FXの初期費用はいくらが適切?少額資金で投資を始めるメリット・デメリットを解説

FXの初期費用はいくらが適切?少額資金で投資を始めるメリット・デメリットを解説 FXの基礎知識

「FXの初期費用は何円ぐらいが普通かわからない」「できるだけ少額の初期費用でFXを始めたい」など、FXに興味はあるのに初期費用のことが不安で手を出せずにいるという人は意外と多いです。

そもそも、FX(Foreign Exchange/外国為替証拠金取引)は、証券会社で口座開設すれば誰でもスタートできる金融商品取引です。取引を始めるために必要なのは純粋な投資資金だけで、「絶対的な初期費用要件」が課されることはありません。つまり、「FXをいくらから始めるか」は投資家自身が自由に決められるということです。

とはいえ、まったくの投資初心者からすると、「FXは好きな金額からスタートしても大丈夫」と言われるほど不安になってしまうものでしょう。

そこで、今回は、FXの初期費用を決めるポイントについて解説します。あわせて、少額初期費用でFXを始めるメリット・デメリットや、少ない投資額でFXをスタートできる証券会社選びのコツも紹介するので、さいごまでご一読ください。

  1. FXの初期費用を決めるポイント5つ
    1. 1.レバレッジ
      1. 少額初期投資で高額FXを希望するなら海外FX業者がおすすめ
    2. 2.最小取引単位(最小ロット)
    3. 3.家計状況
    4. 4.FXの目標利益
    5. 5.通貨ペア
    6. 【注意!】FX口座の開設審査では預貯金や資産総額を問われ得る
    7. 【注意!】FX投資系の情報商材に初期費用を使う必要はない
  2. FXの初期費用を抑える少額投資のメリット・デメリット
    1. 少額の初期費用でFXを始めるメリット3つ
      1. 1.FXで損失を抱えるリスクを軽減できる
      2. 2.FXのノウハウを勉強しやすい
        1. 【初心者向け】FX取引の注文方法の種別
        2. FX取引ではスプレッドというコストが発生する
        3. FXはスワップポイントで利益を目指せる
      3. 3.自分に適したFXのトレード手法を理解できる
    2. 少額の初期費用でFXを始めるデメリット3つ
      1. 1.FXで高額の利益を得にくい
      2. 2.FXで損失が出ても反省に繋がりにくい
      3. 3.ロスカットリスクが高まる
  3. FX初心者が押さえるべき9つの注意点をQ&A形式で紹介
    1. FXとはどのような取引ですか?
    2. FXと株の違いを教えてください
    3. FXの始め方を教えてください
    4. FXにはどのようなメリット・デメリットがありますか?
    5. FXで利益が出ると確定申告が必要ですか?
    6. 初期費用1万円でFXは始められますか?
    7. FXの初期費用100万円は高額過ぎますか?
    8. FXの初期費用を抑える証券会社の選び方はありますか?
    9. 初期費用を抑えやすい証券会社はどこですか?
      1. 1.au カブコム証券
      2. 2.みんなのFX
      3. 3.ヒロセ通商(LION FX)
      4. 4.松井証券(MATSUI FX)
      5. 5.SBI FXトレード
  4. FXの初期費用は数万円で充分!少額投資で金融スキルを磨こう

FXの初期費用を決めるポイント5つ

冒頭で紹介したように、そもそもFXの初期費用は投資家自身が自由に決定できるというのが大前提です。

ただし、FX取引自体にデメリット・危険性があることを考慮すると、「なりふり構わず手元にあるお金を投資につぎ込んで良い」というわけではありません。

そこで、FXの初期費用額を決めるポイントとして以下5点が挙げられます。これらを総合的に考慮して初期費用額を決定し、適正範囲での投資活動をスタートさせましょう。

  1. FX取引時に設定するレバレッジ
  2. 証券会社が設定している最小取引単位(最小ロット)
  3. 投資家の家計収支状況
  4. FX取引で目指す収益値
  5. FXで取引予定の通貨ペア

1.レバレッジ

FX取引の特徴のひとつが「レバレッジ効果」です。FX取引時に設定するレバレッジ次第で初期費用が変わってきます。

レバレッジ(Leverage)とは、金融機関からの借入を利用して自己資金のリターン(収益)を高める効果のことです。FX取引は証拠金として預託した資金の25倍までの取引が可能なので、少ない初期費用で高額利益を目指せます。

たとえば、手元に10万円の資金がある場合において、レバレッジを利用すれば次のように取引金額を拡大できます。

レバレッジ 取引可能金額
なし 10万円
2倍 20万円
5倍 50万円
10倍 100万円
25倍 250万円

したがって、「初期費用は低額に抑えながら、いきなり高額のFX取引をしたい」と考えるなら、レバレッジを高く設定することによって希望通りの投資行動を実現できるでしょう。なお、レバレッジについては「レバレッジとは?その効果とリスク・取引に向いている人や向いていない人を解説」で詳しく解説しているのであわせてご参照ください。

FXでレバレッジ取引をするときの初期費用を「必要証拠金」と呼びます。たとえば、レバレッジを25倍に設定するなら「取引額の1/25=4%」、レバレッジ2倍なら「取引額の1/2=50%」に相当する金額のことです。ただし、必要証拠金は為替レートや証券会社によって取扱いが異なるのでご注意ください。

