ファクタリングを投資や資産運用で使うメリット・デメリット

ファクタリングは、売掛債権を譲渡して事業資金を調達できるサービスです。売掛金を早く現金化できるため、投資や資産運用の資金調達に利用する企業も増えています。

ただし、デメリットとなる部分もあるので、初めてファクタリングを利用する場合は事前に確認しておきましょう。

本記事では、ファクタリングを投資や資産運用で使うメリット・デメリットについて解説します。悪質業者の手口についても触れていますので、ぜひご一読ください。

投資の資金調達目的でファクタリングを利用するメリット|資産運用にも

まずは、ファクタリングを利用して事業投資するメリットについて解説します。

  • 資金調達がスピーディー
  • 審査に通りやすい
  • 弁済が発生しない

資金調達がスピーディー

ファクタリングは、「ビジネスローンなどと比べて資金調達のスピードが早い」という点がメリットです。

そもそも、事業投資として使う資金調達の方法には、ファクタリングの他にビジネスローンや自治体の助成金制度などがあります。

しかし、現金を手にするまで最短でも1週間、平均としては1ヶ月以上かかるのが難点です。

それに対してファクタリングは、早ければ申込後2時間程度で入金されます。数ある資金調達の方法としてはトップクラスに早いので、すぐに事業投資へ回せます。

審査に通りやすい

次に、ファクタリングはビジネスローンなどと比べて審査に通りやすいとされています。

というのも、ファクタリングの審査で重要視されるのは、利用者ではなく売掛先企業の信用度だからです。

そのため、あなたに事業実績がなかったり赤字決算だったりしても、売掛先の経営状況が安定していれば審査に通ります。

実際、ファクタリングの審査通過率は70%程度と言われています。

中には、審査通過率90%越えのファクタリング会社が存在するほどなので、ビジネスローンで借入不可だった方でも利用できる可能性が高いでしょう。

ちなみに、審査通過率90%越えのファクタリングサービスとしては、「アクセルファクター」や「QuQuMo online」などがあります。

2つのサービスについては後の項目で解説しているので、参考にしてみてください。

弁済が発生しない

ファクタリングはビジネスローンと違い、資金調達後に弁済が発生しないという点もメリットです。

というのも、ファクタリングはお金を借りているのではなく、将来入金される予定の売掛金を前倒しで現金化しているだけに過ぎません。

そのため、ファクタリング会社に対しては、売掛先から入金された売掛金をそのまま支払えばOKです。

また、万が一売掛金が支払われる前に売掛先企業が倒産したら、負債はファクタリング会社が負います。

利用者の負債にはならないので、ビジネスローンより気軽に事業投資として利用できるでしょう。

投資の資金調達目的でファクタリングを利用するデメリット

続いては、ファクタリングを利用して事業投資するデメリットについて解説します。

  • 手数料が高い
  • 事業投資に回せるお金に上限がある
  • 将来の取引に悪影響を及ぼす恐れがある

手数料が高い

ファクタリングは、手数料が高めに設定されています。

  • 2社間ファクタリング:8%~18%
  • 3社間ファクタリング:2%~9%

銀行のビジネスローンであれば、金利は年1%〜3%程度に収まるケースがほとんどですから、比較すると明らかに高いのがわかるでしょう。

当然、コストが上がれば事業投資に回せる資金も減ってしまいます。ファクタリング会社を選ぶ際は、入金スピードだけでなく手数料も重視しましょう。

事業投資に回せるお金に上限がある

ファクタリングで手にできる資金は、売掛債権の金額によって決まります。そのため、売掛債権の金額を超える資金は手に入りません。

例えば、あなたが事業投資として300万円必要としていても、売掛債権の金額が100万円なら、200万円は別で用意する必要があります。

このように、希望額に届かない可能性がある点が、ファクタリングの大きなデメリットです。

将来の取引に悪影響を及ぼす恐れがある

ファクタリングで売掛先の同意が必要な3社間ファクタリングを利用した場合、将来の取引に悪影響を及ぼす恐れがある点もデメリットの一つです。

そもそもファクタリングは、資金繰りに問題がなければ利用する必要がありません。

そのため、ファクタリングの利用を知った売掛先は、「経営が上手くいっていないのでは?」「そんなに資金繰りが悪いのか?」と不信感を抱く恐れがあります。

