サクソバンク証券の評判は?口コミでわかった人気の理由3つとデメリット

FXの基礎知識

サクソバンク証券は、豊富な取扱銘柄やプロ志向の取引ツール、高い約定力で人気の外資系FX会社です。

細かい取引を何度も繰り返す「スキャルピング」を認めていることもあり、幅広い取引スタイルのトレーダーが利用できます。

本記事では、サクソバンク証券の口コミを調査しつつ、メリットはもちろん、デメリットについても詳しく紹介します。

これからFX会社を選ぼうと思っている人、サクソバンク証券が気になっている人は、ぜひ参考にしてください。

サクソバンク証券とは?

サクソバンク証券は、1992年に創業したデンマーク・コペンハーゲンに本社を構えるオンライン銀行、サクソバンクA/Sの100%子会社です。

サクソバンクA/Sは、厳格な金融規制を遵守し、欧州や中近東、日本を含むアジアの15カ国の各当局監督下で、世界170カ国80万人を超える人々へ金融サービスを提供しています。

FX会社の運営では多くの賞を受賞しており、実力で評価されている本格派FX会社といえるでしょう。

サクソバンク証券が人気の理由3つ

サクソバンク証券が人気の理由は以下の3つです。

  1. 豊富な取扱銘柄
  2. 高い約定力
  3. プロ志向の取引ツール

それぞれ解説します。

①豊富な取扱銘柄

サクソバンク証券では、158の通貨ペアを取扱っていて、この取扱数は国内FX会社ナンバー1です(2021年2月時点)。

また、同一口座でCFD取引も可能となっていて、より多くの取引機会を探ることができます。

CFDとはContract For Differenceの略で、日本語では差金決済取引と訳され、取引方法は通貨ペアと変わりませんが、取り扱い商品が異なります。

CFD取引では、日経平均や米国ダウ、ナスダックといった株式指数やゴールド、シルバーなどの貴金属、原油やガスなどのエネルギーの他、小麦やコーンなどの取引ができます。

なおサクソバンク証券で取引できるCFD商品は約9,000銘柄あるので、リスクヘッジのための分散投資にも適しているといえるでしょう。

通貨ペアについての口コミ・評判

②高い約定力

約定力は、希望した価格で注文を成立させる能力といえます。約定力が低い会社で取引をすると、思わぬ価格で注文が成立し、想定以上の取引コストが発生してしまいます。

サクソバンク証券は、2019年6月7日に株式会社バリューアップが行った約定力調査で、総合約定力第1位を獲得するほどの高い約定力を備えています。

この調査は、アメリカ雇用統計の発表前後の約定力を調査したものです。

アメリカ雇用統計といえば、経済指標の中でも注目度が高く、値動きが激しくなり注文が成立しなかったり希望した価格で成立しなかったりするタイミングです。

より取引コストを抑えて取引したい人にとって、サクソバンク証券は優良なFX会社といえるでしょう。

約定力についての口コミ・評判

③プロ志向の取引ツール

サクソバンク証券は、多くの取引ツールを提供しています。

サクソバンク証券のパソコン用オリジナルツールは、「SaxoTraderGO」と「SaxoTraderPRO 」の二種類です。

ダウンロード版の「SaxoTraderPRO 」の方がよりプロ志向となっています。

また、世界中のトレーダーが愛用する「MT4」や、ブラウザ版でありながら直感的な操作と豊富なテクニカル指標で人気のSNS系取引ツール「TradingView」も利用できます。

特に「TradingView」は非常に使い勝手がよく、800万人以上のユーザー(2019年5月時点)を誇る人気の取引ツールでありながら、取引で利用できるFX会社は非常に少ないです。