少額初期投資で高額FXを希望するなら海外FX業者がおすすめ

日本国内のFX業者を利用する限り、利用できるレバレッジは最大25倍です。もちろん、25倍でもある程度の初期費用を用意すればかなり高額のFX取引が可能ですが、希望取引額に対して十分な初期費用額を用意できない投資家のなかには25倍に物足りなさを感じる人も少なくないでしょう。

このように、FXでの希望取引額と自己資金に乖離がある人におすすめなのが海外FX業者です。金融庁による規制対象外である海外FX業者を利用すれば、数百倍~数千倍のハイレバレッジ取引にチャレンジできます。

海外FX業者ではゼロカットシステムが採用されているので、元金以上の投資をして負債を背負った状況でも追証(追加証拠金)する必要がありません。つまり、相場の急激な価格変動に見舞われても投資家側が急いで資金を準備しなくても良いということです。

ただし、実際のハイレバレッジ取引には取引額に制限がかかっていることが多いので、いくらでも自由に売買できるというわけではありません。また、ハイレバレッジ取引ほど瞬間的に巨額の負債が生じかねないので、クリックひとつで人生が終わるリスクと隣り合わせです。

したがって、これからFXを始めるという段階の初心者は、慣れない海外FX業者で過度に初期費用を抑えた取引をするのではなく、馴染みの深い国内FX業者で口座を開設して、いきなり一攫千金を狙うのではなく、勉強を兼ねて少額初期費用でFX取引をスタートするのが適切だと考えられるでしょう。

2.最小取引単位(最小ロット)

FXの初期費用を決定する2つ目の要素は「最小取引単位(最小ロット)」です。最小取引単位が小さいほど初期費用額を抑えられるという特徴があります。

最小取引単位(最小ロット)とは、1回のFX取引で注文できる最小単位のことです。FX業者や通貨ペアによってさまざまな最小取引単位が設定されています。

たとえば、DMM FXはすべての通貨ペアについて最小取引単位を「10,000通貨単位」に設定していますが、au カブコム証券なら「1,000通貨単位」からFX取引できます。つまり、同じ通貨ペアについて注文を出すとしても、au カブコム証券の方がより少額初期費用でFXをスタートできるということです。

他にも、マネーパートナーズ(Money Partners)なら「100通貨単位」、SBI FXトレードなら「1通貨単位」のように、「初期費用を低額に抑えたい」という初心者ニーズにフォーカスした国内証券会社は少なくないので、初期費用額にこだわるなら証券会社が設定している最小取引単位をかならずチェックしましょう。

【1米ドル150円のときの初期費用(理論値)】

レバレッジ
なし
レバレッジ
2倍
レバレッジ
5倍
レバレッジ
10倍
レバレッジ
25倍
最小取引単位
10,000通貨単位
1,500,000円 750,000円 300,000円 150,000円 60,000円
最小取引単位
1,000通貨単位
150,000円 75,000円 30,000円 15,000円 6,000円
最小取引単位
100通貨単位
15,000円 7,500円 3,000円 1,500円 600円
最小取引単位
1通貨単位
150円 75円 30円 15円 6円
初期費用を抑えたいFX初心者は「最小取引単位1,000通貨単位」を目安に証券会社を選ぶのがおすすめです。数万円規模の資金でFXをスタートできるので平均的な収入水準に適っていますし、レバレッジ次第ではある程度の収益も目指しやすいでしょう。

3.家計状況

FXの初期費用を決定する3つ目の要素は「家計状況」です。投資初心者がFXを始めるときには、家計の余剰分やお小遣いの範囲を意識しましょう。

FXなどの投資は勉強・経験を重ねることによって上達するものです。パチンコ・競馬などのギャンブルとは異なり、中長期的な視点で利益を出すことも難しくありません。そのため、投資初心者のなかには、「FXで生計を立てたい」「FXで人生を一発逆転したい」などと考える人も少なくないのが実情です。

しかし、投資初心者がいきなりFXで相当の成果を出すのは不可能です。SNSなどで一攫千金に成功した初心者事例が散見されますが、これはFXに成功したのではなく「ギャンブルに勝った」だけでしかありません。

したがって、毎月の生活費・教育費・ローンの返済などを最優先にして、毎月の余剰資金を初期投資額に設定して無理のない範囲でFXをスタートしましょう。言うまでもなく、貯金や借金をFXの初期投資に充てるのは厳禁です。

4.FXの目標利益

FXの初期費用を決定する4つ目の要素は「目標利益」です。FXでいくらの利益を目指すのかによって初期費用は変わってきます。

たとえば、1米ドル150円レートの段階で米ドルを購入し、その後、1米ドル151円まで円安が進行した場面について考えてみましょう(レバレッジの設定なし)。取引単位ごとの必要資金・含み益は以下の通りです(実際には、この含み益から手数料等が差し引かれます)。

最低取引単位 初期費用 含み益
10,000通貨単位 1,500,000円 10,000円
1,000通貨単位 150,000円 1,000円
100通貨単位 15,000円 100円
1通貨単位 150円 1円

たとえば、諸リスクを回避する目的で1通貨単位からFXを始めると、利益は数円単位でしか得られません。「FXの経験を積むのが主たる目的だから利益は数円でも問題ない」という人は目的を達せられますが、「毎月数万円は利益を出したい」という人には不十分でしょう。毎月数万円の利益を目指すなら、「最低でも数万円の初期費用にレバレッジを掛け合わせるか、初期費用段階で数百万円の自己資金を用意するか」の二択です。

