ファクタリング審査落ちる理由!ファクタリング審査基準や通りやすい・甘い業者。個人・法人

「ファクタリングの審査に落ちた理由は?」
「審査なしで誰でも通るファクタリングはある?」

ファクタリングの審査に落ちてしまった方の中には、このような疑問をお持ちでお悩みではないでしょうか?

まず、ファクタリングには審査があり、一定の条件をクリアしなければ利用できません。審査に落ちる理由を把握し、必要な改善をすることで資金調達の成功率を高めることができるでしょう。

そこで今回はファクタリングの審査に落ちる要因を解説していきます。

また、個人事業主向けの審査に通りやすい業者も紹介していますので参考にしてみてください。

ファクタリング審査落ちる理由!審査基準など。個人・法人

ファクタリングの審査に落ちることは、事業主にとって大きなダメージです。

審査に落ちる理由としては、以下のようなものがあります。

  1. 売掛先に原因がある
  2. 売掛債権に原因がある
  3. 利用者に問題がある

審査に落ちる理由を把握することで、次回の申請時に通過率を高めることができるでしょう。

①売掛先に原因がある

ファクタリングは、売掛金を現金化する取引であるため、売掛先の信用度が重視されます。

売掛先とは、ファクタリング利用者が商品提供などで発生した売掛金(後日お金を受け取る権利)を支払う取引先のことです

たとえば、売掛先の財務状況に問題があり、過去に支払いが遅れた記録があれば、ファクタリング業者はリスクが高い取引だと判断するでしょう。

また、売掛先が個人事業主の場合だと決算書の提出義務がないため、経営状況の把握が難しく、売掛金の回収リスクが高まります。

もう1つは、売掛先がペーパーカンパニーである場合も審査に通りにくいでしょう。

事業活動の実態がない会社のことを指し、売掛金の支払い能力がない可能性が高いためファクタリング業者によっては買取を禁止しています。

このように、売掛先の信用状態が不安定な場合は、財務状態が悪化した原因や今後の対応策などをファクタリング業者に早急に伝えることが必要です。

相談することで、不安要素に対する買取額の減額や手数料を高く設定するなど、契約内容の変更を条件に利用ができる可能性もあるでしょう。

②売掛債権に原因がある

売掛債権の質が低いと、ファクタリング業者の回収が困難になるため、審査に悪影響を与えてしまいます。

以下は、質が低い売掛債権の例です。

  • 入金サイトが長め
  • 売掛金の金額が低い
  • 架空債権の疑いがある
  • 二重譲渡が懸念される

まず、売掛債権の支払い期間が長いことが挙げられます。ファクタリング業者は、債権を回収するまでの時間が長くなり、その間に売掛先企業の財政が悪化してしまうと回収が不可能になるためです。

また、売掛金の金額が低い場合、売掛先が支払いをするために請求書を確認したり、振込手続きをしたりといった手間が増えます。

売掛先企業は、金額が大きくなってからまとめて支払いの手続きをしようと考える可能性があり、ファクタリング業者は回収リスクが高い売掛金だと判断するのです。

さらに、架空債権の疑いや二重譲渡が懸念されるといった売掛金の性質に問題がある場合も審査に通りづらいでしょう。

架空債券の疑いのある売掛金とは、実際に存在しない債権や請求書の金額や日付けが不正な売掛金のことです。犯罪行為に該当するため、絶対に行わないようにしましょう。

二重譲渡の可能性のある売掛金とは、同一の売掛債権を複数人に譲渡することです。

二重譲渡された売掛債権は、民法の規定により権利を主張することができず、無効となるためファクタリング業者は買取をNGとする業者もあります。

そのほか売掛金の性質で問題なのは、売掛債権の回収が困難な業種である場合です。

具体的には、下請けの建設業や旅行業、飲食業などは景気の影響を受けやすく、経営が不安定になりやすい傾向にあります。

そういった売掛金をファクタリング業者に持ち込むと、回収が不可能になりリスクを追うことになるため審査に通りづらくなるのです。

③利用者に問題がある

ファクタリングでは、利用者の財務状況が悪いことも審査に落ちる要因になります。

財務状況が悪いと判断されるもので、負債比率が高いことが挙げられます。

負債比率とは、自己資本に対する他人資本の割合を示す指標のことです。負債比率が高いということは、他人資本の割合が高いことを意味し、財務状況が不安定であると考えられます。

