クレジットカードは、国際ブランドによって利用できる店舗や特典・ステータス性が異なります。
「アメックス」と「Visa」は、どちらも主要な国際ブランドです。
発行を検討する方も多いでしょう。
この記事では、アメックスとVisaの違いを徹底比較。
利用できる店舗数やサービスなど紹介しています。
国際ブランドを選ぶ際の参考にしてくださいね。
この記事の監修者

高橋
クレットカードメディア編集長
今までに作ったクレジットカードは楽天カードやイオンカードなど10枚に渡り、日常生活の支払いは全てクレジットカードという徹底ぶり。多くのクレジットカードを使いこなしたからこそ分かる、お得なクレジットカード情報をお伝えします!
アメックスとVisaの違い5つ

アメックスとVisaの違いは、主に以下の5つ。
どちらにも強みがあります。
自分の利用スタイルと照らし合わせて、選ぶことが重要です。
①加盟店数はVisaが多い

加盟店数はVisaが圧倒的多数です。
アメックスは世界170以上の国と地域で利用可能、加盟店数5,400万店。
Visaは加盟店数6,100万店で、200以上の国と地域で利用可能です。
数字で見ると、加盟店数の違いがよく分かりますね。
Visaは国内海外どちらも使える店舗が多いため、1枚保有しておくと安心です。
アメックスはJCBと相互提携しているので、日本国内のJCBが使えるお店で利用できますよ。

海外での利用が多い方、海外旅行を検討している方にはVisaがおすすめです。
②ステータス性はアメックスが高い

ステータス性はアメックスが優れています。
アメックスは日本ではじめてゴールドカードを発行した会社。
当初からブランド価値を大切にしています。
また、アメックスは独自発行のプロパーカードを発行している一方で…
Visaは独自発行のカードがありません。


アメックスは年会費が高く、比較的厳格な審査が行われるため、社会的地位の高さをアピールできる希少なステータスカードです。
③年会費はVisaが安い

年会費はVisaが安い傾向にあります。
Visaは独自発行のプロパーカードがありませんが、各社発行する年会費無料カードを選べますよ。

一方、アメックスのプロパーカードに年会費無料のクレジットカードはありません。
ステータス性が高いゆえに、年会費がかかります。
④提携カードはVisaが豊富

Visaは、提携カードの種類が非常に豊富。
多くのクレジットカードで、Visaを選択できます。
アメックスは提携会社が発行するカードのほかに、プロパーカードや一部提携カードを選択可能。
ANA・JALなど、航空会社やホテルと提携発行しているカードもあります。

楽天カードやセゾンカードでは国際ブランドをアメックスにできますが…
「アメックスカード」は基本的にアメックス社が直接発行する提携カードを指します。
⑤特典はアメックスが充実

クレジットカードの特典は、アメックスの方が充実しています。
アメックスはトラベルアンドエンターテインメントカード(T&Eカード)の代表格。
旅行やホテル特典が豊富なブランドです。
空港ラウンジサービスはもちろん…
カードによってはホテル上級会員の付帯やホテル無料宿泊券のプレゼントなどが受けられます。
アメックスほどではありませんが、Visaも旅行サイトの割引などを受けることができますよ。


使い方によっては年会費以上の恩恵が受けられるアメックスカードも少なくありません。
アメックスとVisaの人気クレジットカードを比較

国際ブランドの特徴を見ても「どっちが良いのかわからない…」と思う方もいますよね。
アメックスとVisaの人気クレジットカードを比較してみました。
年会費やポイント還元率、特徴を見て、自分に合ったカードを探しましょう。
①アメックスグリーン vs 楽天カード

アメックスグリーン | 楽天カード | |
---|---|---|
年会費 | 13,200円(税込) | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0% | 1.0% |
申し込み対象 | 20歳以上 | 満18歳以上 (高校生は除く) |
特徴 | 空港ラウンジサービス 手厚い旅行保険 | 楽天サービス利用で ポイントアップ |
アメックスグリーンと楽天カードは、いずれもアメックスとVisaの代表的カード。
どちらも一般カードですが、年会費と付帯サービスが大きく異なります。
空港ラウンジサービスを受けたい人やステータス性重視なら、アメックスグリーン。
楽天サービス利用者は、ポイントアップが受けられる楽天カードをおすすめします。
年会費も無料で挑戦しやすいですよ♪

何よりも年会費の違いが目立ちますね。ステータス性の補填にはアメックスグリーン・年会費を重視するなら楽天カードがいいですね。
\ ステータス重視の人におすすめ /
\ 楽天市場ユーザーにおすすめ /
②アメックスゴールド vs ANAカード(ワイドゴールドカード)

