カーリースの途中解約はできる?違約金いくら?解約したい時の方法を解説

「カーリースって途中解約できる?」

「契約期間中にリース料金が払えなくなったらどうしよう」

カーリースは、初期費用を抑えて毎月定額で車に乗れることから人気のサービスです。しかし、その契約には一定期間の縛りがあるため、途中で解約したいと思った場合にどうなるのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、カーリースの途中解約は可能なのか、違約金はどうなるのかなどを解説します。途中解約が心配な方へおすすめのカーリースサービスや、途中解約を防ぐために注意すべきポイントもお伝えしますので、是非参考にしてください。

カーリースは途中解約できる?違約金などデメリット解説

カーリースの契約期間は、一般的に3〜7年程度に設定されています。この契約期間中にライフスタイルや経済状況などが変化して車を手放したいと思った場合、途中解約はできるのでしょうか。

結論から言えば、カーリースの途中解約は原則できません。なぜなら、カーリースの月々の利用料金は契約年数を前提に設定されているからです。

そもそもカーリースは、カーリース会社が車を購入し、それを契約者に貸し出すという仕組み。契約期間が終わる前に解約してしまうと、カーリース会社は車の代金を回収できず損失を被ることになってしまうのです。

ただし、カーリース会社が解約理由を正当と判断すれば、例外的に中途解約が認められる場合もあります。しかし、その場合にも以下のようなデメリットがあるので注意しましょう。

  • 高額な違約金が発生する
  • 違約金は原則一括払い
  • 車の所有権を譲り受けることができない

それぞれについて、詳しく解説します。

高額な違約金が発生する

やむを得ずカーリースを途中解約する場合の大きなデメリットが、違約金や解約金の支払い義務が生じることです。

違約金の計算方法はカーリース会社によって異なりますが、おおまかには「残りの期間のリース料を合計したもの」と考えればよいと言われています。

例えば、月額3万円で5年契約したカーリースを丸2年使って解約する場合、残っている3年分の料金108万円ほどを払わなければなりません。実際には、この金額に事務手数料や原状回復費用などが加算されたり、税金、メンテナンス費用などが差し引かれたりしますが、経済的負担が大きいことに変わりはないでしょう。

違約金は原則現金一括払い

カーリースを途中解約する場合の違約金は現金での一括払いが基本とされており、これも多くの人にとって負担となるでしょう。

カーリースの大きな魅力は、まとまった費用を用意しなくても車を利用できること。中途解約でまとまったお金が必要になっては、本末転倒になってしまいます。

違約金を支払えなければ、解約自体が困難になる可能性もありますし、解約のために借金する必要も出てくるかもしれません。これは、カーリースの途中解約がもたらすリスクであり、事前に把握しておくのが良いでしょう。

車の所有権を譲り受けることができない

カーリースには、契約満了時に車を返却するのではなく、リース会社から所有権を譲り受ける、いわゆる「車がもらえる」プランもあります。

このプランを選んでいた場合、途中解約すると、当然ながらリース会社から所有権を譲り受けることはできません。

契約満了後も乗り続けるつもり、契約満了後に車を売却するつもりなど、契約満了後を見越してプランを選んでいた場合、その予定が崩れてしまいます。

また、そもそも契約期間の途中で車を買取することも原則として認められていません。

途中解約できるカーリースはこの3社

ここまで、カーリースは途中解約が原則できないことや、やむを得ない理由で中途解約が認められたとしても違約金などのデメリットがあることを解説しました。

しかし、カーリース会社の中には、中途解約が可能なプランを扱っているところもあります。

転勤や引っ越し、家族構成やライフスタイルの変化などで、車の必要性が変わる可能性があるのなら、中途解約できるカーリースを選ぶといいでしょう。

この記事では、次の3社を紹介します。

  • KINTO
  • リースナブル
  • SOMPOで乗ーる

KINTO

出典:KINTO

トヨタとレクサスの新車を月々定額で利用できるサブスクリプションサービス「KINTO」。

「KINTO」には、車を使わなくなった場合に解約金0円で途中解約できる「解約金フリープラン」があります。申込金として月額5か月分相当の初期費用がかかりますが、その分月々の支払いがリーズナブルに設定されています。

