水道水浄水型ウォーターサーバーのメリットとデメリットを解説

定額で使い放題の水道水浄水型ウォーターサーバー、宅配水タイプと比べてどんなメリット、デメリットがあるのでしょうか?水道水補充型と水道直結型それぞれのメリット、デメリットはどんな点なのか、ポイントを押さえて解説していきます。

目次

水道水浄水型ウォーターサーバーのメリット

●定額でいつでも飲み放題

水道水浄水型ウォーターサーバー最大のメリットは、浄水されたおいしいお水が定額で飲み放題という点。水道水を浄水するため、毎月の費用は「サーバーのレンタル代」と「水道代」だけです。

宅配水の場合、ウォーターボトルの価格は天然水で2,000円前後(12L)。サーバーレンタル代が無料であれば、月に2本(24L)飲んだ場合に約4,000円となります。

そのため、毎月24L以上の水を使用し、レンタル月額料金が4,000円以下の水道水浄水型ウォーターサーバーであれば、宅配水よりもコスパが良いといえます。

飲用としてはもちろんお料理にもたっぷり使用したい、また家族みんなで使いたいという場合は水道水浄水型ウォーターサーバーがおすすめです。

●宅配ボトルを受け取る手間いらず

宅配水タイプのウォーターサーバーの場合、定期配達日には在宅し、ウォーターボトルを受け取る必要があります。

水道水を利用する水道水浄水型ウォーターサーバーであれば、宅配ボトルの受け取りは不要。配達日を気にすることもありません。

●ウォーターボトルの保管場所がいらない

水道水浄水型ウォーターサーバーは水道水を使用するので、宅配水のように予備ボトルの保管が不要です。

宅配水タイプのウォーターサーバーの場合、ウォーターボトルがまとまって届くためボトルを保管しておく必要があります。キッチンやリビングなどに置き場所を確保しなければならず、意外とスペースを取ってしまいます。

●ウォーターボトルの交換が不要

水道水を浄水するため、宅配水のように重たいボトルを持ち上げて交換する必要がありません。

水道水補充型はタンクを取り外し、定期的に水道水を補充する必要がありますが、水道直結型であれば水道の配管から直接お水を供給できるため、補充の必要がありません。配管に分岐器具を取り付けるだけでウォーターサーバーへお水を供給でき、普通に水道を使うこともできます。

●容器ゴミが出ない

ワンウェイ方式の宅配水のウォーターサーバーの場合、ペット樹脂ボトルやビニールパックの容器を廃棄しなければなりませんが、水道水を使用すれば容器ゴミもなしです。 宅配水容器のペット樹脂ボトルやビニールパックは、一般ゴミとして処理できますが、容器を潰したり、ゴミの日まで保管したりと手間がかかります。

水道水浄水型ウォーターサーバーのデメリット

●災害時に使えない場合がある

水道水浄水型ウォーターサーバーのデメリットは、災害時に水道が止まってしまうと使えなくなる、という点です。

ウォーターサーバーは、震災などで水道が使えなくなった時も備蓄水として使用できるということで注目されました。もちろん宅配水タイプであっても、ボトルのストックがなければ利用できなくなってしまいますが、災害時にもお水の宅配に対応しているウォーターサーバー会社も多く、宅配水タイプの方が災害時に強いといえます。

●利用量が少ない世帯には割高

毎月定額で利用できますが、1ヶ月の利用量が24L以下であれば、宅配水タイプのウォーターサーバーより割高になってしまう場合も。一人暮らし、自宅を留守にしていることが多いなど、毎月の消費量が少ない場合は事前にどちらがお得か比較してみるとよいでしょう。

●フィルター交換が必要

水道水浄水型ウォーターサーバー機種によっても交換時期は異なりますが、数ヶ月~1年程でフィルターを交換する必要があります。フィルター代はレンタル料金に含まれていますが、交換自体は自分で行う必要があります。

●お水の味にこだわれない

水道水浄水型ウォーターサーバーは水道水を浄水して使用するため、天然水の様にお水に含まれるミネラル成分や硬度などお水の味にこだわることができません。天然水の味や成分、硬度などを愉しみたい場合は宅配水タイプが良いでしょう。