そのほか、過去に延滞や滞納、債務整理をしたことがある場合は社会的信用が低いと判断され、ファクタリング業者は買取を拒否するでしょう。

また、個人事業主や中小企業の経営者は審査に落ちる可能性があります。

というのも、業績が不安定であったり、新規事業を立ち上げて日が浅かったりするとファクタリング業者は返済能力に不安を持つためです。

さらに、ファクタリング業者は利用者と長期的な取引関係を前提としているため、信頼関係も重視しています。

そのため、不誠実な対応や威圧的な態度などは人柄や態度が悪いと判断され、審査を通過できないでしょう。

ファクタリング取引において利用者に問題がある場合、審査に通るためには問題にあった解決法を見つけ適切に対処することが必要です。

審査通りやすい・甘いファクタリング会社を探している方におすすめ

ファクタリングの審査に落ちてしまうと「利用できる業者はないのか」と不安を抱える方もいるでしょう。

しかし、ファクタリング業者によって審査基準が異なることから、別の業者であれば利用できる可能性もあります。

こちらでは、個人事業主でも審査に通りやすい、おすすめ5社を厳選して紹介します。

  • QuQuMo
  • ビートレーディング
  • フリーナンス
  • ペイトナーファクタリング

QuQuMo

出典:QuQuMo

「QuQuMo」は、申し込みから契約までオンライン完結できるファクタリング業者です。

申請や審査業務の一部をAIで自動化し、事務的なコストを削減しています。それにより、1%〜と業界トップクラスの低い手数料が実現しました。

また、買取金額に上限がなく、少額から高額まで幅広く対応。高額な売掛債権をお持ちの方も利用しやすいでしょう。

最短2時間で資金調達ができるため、スピード感を求める方におすすめといえます。

資金化までの時間最短2時間
対象者法人・個人事業主
手数料1%〜14.8%
買取可能額上限なし
オンライン⚪︎

QuQuMoの詳細はこちらから

ビートレーディング

出典:ビートレーディング

「ビートレーディング」は、すばやい資金調達が可能な「注文書ファクタリング」を取り扱っている業者です。

ファクタリングの申し込みでは請求書の提出を求められますが、ビートレーディングは受注時の注文書でも利用できます。

他に必要な書類は、債権に関する資料(請求書、注文書など)と通帳のコピーの2点のみ。事前準備も少ないため手軽に申し込みできるのも利点です。

月間契約数1000件以上と取引実績も申し分なく、安心して利用できる業者です。

資金化までの時間最短2時間
対象者法人・個人事業主
手数料2社間:4〜12%3社間:2〜9%
買取可能額3万円〜無制限
オンライン⚪︎

ビートレーディングの詳細はこちらから

フリーナンス

出典:フリーナンス

「フリーナンス」は、個人事業主やフリーランスに特化したファクタリングサービスを提供しています。

GMOグループが運営しているため、大手企業の安心感を求める方におすすめ。

少額から高額の売掛金に対応しており、専用口座の開設で振込手数料が無料になります。

フリーナンスを継続して利用するほど、手数料が下がる仕組みで長期的に利用する方には嬉しいサービスでしょう。

また、仕事中の事故やフリーランス特有の著作権侵害などの損害賠償リスクを補償してくれる「あんしん補償」を無料で提供しています。

資金化までの時間最短即日
対象者法人・個人事業主
手数料3%〜10%
買取可能額1万円〜申請上限なし
オンライン⚪︎

フリーナンスの詳細はこちら

ペイトナーファクタリング

出典:ペイトナー ファクタリング

「ペイトナーファクタリング」は、フリーランスや個人事業主向けのファクタリングを提供しています。

手数料が一律10%と固定されているため、初めて利用する方には安心でしょう。

また、AIを利用したスピード審査により、最短10分での入金も実現可能です。

利用回数に応じて申請可能な金額が増えていき、最大100万円まで申し込みができます。

必要書類は、請求書と本人確認書類の2つだけで、通帳は必要ありません。2回目以降の利用は、請求書の提出のみで手軽に利用できます。

資金化までの時間最短10分
対象者法人・個人事業主
手数料10%(固定)
買取可能額1万円〜100万円(初回は25万円まで)
オンライン⚪︎

ペイトナー ファクタリングの詳細はこちらから

100パーセント 通るファクタリングはない!悪質な業者に注意

審査なしで誰でも利用できるファクタリング業者は存在しません。

なぜなら、利用者から買い取った売掛金が回収できなかった場合、ファクタリング業者が損害を被るからです。正規の業者は、このようなリスクを負ってまで甘い審査を行うメリットがありません。