このツールを利用できるというだけでも、サクソバンク証券に口座を持つ意味があるといえます。

取引ツールについての口コミ・評判

サクソバンク証券を利用するメリット

人気の理由以外の、サクソバンク証券を利用するメリットは以下の3つです。

  1. 高額のスワップポイント
  2. 月曜午前3時から取引が可能
  3. 1,000通貨からの少額取引ができる

それぞれ解説します。

①高額のスワップポイント

スワップポイントとは、通貨ペアの金利差により発生する金利差調整額のことで、通貨ペアを保有したまま営業日を跨ぐことで発生します。

スワップポイントが特に大きくなるのは、高金利通貨と低金利通貨のペアを保有している時です。

2021年2月現在、高金利通貨の代表格といえば、トルコリラメキシコペソ。逆に低金利通貨の代表格は、日本円スイスフランです。

これらの通貨をペアにしたトルコリラ/円の買いポジションやスイスフラン/トルコリラの売りポジション保有時に受取スワップポイントが大きくなります。

例えば、1万通貨のスイスフラン/トルコリラの売りポジション保有時、一日に付与されるスワップポイントは、2021年2月8日付けで約433円です。

同日のスイスフラン/トルコリラを1万通貨保有するために必要な証拠金は、約47,000円です。

仮にこのポジションを365日保有すると、433円×365=158,045円のスワップポイントを受け取れる計算となります。

なお、スワップポイントは毎日変動する上に、トルコなどの新興国は経済や政策金利が不安定という特徴がありますので、通貨発行国の動向には十分気を付けましょう。

スワップポイントについての口コミ・評判

②月曜午前3時から取引が可能

サクソバンク証券は、月曜日の取引開始時間が早いです。

米国夏時間が適用される期間(3月第二日曜から11月第一日曜)では月曜午前4時から、米国標準時間が適用される期間は月曜午前3時から取引できます。

他の会社に先駆けて取引を始められるため、サクソバンク証券ならではの取引チャンスに恵まれることも考えられます。

取引時間についての口コミ・評判

③1,000通貨からの少額取引ができる

サクソバンク証券は、1,000通貨からの少額取引が可能です。本番の取引をしたいけど、大きな金額はまだ怖いという方は、まずは最小取引単位で取引してみましょう。

例えば、1ドル100円のドル円を1,000通貨取引するのに必要な証拠金は、約4,000円です。仮に1円の値動きがあっても、1,000通貨取引なら1,000円の損益で済みます。

この金額であれば、気軽にトレードの練習ができるでしょう。

サクソバンク証券を利用するデメリット

高スペックで本格的な取引環境を提供しているサクソバンク証券ですが、中にはデメリットと感じられる部分もあります。

サクソバンク証券を利用するデメリットは以下の2つです。

  1. スプレッドが変動制
  2. 全体的に中上級者向け

それぞれ解説します。

①スプレッドが変動制

スプレッドとは、最初からFX会社により設定されている売値と買値の差です。この差は、トレーダーにとって取引コストとなります。

他の国内FX会社では、原則固定制を採用している会社が多いため、早朝や重要な経済指標発表時以外は、基本的にスプレッドは一定です。原則固定スプレッドに慣れている人にとっては、少し不安を感じるかもしれません。

②全体的に中上級者向け

サクソバンク証券では、取引ツールや取扱銘柄など魅力的な環境が整備されていますが、それぞれに細かな設定があり、初めてFXに取り組む人には、難しく感じる部分もあるでしょう。

他のFX会社で慣れてから、サクソバンク証券を利用するのも一つの手です。

また、サクソバンク証券には無料で利用できるデモ口座があります。無料デモ口座で取引環境を体験してみるのも良いでしょう。

サクソバンク証券はどんな人におすすめ?

サクソバンク証券は高い約定力、豊富な取扱銘柄、プロ志向の取引ツールを提供しているFX会社です。

スキャルピングを公認している会社なので、しっかりと値動きを分析し、取引チャンスを積極的に狙って取引するトレーダーにとって、取引しやすい環境といえます。

また国内FXで「TradingView」を利用して取引したい人にも、サクソバンク証券はおすすめです。

サクソバンク証券をおすすめできないのはどんな人?

