楽天証券と松井証券を徹底比較!どちらがおすすめか口コミや機能から解説します

楽天証券と松井証券を徹底比較!どちらがおすすめか口コミや機能から解説します 株の基礎知識

投資をこれから始めたい人にとって、どの証券会社を選ぶかは重要です。しかし、証券会社がたくさんあるため、どの証券会社で始めればよいか決めれないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ネット証券大手の楽天証券松井証券を比較していきます。

大手ネット証券は基本的な取引商品はほぼ備わっていますので、サービスの違いなどで選ぶことになります。どちらか一方を選ばないといけないということでもありませんので、まずは両方の証券会社の証券口座を開設してもよいでしょう。

楽天証券、松井証券の特徴的なサービスを紹介していきますので、ぜひご覧ください。

楽天証券と松井証券の基本情報

楽天証券と松井証券はどちらも大手ネット証券ですが、特徴が異なるためおすすめできる人も違います。まず2つの証券会社について基本的な情報を紹介します。

楽天証券の基本情報

楽天証券

出典:楽天証券

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設立 1999年3月24日
代表者 楠雄治(代表取締役社長)
資本金 194億95百万円
口座数 800万口座以上(2022年6月)

楽天証券は1999年に日本初のオンライン専業証券会社としてサービスを開始しました。2021年12月に証券総合口座数は700万口座に到達し、2022年6月には800万口座を突破しています。

2022年以降の新規口座開設者は、30代以下のユーザーが6割強と若い世代に人気の証券会社といえます。また、女性比率も約半数となっており、女性のユーザーにも多く利用されています。

楽天証券が若い世代に人気の理由が、楽天ポイント楽天キャッシュなど、楽天グループサービスとの連携が豊富なところといえます。楽天経済圏を利用している人や、積極的に投資をしていきたい人にとっておすすめできる証券会社です。

松井証券の基本情報

松井証券

出典:松井証券

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設立 1931年(昭和6年)3月20日
代表者 和里田聰(代表取締役社長)
資本金 119億45百万円(2021年3月31日現在)
口座数 約140万口座(2022年3月末)

松井証券は創業100年以上の老舗証券会社で、日本で初めて本格的なインターネット取引を導入した証券会社です。

松井証券は楽天証券とは異なり、50歳以上のユーザーの割合が4割以上を占めています。

松井証券

出典:松井証券

松井証券が比較的年配の方にも支持されている理由はいくつもありますが、特にサポートなどの安心感があるという声が多いそうです。

また、松井証券のロボアドバイザー「投信工房」は他のロボアドサービスと比較してコストが圧倒的に低く、ロボアドバイザーに興味がある人にもおすすめできるサービスです。

自分で調べて積極的に投資をするというよりも、投資はしたいけど不安、サポートが欲しいという人におすすめの証券会社です。

楽天証券と松井証券の商品比較

楽天証券と松井証券の実際の商品について紹介していきます。

取扱商品 楽天証券 松井証券
投資信託 2650 1624
クレカ積立 楽天カード MATSUI SECURITIES CARD
NISA 一般NISA
つみたてNISA 182 176
IPO実績 2021年 74 56
単元未満株 ×(買取請求のみ) ×(売却のみ)
外国株 種類 米、中、アセアン
米国株取扱数 5,000以上 1,000以上
ポイント 楽天ポイント 松井ポイント
ロボアド 楽ラップ 投信工房
その他 楽天キャッシュや楽天銀行との連携がお得 サポート◎

【国内現物の手数料】

楽天証券は1日定額コースと約定事に手数料が発生する2種類があります。松井証券は1日定額コースのみの手数料体系です。

定額手数料コース(税込み)
約定代金 楽天証券 松井証券
26歳以上 25歳以下
~50万円 0円 0円 0円
~100万円 0円 1,100円
~200万円 2,200円 2,200円
以降100万円増えるごとに1,100円加算

楽天証券は約定代金事のコース(超割コース)もあります。

約定代金 手数料(税込み)
~5万円 0円
~10万円 0円
~20万円 110円
~50万円 261円
~100万円 468円
~150万円 559円
~3,000万円 886円