アメックスゴールドプリファード | ANAカード(ワイドゴールドカード) | |
---|---|---|
年会費 | 39,600円(税込) | 15,400円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0~3.0% | 1.0% |
申し込み対象 | 20歳以上 | 20歳以上 |
特徴 | フリーステイギフト1泊2名分 トラベルクレジット1万円相当/年 家族カード2枚無料 | ANA便の利用でマイル倍率25% リボ払い利用で年会費割引 |
アメックスゴールドプリファードとANAカード(ワイドゴールドカード)。
年会費は、アメックスがANAの2倍以上です。
券面は同じゴールドですが、ANAは「バイオマス基材」アメックスは「メタル製」となっています。
グルメ・旅行特典を受けたい人はアメックスがおすすめです。
アメックスゴールドプリファードの特典3つ
- 2名以上のコース予約で1名分が無料になる「ゴールド・ダイニングby招待日和」
- 「プライオリティ・パス」が年会費無料かつ、利用料が年2回まで無
- 出発・帰国時にスーツケース1個まで「手荷物無料宅配サービス」を利用可能
ANA便をよく利用する人や、年会費を少しでも安くしたい場合はANAカード(ワイドゴールドカード)がおすすめですよ。
ANAカード(ワイドゴールドカード)の特典3つ
- ポイントからマイルへの移行手数料6,000円が無料に
- 国内外35の空港ラウンジが利用可能
- 入会・継続マイルが2000マイル、搭乗ボーナスマイルが+25%分もらえる

アメックスゴールドはゴールドカードのなかでも比較的高額な年会費。ANAカード(ワイドゴールドカード)のほうが維持しやすいのは事実です。
\ ゴールドカードの中でも最高ランク /
\ ANAとVisaの提携カード /
アメックスとVisaのおすすめクレジットカード4選

複数の国際ブランドに対応できれば、決済の幅が広がります。
アメックスとVisaにはそれぞれ特徴があるため、2枚持ちするのが理想。
2枚持ちに最適な、アメックスとVisaのカードを紹介します。
▼2枚持ちにおすすめのアメックス・Visaカード
①【アメックス】アメックスグリーン

アメックスグリーン | 詳細 |
---|---|
年会費 | 13,200円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0% |
国際ブランド | Amex |
申し込み対象 | 20歳以上 |
アメックスグリーンは最もベーシックなアメックスカード。
一般カードながら、空港ラウンジサービスや手厚い旅行保険などが付帯されています。
他社のゴールドカードと比較される、優秀なカードです。
アメックスグリーンの旅行特典
- 海外旅行傷害保険 最高5,000万円付帯
- プライオリティ・パス・メンバーシップに年会費無料で登録できる
- 国内外29のラウンジを利用可能

爽やかなグリーンの券面デザインもかっこいいですね。はじめてのアメックスカードにもおすすめです。
\ はじめてのアメックスカードにおすすめ /
②【アメックス】ヒルトンアメックスプレミアム

ヒルトンアメックスプレミアム | 詳細 |
---|---|
年会費 | 66,000円(税込) |
ポイント還元率 | 3.0% |
国際ブランド | Amex |
申し込み対象 | 20歳以上 |
アメックスとホテルグループのヒルトンが提携発行しているクレジットカード。
年会費は高額ですが、100円につき3ヒルトン・オーナーズ・ポイントが貯まります。
▼ヒルトン・オーナーズ・ポイントの利用方法
- 無料宿泊券に交換
- Amazonでの買い物に利用
- エアラインマイルに交換
- etc…
毎年のカード更新で無料宿泊券をもらえるうえに、特定の条件達成でもう1泊の宿泊券プレゼント!
カードを保有するだけでヒルトンの上級会員になれるのはうれしいですね♪

ホテルステイを思う存分楽しみたい人におすすめのカードです。
\ カード特典でホテルステイできる /
③【Visa】三井住友カード(NL)

三井住友カード(NL) | 詳細 |
---|---|
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5% |
国際ブランド | Visa・Mastercard |
申し込み対象 | 満18歳以上(高校生を除く) |
三井住友カード(NL)は年会費無料で持てるVisaカード。
通常のポイント還元率は0.5%ですが…
コンビニ等の支払いでタッチ決済を利用すれば、最大7%ポイント還元※と高還元率になります。
※スマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済で支払うことが条件です。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※商業施設内にある店舗などでは、一部ポイント付与の対象となりません。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※通常のポイントを含みます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
最大7%ポイント 対象店舗一覧 | ・セイコーマート ・セブン‐イレブン ・ポプラ ・ミニストップ ・ローソン ・マクドナルド ・モスバーガー ・サイゼリヤ ・ガスト ・バーミヤン ・しゃぶ葉 ・ジョナサン ・夢庵 ・その他すかいらーくグループ飲食店※ ・ドトールコーヒーショップ ・エクセルシオール カフェ ・かっぱ寿司 |
---|
※ステーキガスト、から好し、むさしの森珈琲、藍屋、グラッチェガーデンズ、魚屋路、chawan、La Ohana、とんから亭、ゆめあん食堂、桃菜、八郎そば、三〇三も対象です。
対象店舗をよく利用する人にはピッタリのカードです!
年会費も一切かからないため、2枚持ちにも最適ですよ♪
\ 年会費・所持費すべて無料 /
④【Visa】楽天カード

楽天カード | 詳細 |
---|---|
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0% |
国際ブランド | Visa・Mastercard JCB・Amex |
申し込み対象 | 満18歳以上(高校生は除く) |
楽天カードは年会費無料で持てるクレジットカードです。
基本還元率が1.0%と高還元なので、使い勝手は抜群!
楽天市場をはじめとした楽天サービスでは、ポイントアップも受けられます。
楽天ユーザーなら発行しない理由がないほどお得なクレジットカードですよ。
▼楽天ポイントは使い道も豊富▼


主婦や学生にも使い勝手の良い楽天カードは、年会費無料カードのなかでもとくに人気です。
\ 迷ったら楽天カード /
4大国際ブランドの特徴とは?