タイプ別のメリット・デメリット

水道水浄水型ウォーターサーバーには、水道と直接つなぐタイプの水道直結型と、給水タンクにお水を手動で入れて使用するタイプの水道水補充型の2つの種類があります。各タイプ別のメリットとデメリットを解説します。

水道直結型のメリット

・常にお水が補充される

水道直結型は水道配管に専用の分岐器具を取り付け、ウォーターサーバーに水道水を配水するため、自分でお水を補充する手間がありません。

タンクに水道水を貯めるタイプの機種は、タンクの水が無くなったらその都度、水道水を補充しなければなりませんが、水道直結型であれば常に水道水が補充されるため、お水を入れる手間がかからず。いつでも浄水されたおいしいお水が飲めます。

水道直結型のデメリット

・水道直結型の場合は簡単な工事が必要

水道直結型は、導入時、水道の配管に専用の分岐器具を取り付ける工事が必要です。工事日の予定を調整して立ち合いを行うなど、設置にやや手間がかかります。

・初期費用がかかる場合も

直結型は水道の配管に専用器具を取り付ける簡単な工事が必要なため、初期費用がかかる場合があります。

・水道直結型は水道の近くに置く必要がある

水道直結型のデメリットとしては「水道の近く」に置き場所が限られてしまうという点です。水道から10m程度であれば給水用のパイプを使って設置可能ですが、部屋の中にパイプを通す必要があり、レイアウトによってはパイプを通せない場合もあります。キッチンのレイアウトを変える場合も浄水型ウォーターサーバーの置き場を優先する必要があります。

・設置できる住所エリアが限られている場合がある

水道直結型の取り付け工事はメーカー専任の施工スタッフ、または正規代理店が行うため、導入エリアが限られていることがあります。事前に施工に対応している住所かどうかを確認してみて下さい。

水道水補充型のメリット

・好きな場所にサーバーを置ける

水道水補充型のメリットは、どこでも好きな場所にサーバーを置けるということ。水道の有無にかかわらず、リビングや寝室など希望する場所に設置できます。

水道水補充型のデメリット

・水道水を補充する手間がかかる

タンク補充型は水道管につながないため、お水がなくなったら自分で補充する必要があります。給水タンクの容量は機種によって異なりますが標準的なもので3~5L程度。1日の利用量がタンク容量と同程度ならば、毎日給水が必要となります。補充の手間がかかる点はデメリットと言えます。

・水道から離れた場所に置くと給水が面倒

リビングや寝室など好きな場所に設置できますが、お水を補充する必要があるため、水道から離れているほど、補充に手間がかかります。

・給水タンクの水洗いが必要

水道水を貯めておく給水タンクは定期的に水洗いする必要があります。使用していると水垢がついてくるため、各社とも給水タンクは1週間に1~2回の水洗いを推奨しており、手間がかかる点はデメリットです。

主要5社のメリット・デメリット

ウォータースタンドPure life(ピュアライフ)

ウォータースタンドPure life(ピュアライフ)
出典:エブリィフレシャス

<メリット>

〇月のレンタル代が安価
Pure life(ピュアライフ)は高性能機種ですが、レンタル代は月3,300円(税込)と、同程度の機能(ろ過方式、冷温水機能、エコ機能など)を備えた他社の水道水ウォーターサーバーと比較しても安いです。

〇1日に使える浄水量が多い
Pure life(ピュアライフ)の総ろ過水量は1,800Lで、フィルター交換期間は6ヶ月。使えるお水の量は平均して1日あたり約10Lと大容量。飲用だけでなくお料理にもたっぷりお水が使えます。

<デメリット>

×再加熱、光センサー、ロックフリー機能がない
Pure life(ピュアライフ)は浄水型ウォーターサーバーの性能、料金、契約条件など全てにおいて評価が高く、大きなデメリットはありません。