楽天証券、松井証券ともにほとんどの金融商品への投資が可能です。(松井証券の米国株投資は2022年より開始になりました。)ただし、全体的に楽天証券のほうが取扱数は多い状況です。

単元未満株については、楽天証券、松井証券どちらも取扱がありません。

国内現物取引の手数料に関して、25歳以下の人は松井証券のほうがお得になります。26歳以上の人に関しては、100万円までの取引は無料であること、定額と約定代金事の手数料を選択できることなどから楽天証券のほうが使い勝手がいいです。

ただし、松井証券は無期限信用取引の無料サービスや、短期信用取引の無料サービスなど信用取引などの手数料も安いため、国内現物以外の取引にも利用しやすいです。

楽天証券と松井証券のおすすめポイント

ここからは楽天証券と松井証券のおすすめポイントをさらに詳しく紹介していきます。

楽天証券のおすすめポイント

楽天証券のおすすめポイントは商品数の多さと楽天ポイントです。また、楽天証券は口座保有しているだけでも利用できるサービスがあるため、取引に利用せずに口座開設するだけでもお得です。

ネット証券最大規模の商品取扱数

楽天証券はネット証券の中でも商品の取扱数が非常に多い証券会社です。上の松井証券と比較をみてもわかる通り、投資信託の取扱数(2,500本以上)米国株取扱数(5,000本以上)など非常に豊富に用意されています。

また、株や投資信託といった投資商品だけでなく、金銀プラチナなどのコモディティや、債券CFD(差金決済取引)バイナリーオプションFXなど、様々な商品へ投資できます。

商品別の取引口座開設が必要な商品もあります。

今後いろんな投資に調整してみたいという人は、楽天証券の口座開設をしておけば、他の金融商品にも簡単に投資することが可能です。

楽天ポイントが貯まりやすい!楽天経済圏を利用してるならお得

楽天ポイントは楽天証券の一番のメリットといえます。

楽天証券で楽天ポイントを貯める方法はいくつかありますが、メインとなる方法はクレカ積立などの投信積立のキャッシュレス決済です。

楽天証券では、クレカ積立(楽天カード)楽天キャッシュ(電子マネー)の2つのキャッシュレス決済が準備されています。

内容 クレカ積立
(楽天カード)
楽天キャッシュ
(電子マネー)
月の設定可能上限 50,000円/月 50,000円/月
ポイント還元率 積立金額の0.2% または 1.0%
※投資信託の銘柄による
楽天カードからのチャージ額に対して0.5%
※2022年中は合計最大1.0%キャンペーン中
積立日の指定 毎月1日、8日 (選択不可) 毎月1日~28日から選択可能
ポイント投資・SPU 対象 対象

楽天カードのクレカ積立と楽天キャッシュの決済は併用できます。どちらの決済方法でも50,000円/月まで設定可能なので、併用すれば毎月10万円までのキャッシュレス決済が可能です。

楽天キャッシュでのポイントは楽天カードから楽天キャッシュへのチャージに対して還元されるので、実質楽天カードからの積立投資のようなイメージになります。

2022年12月買付分までは、投信積立での楽天キャッシュ利用額に対して0.5%のポイント還元キャンペーンが実施されています。
楽天証券

出典:楽天証券

通常のネット証券では、クレカ積立の上限が50,000円/月という場合が多いため、毎月50,000円以上積立したい場合に楽天証券は便利です。

また、獲得したポイントは「ポイント投資」することができ、SPU(スーパーポイントアップ)の達成条件にもなっています。SPUは、楽天市場での買い物ポイントが優遇されるサービスです。楽天証券では条件を達成すると投資信託で0.5倍、米国株式で0.5倍の合計最大+1倍のSPUとなります。

楽天証券

出典:楽天証券

ポイント投資は以下の投資商品が利用できます。

ポイント投資可能な投資商品 SPU対象
  • 投資信託
  • 米国株式
SPU対象外
  • 国内株式
  • バイナリーオプション

例えば、投資信託でSPUを達成するには、ポイント投資と合わせて30,000円以上の投資が必要ですが、そのうちポイント投資を1ポイントでも利用していれば達成可能なので、ポイント投資のハードルはかなり低いです。

