会社からお金を借りる方法・理由|従業員貸付制度がない場合の対処法

あなたは現在、急な出費が重なり「今月の生活費が足りない……」といった悩みを抱えていませんか?

そんな時「会社から給料を前借りできたら……」と考える方もいるでしょう。

結論、会社に「従業員貸付制度」があれば可能です。この制度なら社員が会社からお金を借りられます。

ただし、利用するには条件があるので、事前に確認しなければなりません。

そこで本記事では、会社からお金を借りることができる従業員貸付制度について解説します。

また、従業員貸付制度がない会社に在籍している方がお金を借りる方法についてもお伝えしますので、ぜひ一読ください。

会社からお金を借りる「従業員貸付制度」とは?利用条件など

冒頭でもお伝えした通り、従業員貸付制度があれば会社からお金を借りられます。

では、従業員貸付制度とはどのような制度なのでしょうか?

従業員貸付制度の概要について詳しく見ていきましょう。

  • 従業員貸付制度は福利厚生として導入されている制度
  • 従業員貸付制度を利用できる条件
  • 従業員貸付制度、退職した場合はどうなる?

従業員貸付制度は福利厚生として導入されている制度

従業員貸付制度とは、在籍している社員が勤務先の会社からお金を借りられる制度です。

福利厚生の一環として導入された制度なので、利用したからといって社会での信用度が下がったり、非難されたりする心配がありません。

条件を満たしていれば、誰でも気兼ねなく利用できるのがメリットです。

ちなみに、給料の前借りは翌月などに受け取るはずだった給料を前倒しでもらう方法です。そのため、次の給料が少なくなります。

しかし従業員貸付制度の資源は会社の利益から捻出されるので、あなたの次回の給料が減る心配はありません。

従業員貸付制度を利用できる条件&審査

もちろん、従業員貸付制度は必ず利用できるわけではありません。

利用するには、会社が定める条件をクリアするなど、審査に通る必要があります。

従業員貸付制度を利用するための条件は次の通りです。

  • 正社員であること
  • 緊急性の高い理由であること
  • 高額な金額ではないこと

まず、従業員貸付制度は福利厚生の一環なので、正社員でなければ利用できません。

次に、緊急性が高い理由以外は利用不可です。

緊急性が高い理由については、後の項目で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

最後に、従業員貸付制度は一時的な救済措置であり、あまりに高額な借入れはできません。

具体的な貸付額の上限は会社によって異なるので、自身が勤める会社が定める条件をよく確認してください。

従業員貸付制度、退職した場合はどうなる?

もし、あなたが従業員貸付制度を利用し、借入額の返済中に早期退職を希望した場合、借りたお金はどうすればいいのでしょうか?

前述の通り、従業員貸付制度は福利厚生なので、退職した時点で利用対象外となります。そのため、退職時に一括での返済を求められる可能性が高いでしょう。

ただし、会社側が一方的に退職金から返済額を天引きすることはありません。

なぜなら、労働基準法では退職金を「賃金」とし、全額が確実に労働者自身の手に渡るよう、賃金全額払いを同法24条で定めているからです。

第二十四条
賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。
引用:e-Gov法令検索「労働基準法」

以上の法律によって、賃金や退職金の差し押さえができないため、会社側は退職時に一括での返済を求めてくるわけですね。

「従業員貸付制度」で会社からお金を借りる理由はどうする?