したがって、一定期間あたりの目標利益を設定したうえで、それを実現するために必要なレバレッジ・取引単位を(収入・家計事情を総合的に考慮しながら)逆算することによってFXの初期費用を決めると迷いが少なくなるでしょう。

5.通貨ペア

FXの初期費用を決めるときには、取引予定の「通貨ペア」にも注意しなければいけません。なぜなら、各証券会社は通貨ペアごとに異なる最小取引単位を設定しているため、取引予定通貨ペア次第では初期費用が高額になる可能性があるからです。

通貨ペアとは、FX取引で売買する通貨の組み合わせのことです。たとえば、JFX株式会社(MATRIX TRADER)では、MXN/JPY、NOK/JPY、SEK/JPY、CNH/JPYについては最小取引単位を10,000通貨単位に、これら以外については1,000通貨単位に区別しています。

したがって、FXの初期費用を抑えたいなら、取引予定通貨ペアの最小取引単位を1,000通貨単位に設定しているFX業者を選びましょう

なお、以下のように、FX取引では通貨の呼称をアルファベットで表記するのが通例です。また、FXの通貨ペア選びのポイントについては「FXの通貨ペアはどれがおすすめ?通貨ペアの選び方や特徴・難易度を解説」をご参照ください。

アメリカ・ドル USD オーストラリア・ドル AUD カナダ・ドル CAD
香港・ドル HKD 日本・円 JPY 韓国・ウォン KRW
欧州連合(EU)ユーロ EUR イギリス・ポンド GBP ブラジル・レアル BRL
中国・オンショア人民元 CNY 中国・オフショア人民元 CNH スイス・フラン CHF
南アフリカ・ランド ZAR トルコ・リラ TRY ノルウェー・クローネ NOK
メキシコ・ペソ MXN スウェーデン・クローナ SEK ニュージーランド・ドル NZD
「FXで巨額利益を目指すならマイナー通貨ペアが良い」と言われることが多いです。これは、マイナー通貨ペアの方が相場の変動機会に恵まれているからです。しかし、相場の急変動はリスクと隣り合わせですし、日本に居住しながら現地の最新ニュースに触れるのは簡単ではありません。したがって、FX初心者は「USD/JPY(米ドル/円)」「EUR/JPY(ユーロ/円)」「GBP/JPY(ポンド/円)」のような安定的なメジャー通貨ペアで取引を始めるべきでしょう。

【注意!】FX口座の開設審査では預貯金や資産総額を問われ得る

FX取引をスタートするには証券会社で専用口座を開設しなければいけませんが、口座開設申込み後に課される審査には注意が必要です。なぜなら、各証券会社が設定している審査基準は非公開ですが、申込者の状況次第では審査に落ちるリスクがあるからです。

一般的に、証券会社の口座開設審査では、以下の要素が総合的に考慮されると言われています。

  • 必要書類や本人確認情報の不備・虚偽記載の有無
  • 過去の口座開設申込み履歴と審査状況
  • 年齢
  • 職業・収入・住宅ローンなどの借入状況
  • 投資予定金額
  • 保有財産・預貯金残高 など

つまり、証券会社によっては預貯金残高に一定の基準を設定している可能性があるので、初期費用としてある程度まとまった金額の口座残高が必要になるということです。

たとえば、収入ゼロ・保有資産も僅少という状況ではFX用の口座開設段階で躓くリスクがありますし、そもそもこのような厳しい家計状況なら、FXを始めるよりも優先して毎月少しずつでも貯金ができる環境を整えるべきでしょう。

とはいえ、現在無職でほとんど自己名義財産を保有していない人でも口座開設審査に通過した例は少なくありません。なぜなら、証券会社の口座開設審査はローン審査のように厳格に実施されるものではないからです。したがって、万が一証券会社の口座開設審査に落ちてしまったとしても、FX取引を諦めるのではなく、別の証券会社に対してどんどん口座開設を申込みましょう。

【注意!】FX投資系の情報商材に初期費用を使う必要はない

FXの初期費用を情報商材・セミナーなどに充てるのは厳禁です。なぜなら、商材商品などを提供している業者等は詐欺行為を働いている可能性が高いからです。

そもそも、FX取引は投資家自身の判断・ノウハウ・経験に基づいて実施しなければ意味がありません。「〇〇に言われた通りにやったのに儲からなかった」という感情は自分の判断ミスに対する言い訳でしかなく、このような責任転嫁を続けている限りは中級者・上級者への道のりは遠いでしょう。

また、「一般には公開されていない情報」「誰でも成功するトレード手法」なども存在しません。なぜなら、FX取引は副業として成立し得るものではありますが、確固たる手法が存在しないからこそ経験値が重要視されるものだからです。

情報商材・投資セミナーなどで収益を目指している業者は、FXで利益を上げることを諦めて、「FXで利益を上げたい」と願う無知な初心者をターゲットにして儲けを得ようとしているだけです。「自分以外の第三者に頼りたい」という欲は早々に捨てて、真摯な姿勢で為替チャートと向き合いましょう。