強いて言えば、他社の浄水型ウォーターサーバーと比べると、再加熱が出来ない、光センサーによるエコモード機能がない、チャイルドロックのロックフリー機能がない、という点があげられます。

⇒ウォーターサーバーピュアライフのレビュー

エブリィフレシャス

エブリィフレシャスtall
出典:エブリィフレシャス

<メリット>

初期費用がかからない
初期費用0円。初めてのウォーターサーバーとしても導入しやすい機種です。

レンタル代が安価
レンタル代は月3,300円(税込)と、同程度の機能(ろ過方式、冷温水機能、エコ機能など)の他社水道水浄水型ウォーターサーバーと比べても格安となっています。

電気代が安い
エブリィフレシャスはエコモード搭載の省エネ機種です。tallのは月の電気代は約360円、miniは約410円と他社製品と比べても安いです。

卓上型が選べる
小型なので置きやすい卓上タイプの水道水補充型サーバーが選べます。テーブルの上はもちろん棚にも置けてコンパクトに収まります。

<デメリット>

×選べる機種は補充型のみ
タンク補充型の水道水浄水型ウォーターサーバーのみで、自動的に給水される水道直結型は選べません。

×契約期間が長い
契約期間が3年と、他社に比べて長い点がデメリットと言えるでしょう。

⇒エブリィフレシャスtallのレビュー

ハミングウォーター

ハミングウォーターFlows
出典:ハミングウォーター

<メリット>

電気代が安い
エコモードを使用すれば電気代は月475円程度。他機種と比べても非常に安価です。

月のレンタル代が安い
レンタル代は月3,300円(税込)と、同程度の機能(ろ過方式、冷温水機能、エコ機能など)の他社水道水浄水型ウォーターサーバーと比べても格安です。

1日に使える浄水の量が多い
ハミングウォーターの総ろ過水量は1,800Lで、フィルター交換期間は6ヶ月。使えるお水の量は1日平均約10Lなので、お料理にもお水を使いたい方にとってはうれしい水量です。

<デメリット>

×選べる機種が1種類のみ
ハミングウォーターで選べる水道水浄水型ウォーターサーバーはflows(フローズ)1機種のみと。卓上型やROろ過タイプなども選ぶことはできませんが、flows(フローズ)自体は高機能なサーバーのため、水道水ウォーターサーバーとして満足度の高い機種といえます。

⇒ハミングウォーターFlowsのレビュー

Locca(ロッカ)

Locca(ロッカ)
出典:Locca

<メリット>

レンタル代が安い
レンタル代は月2,580円(税込)~と、水道水補充型のレンタル料金としては最安値です。

卓上型が選べる
卓上タイプのSlim-Rショートタイプやlitta(リッタ)などの水道水補充型サーバーが選べます。小型で置き場所を選ばないため、自由度が高い機種です。

<デメリット>

×契約期間が長い
Locca(ロッカ)は契約期間が長いというデメリットがあります。利用開始日から5年未満で解約の場合、利用期間に応じて契約解除料が発生します。

⇒Locca(ロッカ)のレビュー

しずくりあ

しずくりあ
出典:しずくりあ

<メリット>

〇月のレンタル代が安い
月のレンタル代は2,640円(税込)~と、水道水補充型ウォーターサーバーとしては最安クラスの費用です。

<デメリット>

×契約期間が長い
しずくりあの契約期間は5年です。利用開始日より5年未満の解約で、ご利用期間に応じて契約解除料が発生します。契約期間が長い点はデメリットです。

⇒しずくりあSkitto(スキット)のレビュー

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この記事を書いた人

秋葉武彦

マーケティングリサーチ会社で食品の市場調査を担当。独立後2015年からウォーターサーバーの製品情報や比較コンテンツをWEBメディアにて配信。各社のサービス内容や製品のスペック比較など、ウォーターサーバー各社の動向に長年携わる。また、2018年からは食材宅配、宅食サービスの製品情報をWEBメディアにて配信。各社の食品の特徴やサービス内容など、食材宅配、宅食サービスの動向に携わる。商品レビューなども数多く手掛ける。

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