前述の通り会社からお金を借りる従業員貸付制度は、緊急性が高い理由でなければなりません。

そして、審査に通るか否かは会社の裁量によるものの、一般的には以下のような理由がなければ利用不可とされています。

  • 身内の葬儀にかかる費用
  • 病気やケガの治療費や医療費
  • 天災による修理や修繕の資金
  • 交通事故などの被害による修理費や損害賠償費用
  • 空き巣または強盗による生活苦を改善するための資金

以上のような条件が定められており、買い物や旅行で使いたいなどの理由では審査に通りません。

会社からお金を借りる「従業員貸付制度」がない場合の7つの解決策

従業員貸付制度は、全ての会社で用意されているわけではありません。

そして、従業員貸付制度がない会社からお金を借りるのは不可能です。

そこで続いては、会社からお金を借りることができない人におすすめの解決策を7つご紹介

します。

  • 銀行カードローン
  • 消費者金融カードローン
  • 使い道が決まっている場合は目的別ローン
  • 複数の借金の返済はつらい場合はおまとめローン
  • クレジットカードのキャッシング
  • 質屋
  • 保険の契約者貸付

銀行カードローン

1つ目は銀行カードローンです。

銀行が用意しているフリーローンで、資金使途は自由となっています。緊急性が高い理由はもちろん、その他の理由でも審査をクリアすればお金が借りられます。

消費者金融と比べると金利も低めなので、少しでも負担なくお金を借りたい方におすすめです。

ただし、厳しい審査を受ける必要があるので、しっかりとした返済計画を立てて利用しましょう。

《銀行カードローンおすすめ》

銀行名審査時間実質年利上限金額
セブン銀行カードローン最短当日12.0%~15.0%300万円
住信SBIネット銀行1週間~10日1.89%~14.79%10万円~1,000万円

申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。

消費者金融カードローン

2つ目は消費者金融カードローンです。
銀行カードローンと同様に、資金使途が自由のフリーローンです。

金利こそ銀行カードローンより高いものの、その分審査がスムーズなのが魅力。

また、審査時間が早い金融機関が多く、中には最短即日で融資してくれるところがあります。

急ぎでお金を手にしたいなら、消費者金融カードローンを検討してみると良いでしょう。

《最短3分で借入OK》

消費者金融名審査時間実質年利上限金額
アイフル最短18分(※1)3.00%~18.00%800万円
プロミス最短3分4.5%~17.8%500万円
SMBCモビット最短30分3.00%~18.00%800万円

申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。

アイフルの貸し付け条件はこちら

使い道が決まっている場合は目的別ローン

3つ目は目的別ローンです。

目的別ローンとは、自動車ローンや住宅ローン・教育ローン・医療ローンといった、資金使途が決められた商品です。

資金使途が明確化されている分、フリーローン(カードローン)よりも審査に通りやすいという特徴があります。

また、消費者金融のフリーローン(カードローン)は年収の3分の1以上は借りられないという「総量規制」と呼ばれる法律がありますが、目的別ローンにはそのような規制がありません。

総量規制の対象外なので、使い道が決まっていて、なおかつそれに対応したローン商品がある場合はフリーローン(カードローン)よりも適しているでしょう。

複数の借金の返済はつらい場合はおまとめローン

4つ目はおまとめローンです。

その名の通り、複数の借入を1社にまとめるローン商品です。

今より低い金利の金融機関でまとめれば、金利低下による負担の軽減はもちろん、支払いの簡素化にも繋がります。

以下の3社は、おまとめローンに力を入れている金融機関なので、複数の返済で大変なら相談してみてください。

《審査が柔軟なおまとめローン》

金融機関名借入上限枠年率特徴
中央リテール500万円年10.95%~13.0%金利が低め
首都圏キャッシング800万円年7.3%~15.0%審査が柔軟
デイリーキャッシング600万円年8.5%~14.5%融通がきく

クレジットカードのキャッシング

5つ目はクレジットカードのキャッシングです。

クレジットカードのキャッシングとは、ATMや口座振込などで現金の借り入れができるサービスです。

新規でカードを発行した際にキャッシング枠を設定していれば、お金を借りる際に審査を受ける必要はありません。

また、これから発行するクレジットカードにキャッシング枠を設定する場合であっても、カードの支払いを滞りなく行っていれば、カードローンほど厳しい審査を受ける必要がないのです。