もし、以下のような特徴のある審査の甘いファクタリング業者があれば、危険です。

  • 給料ファクタリングを行っている
  • ファクタリングの手数料が平均よりも外れている
  • 償還請求権ありの契約になっている

このような業者は違法業者の可能性が高く、融資を受けられたとしても契約後に多額の不当請求をされるおそれがあります。

給料ファクタリングとは、給料を受け取る権利を債権としてファクタリング業者に買い取ってもらい、給料日前に現金化するサービスです。

自分の給料を債権にしているため手軽に利用できそうですが、貸金業登録を行っていないヤミ金融会社の可能性が高いので注意しましょう。

しかし、貸金業登録を受けずに給与ファクタリングを行うことは違法であり、こうした無登録業者(ヤミ金融業者)を利用した場合、高額な手数料を支払わされることになります。

引用:無登録の給与ファクタリング業者に注意!|警視庁

次に、ファクタリングの手数料が相場より高い場合、違法業者の疑いがあります。

ファクタリングの手数料は、2社間で5%〜12%、3社間で1%~10%​​程度が相場です。平均より明らかに高い場合は、不当に料金を請求している可能性が高いでしょう。

また、手数料が低すぎる場合も契約後に追加で料金を請求してくる恐れがあります。

ファクタリングを利用する際は、複数の業者を比較し手数料の相場を把握することが重要です。

本来、ファクタリングは債権の譲渡契約です。そのため償還請求権なしで設定されており、債権の未回収リスクはファクタリング業者が負います。

しかし違法業者は、償還請求権ありの設定をして債権の未回収リスクを利用者に負わせようとします。

審査なしや誰でも利用できる業者は、ファクタリングを装ったヤミ金融業者の可能性が高いため、利用しないようにしましょう。

金融庁でも以下のような注意喚起を行っています。

貸金業登録を受けていないヤミ金融業者により、年率換算すると数百~千数百%になる手数料を支払わされたり、大声での恫喝や勤務先への連絡といった私生活の平穏を害するような悪質な取立ての被害を受けたりする危険性があります。
引用:ファクタリングの利用に関する注意喚起:金融庁

「ファクタリングの審査落ちた」そんなときの資金繰り改善法

ファクタリングの審査に落ちた場合でも、資金繰りを改善するための対策があります。

以下の2社は、ファクタリングとは異なる資金調達ができる業者です。

  • 支払い.com
  • GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド

支払い.com

出典:支払い.com

「支払い.com」は、法人向けクレジットカード事業「株式会社UPSIDER」と「株式会社クレディセゾン」が共同で運営する後払いサービスです。

請求書の支払いを立て替えてくれるため、支払いを最長60日後まで先延ばしできます。

一律4%(税込4.4%)の手数料でわかりやすく、資金調達の計画が立てやすいでしょう。

さらに、使用するクレジットカードのポイントやマイルも貯まるので、お得に利用できます。

クレジットカードを持っていれば書類の提出や審査なしで利用可能。急な資金調達が必要な方には、助かるサービスといえるでしょう。

資金化までの時間最短翌日(セゾンカード、UPSIDERカード利用の場合)
対象者法人・個人事業主
手数料一律4%
買取可能額1万円〜上限なし(各カード会社の定める借入限度額)
オンライン⚪︎

支払い.comの詳細はこちらから

GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド

出典:GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド

「GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド」は、起業したばかりの事業者向けに提供している法人対象の融資枠型ビジネスローンです。

直近2か月分の銀行口座の取引状況をもとに審査を実施しており、決算書や事業計画書の提出なしで利用できます。

融資枠の範囲であれば、審査なしで何度でも借入できるため、事業計画に合わせた資金調達が可能です。

また、すべての手続きがオンラインで完結するので、急な資金調達に役立つでしょう。

資金化までの時間最短2日
対象者法人
手数料9%〜14%
買取可能額最大1000万円
オンライン⚪︎

GMOあおぞらネット銀行あんしんワイドの詳細はこちらから

まとめ

ファクタリングの審査は決して甘いものではありません。

しかし、審査に落ちてしまった場合でも、決算書類や適正な売掛債権の提出をするなど、改善することで審査に通る可能性を高めることができます。

また、ファクタリング以外でも「支払い.com」「GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド」など、資金繰りをサポートしてくれる業者もあります。用途に合わせて使い分けるとよいでしょう。

特に、個人事業主の方は安全で信頼性の高い業者を選ぶことをおすすめします。

本記事で紹介したファクタリング業者は、以下の通り。

QuQuMo
ビートレーディング
フリーナンス
うりかけ堂
ペイトナー ファクタリング

本記事を参考に、自分に合ったファクタリング業者を選んでみてください。

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この記事を書いた人

マネ子

ファクタリング・金融系の発信をするWEBライターです。お金にまつわる情報をWEBメディアで執筆しています。

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