配当株はいつ買うべき?高配当株の買い時や選び方のコツを解説

配当株はいつ買うべき?高配当株の買い時や選び方のコツを解説 株の基礎知識

2022年は米国の利上げが始まり、米国の株式市場はかなり厳しい状況になっています。2023年もこの流れは変わらず、日本の株式市場にも大きな影響を与えそうです。

株価の値上がりがむずかしそうな局面では、高配当株にも人気が集まります。配当があれば株価の下落ほどの損失ではなくなり、人気が集中すれば株価の下落も抑えられることになるかもしれません。

とはいえ、当然ですが高配当の株だからいつでも無条件に買っていいというわけではありません。この記事では配当株の基本的な知識や、いつ高配当株はいつ買うべきかといったポイントを紹介していきます。

この記事では個別企業の記載を社名(証券コード)の形で記載しています。
個別銘柄を記載していますが、その企業への投資をすすめているわけではありませんので、ご自身でよく検討してから投資してください。

配当株の基本知識

配当の基本的な知識を説明する前に、株式について簡単におさらいしておきます。

株式で利益を狙うには主に3つのパターンがあります。

  1. 株価の値上がり(キャピタルゲイン)を狙う
  2. 配当(インカムゲイン)を狙う
  3. 株主優待を狙う

3つ目は単純に利益を狙うというわけではありませんが、優待目的の投資家もたくさんいることは事実です。(株主優待は日本株特有の仕組みです)

日本株の買い方についてはこちらの記事で紹介していますので参考にしてください。

⇒投資初心者の為の日本株買い方ガイド!国内株の選び方から売り方までを分かりやすく解説

ここでは、2番目の配当について具体的に解説していきます。

配当ってどんなもの?

配当は企業の利益からその一部を株主に還元することです。株主は株式をたくさん保有しているほど配当をたくさん受け取ることができます。

ただし、配当はすべての企業が出すわけではありません。特にベンチャー企業などの成長ステージにある企業は、株主への還元を配当ではなく、会社の成長に利用することで業績をさらに大きくします。結果的にそれが株価上昇につながり株主への還元となるわけです。

一方で、ある程度成熟している企業は会社の成長に回せないということもあります。しかし、内部留保を大きくするだけでは経営の指標も悪化するので、配当として株主へ還元することで処理をします。

逆に言えば、配当を狙いに行く企業は、それほど大きい株価の上昇は期待できないと言えるかもしれません。

もちろん、株価が上昇する銘柄もたくさんありますし、株価が減少しない銘柄を選ぶことが重要です。

配当をもらうには株をいつ買えばいいか?

配当をもらうために株を購入する場合は、「権利付き最終日」を意識しておきましょう。配当は権利付き最終日までに約定しておけば受け取ることができます。

例えば2022年9月の場合はこのような日付になっていました。

【例】2022年9月末決算の場合
9/28(水) 9/29(木) 9/30(金)
権利付き最終日 権利落ち日 権利確定日
約定日(ここまでに購入) 受渡日

配当をもらうには権利確定日までに株主になっている(受け渡しが完了している)必要があるので、権利付き最終日までに約定している必要があります。

権利付き最終日までに約定できたら、配当をもらうことができますが、すぐにもらえるわけではありません。配当の支払いはおよそ2~3カ月後になるのが一般的です。

配当性向と配当利回りの違い

配当に関する用語はいくつかありますが、特によく聞くのが配当性向と配当利回りです。それぞれの意味合いは以下の通りです。

配当性向 当期純利益のうち、どれだけの割合を配当に回したかの指標
例)当期純利益が1億円で、そのうち3,000万円を配当にした場合、配当性向は30%
配当利回り 購入した株価に対して1年間でどれだけの配当を受け取ることができるかの指標
例)株価が1,000円の時に購入した銘柄が、1株当たり50円の配当を出す場合、配当利回りは5%

ここからわかる通り、配当性向が高い=配当利回りが高いというわけではありません。業績が悪くても配当を出す場合は必然的に配当性向が高くなり、配当性向を一定の割合にする場合、業績が悪くなれば配当金が少なくなるため、配当利回りは低くなります。

配当性向を会社の経営指標の1つに利用している企業も多く、30%前後を配当性向の目標としていることが多いように感じます。

投資をする際には配当利回りのほうが気になるとおもいますが、配当利回りが3%を超えていれば、配当利回りは高いといえるのではないでしょうか。短期的には海運系銘柄である日本郵船(9101)や、商船三井(9104)のように直近の配当利回りが10%を超える銘柄もあります。

