送らせて資金的な余裕を作るだけなので、審査を受けたり担保を用意したりする必要はありません。
スムーズに手続きが進めば、オフィスにいながら最短60秒で資金調達ができます。
ただし、手数料は一律4%かかってくるので、場合によっては法人融資やファクタリングよりコストがかさむ恐れがあります。
他の方法も視野に入れたうえで利用を検討してください。
まとめ
今回は、法人融資の金利相場について解説しました。
金融機関によってバラつきはあるものの、大体1%〜18%程度が平均だとわかりましたね。
また、金利は低い方が審査が厳しく融資までに時間がかかります。
反対に、金利が高い金融機関の方が即日融資に対応してくれるという事実も理解できたでしょう。
利用する際は金利だけでなく、その他の条件なども踏まえたうえで、自分にあった方法を選ぶようにしてください。