サクソバンク証券には豊富な取扱銘柄がありますが、多すぎてどの銘柄を取引すれば良いか迷ってしまう方もいるかもしれません。

そういった方は、取扱銘柄の少ない会社の方が迷わず取引できるでしょう。

また変動制のスプレッドに不安を感じる人は、原則固定スプレッドを採用しているFX会社の方が落ち着いて取引できます。

サクソバンク証券でよくある質問

サクソバンク証券でよくある質問について解説します。

入出金にかかる手数料を教えてください

通常入金にかかる手数料は自己負担で、クイック入金にかかる手数料はサクソバンク証券が負担してくれます。

また出金手数料は、ひと月3回までサクソバンク証券が負担してくれますが、3回を超える出金については自己負担です。

時間足は何種類ありますか

時間足は15種類です。

使用できる時間足は、1分足、2分足、3分足、5分足、10分足、15分足、30分足
1時間足、2時間足、4時間足、6時間足、8時間足、日足、週足、月足となります。

SaxoTraderPROを利用するのにかかる手数料を教えてください

利用するのに手数料は一切かかりません

しかし市場データなど、一部の機能については有料のサブスクリプションが必要です。

サクソバンク証券の取引ツール

サクソバンク証券の取引ツールはラインナップが豊富で、各ツールともに高度な分析が可能です。

ここでは、各ツールについて詳しく紹介します。自分にはどのツールが適しているか、ぜひイメージしながら読み進めてください。

SaxoTraderGO

出典:サクソバンク証券(pdf)

マルチデバイス対応のウェブブラウザ版取引ツールです。

プロ志向の取引ツールが多いサクソバンク証券の中でも、シンプルな画面構成で、経験が浅いトレーダーでも比較的わかりやすい仕様となっています。

自動分析ツール「オートチャーティスト」も利用できるので、難しい分析ができなくても、エントリーや利益確定、ロスカットなどのタイミングを把握しやすくなります

「オートチャーティスト」は、FX・CFDなどのチャートパターンのテクニカル分析を自動で行ってくれる無料ツールです。SaxoTraderGOでのみ利用できます。

SaxoTraderPRO

WindowsまたはMacに対応している、ダウンロード版の無料取引ツールです。

フルカスタマイズできるプロ志向の取引ツールで、チャートに表示できるテクニカル指標は50以上あり、高度なチャート分析が可能です。

新規・決済注文の発注や変更はチャート上から行えるので、値動きから目を離さずスムーズな取引ができます

このツールには有料の追加機能があり、価格別の注文数が表示される板情報など、さらに高度な分析をしたい上級者も満足できる仕様です。

MT4

出典:MetaTrader4

MT4は世界中のトレーダーが愛用する取引ツールです。

大口注文やスキャルピングも歓迎と謳っており、より多くのトレーダーが市場に参加できる設定となっています。

MT4の特徴は、カスタマイズしたテクニカル指標や、市場に出回っているさまざまな自動売買システムをインストールして利用できる点です。

最も取引しやすい環境を、自分の手で作り上げたいトレーダーも納得の取引環境です。

TradingView

出典:TradingView

TradingViewは、初心者でも直感的に操作できる取引ツールです。

数百のテクニカル指標と50以上の描画ツールを備えているため、高度なチャート分析をしたい上級者からも高い人気を得ています。

TradingViewを取引に使用できる日本の主なFX会社は、2021年2月時点で3社しかなく、そのうちの1つがサクソバンク証券です。

なお、サクソバンク証券に口座がなくても、TradingViewは利用できます。まず使用感を試したいという方は、TradingViewを利用してみるとよいでしょう。

サクソバンク証券の主要通貨のスプレッドとスワップの一覧

サクソバンク証券のスプレッドは変動制です。

ここでは公式サイトで閲覧できる主要通貨の変動スプレッドのうち、目視で確認できたスプレッドを掲載しますので、参考にしてください。

なお、確認した日時は、2021年2月10日の15時~15時30分です。

通貨ペア スプレッド
ドル円 0.2銭~0.4銭
ユーロ円 0.4銭~0.8銭
ポンド円 0.8銭~0.9銭
豪ドル円 0.4銭~0.5銭
ユーロドル 0.2pips~0.3pips