最悪の場合、取引中止になるリスクがあるので、利用する際は取引先との関係にも気を配るようにしてください。

ファクタリング×投資では悪質業者に注意!新たな詐欺手口も横行

ファクタリングを事業投資として利用する場合、悪質な業者に引っかからないように注意する必要があります。

そこで続いては、ファクタリング業界に存在する悪質業者の手口について解説します。

  • 高額な手数料を請求する
  • 高金利の貸付契約を結ぼうとする
  • 償還請求権を設定する

高額な手数料を請求する

1つ目は、高額な手数料を請求する手口です。

前述の通り、ファクタリングの手数料相場は2社間ファクタリングで8%〜18%、3社間ファクタリングで2%〜9%となっています。

しかし、悪質な業者は相場の数倍〜数十倍の手数料を設定し、利益を得ようとします。

相場を知らない利用者は、高額の手数料で契約する恐れがあるので、相場を頭に入れておきましょう。

高金利の貸付契約を結ぼうとする

2つ目は、高金利の貸付契約を結ぼうとする手口です。

そもそもファクタリングは債権の譲渡であり、貸付ではありません。そのため、金利ではなく手数料が設定されています。

しかし、悪質な業者は金利を設定して、譲渡契約ではなく貸付契約を結ぼうとしてきます。

もし契約書にサインしてしまうと、高額な利息を請求されたり、強引な取り立て被害に遭ったりする恐れがあるでしょう。

利用する際は契約書の内容をよく読んで、「貸付ではないか?」「金利は設定されていないか?」を確認するようにしてください。

償還請求権を設定する

3つ目は、償還請求権を設定するという手口です。

償還請求権とは、売掛先の倒産などで売掛金が回収できなかった時に、その費用をファクタリング会社が利用者に請求できる権利です。

一見すると、「償還請求権を設定するのは当たり前では?」と思うでしょう。しかし、ファクタリングの利用においては、高い手数料を支払っています。

この手数料こそファクタリング会社の利益であり、回収不可となるリスクへの代金でもあるのです。

そのため、優良なファクタリング会社は償還請求権を設定していません。

反対に、償還請求権を設定している業者は、損害を賠償する責任を利用者に背負わせようとしてきます。

そのような業者は、他にもルールに違反している可能性があるので、利用しないように注意しましょう。

安全に資金調達できるファクタリング会社ならこの4社!

続いては、安全に資金調達できるファクタリング会社を4つご紹介します。

  • QuQuMo
  • ビートレーディング
  • ペイトナーファクタリング
  • アクセルファクター

QuQuMo

画像:QuQuMo online

QuQuMo online」は、必要な書類が「請求書」と「通帳」の2点だけという利用のハードルが低いファクタリング会社です。

他社では必要となるケースが多い、面談・事務手数料・債権譲渡登記が一切不要なので、申し込むまでの準備に手間と時間を取られる心配がありません。

申し込みから入金までのスピードも、最短2時間と業界トップクラスを誇っているため、その点もスピーディーな資金調達ができるポイントです。

急ぎで事業投資に回したい方は、QuQuMo onlineを利用してみてください。

運営会社株式会社アクティブサポート
利用対象者法人、個人事業主、フリーランス
買取可能額上限なし
手数料1%~
入金スピード最短2時間
契約の種類2社間ファクタリング
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

QuQuMo onlineはこちらから

ビートレーディング

画像:ビートレーディング

ビートレーディング」は、入金スピードが申し込みから最短2時間という早さを誇るファクタリング会社です。加えて、買取可能額の下限上限がありません。

そのため、急ぎで大きな資金を調達したい方から支持を集めています。

また、定番の「2社間」と「3社間」に加えて、「診療報酬」「介護報酬」「注文書」といった、他にはないサービスの種類があり、幅広い方に対応しています。

他のファクタリング会社では自分にあったサービスがないという方は、ビートレーディングに相談してみると良いでしょう。

運営会社株式会社ビートレーディング
利用対象者法人、個人事業主
買取可能額下限上限なし
手数料2社間:4%~12%3社間:2%~9%
入金スピード最短2時間
契約の種類2社間、3社間、診療報酬、介護報酬、注文書
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

