ファクタリングと手形割引の違いとは?手形廃止などわかりやすく解説

資金繰りの改善方法には「ファクタリング」と「手形割引」があり、どちらも素早く現金化するサービスとして人気です。

では、ファクタリングと手形割引の違いは何なのでしょうか?この2つには明確な違いがあるので、本記事でわかりやすく解説していきます。

また、手形廃止という事実についてもお伝えしていくので、ぜひ参考にしてみてください。

ファクタリングと手形割引の違いをわかりやすく解説|手形買取とは?

まずは、ファクタリングと手形割引の違いについてわかりやすく解説します。

  • 現金化する対象
  • 貸金業法の適用
  • 償還請求権の有無

現金化する対象

ファクタリングと手形割引の一番の違いは、現金化する対象です。

  • ファクタリングが現金化する対象:売掛金
  • 手形割引が現金化する対象:受取手形

このように、ファクタリングは帳簿上の売掛金を現金化の対象としており、手形割引は現物の有価証券である受取手形を現金化の対象としています。

ちなみに、「売掛金」と「受取手形」はどちらも「売掛債権(※)」と呼ばれる権利です。

※売掛債権とは、品物やサービスを販売・提供した会社が、その対価として売掛先から将来的に代金を受け取る権利。

売掛金は、商品などの販売で発生する代金を受け取る権利を指し、受取手形は売掛金を約束手形の形で受け取り、支払いの強制力と法的な拘束力を持たせたものです。

ファクタリングで扱う売掛金は、支払いに法的な保障がないため、確実に現金化できるとは限りません。

一方で、受取手形には法的な保証があり、半年間に二度以上不払いを起こすと、支払わなかった企業は金融機関との取引が難しくなります。

貸金業法の適用

次に解説するファクタリングと手形割引の違いは、貸金業法の適用です。

ファクタリングはあくまでも債権の譲渡であり、貸付ではないため、貸金業法が適用されません。

一方の手形割引は、「手形を担保とした貸付」という扱いになっているため、貸金業法が適用されます。

第二条 この法律において「貸金業」とは、金銭の貸付け又は金銭の貸借の媒介(手形の割引、売渡担保その他これらに類する方法によつてする金銭の交付又は当該方法によつてする金銭の授受の媒介を含む。以下これらを総称して単に「貸付け」という。)で業として行うものをいう。
引用:e-GOV法令検索「貸金業法」

貸金業法は、年収の3分の1を超える借り入れを禁止する「総量規制」や、上限金利を定めた「利息制限法」などで細かな取り決めがあるのが特徴です。

上述したように、手形割引は貸金業法が適用されるため、金利も以下のように定められています。

元本の金額が10万円未満のときの上限金利 → 年20%元本の金額が10万円以上から100万円未満のとき上限金利 → 年18%元本の金額が100万円以上のときの上限金利 → 年15%
引用:日本貸金業協会「お借入れの上限金利は、年15%~20%です」