初回契約は3年で、満了後は新たな車への乗り換えや返却のほか、同じ車での再契約もできます。車が必要な期間が変わる可能性がある方に最適と言えるでしょう。

解約金フリープラン
契約期間3年(満了後再契約可能)
初期費用申込金として月額5か月分相当※申込金の支払いはクレジットカード払いのみ
月額料金KINTO公式サイトでお見積り
中途解約可能・解約金なし
走行距離制限1500km×リース月数
取り扱い車種トヨタ車/レクサス車

KINTOの詳細はこちらから

リースナブル

出典:リースナブル

「リースナブル」は月々6,600円(税込)からとリーズナブルな価格設定が魅力のカーリースです。

「リースナブル」なら、途中解約が可能。リース期間中であっても、自身のタイミングで解約して、他の車に乗り換えたり、買取りしたりできます。

ただし、実費負担が発生する場合があります。途中解約の心配がある方は、契約前に途中解約した場合の費用について確認しておくと安心でしょう。

契約期間3年/5年/9年
初期費用なし
月額料金6,600円(税込)~
中途解約可能※実費負担が発生する可能性あり
走行距離制限750km×リース月数
取り扱い車種国産の自動車メーカー 51種

リースナブル 詳細はこちら

SOMPOで乗ーる

出典:SOMPOで乗ーる

「SOMPOで乗ーる」は、SOMPOとDeNAによるマイカーリース。

「SOMPOで乗ーる」なら、「中途解約オプション」を契約の上、オプションに定める条件(リース契約の未払い料金がないことや車の原状回復など)を満たせば、中途解約が可能です。この場合、中途解約違約金の支払いはありません。

オプション料は、月々1,100円から。リース期間や車種、残価設定などにより異なります。

なお、中途解約が可能となるのは、リース期間5年以下の場合はリース契約開始日から3年目以降、リース期間6年以上の場合はリース期間満了日の2年前以降です。

※リース期間3年、輸入車リース期間5年以下の契約には中途解約オプションは付帯できません。

このほか、「免許返納オプション」でも、オプション料を支払うことで中途解約金なく中途解約が可能となります。免許返納を検討している方にも安心でしょう。

契約期間1年~9年まで1年単位で選択
初期費用なし
月額料金1万円台から
中途解約可能※中途解約オプションを契約。適用条件を充足で中途解約金なし。※リース期間3年、輸入車リース期間5年以下の契約には中途解約オプションは付帯不可。
走行距離制限月間3,000kmまで選択可能
取り扱い車種国内で販売している全メーカー/全車種より選択可能。※ 一部お取り扱いできない車種もあります。

SOMPOで乗ーる 詳細はこちら


途中解約する可能性があるなら短期カーリースもおすすめ

カーリースを途中解約する可能性があるなら、契約年数が短い短期カーリースもおすすめです。契約期間が短いので、自身のライフスタイルや経済状況が変わっても柔軟に対処できるでしょう。

今回は、2つ紹介します。

  • 定額カルモくん
  • ニコリース

定額カルモくん

出典:定額カルモくん

「定額カルモくん」は、月1万円台から新車が持てるカーリース。

「定額カルモくん」なら、契約期間を1年から11年までの間の1年単位で選べます。必要な年数だけ契約できるので、用途や予算、ライフイベントなどに合わせて最適なプランが組めるでしょう。

また、車探しから審査の申し込みまでネットで完結できるのも嬉しいポイント。オリックス自動車と提携しており、車はすべて正規ディーラーから納車されます。

契約期間1年~11年まで1年単位で選択
初期費用なし
月額料金1万円台から
中途解約原則不可
走行距離制限・6年以下で契約の場合、月間平均1,500km・7年以上で契約の場合、制限なし
取り扱い車種国産全メーカー全車種※一部お取扱のない場合がございます