ビートレーディングはこちらから

ペイトナーファクタリング

画像:ペイトナーファクタリング

ペイトナーファクタリング」は、フリーランス・個人事業主向けのファクタリング会社です。

他のファクタリング会社だと、フリーランスや個人事業主は信用度が低いことを理由に利用不可としているところが多いので、法人ではない方には有難いでしょう。

また、買取可能額も最低1万円からと少額にも対応しており、金額の低い売掛債権しかない方でも問題なく利用できます。

ただし、上限が初回25万円、2回目以降でも100万円と少額なので、大口の資金調達を希望する方には不向きです。

運営会社ペイトナー株式会社(旧yup株式会社)
利用対象者法人、個人事業主、フリーランス
買取可能額初回:1万~25万円2回目以降:1万~100万円
手数料10%
入金スピード最短10分
契約の種類2社間ファクタリング
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

ペイトナーファクタリングはこちらから

アクセルファクター

画像:アクセルファクター

アクセルファクター」は、年間の相談件数が3,000件と、多くの事業者の資金繰りを改善してきた人気のファクタリング会社です。

しかも、審査通過率は93%と平均の7割を大きく超える契約率です。

他社で買取不可とされた売掛債権でも、アクセルファクターなら現金化してくれる可能性があるでしょう。

また、審査時間が最短3時間と短く手数料も1%〜と低めなので、どこで契約すべきか迷ったらアクセルファクターに相談してみてください。

運営会社株式会社アクセルファクター
利用対象者法人・個人
利用限度額30万円~無制限
手数料1〜10%(売掛金が多いほど手数料が低くなる)
入金スピード最短3時間で、遅くとも翌日
契約の種類2社間ファクタリング、3社間ファクタリング
債権譲渡登記審査結果によって不要の契約も可能
オンライン手続き可能

アクセルファクターはこちらから

投資の資金調達目的でファクタリングがおすすめなケース

最後は、ファクタリングを事業投資として利用するのにおすすめなケースについて解説します。

  • 資金繰りを改善して投資資金を確保したい
  • 赤字決算や起業間もないため借入できない
  • 信用力の高い債権を所有している

資金繰りを改善して投資資金を確保したい

まず、ファクタリングはビジネスローンなどと比べると利用のハードルが低い資金調達の方法です。

そのため、資金繰りを改善して事業投資に回すのにピッタリのサービスと言えます。

もし、あなたが資金繰りに困っているなら、ファクタリングで資金調達して事業投資に回してみてください。

利益が上がれば、その利益を再び投資して事業拡大を目指せます。

赤字決算や起業間もないため借入できない

ファクタリングは、赤字決算や起業間もないせいでビジネスローンなどの審査に通らない人に向いています。

前述の通り、ファクタリングの審査は、利用者ではなく売掛先の信用度が重要視されます。

そのため、利用者が赤字決算や起業したばかりの人でも、審査に通る可能性は十分にあるのです。

反対に、ビジネスローンは利用者の信用度が審査されます。

そのため、まずはファクタリングで資金を確保して事業投資し、利益が出たらビジネスローンなどの利用を検討すると良いでしょう。

信用力の高い債権を所有している

信用力の高い債権を所有している方は審査に通る可能性が高いので、ファクタリングの利用がおすすめです。

その理由は、何度もお伝えしている通り、ファクタリングの審査が売掛先の信用度を重要視しているからです。

あなた自身の信用が構築されていなくても、信用力の高い売掛債権を保有しているなら、ほぼ確実にファクタリングで資金調達できます。

まとめ

今回は、ファクタリングで得た資金を事業投資に回すメリットとデメリットについて解説しました。

ファクタリングを利用すれば、最短2時間程度で資金調達できます。

即日で事業投資に回せるメリットがあるので、資金繰りに悩んでいる方はファクタリングを検討してみると良いでしょう。

ただし、デメリットがありますし、悪徳業者も存在するため、その点の理解を深めて慎重に利用するようにしてください。

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この記事を書いた人

マネ子

ファクタリング・金融系の発信をするWEBライターです。お金にまつわる情報をWEBメディアで執筆しています。

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