配当額が多い銘柄、連続増配が続く銘柄

配当額が多い(配当利回りが高い)銘柄や、連続増配が続いている銘柄をいくつか紹介します。

銘柄 終値(2022/10/17) 予想配当利回り
日本郵船(9101) 2,701円 17.71%
商船三井(9104) 2,954円 16.93%
乾汽船(9308) 1,816円 9.75%
NSユナイテッド(9110) 3,885円 8.75%
川崎汽船(9107) 2,340円 8.55%

見事に海運系で占められています。コロナショックからの立ち直りの好景気の影響だと考えられますが、過去の配当利回りが高いというわけではなく、一時的なものになるでしょう。中期経営計画などからもこの配当利回りは来年は続かないと予想しています。

つづいて連続増配が続く企業です。

銘柄 決算期 連続増配期間(期) 予想配当利回り 配当性向
花王(4452) 22.12 33 2.82% 59.7%
SPK(7466) 23.3 25 3.15% 26.0%
ユーエスエス(4732) 23.3 25 2.77% 54.9%
三菱HCキャピ(8593) 23.3 24 4.94% 40.5%
小林製薬(4967) 22.12 24 0.97% 32.5%

参照:会社四季報 2022年夏号

保証はありませんが、ここまで連続増配を続けている企業は、多少業績が悪くても増配をつづけると予想します(配当性向が変化する)。そのため、比較的安定した配当が見込める可能性が高いと考えられます。ただし、株価の上下によってはリターンがプラスになるとは限りません。

配当株の買い時は?

配当株を買うポイントは、極端に言えば「逆張り」のイメージです。購入のタイミングに関しては、配当が少ない銘柄よりも注意する点もあります。

株価が下落したタイミングは配当利回りが向上する

株価が下落するということは、配当利回りは上がります。

株価:1,000円 1株あたりの配当:50円 ⇒ 配当利回り5%
株価:500円  1株当たりの配当:50円 ⇒ 配当利回り10%

1株当たりの配当が変わらないのであれば、1株購入する金額が小さいほうが利回りがいいのはイメージしやすいと思います。

1株当たりの配当額は日々変動するものではありませんので、株価が下がっているときに購入できれば高い配当利回りを維持できます。予想配当利回りは3%でも、購入した株価次第ではそれ以上の配当利回りになることも多いということです。

高い配当利回りを維持するためには購入タイミングが重要で、株価が下落しているタイミングのほうが効果的です。

権利落ちタイミングは株価が下落しやすい

先ほどで「権利付き最終日」と「権利落ち」について説明しました。権利付き最終日を超えて権利落ち日になると株価が下落しやすくなります。

権利落ち日に売却しても配当をもらう権利はすでに持っているので、売却する投資家も多いということです。例えば、この記事でも紹介した日本郵船(9101)の2022年9月末のチャートで確認するとよくわかります。

TraidingViewにて作成

出典:TraidingViewにて作成

中央付近の28日と29日の間で大きく下落しています。下落率は約13%です。配当利回りも同じような数値でしたので、配当株の株価が権利落ち日に下落する典型的なパターンです。

配当をだしている銘柄の株価が必ず下落するというわけではありません。

連続増配銘柄はそこまで気にしない

連続増配している企業では花王(4452)を紹介しました。連続増配をしている会社は会社の業績にかかわらず、配当を増やす傾向があります(そのため配当性向は大きく変化します)

下のグラフは花王(4452)の1株当たりの配当額(棒グラフ)と配当性向(緑折れ線グラフ)です。配当は着実に増加していますが、実際には売上や利益が右肩上がりに増加していたわけではなく、2016年あたりから配当性向が上がっています。

バフェットコード

出典:バフェット・コード

これが悪いというこではなく、逆に言えば、ある程度業績関係なく安定して配当が見込めると考えられます。論理的には権利落ちタイミングでは株価が下落するはずですが、連続増配している企業のほうが株価が下落しにくい印象もあります。

下のチャートは花王の6月末に権利付き最終日と権利落ち日をまたいだチャートですが、それほど大きな下落になっていません。

TraidingViewにて作成

出典:TraidingViewにて作成

権利落ち日を狙うというよりも、長期的なトレンドや、目標の配当利回りなどから購入タイミングを判断してよさそうです。

高配当株の選び方のポイントと注意点

高配当株を選ぶときにはいくつか注意が必要な点があります。特に配当利回りが異常に高い(明確な基準はありませんが、6%程度と考えています)銘柄や、配当性向が変わらない(=業績によって配当が変わる)銘柄は注意です。