定額カルモくん 詳細はこちら

ニコリース

出典:ニコリース

ニコリースは、最短1か月から利用できる、車の月額制サブスクリプション・サービス。

月額料金は29,000円(税込)から。「クレジット月払い」を選べば、車の利用期間を定める必要なく、1か月ごとの自動更新契約となり、更新費用も必要ありません。いつまで車を使うかわからない方に最適でしょう。

ニコリースは関東全域でのサービスです。関東にお住まいの方は是非検討してください。

※東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県は全域対応。

※山梨・静岡は一部のみ対応のため要相談になります。

契約期間1ヶ月~
初期費用車両準備費用として貸出料金の1か月分
月額料金29,000円~/月(税込)
中途解約可能クレジット月払いなら解約金なし。
走行距離制限1ヶ月当たり1,500km。制限距離を超えた場合、契約終了時に1kmあたり5円での精算
取り扱い車種軽自動車、コンパクトカー、セダン、ミニバン、軽バン、軽トラックなど

ニコリース 詳細はこちら

カーリースの途中解約を防ぐために注意したいポイント

それでは最後に、カーリースの途中解約を防ぐために注意したいポイントについて解説します。

  • 契約期間は慎重に決める
  • 途中で乗り換え・解約できるカーリースを選ぶ
  • 任意保険には加入し全損に備える

契約期間は慎重に決める

カーリースの途中解約を防ぐために、契約期間は慎重に決めましょう。

カーリースを途中解約したいと思う理由は人によって異なりますが、家族構成やライフスタイルの変化、転勤や引っ越し、経済的な事情などが主なものです。

これらの要因を考慮し、自分のライフプランや経済状況に合わせて無理のない契約期間を選びましょう。また、どれくらい車に乗り続けたいか、乗り換えの可能性はあるのかなど、自分のニーズについてじっくり考えることも大切です。

途中で乗り換え・解約できるカーリースを選ぶ

途中で乗り換え・解約できるカーリースを選ぶことも、カーリースの途中解約を防ぐために有効な方法です。

上記でも紹介したように、一部のカーリース会社では、契約期間中に一定の条件を満たせば乗り換えや解約ができるサービスを提供しています。これらを選べば、自分のニーズやライフステージに応じて柔軟な対応ができるでしょう。

≪途中解約できるカーリース会社≫

KINTO「解約金フリープラン」で中途解約金0円。
リースナブル自身のタイミングで解約可能。※実費負担が発生する可能性あり
SOMPOで乗ーる「中途解約・免許返納オプション」で中途解約金0円。

任意保険には加入し全損に備える

ここまで、自分に合った契約期間や途中で乗り換え・解約できるカーリースを選ぶことで、途中解約のリスクを抑えられるとお伝えしました。しかし、それでも全損事故による途中解約だけは防ぎきれません。

カーリース契約では、事故により車が全損した場合、契約自体が強制解約となります。この場合、車両本体の弁償や中途解約金の支払い義務も発生し、大きな経済的ダメージを受けてしまうでしょう。

このような事態を防ぐため、車両保険付きの任意保険へ加入することをおすすめします。

カーリース契約には基本的に自賠責保険は含まれていますが、その補償範囲は対人賠償に限られているため不十分と言えるでしょう。任意保険に加入していれば、違約金などの金銭的負担をカバーできる可能性があります。

また、「KINTO」のように、カーリース契約に専用の任意保険がセットになっているプランもあります。万が一の時に負担をカバーできるような保険がセットされているか、契約前に確認してみると良いでしょう。

まとめ

この記事では、カーリースの途中解約について解説しました。カーリースは原則途中解約できず、解約できたとしても高額な違約金が発生する可能性があります。

途中解約を防ぐためには、契約期間を慎重に決める、もしくは、途中で乗り換え・解約できるカーリースを選ぶことをおすすめします。また、全損事故によるリスクを抑えるため、任意保険に加入するのが賢明でしょう。

記事の中で、途中解約が可能なプランを扱っているカーリースや、短期カーリースについても紹介しました。それらを選べば、自分のニーズやライフステージに応じて柔軟な対応ができるはずです。是非検討してみてください。

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この記事を書いた人

マネ子

ファクタリング・金融系の発信をするWEBライターです。お金にまつわる情報をWEBメディアで執筆しています。

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