クレジットカードの「4大国際ブランド」の特徴をまとめました。
カード選びの参考にしてくださいね。
①Visa

Visaは世界シェアNo.1の国際ブランド。
日本国内はもちろん、海外でも最も使いやすいカードです。
クレジットカードをはじめて作るならVisaがおすすめですよ。
独自カードは発行していません。
Visaからライセンス権利を得た各提携会社が、クレジットカードを発行する仕組みになっています。

世界中で利用できるため、誰でも1枚はVISAカードを持つのがおすすめです。
②Mastercard

MastercardはVisaと同様に決済面に強みがあるため、使い勝手が抜群です。
日本国内ではVisaの使用範囲とあまり差がありませんが…
ヨーロッパではMastercardのほうが強いと言われています。
また、Mastercardはコストコで唯一使えるクレジットカード。
コストコ利用者はMastercardがおすすめです。

コストコを利用するなら、Mastercardを持っていないと不便ですね。
③JCB

JCBは国内発の国際ブランド、かつ世界シェア第2位。
高い知名度を誇ります。
日本国内の加盟店数は第1位なので、JCBカードも1枚は保有すると良いでしょう。
しかし、海外では利用できないシーンがあるため、VisaやMastercardとの2枚持ちが理想です。
④アメックス

アメックスはステータス性が高い国際ブランドとして知られています。
国内においてはJCBと相互提携をしているため、JCBが利用できる店舗でも決済できますよ。
年会費はやや高めですが…
ホテル・レストランの優待や空港ラウンジサービスなど、提供サービスの質の高さが魅力。
とくに富裕層から人気です。
アメックスとVisaの違いについてQ&A
アメックスとVisaについて、気になる質問をまとめました。
参考にしてくださいね♪
Q1. 最初に持つならアメックスとVisaどっちがおすすめ?
A. 初めての方にはVisaがおすすめ。
アメックスは年会費が高く、審査基準も厳しいブランドです。
Visaの方がハードルが低いため、初めての申し込みはVisaをおすすめします。
Q2. 既に持っているクレジットカードの国際ブランド変更はできる?
A. 変更可能な場合もありますが、基本的にはカード再作成となります。
楽天カードの場合、カード種類の「切り替え」で国際ブランドを変えることが出来ます。
ただし、切り替え可能なカードは楽天PINK・楽天ゴールド・楽天プレミアムへの変更のみ。
それ以外の場合は「2枚目の作成」か「解約して新規申し込み」となります。
国際ブランドの変更対応は各カード会社によって様々ですが…
カード会社の多くは「カード再作成」で対応しています。
公式サイトや問い合わせで確認しましょう。
Q3. アメックスとVisaを選ぶ際の注意点は?
A. アメックス発行のカードは、海外キャッシング使用不可です。
アメックスで発行されたカードは海外キャッシングを使用することができません。
海外でキャッシングを利用する場合はVisaを選択するか…
アメックスと提携している他社発行のカードを利用しましょう。
アメックスとVisaはどちらもタッチ決済可能で便利!

- アメックスとVisaの違いは「加盟店数」「ステータス性」「年会費」「提携カードの種類」「特典の充実度」の5つ
- アメックスは「ステータス性の高さ」と「特典の充実度」で有利
- Visaは「加盟店の多さ」「年会費の安さ」「提携カードが豊富」などの点で有利
- 2枚持ちに最適なカードは「アメックスグリーン」「ヒルトンアメックスプレミアム」「三井住友カード(NL)」「楽天カード」の4種
- アメックスとVisaを両方持つことで、コスパ良く充実したサービスや特典を受けられる
- 「Visa」は世界シェア1位で、万人受けの最も使いやすいブランド
- 「JCB」は日本発祥のブランドで世界シェア2位。日本国内での使用に便利。
- 「mastercard」はVisaとほぼ同数の加盟店数で、ヨーロッパでの利用におすすめ。コストコで唯一使用できるブランド。
- 「アメックス」は特典豊富でステータス性抜群。JCBが使える店舗なら利用可能なので日本国内で利用に困ることはほぼ無い。
アメックスとVisaはどちらもタッチ決済に対応しています。
カードを機械にかざすだけでスムーズに決済ができますよ。
国際ブランドにはそれぞれ強みがあるため、複数枚持って効率的に利用するのがおすすめ。
初めての方や、手軽にクレジットカードを利用したい方にはVisa。
ワンランク上の生活をしたい方にはアメックスが相性ピッタリです。
自分に合ったブランドを選んで、お得に豊かな生活を送ってみませんか?