なお、FX関連の投資詐欺の被害に遭ったり、勧誘行為に不安を感じたりした場合には、国民生活センター・消費生活センターのほか、以下の相談室までお問い合わせください。

相談機関 受付時間 電話番号 Web相談窓口
金融庁金融サービス利用者相談室 平日10時00分~17時00分 0570-016811
03-5251-6811
こちら
証券取引等監視委員会 情報提供窓口 平日10時00分~17時00分 0570-00-3581
03-3581-9909
こちら
「投資初心者だからFXの基礎知識を学ぶ機会が欲しい」とお考えなら、各証券会社が提供している初心者向けコンテンツを積極的にご活用ください。というのも、近年の投資ブームにおいて集客するために、多くの証券会社がさまざまなコンテンツを無料で提供するようになっているからです。たとえば、「情報ツールの豊富な証券会社を選ぶ」「複数の証券会社で同時に口座を開設して多様なコンテンツに触れる」などの工夫を凝らせば、無料で必要最低限の知識を獲得できるでしょう。

FXの初期費用を抑える少額投資のメリット・デメリット

FX初心者の多くは、「初期費用をできるだけ抑えて少額投資から取引をスタートしたい」と考えるものです。実際、多くのFX業者がこのような初心者ニーズを反映する形で、最低取引単位を緩く設定したり、メジャー通貨の手数料無料キャンペーンなどを実施したりしているのが実情です。

とはいえ、FX取引の特性を考慮すると、「少額初期費用ではFXの強みを享受しにくい」というリスクを見落とすべきではありません。

そこで、ここからは、初期費用を抑えたFX取引のメリット・デメリットについてそれぞれ具体的に見ていきましょう。

少額の初期費用でFXを始めるメリット3つ

初期費用を抑えたFX取引のメリットは次の3点です。特に、投資に馴染みのない初心者はこれらのメリットを最重要視するべきでしょう。

  1. FXの損失リスクを最大限軽減できる
  2. リスクを軽減した環境だからこそFX関連知識の勉強をしやすい
  3. 少額初期費用ならさまざまなFX取引手法にチャレンジできる

1.FXで損失を抱えるリスクを軽減できる

まず、初期費用が少額になるほどFXの損失は軽減されるという関係にあることを押さえましょう。FXは利益が出ることもあれば損失が出ることもある取引です。投資額に増えれば損失も大きくなりますし、投資額を減らせば損失も小さくできます。

たとえば、1米ドル150円の為替レートのタイミングで米ドルを購入し、その後、1米ドルが149円へと円高トレンドに移行したケースについて考えてみましょう(レバレッジの設定なし)。

購入通貨単位 初期費用 含み損
10,000通貨単位 1,500,000円 10,000円
1,000通貨単位 150,000円 1,000円
100通貨単位 15,000円 100円
1通貨単位 150円 1円

したがって、FX初心者が「慣れない取引で大きな損失を被るのが怖い」と考えるなら、できるだけ初期費用を低額に抑えるべきだといえるでしょう。

初期費用総額と同じことがレバレッジについても当てはまります。つまり、レバレッジを低倍率に設定した方が損失額は軽減できますし、高倍率のレバレッジほど損失を拡大させるということです。したがって、損失額の軽減という観点で言うならば、FX初心者は低レバレッジ(もしくは、レバレッジを設定しない)がおすすめです。

2.FXのノウハウを勉強しやすい

少額の初期費用でFX取引をする2つ目のメリットとして、「巨額損失を被るリスクがない」という安心できる環境だからこそFX取引に必要な知識を勉強しやすいという点が挙げられます。

本来、FXは口座さえ解説すれば誰でも取引できるもののはずです。ところが、専門用語や特有の約定手法等など、日常生活とは馴染みのない言葉が行き交うために、初心者がなかなか手を出しにくく感じたり、習慣化する前にリタイアしてしまったりします。

そして、いきなり高額取引をスタートすると「儲かった、損をした」ということばかりに思考を奪われてしまいますが、少額取引で実際の値動きに合わせた取引を経験すれば、FXの楽しさを肌で感じながら実戦的なスキル・経験を蓄積できるはずです。

したがって、初期費用を少額に抑えることは、FX初心者の着実なステップアップに有用な手段だといえるでしょう。

ここからは、投資額を抑えている段階で習得すべき知識について簡単に解説します。

【初心者向け】FX取引の注文方法の種別

FXは各国の通貨同士を売り買いすることで利益を目指す取引ですが、FX初心者は、「売り買いをするタイミング」ばかりに注目して、「どのようにして売り買いするか」の重要性を見落としがちです。

FX初心者におすすめの注文方法は次の3つです。初期費用が少ない段階でさまざまな注文方法に挑戦して、実践的な理解を深めましょう。

成行注文
成行注文とは、現在提示されているレートで発注する注文方法のことです。投資家側でレートを指定することはなく、為替チャートを見ながらリアルタイムで取引できるので、初心者に分かりやすいでしょう。
指値注文
指値注文とは、希望する有利な条件を指定する注文方法のことです。たとえば、現在のレートよりも安く買いたいなら「〇〇円になったら買う」、現在のレートよりも高く売りたいなら「〇〇円になったら売る」という条件を設定します。チャートの値動きを常にチェックできないという人におすすめです。
逆指値注文(ストップ注文)
逆指値注文とは、不利な条件を指定する注文方法のことです。付与条件が指値注文と反対なので、「逆」指値注文と呼称されます。たとえば、「〇〇円以上まで下がったら困る」というときに、損切りラインを設定するのが目的です。FX初心者は損失が生じている段階で決済注文を判断する勇気が出ないことが多く、結果として、損失が拡大するリスクに晒されがちです。損失拡大を予防するために、事前に逆指値注文を設定しておくことで、冷静にマイナス収支に歯止めをかけられます。