そのため、カードローンの審査に落ちた方でもお金を借りられる可能性があります。

質屋

6つ目は質屋です。
質屋とは、ブランド品のような価値のある品物を担保にお金を借りられるサービスです。

品物を担保にしているので、審査を受ける必要がありません。

また、返済期日までに借入額+利息を支払えば、品物はあなたの手元に戻ってきます。

仮に返済できなかったとしても質屋側は品物を売ってお金に変えるため、返済を催促される心配がありません。

保険の契約者貸付

7つ目は保険の契約者貸付です。

まず、一部の生命保険には、解約時に「解約返戻金」と呼ばれるお金が戻ってくる商品があります。

この解約返還金の一定範囲内でお金を借りられるのが契約者貸付です。

借りられる金額は、保険種類や経過年数によって異なります。

また、契約者貸付を利用しても保険のサポートがなくなるわけではないので、万が一の事態が起こっても保険金が下りないといった心配はありません。

ただし、解約返戻金制度がある生命保険に加入していないと利用できません。

会社からお金を借りられない!お急ぎの方は消費者金融カードローン

アイフル

画像:アイフル

アイフル」は、審査時間が最短18分(※)という業界トップクラスの早さを誇るカードローン会社です。

審査時間だけでなく融資までのスピードも早いため、午前中に思い立って申し込んでも、その日の午後には現金を受け取れる可能性があります(※)。

また、初回利用に限り30日間の無利息期間を設けています。

借入から30日以内に返済できる見込みがあるなら利息が0円なので、少額の借入を希望している方や給料日までの繋ぎで借りたい方にはおすすめです。

実質年利年3.0%~18.0%
借り入れ限度額800万円(※1)
融資までの期間最短即日融資(※)
WEB完結可能

※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。

※1:ご利用限度額50万円超、または他社を含めた借り入れ金額が100万円超の場合は源泉徴収票など収入を証明するものが必要です。

アイフルの貸し付け条件はこちら

プロミス

プロミス」は、他社の消費者金融が金利18.0%とする中、17.8%という低い金利設定が魅力のカードローンです。

たった0.2%の差であっても利息が安くなるのは間違いないので、少しでもお得にお金を借りたい方には有難いでしょう。

また、審査時間は最短3分(※)と業界トップクラスの早さを誇ります。

審査がスムーズに進めば最短即日(※)でお金を借りられるので、急ぎの方はプロミスを検討してみると良いでしょう。

実質年利年4.5%~17.8%
借り入れ限度額1〜500万円
※借入限度額は審査によって決定いたします
融資までの期間最短即日融資(※)
WEB完結可能

※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。

プロミス詳細はこちらから

SMBCモビット

モビット

SMBCモビット」は、「10秒簡易審査」というサービスを提供しているカードローン会社です。

その名の通り、10秒であなたがお金を借りられるか診断してくれます。

必要なのは「年齢」「年収」「他社借入額」の3つです。

画像:SMBCモビット「お借入診断」

もちろん、10秒簡易審査のあとには本審査を受ける必要があるものの、それでも今すぐに借入可能かチェックできるのは有難いですよね。

お金を借りられるか気になる方は、一度SMBCモビットの10秒簡易診断を受けてみてください。

実質年利3.0%~18.0%
借り入れ限度額800万円
融資までの期間最短即日融資(※)

※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。

SMBCモビットはこちらから

まとめ

今回は、会社からお金を借りる方法について解説しました。

あなたが勤める企業に従業員貸付制度があれば、会社からお金を借りられます。しかし、緊急性が高い利用目的や少額の借入額など、様々な条件をクリアしなければなりません。

また、そもそも従業員貸付制度がない会社もあるので、その場合は他の方法を検討する必要があります。

お金を借りる方法としては、カードローンや質屋、クレジットカードのキャッシングなどがあるので、自分にあった方法を選ぶようにしてください。

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この記事を書いた人

マネ子

ファクタリング・金融系の発信をするWEBライターです。お金にまつわる情報をWEBメディアで執筆しています。

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