火災保険と共済ならどちらに加入するべき?違いはなに?

保険会社の提供する火災保険とは別に、火災共済というものもあります。この記事では、火災保険と火災共済の違いについて解説していきます。

火災などにより損害を受けた建物や家財を補償するサービスには、火災保険のほか火災共済があります。類似する部分も多いサービスですが、何がどのように違うのでしょうか。火災保険と火災共済のメリット・デメリット、それぞれの契約に向いている人などを解説します。

この記事の監修者

金指 歩

保険のプロ

編集者・ライター。編プロ組織『となりの編プロ』代表。 大学在学中にFP3級を取得し、新卒で入社した大手信託銀行に4年半勤務。 住宅ローンや投資信託の営業、法人向け預金商品の営業や研修などを担当したのち、 不動産関連会社へ転職。その後証券会社、IT企業を経て、2017年よりフリーライターとして、 2020年頃より編集者として活動。金融系記事やビジネス系記事を多く制作している。
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火災共済の概要と特徴

火災保険に似たようなものに火災共済があります。
火災共済はどういったもので、通常の火災保険と何が異なるのでしょうか。

火災共済とは何か?

共済は、ある特定の集団(組合)において、組合員がお金を出しあって万が一のために備える、相互扶助の精神から生まれた仕組みです。火災共済は、住宅の火災や破裂・爆発などを原因とした損害について、組合員から集めた共済金により補償します。

火災共済と火災保険の違いは?

火災共済と火災保険は似ているようでまったく仕組みが異なります。火災共済は、先述したように組合が母体となっていて、火災共済の加入対象者は原則として組合員に限られます。相互扶助を目的としているため、火災保険と比べて補償内容はシンプルで最低限であることが多いです。

一方、火災保険は民間の損害保険会社が運営母体となっています。火災共済のように加入者は限定されないことから、基本的にはだれでも加入できます。広く加入を募っていることもありさまざまな人が契約者となることから、補償の内容も幅広く特約などの自由度も高い傾向にあります。

火災保険と火災共済のそれぞれのメリットは?

火災保険と火災共済、それぞれを選ぶメリットを紹介します。

火災保険を選ぶメリット

火災保険を選択するメリットは、補償の範囲が広く設定されていることです。保険会社との契約内容にもよりますが、火災、爆発、破裂、落雷のほか、一定以上のものであれば風災や雪災、ひょう災などの自然災害も幅広くカバーしていることが多いです。ほかにも、外部からの衝突や水漏れ、騒擾、盗難、突発的な事故による損害を補償する保険もあります。

また、補償内容の自由度が高いのも火災保険のメリットといえるでしょう。補償内容がカスタマイズできる保険のほか、特約を付与することで補償内容を手厚くできる商品もあります。例えば、地震火災、類焼損害があったときの失火見舞費用、災害時の臨時費用など、さまざまな特約を付与できます。

火災保険に加入していると、地震保険制度に定められた地震保険に加入できるのもメリットです。地震保険制度は政府による再保険で補償される制度で、民間では対応できない巨大地震にも対応します。

地震保険については以下の記事で詳しく解説をしています。

地震保険と火災保険の違いは?補償内容と必要性を解説

2023.10.10

火災共済を選ぶメリット

火災共済は、火災保険と比べて補償内容が限定されますが、その分、共済掛金が低く設定されているメリットがあります。コストを抑えつつ火災などによる損害に備えることが可能です。

また、火災共済は、火災保険ほど多様なプランはなく、パッケージ化されたシンプルなプランが提供されていることが多いです。プラン選びに迷わずに済むメリットがあります。

火災保険と火災共済のそれぞれのデメリットは?

火災保険と火災共済、それぞれを選択する場合のデメリットを紹介します。

火災保険を選ぶデメリット

火災保険のデメリットは、火災共済と比べて補償内容の選択の自由度が高い反面、火災共済よりも保険料が高額になりがちなところです。ただし、保険料が高めに設定されている分、補償される範囲は広く、補償される保険金の額も手厚い傾向にあります(実際の補償内容は契約する保険によって異なります)。

また、火災共済のように割戻金がないのも、火災保険のデメリットといえるかもしれません。火災共済でも割戻金のないタイプもありますが、火災共済では基本的には毎年決算が行われ、そこで余った余剰金が契約者に還元されます。これは、火災共済が利益を目的としたものではなく相互扶助を軸にしているためです。利益を目的とした保険会社の提供する火災保険には、割戻金のような制度はありません。

火災共済を選ぶデメリット

火災共済を選択するデメリットは、火災保険と比べるとどうしても補償が不足しやすいことです。まず、火災共済は火災保険よりも補償される範囲が狭まります。風災、水災、雪災、ひょう災などの自然災害は補償対象外となることもありますのでご注意ください。対象になる共済もありますが、火災保険よりも補償額が低く設定されています。

また、火災保険を申し込む際、地震保険もセットで申し込めることが多いですが、火災共済の場合地震保険には加入できません。ただし地震保険に替わる補償として、地震共済や自然災害共済をセットで契約できるものもあります。地震による被害が心配な方は検討するとよいでしょう。

加えて、共済組織が破綻したときの契約者保護についても、火災共済はやや不利だといえます。火災保険を提供する保険会社は、保険業法の定めにより保険契約者保護機構に加入して契約者保護を行っていますが、共済は同様の制度が法律上存在しません。そのため、共済は組織ごとにセーフティーネットを用意していますが、破綻時に十分な保護を受けられない可能性もあります。

火災保険と火災共済どちらを選ぶべき?

火災保険と火災共済であれば、結局のところどちらを選ぶのが良いのでしょうか。火災保険に向いている人と火災共済に向いている人の特徴を取り上げます。

火災保険がおすすめな人

火災保険がおすすめなのは、万が一のときのために手厚い補償を受けたい人です。火災保険は、火災共済と比べて補償範囲が広く選択できるうえに、補償内容も手厚く設定できます。もしものときのためにしっかりと補償を受けられる安心感を得たい人は、火災保険の契約が向いているでしょう。セーフティーネットも法律により整備されていますので、保険会社が破綻したときにも備えられます。

火災共済がおすすめな人

火災共済がおすすめなのは、とにかくコストを抑えつつ、もしものときに備えたい人です。火災共済の補償内容は最低限であることが多いものの、コストパフォーマンスはよいといえます。家計とのバランスを考えてできるだけ保険料を抑えたい人、自然災害のリスクが低い地域で最低限の補償でも対応できる人に火災共済は向いています。

火災保険か火災共済かは重視する部分で選ぼう

火災保険がよいか、火災共済がよいかは、コストを重視するか、補償内容を重視するかで異なります。より充実した補償内容で幅広く補償を受けたいときは、火災保険を選択するのがおすすめです。

また火災保険金を申請について相談する際など、様々なサービス利用をポイントタウン経由にするだけでポイントが貯まります。

取得ポイントは1ポイント=1円分のお好きなサービスに交換できるので、お得に不動産投資を始めることができます。火災保険金の申請の際は以下をご覧ください。

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この記事を書いた人

本村結貴

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP、中学校教諭二種免許状(英語)、等保有。 学び直しのため、現在は慶應義塾大学経済学部通信教育課程に在学中です。 企業経理や会計事務所での勤務経験を活かして、フリーライターとして、 会計、経理、金融系の記事を中心に執筆しています。

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