証券会社ごとにさまざまな注文方法を用意しています。成行注文・指値注文・逆指値注文に慣れてきたら、IFD注文・OCO注文・IFO注文・トレーリングストップ注文など、中上級者向けの複雑な注文方法にも積極的に挑戦してみましょう。

なお、FX初心者が押さえるべき注文方法については「FX取引の注文方法を初心者向けに解説!初心者向け7種類をわかりやすく紹介」で詳しく解説しています。あわせてご一読ください。

FX取引ではスプレッドというコストが発生する

FX取引をするときには「スプレッド」という取引手数料が発生する点に注意が必要です。証券会社は、それぞれ同じ通貨ペアに対して異なる売値(BID)・買値(ASK)を設定しているため、「売値と買値の差」として実質的な取引コストが生じます

たとえば、外為どっとコムではUSD/JPY(米ドル/円)のスプレッドを0.2銭に設定しているため、1,000米ドルを購入すると「0.2銭(0.002円)× 1,000 = 2円」のコスト負担を避けられません。

もちろん、初期費用を低額に抑えている段階ならスプレッド負担額は僅少で済みますが、取引量が増えたりレバレッジを高く設定したりすると収益判断に影響を与える可能性が出てくるので、証券会社ごとに設定しているスプレッドを比較して少しでも有利に取引を進められるFX業者を選びましょう

なお、スプレッドの概要や取引手数料が少ないFX業者については「FXのスプレッドとは?各FX会社を比較して違いの理由を解説!資産運用の基礎を身に付けよう!」をご参照ください。

FXはスワップポイントで利益を目指せる

確かに、FXは「2国間通貨の売買差額で収益を目指す方法」がメインですが、スワップポイントを狙って利ざやを稼ぐのも賢い方法です。

スワップポイントとは、通貨間の金利差を調整するシステムのことです。取引対象となる通貨ペアは2国の通貨で構成されていますが、それぞれ適用される金利は異なります。つまり、この金利差分を調整しなければ適切な資産額を算出できないので、スワップポイントで穴埋めをするということです。

たとえば、「金利の低い通貨」で「金利の高い通貨」を購入すれば、保有日数分に応じて日割りでスワップポイントを受け取ることができます。これに対して、「金利の高い通貨」で「金利の低い通貨」を購入したときには、投資家側がスワップポイント分を支払わなければいけません(実質的な「損失」に該当します)。

したがって、FX取引では為替レートだけではなく通貨ペアに適用される金利にも注目しましょう。なお、スワップポイントの概要や計算方法、スワップポイントで稼ぐ方法については「スワップポイントとは?FX初心者向けにおすすめ業者や注意点を解説!」をご参照ください。

3.自分に適したFXのトレード手法を理解できる

少額の初期費用でFX取引をする2つ目のメリットとして、「さまざなま取引スタイルを経験しやすい」という点が挙げられます。

FXは相場が動く限りいつでも取引できるものですが、投資家各人に生活スタイルがあるのでFXへの向き合い方もさまざまです。「家事・育児で為替チャートをゆっくり見ている時間がない」「平日昼間は仕事があるので夜の限られた時間しか取引できない」など、事情はいろいろでしょう。

したがって、以下で紹介するようにFXには多様な取引手法が用意されているので、初期費用を抑えている段階で自分のライフスタイルに適した取引方法を見つけましょう

自動売買
FXの自動売買とは、事前設定・AIなどを活用してFX取引を自動化する手法のことです。市場動向から得られる情報を踏まえて客観的に取引を進められるので、躊躇・迷いに左右されずに済みます。また、24時間取引できるので、日々に忙殺されている人でも知らない間に資産運用できる点もメリットです。自動売買の詳細については「FX自動売買のメリットとデメリットは?ツールの種類や稼ぐためのコツも解説」をご参照ください。
両建て
FXの両建てとは、売りポジション・買いポジションを同額ずつ保有する手法のことです。相場の急変への予防・節税に役立つというメリットがありますが、スプレッド・スワップポイントで損失が出る可能性が高いというデメリットがあります。両建てについては「FXの両建て手法に必勝法はある?メリットやデメリット・おすすめFX会社を紹介」をご一読ください。
デイトレード
デイトレードとは、1日1~2回ペースでFX取引を行う手法のことで、ポジションの保有期間が数分~数時間のものを言います。為替チャートに拘束される時間が比較的短くて済むので、副業感覚でFXを始める初心者におすすめです。デイトレードについては「FXのデイトレードの始め方!投資初心者が口座開設すべきFX会社も紹介」を参考にしてください。
スイングトレード
スイングトレードとは、数日~数週間単位でポジションを保有して中長期的に大きな利益を目指す取引スタイルのことです。取引回数が少ないのでスプレッドが節約されますし、毎日為替チャートを見る必要もないので、「自分のペースでゆっくりFXに馴染みたい」という初心者におすすめです。スイングトレードについては「FXのスイングトレードとは?稼ぐための4つのコツとおすすめの手法を解説」をご一読ください。
スキャルピング
スキャルピングとは、数秒~数分単位で1日に何度もエントリーを重ねて利益を目指す手法のことです。売り時・買い時を見逃さないために一日中チャートに拘束されますし、相場の変動予測を細やかに立てる必要があるので難易度は高いです。ただ、コンスタントに利益を目指すには適しているため、「本格的にFXに取り組みたい」という投資初心者におすすめです。スキャルピングについては「FXのスキャルピングで稼ぐ手法とは?会社選びのポイントやおすすめ5社を解説!」をご参照ください。