SPUの達成には「マネーブリッジ」の設定が必要です。マネーブリッジは楽天銀行と楽天証券を連携するサービスです。楽天銀行の口座があれば簡単に設定できます。
楽天証券

出典:楽天証券

口座保有だけでも利用できるサービス多数

楽天証券には口座を保有しているだけでも利用できるサービスがあるため、取引で利用しなくてもお得な証券会社といえます。

特に有効なのが日経テレコン(楽天証券版)です。これは、楽天証券の口座を保有していれば、日経新聞、日経産業新聞、日経MJ(流通新聞)が読めるというものです。普通に購読すれば何千円もしますので、かなりお得感があります。

一面や総合面、経済面といった形でグループわけされているので、その中から読みたい記事を選ぶことができます。基本は下のようなイメージですが、PDF(新聞イメージ)でも閲覧可能です。

日経テレコン

出典:日経テレコン(楽天証券版)

日経テレコンはマーケットスピード、マーケットスピード2のツールから利用することが可能です。スマートフォンのiSPEEDからも閲覧できるので、通勤時などにも利用できる嬉しい機能です。

他にもバロンズ・ダイジェストの拾い読みもできるので、楽天証券は日々の情報収集ツールとしてかなり充実しています。

『バロンズ・ダイジェスト』は、ダウ・ジョーンズ社が発行する米国で最も著名な投資週刊誌であるバロンズ誌の中から、いくつかの記事を日本語で抜粋・要約したレポートです。
バロンズ・ダイジェスト

出典:楽天証券 バロンズ・ダイジェスト

松井証券のおすすめポイント

松井証券のおすすめはサポートの良さにあります。自分で調べて積極的に投資するのは難しいのでサポートが必要という人にはおすすめできる証券会社です。

25歳以下ならお得 手数料が安い

松井証券は25歳以下の人、投資金額が少ない人には手数料がほとんどかからず、コストを下げることができるというメリットがあります。

松井証券

出典:松井証券

国内現物は手数料コースが定額しかないという珍しい証券会社で、ある意味非常にわかりやすい手数料体系といえます。

【国内現物手数料(税込み)】

1日の約定代金合計金額 26歳以上 25歳以下(未成年含む)
50万円まで 0円 0円
100万円まで 1,100円
以降、100万円増えるごとに1,100円加算(最大11万円)

【信用取引】

1日の約定代金合計金額 26歳以上 25歳以下(未成年含む)
50万円まで 0円 0円
100万円まで 1,100円
以降、100万円増えるごとに1,100円加算(最大11万円)

|無限信用取引の無料となるサービス

  • 日計り取引の片道手数料
  • 保有期間6カ月超の返済手数料

 

|短期信用取引の無料となるサービス

  • 日計り取引の片道手数料

ロボアドもコストが低くておすすめ 松井証券の投信工房

松井証券には「投信工房」というロボアドサービスがあります。コストがかなり低く、年率0.35%(税込み)となっています。コストは信託報酬のみで投資信託の購入時手数料は0円です。

これは、他のロボアドサービスに比べてかなり安い手数料となっています。有名なロボットアドバイザーサービスと比較するとこのようになっています。

サービス 手数料 最低投資額 種類
WealthNavi 1.1% 10万円 投資一任型
SUSTEN(サステン) 利益に対して
1.1/6 ~ 1.1/9
10万円 投資一任型
FOLIO ROBO PRO 1.1% 1万円 投資一任型
THEO 0.715%~1.10% 1万円 投資一任型
投信工房 0.35% 100円 アドバイス型

※金額に対して手数料が違うサービスに関しては、3000万円以下の部分を記載

これを見ると松井証券の投信工房のコストが安いことが一目瞭然です。さらに最低投資金額が100円からと通常の投資信託と同様です。

注意が必要なのは、投信工房は投資一任型ではなくアドバイザー型ということです。他の投資一任型ロボアドバイザーと違い、申し込んだ後は自動で投資してくれるというわけではありません。

まさにロボットのアドバイスに基づいて自分で投資をしたり、リバランスを行う必要があります。逆に言えば、アドバイスはもらいつつも自分の裁量で投資することができるというわけです。