一方、ファクタリングは貸付ではないため、金利の設定はなく、代わりに手数料が定められています。

その手数料に上限はないので、どんなに高い手数料を設定していても違法とはなりません。

とはいっても、ファクタリングの手数料には相場があり、2社間ファクタリングが8%〜18%、3社間ファクタリングが2%〜9%程度です。

これを大きく超えた手数料を設定しているファクタリング会社は、様々な危険が潜んでいる可能性があるので、利用は避けた方が良いでしょう。

償還請求権の有無

最後に、ファクタリングと手形割引の違いである「償還請求権」の有無について解説します。

まず、それぞれの償還請求権の有無は以下の通りです。

  • ファクタリング:償還請求権なしの契約が多い
  • 手形割引:償還請求権ありの契約が多い

そもそも償還請求権とは、売掛金が支払われる前に売掛先が倒産してしまい、代金を回収できなかった場合、利用者に返還を求められる権利のことです。

償還請求権がある契約の場合、利用者に売掛金の支払い(元本の償還)を請求できます。

つまり、償還請求権がないファクタリングは売掛先が倒産して代金が支払えなくなっても、利用者に返済の義務はないというわけです。

一方、手形割引は売掛先が倒産すると、利用者に売掛金に相当する代金の支払い義務が移行します。

利用者からすれば、売掛先が倒産しても返済の義務がないファクタリングを利用した方が安心でしょう。

2026年手形は廃止!売掛金ファクタリングを活用するメリット

経済産業省は、2026年を目処に手形制度を廃止すると発表しています。理由は、受取側の資金繰り悪化です。

そもそも、手形は振出日から3〜4か月後の入金が大半を占めており、その間はお金が入ってきません。

特に、中小企業は自転車操業が多いため、資金繰りの悪化が倒産を招く結果となっているのです。このような背景から、2026年には紙の手形が廃止されます。

そうなると、手形割引からファクタリングへと移行する事業者は増えるでしょう。事実、ファクタリングには様々なメリットがあります。

そこで続いては、ファクタリングを利用するメリットについて解説します。

素早く資金調達できる

1つ目のメリットは、素早く資金調達できることです。

そもそもファクタリングは、ビジネスローンや手形割引ほど厳しい審査を受ける必要がありません。また、必要書類が少なく、審査時間も短いのが特徴です。

中には、申し込みから入金まで最短2時間のファクタリング会社もあります。

ちなみに、手形割引は数日〜1週間程度の日数が必要ですから、素早く資金調達したい方にはファクタリングが最適です。

決算書に影響しない

2つ目のメリットは、決算書に影響しないことです。

もし、あなたが将来的に銀行などから融資を受けたいと考えているなら、決算書への影響を考慮する必要があります。

前述の通り、手形割引は貸付に該当するため、利用した際は決算書に借入先を記入しなければなりません。

そして、将来ビジネスローンの審査を受ける際は、手形割引の借入先が記載された決算書を提出します。

銀行などの金融機関は、決算書をもとに返済能力を確認するので、場合によっては審査で不利になる可能性も。

しかし、ファクタリングなら借入にならないため、利用しても負債は増えず決算書への記入も必要ありません。

将来ビジネスローンを利用する際のハンデとなる心配がないので、ファクタリングなら安心して利用できるでしょう。

返済の義務がない

3つ目のメリットは、返済の義務がないことです。

前述の通り、ファクタリングは償還請求権なしの契約が大半を占めています。そのため、売掛先が倒産した場合でも、利用者に支払い義務はありません。

ちなみに、ファクタリングの手数料が高いのは、料金に「代金回収不能となるリスク」への対価が含まれているからです。

このように、高い手数料を支払っているため、売掛先が倒産しても利用者に返済義務が発生しないわけです。

資金化が早いファクタリングならこの4社!

続いては、資金化が早いファクタリング会社を4つご紹介します。

  • QuQuMo
  • ビートレーディング
  • ペイトナーファクタリング
  • アクセルファクター

QuQuMo

画像:QuQuMo online

QuQuMo online」は、オンライン手続きだけで申し込み〜入金まで進む来店不要のファクタリング会社です。

他社で行われるケースが多い「面談」はもちろん、「事務手数料」や「債権譲渡登記」なども必要ありません。

必要なのは「請求書と通帳」の2点だけなので、面倒な書類を用意せず、スピーディーに申し込めます。

入金スピードも最短2時間と業界トップの早さですから、急ぎで資金調達したい方におすすめです。

運営会社株式会社アクティブサポート
利用対象者法人、個人事業主、フリーランス
買取可能額上限なし
手数料1%~
入金スピード最短2時間
契約の種類2社間ファクタリング
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

QuQuMo onlineはこちらから

ビートレーディング

画像:ビートレーディング

ビートレーディング」は、2012年4月に設立されたファクタリング会社です。

企業内に「コンプライアンス委員会」を設置するなど、コンプライアンス体制の強化を徹底しているので、安心して利用できます。

買取可能額の下限上限がともにないなど、事業者の様々な要望に柔軟に対応してくれます。

定番の「2社間」と「3社間」に加えて、他では珍しい「診療報酬」「介護報酬」「注文書」といった契約方式も利用可能です。

他では対応が難しいと断られた方は、ビートレーディングに相談してみてください。

運営会社株式会社ビートレーディング
利用対象者法人、個人事業主
買取可能額下限上限なし
手数料2社間:4%~12%3社間:2%~9%
入金スピード最短2時間
契約の種類2社間、3社間、診療報酬、介護報酬、注文書
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