少額の初期費用でFXを始めるデメリット3つ

それでは、初期費用を抑えたFX取引のデメリットついて具体的に見ていきましょう。

投資家によって満足ライン・習熟ペースに違いがあるので一概には言えませんが、以下の3つのデメリットを考慮すると、FX取引はある程度のまとまった金額で取引した方が実は効率的だと考えられます。

  1. 少額初期費用だとFXで高額利益を目指しにくい
  2. 損失が生じても「初期費用が少ないから良かった」と反省に至りにくい
  3. 少額投資の方がロスカットリスクに晒される

1.FXで高額の利益を得にくい

初期費用を少額に設定する1つ目のデメリットとして「FXで高額利益を上げにくい」という点が挙げられます。これは、損失拡大を予防できるというメリットに対置されるものです。

たとえば、米ドルのように比較的安定した通貨ペアを選択した場合、少額初期費用だと1日中取引を行っても数百円単位でしか利益が出ないことも少なくありません。

したがって、「FXで大儲けしたい」「FXの利益だけで生活費を賄いたい」と希望するなら、ノウハウ・経験を積んだ段階で投資額を増やしたりハイレバレッジに挑戦するのがおすすめです。

2.FXで損失が出ても反省に繋がりにくい

初期費用を少額に設定する2つ目のデメリットとして「損失に対する反省を得にくい」という点が挙げられます。

FXだけではなく、すべての投資に「必勝法」は存在しません。勝ち負けを繰り返しながら勝率を高めるのが上級者への近道です。そして、勝率を高めるためには、「勝った理由」だけではなく「負けた理由」を分析する作業が不可欠です。

ところが、初期費用が少額だと、損失が生じたとしても数百円~数千円程度なので、損失がもつ本当の価値を肌で感じることができません。「今回はたまたま予想が外れただけ」「次はなんとかなるだろう」とギャンブル感覚・ゲーム感覚でFXに身を投じるようになるだけです。

したがって、少額初期費用でFXを始めるときには、たった数百円の損失にも理由を見出す姿勢を忘れないようにしましょう。

3.ロスカットリスクが高まる

初期費用を少額に設定する3つ目のデメリットとして「ロスカットリスクが高まる」という点が挙げられます。

ロスカットとは、FX取引における損失拡大が一定水準に達した場合に、強制的に保有ポジションが決済されて、更なる損失拡大を防ぐシステムのことです(ロスカット水準は「証拠金維持率20%~100%」というようにFX業者によってさまざまです)。

証拠金維持率 = (純資産額 – 注文証拠金)÷ ポジション必要証拠金 × 100

初期費用を少額に設定する投資家の場合、レバレッジを高く設定して複数ポジションを同時保有ケースが少なくありません。すると、相場の急落などの機会に純資産額が大幅に目減りしてしまうので、簡単にロスカット水準を割ってしまいます。

したがって、少額初期費用でFXを継続するには、レバレッジを低く設定する・スキャルピングでポジション保有期間を減らす・自分なりの損切りルールを厳守するなどの方法が有効だといえるでしょう。

FX初心者が押さえるべき9つの注意点をQ&A形式で紹介

さいごに、FXの初期費用などでお悩みの方に向けて、FX初心者が押さえるべき注意点を9点紹介します。

  1. FXの仕組みとは?
  2. FXと株の違いとは?
  3. FXの始め方とは?
  4. FXのメリット・デメリットとは?
  5. FXと確定申告の要否とは?
  6. 初期費用1万円でFXは始められる?
  7. FXの初期費用100万円は高過ぎる?
  8. 初期費用を抑えてFXを始めるときの証券会社の選び方とは?
  9. 初期費用を抑えやすいおすすめFX業者とは?

FXとはどのような取引ですか?

FX(Foreign Exchange)とは、外国為替保証金取引(外国為替証拠金取引)と呼ばれる金融取引のことです。

世界中には数多くの通貨が存在しますが、各国の通貨の価値は、政治動向などによって常に変動しています。

FXは、このような「通貨価値の相対性」に注目して通貨の交換を繰り返すことによって利益を目指すものです。

参照:外国為替証拠金取引について – 金融庁HP

FXと株の違いを教えてください

投資信託・外貨預金・国債・ETF(上場投資信託)・先物取引など、多種多様な投資商品が存在しますが、投資初心者が手を出しやすいものの代表例がFX・(国内)株式でしょう。

以下で紹介するように、FX・株式はまったく別の投資商品なので、一概に優劣を語ることはできません。ご自身のニーズに適した方を選択するべきですし、リスクヘッジという観点からはFX・株式同時に投資することをおすすめします

FX 株式
投資対象 世界各国の中央銀行が発行している通貨 証券取引所に上場している企業の株式
取引時間 平日24時間取引可能 平日9:00~11:30、12:30~15:00
レバレッジ 最大25倍まで 1倍(信用取引で約3.3倍まで)
インカムゲイン スワップポイント 配当金
取引に必要な最低資金 数千円~ 数万円~
値動き 比較的小さい 急騰の可能性あり
変動要因 金融政策・経済状況・要人発言など 企業の経営状況や経営体制の変更など