次の表は、サクソバンク証券のスワップポイントです。主要な通貨に絞っていますが、各スワップポイントはいずれも毎日変動します。必ず自身で確認してから取引しましょう。

なお、掲載しているスワップポイントは、2021年2月8日付のものです。

通貨ペア 買いスワップ 売りスワップ
ドル/円 -11 -26
ユーロ/円 -37 -6
ポンド/円 -31 -43
豪ドル/円 -17 -25
ユーロ/ドル -56.82 -8.42
ポンド/ドル -42.09 -33.68
トルコリラ/円 53 -71
メキシコペソ/円 3.83 -8.73
スイスフラン/トルコリラ -566.1 433.39

サクソバンク証券の現在・過去のキャンペーン

ご家族・ご友人紹介プログラム

紹介した家族や友人が、サクソバンク証券で新規口座開設を行い、1回以上の取引を行うと以下の特典がもらえるキャンペーンです。

  • 紹介者:5,000円
  • 家族や友人:4,000円

※紹介できる人数は四半期ごとに5名まで

紹介者はサクソバンク証券の口座を保有しており、1回以上の取引の実績があることが条件となります。

サクソバンク証券のサポート体制

サクソバンク証券は、公式サイトの問い合わせフォームまたは、電話での問い合わせに対応しています。

問い合わせフォームからの問い合わせは、土曜・日曜・祝祭日・年末年始を除く月曜日~金曜日の9:00~18:00です。
電話からの問い合わせについて、商品概要、口座開設手続きに関する内容、キャンペーン等に関しては、土曜・日曜・祝祭日・年末年始を除く9:00~18:00、取引ツールのロック解除に関する問い合わせは、取引時間外を除く24時間受け付けています。

2021年2月現在、コロナウィルス感染拡大防止対策のため、対応が遅れることがあるとしています。

サクソバンク証券の口座開設の申し込み手順

「お客様情報」入力

公式サイトの口座開設ボタンから申し込みページを開き、「お客様情報」を入力します。

氏名、生年月日、メールアドレス、電話番号を正しく入力しましょう。後で本人確認書類を提出するので、誤入力があると口座開設に支障が出る場合があります。

次に入力する、住所、勤務先も同様です。

以上の項目を入力すると、財務状況、取引口座選択等の質問に移ります。

すべて正しい内容を入力しましょう。

サクソバンク証券の取引口座は、ベーシックコースの他に外国株コースとアドバンスコースがありますが、外国株コースはFXがなく、外国株や外国株式指数のCFD取引に特化したコースです。

アドバンスコースはCFD取引銘柄が最大数取引可能になるコースです。

通常のFX取引が目的であれば、ベーシックコースで問題ありません。

次に金融機関情報を登録します。入出金に使用する金融機関を入力しましょう。
約款や諸注意を読み、問題なければ「申し込む」ボタンをクリックして、入力は完了です。

続けて、本人確認書類の提出に移ります。もしこの流れで本人確認書類を提出できなくても、送られてきているメールに記載されたリンクから手続きを再開できます。

公式サイトからもアップロード手続きができますので、準備ができた時点で提出しましょう。

本人確認書類のアップロード

本人確認書類の提出方法は、郵送またはアップロードです。なお本人確認書類の組み合わせは、以下の2パターンになります。

パターン1:(1)写真付き個人番号(マイナンバー)カード+ (2)本人確認書類1点
パターン2:(1)写真無し個人番号(マイナンバー)通知カード+(2)本人確認書類2点

本人確認で提出可能な書類は、以下の通りです。

  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • パスポート
  • 在留カード
  • 住民台帳基本カード
  • 特別永住者証明書
  • 住民票の写し(3カ月以内、コピー不可)
  • 印鑑証明書(3カ月以内、コピー不可)

各提出書類すべてカラーでの提出となっています。また期限内であることを確認の上、裏面があるものは裏面も忘れず提出しましょう。

なお、郵送の提出先は以下の通りです。

〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-8 虎ノ門琴平タワー22F サクソバンク証券
(郵送ラベルはこちら

郵送の場合は、本人確認書類をカラーコピーしましょう。

サクソバンク証券では、口座開設の申し込み後、手続き完了までに要する期間は約1週間~2週間程度です。書類の不備や、郵送物の受取時期によってはさらに時間がかかることもあります。

口座開設が完了すると、本人限定郵便でパスワードやIDが送られますので、大切に保管し、取引を開始しましょう。

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