ビートレーディングはこちらから

ペイトナーファクタリング

画像:ペイトナーファクタリング

ペイトナーファクタリング」は、個人事業主やフリーランスを対象とした少額の利用が可能なファクタリング会社です。

買取可能額は初回が1万円〜25万円、2回目以降が1万円〜100万円となっています。

まだ独立したばかりで高額な売掛債権を持っていない個人事業主やフリーランスの方でも、ペイトナーファクタリングなら問題なく利用できるでしょう。

ただし、上限は最高100万円と少額なので、事業が拡大して大口の資金調達が必要になったら利用は難しくなります。

運営会社ペイトナー株式会社(旧yup株式会社)
利用対象者法人、個人事業主、フリーランス
買取可能額初回:1万~25万円2回目以降:1万~100万円
手数料10%
入金スピード最短10分
契約の種類2社間ファクタリング
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

ペイトナーファクタリングはこちらから

アクセルファクター

画像:アクセルファクター

アクセルファクター」は、事業者の資金繰りを年間3,000件も改善している人気のファクタリング会社です。

審査通過率は93%と非常に高く、他社で買取不可と言われた売掛債権でも買い取ってくれる可能性があります。

また、手数料は1%〜10%と低く、売掛金が多ければ多いほど安くなる仕組みです。大口の売掛債権を持っている方なら、手数料を抑えて資金調達できるでしょう。

運営会社株式会社アクセルファクター
利用対象者法人・個人
利用限度額30万円~無制限
手数料1〜10%(売掛金が多いほど手数料が低くなる)
入金スピード最短3時間で、遅くとも翌日
契約の種類2社間ファクタリング、3社間ファクタリング
債権譲渡登記審査結果によって不要の契約も可能
オンライン手続き可能

アクセルファクターはこちらから

ファクタリングや手形割引以外で資金繰りを改善する方法

最後は、ファクタリングや手形割引ではない資金調達法を2つご紹介します。

  • GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」
  • 支払い.com

GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」

画像:GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド

GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド」は、創業期や赤字でもお金が借りられる融資枠型のビジネスローンです。

審査に必要なのは銀行口座の入出金明細。直近3か月以上の連続した取引があれば条件を満たしています。

一般的なビジネスローンに必要な「決算書」「事業計画書」「担保・保証人」が不要なので、利用できる事業者はかなり多いでしょう。

融資までのスピードも最短2営業日と早いのが特徴です。

ファクタリングや手形割引ではなく、ビジネスローンで資金調達したいなら押さえておくべき金融機関と言えるでしょう。

融資対象法人
融資スピード最短2営業日
借入限度額10万円〜1,000万円以内
借入利率年0.9%~14.0%(固定金利・審査のうえ決定)
担保・保証人原則不要

GMOあおぞらネット銀行あんしんワイドはこちらから

支払い.com

画像:支払い.com

支払い.com」は、予定している銀行振込による支払いをクレジットカード払いに変更して、支払い期限を最長60日間先延ばしにできるサービスです。

ファクタリングや手形割引とは違い、売掛債権や他の書類を用意する必要はありません。必要なのはクレジットカードのみです。

当然、審査や面談を受ける必要もないので、数ある資金調達法の中で最も利用のハードルが低いと言えるでしょう。

もし、ファクタリングや手形割引、ビジネスローンの利用が難しい場合は、支払い.comを利用してみてください。

支払い.comはこちらから

まとめ

今回は、ファクタリングと手形割引の違いについて解説しました。

それぞれ異なる特徴を持つサービスなので、利用する際は性質をよく理解したうえで自分にあった方法を選ぶようにしてください。

また、ファクタリングや手形割引以外にも、ビジネスローンや支払い.comといったサービスがあるので、それらも比較・検討してみると良いでしょう。

この記事をシェアする

この記事を書いた人

マネ子

ファクタリング・金融系の発信をするWEBライターです。お金にまつわる情報をWEBメディアで執筆しています。

この記事を読んだあなたへのおすすめ