なお、株式とFXの違いについては「株とFXはどちらが初心者におすすめ?」で詳しく解説しています。あわせてご一読ください。

FXの始め方を教えてください

FXは以下の流れに従って始めるのが一般的です。なお、FXの始め方については「FXの始め方・やり方を初心者向けに徹底解説!少額・低レバレッジで取引手法・相場観を養おう」でも詳しく解説しています。

  1. FX取引を行う証券会社を選ぶ(複数可)
  2. 口座開設を申込む
  3. デモトレードなどで練習する
  4. FX用口座に入金する
  5. 通貨ペア・約定方法などを吟味する
  6. タイミングを見計らって新規発注する
  7. ポジションを保有して状況を分析する
  8. 決済注文を出して利確する

ネット申込み可能な証券会社を選べば、最短数時間で口座開設手続きが完了します。つまり、「FXを始めたい」と思ったその日に取引を始めることも可能だということです。

口座開設自体は無料・ノーリスクで完了できるので、ご興味の方はぜひこの機会にお申込みください。

FXにはどのようなメリット・デメリットがありますか?

投資ブームが声高に叫ばれる昨今において、今まで投資とは無縁の生活を送っていた人もFXに興味を抱き始めているでしょう。

ただし、FXは「100%利益が出る取引」ではありません。以下のようなメリット・デメリットがあることを十分に理解したうえで、ご自身の生活水準・能力の範囲で取り組むことをおすすめします

FXのメリット
レバレッジを活用すれば少額初期費用で高額投資が実現する
・毎日スワップポイントを獲得できる
・平日24時間いつでも取引できるので隙間時間を活用できる
・下げ相場でも「空売り」で利益を目指せる
FXのデメリット
・ハイレバレッジだと損失拡大リスクがある(レバレッジを低く設定することで対処可能)
・為替チャートを確認できない時間帯に損失が拡大するリスクがある(逆指値注文などで対処可能)
・為替相場の変動に決まったルールがない(経験・ノウハウの蓄積で上手になれる)

FXで利益が出ると確定申告が必要ですか?

FXの利益(為替差益・スワップポイント)には税金がかかるので確定申告が必要です。税率は20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)です。

ただし、すべての人に確定申告義務があるのではなく、FXの利益について確定申告を要する代表例は次のようなケースです。

  • 給与所得2,000万円以下の会社員でFXの利益が年間20万円を超えたケース
  • 年金収入年間400万円以下でFXの利益が年間20万円を超えたケース
  • 専業主婦・学生などの扶養家族でFXの利益が年間48万円を超えたケース
  • 繰越控除・損益通算を希望するケース

会社員・専業主婦の副業としてFXを始める場合には、税金関係のトラブルが発生するリスクを避けられません。FXには特定口座で源泉徴収する仕組みがない以上、投資家自身で納税手続きを済ませなければいけないので、確定申告前のタイミングで税理士などにご相談ください。

参照:No.1521 外国為替証拠金取引(FX)の課税関係 – 国税庁HP

初期費用1万円でFXは始められますか?

FXは初期費用1万円でも始められます。

ただし、初期費用が無限にある投資家とは異なって、どこの証券会社でも利用できるというわけではありません。少なくとも、最低取引単位が1,000通貨単位以下のFX業者を選ぶ必要があるでしょう。また、1通貨単位から取引可能な証券会社を選べば、不自由なく自由に取引できます。

たとえば、最低取引単位1,000通貨単位の証券会社において、レバレッジ25倍設定で米ドル(1米ドル150円と仮定)を購入する場合、初期費用は【150円 × 1,000 ÷ 25 = 6,000円】で済むので、1万円の資金があれば充分に取引可能です。

とはいえ、先ほど紹介したように、少額初期費用でFXを始める場合には3つのデメリットを避けられないので、少なくとも数万円程度の初期費用を用意することをおすすめします

なお、FXの初期費用を3万円に設定する可否について「FXを始めるには資金はいくら必要?3万円の少額からトレードできるFX会社を紹介」で解説しています。少額初期費用をご希望の投資家はぜひ参考にしてください。

FXの初期費用100万円は高額過ぎますか?

FXの初期費用は投資家自身が自由に決定できる要素です。したがって、初期費用100万円は高過ぎるわけではありませんし、少な過ぎるわけでもないでしょう。

そもそも、「投資額を増やした方がFXで勝ちやすい」というのは間違いです。どれだけFXにお金を注ぎ込んでも取引手法自体が不適切なら損失は拡大するばかりですし、逆に、初期費用数万円でFXをスタートしても数年後には資産を数百万円・数千万円にすることも不可能ではありません。

FX取引で大切なのは、「いくらの初期費用を用意するか」ではなく、「投資家自身に許された資金の範囲内でいかに適正な投資行動を実行できるか」です。数万円程度の初期費用でも充分FXノウハウを習得できるので、焦らず自分のペースで投資生活を満喫しましょう。

なお、FXで勝てない理由・上手にFXに取り組むコツについては「FXで勝てない理由は?勝っている人がやっている4つのことを紹介」をご参照ください。

FXの初期費用を抑える証券会社の選び方はありますか?

「初期費用を出来るだけ抑えたい」という人は、次のポイントを意識してFX業者を選びましょう。

  • 1,000通貨単位以下で取引できる
  • 取扱い通貨ペア数が多い
  • 初心者向けのコンテンツが充実している
  • スプレッド無料などのキャンペーンを定期的に実施している

初心者向けのサービスを充実させているFX業者の方が、「少額投資でFXを試してみたい」というニーズを満たしてくれる可能性が高いです。初心者向きのFX業者の選び方については「FX初心者におすすめの口座を徹底解説!業者選びの比較ポイントや投資の勉強方法まで解説します」でも紹介してるので、あわせてご一読ください。

初期費用を抑えやすい証券会社はどこですか?