コストは抑えつつもアドバイスはある程度してほしいという人にはうってつけのサービスです。

11年連続三ツ星のサポート体制

松井証券はHDI-Japan(ヘルプデスク協会)という協会が主催する2021年度問合せ窓口格付け(証券業界)で、最高評価である「三つ星」を11年連続で獲得しています。

松井証券

出典:松井証券

単純な問合せや電話といったことだけでなく、サポート動画や利用手引きなどもかなり充実しています。よくある質問の構成もかなり見やすく整理されているところなども地味ながら使いやすい工夫がされています。

PC画面を共有してのリモートサポートなども実施してもらえるため、自分で説明することがむずかしくてもオペレータの方がこちらの画面を確認してもらうことができます。問い合わせをしてもこちらの言いたいことが伝わらないことはあることなので、PC操作に慣れていない人などには安心できるサービスといえます。

楽天証券・松井証券に向いている人はどんな人?

楽天証券と松井証券では特徴がかなり違うということが理解していただけたのではないでしょうか。今まで紹介してきた内容をまとめると楽天証券と松井証券をおすすめしたいのはこのよう人です。

【楽天証券に向いている人】

  • 楽天経済圏を利用している人
  • わからないことは自分で調べて、投資を積極的に行いたい人
  • 5万円以上積立投資したい人

【松井証券に向いている人】

  • 投資はしてみたいけど、サポートがないと不安な人
  • ロボットアドバイザーを利用したいけど、コストも抑えたい人
  • 25歳以下の人
  • 年配の方

もちろん、どちらの証券会社を利用しても問題ありませんし、インターフェースの好みなども重要な要素となります。どちらの証券会社も利用してから取引に利用する口座をきめるのも有効な方法です。

楽天証券と松井証券の口コミ

最後に楽天証券と松井証券の口コミを紹介します。

楽天証券の口コミ

【良い口コミ】

よい口コミとしては、やはり商品の豊富さや楽天ポイントのことなどが多いですね。

【悪い口コミ】

楽天証券はポイント改悪のことがよく言われます。ただし、少しの変更で改悪だと騒がれるので、内容はよく確認したほうがよいでしょう。実際には新しいサービスも開始され、キャンペーンなども頻繁に行われているので、そこまで変わっていないということもあります。

松井証券の口コミ

【良い口コミ】

松井証券は公式YouTubeについてコメントが多くありました。わかりやすいそうなので一度見てみると面白そうです。

松井証券 公式YouTube

【悪い口コミ】

松井証券の悪い口コミでは、取引画面が使いづらいというコメントがありました。このあたりは人によっても感じ方が違うため、実際に使ってみないとわからない部分です。口座開設して一度確認することをおすすめします。

積極的に投資したいなら楽天証券|サポートが欲しいなら松井証券

この記事では楽天証券と松井証券について紹介しました。

今後投資を積極的にしたいと考えているのであれば、楽天証券がおすすめです。

投資信託や米国株の取扱も豊富で、FXやオプションなどほかの商品に挑戦したいときにも便利です。また、投資信託や米国株への投資金額が多いほど楽天ポイントが貯まります。ポイント投資をしてSPU(スーパーポイントアップ)の条件を達成すれば、楽天市場でのポイントが最大+1倍になるので、楽天証券だけでなく楽天経済圏を利用している人にお得になる証券会社です。

投資はしたいけど不安、やっぱりサポートは必要という人には松井証券がおすすめです。

第三者機関でのサポート評価も高く、創業100年以上の老舗証券なので安心感があります。取扱商品が少ないわけではなく、人気の投資商品は一通りそろっているます。25歳以下の人は手数料が無料で、信用取引の手数料も安くコストを抑えることができます。

また、投信工房は他社のロボアドバイザーサービスに比べてコストがかなり低いため、ロボアドを利用してみたいけど高いのはイヤという人にはおすすめです。

まずはどちらの証券会社も口座開設することをおすすめします。口座開設・維持費用はかかりません。どちらの証券会社もさわってから取引口座を決めるのがよいですね。

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