初期費用を抑えてFXを始めたい投資家におすすめの証券会社は以下の5社です。

  1. au カブコム証券
  2. みんなのFX
  3. ヒロセ通商(LION FX)
  4. 松井証券(MATSUI FX)
  5. SBI FXトレード

初心者段階で資金を用意するのが難しいなら、最小取引単位を10,000通貨単位に設定している証券会社は厳禁です。FXに慣れて投資活動を本格化する段階で、口座開設申込みを検討しましょう。

なお、少額FX希望の初心者におすすめの証券会社については「FXは少額で始められる?初心者が1,000通貨から取引できるFX口座3社を解説!」もチェックしてください。

1.au カブコム証券

証券会社名 auカブコム証券株式会社
最小取引単位(最小ロット) 1,000通貨単位
通貨ペア数 19通貨ペア
スプレッド USD/JPY(米ドル/円):現在非表示
EUR/JPY(ユーロ/円):0.5銭
GBP/JPY(ポンド/円):現在非表示

三菱UFJファイナンシャル・グループの傘下として金融商品サービスを提供するauカブコム証券は、最小取引単位を1,000通貨単位に設定しているので、「安心感のある金融機関を利用しながら少額でFX取引をしたい」というFX初心者におすすめです。

新規口座開設・取引で最大50,000円キャッシュバック、取引量に応じて最大100万円キャッシュバックなど、さまざまなキャンペーンも随時実施されているので、お得感を味わいながらFXにチャレンジしやすいでしょう。

2.みんなのFX

証券会社名 トレイダーズ証券株式会社
最小取引単位(最小ロット) 1,000通貨単位(RUB/JPYのみ10,000通貨以上)
通貨ペア数 29通貨ペア
スプレッド USD/JPY(米ドル/円):0.2銭
EUR/JPY(ユーロ/円):0.4銭
GBP/JPY(ポンド/円):0.8銭

みんなのFXでは最小ロットを1,000通貨単位に設定しているので、数万円程度の少額費用でFXを始められます。

「スマホで本人認証」を利用すれば最短1時間で口座申込み手続きが完了するので、今すぐお小遣い程度に残っている預貯金残高をそのままFXに転用できる点もメリットでしょう。

3.ヒロセ通商(LION FX)

証券会社名 ヒロセ通商株式会社
最小取引単位(最小ロット) 1,000通貨単位
通貨ペア数 51通貨ペア
スプレッド USD/JPY(米ドル/円):0.2銭
EUR/JPY(ユーロ/円):0.4銭
GBP/JPY(ポンド/円):1.0銭

ヒロセ通商(LION FX)は、51通貨ペアを1,000通貨単位から取引できるので、「少額投資でマイナー通貨の為替にもチャレンジしたい」というFX初心者におすすめの証券会社です。24時間電話対応可能のコールセンターも備えられているので、初心者でも安心して取引をスタートできます。

また、全27種類の注文方法が用意されているので、ユーザーのライフスタイル・投資スタイルに適した取引も実現しやすいでしょう。

4.松井証券(MATSUI FX)

証券会社名 松井証券株式会社
最小取引単位(最小ロット) 1通貨単位
通貨ペア数 20通貨ペア
スプレッド USD/JPY(米ドル/円):0.4銭
EUR/JPY(ユーロ/円):0.5銭
GBP/JPY(ポンド/円):1.1銭

松井証券(MATSUI FX)では最小ロットを1通貨単位に設定しているので、初期費用100円程度からFXを始められます。「いきなり慣れないFXに数万円も投資するのは気がひける」という投資初心者におすすめです。

FXトレーダー・プラスなどの高性能専用取引ツールを活用できるだけでなく、最新マーケット情報をLINEで随時配信してくれるので、FX初心者でも充実した環境で投資活動に取り組めるでしょう。

5.SBI FXトレード

証券会社名 SBI FXトレード株式会社
最小取引単位(最小ロット) 1通貨単位
通貨ペア数 34通貨ペア
スプレッド USD/JPY(米ドル/円):0.19銭
EUR/JPY(ユーロ/円):0.40銭
GBP/JPY(ポンド/円):0.68銭

SBI FXトレードでは34通貨ペアについて1通貨単位から取引できるので、「100円程度の初期費用でマイナー通貨ペアの為替相場に詳しくなりたい」というFX初心者におすすめの証券会社です。

また、AI為替予想シミュレーション・スワップポイントシミュレーション・ロスカットシミュレーションなど、FX取引の参考になるツールを活用すれば、FX経験・知識が不十分な状態でも適切な投資行動を実現できるでしょう。

FXの初期費用は数万円で充分!少額投資で金融スキルを磨こう

FXの初期費用は投資家自身の状況を踏まえて自由に決定できます。借金・過度な節約で無理をしてまで投資額を準備する必要はありません。

最小取引単位1,000通貨単位以下の証券会社を選べば数万円の初期費用でFXを始められますし、レバレッジを最大限活用すれば数万円の投資で数百万円のお金を動かすことも可能です。

初心者段階でいきなりプラス収支を意識するのではなく、少額初期費用でマイペースに経験を積みながら、中長期的に満足できる成果獲得を目指しましょう

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