配当狙いでも株価が下落しない銘柄を選ぶ

当然ですが、株価が下落しにくい銘柄を選ばなければいけません。仮に配当利回りが5%だとしても、株価が10%下落すれば、トータルのリターンとしてはマイナスになってしまいます。

株価が下落しない銘柄とはどのような銘柄なのかという点については、やはり業績をチェックする必要があります。業績や財務の分析方法は説明するとかなり深い内容になってしまうので、この記事ではくわしい説明はしませんが、簡単にいうと以下のような点はチェックしたいところです。

  1. 安全性
  2. 収益性
  3. 成長性
  4. 割安性

①~③は企業の業績や財務と連動する内容です。④はどちらかというと市場や投資家の評価といえます。それぞれ様々な分析方法がありますが、一般的で簡単な指標はこのようなものです。

チェック内容 指標
安全性
  • 自己資本比率
  • 流動比率
収益性
  • ROE
  • ROA
成長性
  • 売上高成長率
  • EPS成長率
割安性
  • PER
  • PBR

業績や財務の分析にはマネックス証券の「銘柄スカウター」や、無料ツールのバフェット・コードなどがおすすめです。

今回紹介したような指標を簡単にチェックできます。どの程度の数字が妥当なのかは業種などによっても異なるので正解はありません。類似企業や、多くの企業をチェックすることで経験を増やすのが一番です。

権利落ち日の前後の取引は注意する

先ほど説明した通り、権利付き最終日と権利落ち日をまたぐタイミングで株価が下落する可能性は高いです。また、権利付き最終日までに株価が上昇(配当狙いの購入が増える)することも多いです。

こちらは上で紹介した連続増配2位のSPK(7466)のチャートです。

TraidingViewにて作成

出典:TraidingViewにて作成

もちろん、必ずそうなるわけではなく、それよりも強いトレンドが形成されていれば、上昇を続けるケースもあれば、権利付き最終日付近でも下落することもあります。

一般的な考え方として権利付き最終日付近での上昇、権利落ち日での下落の可能性が高いということを覚えておきましょう。

高配当を維持できるのか?最悪なのは株価が下落し、減配するケース

配当狙いで株式取引をするときに重要なのは、その企業が高配当を維持できるかどうかということです。気をつけたいのは業績によって配当が変わるタイプの企業です。

一番避けなければいけないのは、減配(高配当ではなくなる)と株価下落が同時に起き、高配当でもなくなり売り時を逃すケースです。

これは、現在高配当利回りである海運株の商船三井(9104)経営計画(ローリングプラン)で考えるとわかりやすいです。

個別銘柄の今後の予想をしているわけではなく、配当株を検討するポイントとしてのサンプルとして載せています。
経営計画の中では、今後の経常利益を以下のように予想しています。この企業では、配当の源泉になる当期純利益は経常利益よりも若干小さくなることが多いです。
(単位:億円) 2021年度
(実績)
2022年度
(見込)
2023年度
(見込)
2024年度
(見込)
経常利益合計 7,217 5,250 1,400 1,450

また、配当性向に関しては「22年度は配当性向25%程度を予定し、23年度以降については当社投資計画の進展を確認しながら、東証プライム市場の動向を踏まえた見直しを検討する」という記載があります。

つまり、経常利益が7,217から1,400へ下落していることから、仮に配当性向が一定であれば2021年度実績よりも2023年度(24.3期)の配当額は約1/5程度になるかもしれないということです。

何度も申し上げている通り、これが悪いということではなく、このような予想をしながら配当株を選んでいく必要があるということです。

現在高配当の銘柄が今後も高配当が続くという保証はありません。投資しようとしている企業がどのような配当方針なのかを事前にチェックしておかないと、投資のストーリーが立てられません。

配当方針に関しては、各企業のIR情報(中期経営計画などに記載されていることが多い)や、過去の配当実績から調べるのがよいでしょう。

証券会社別 株購入方法マニュアル

それでは、実際に配当株を購入するにはどうしたらよいのかを証券会社別に紹介します。これは日本の国内株であればもちろんすべて同じです。

特に利用している投資家が多い「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」の大手ネット証券を利用して解説していきます。

SBI証券での日本株の買い方

SBI証券

出典:SBI証券

SBI証券 公式ページへ

SBI証券は証券口座開設数が多く、最も利用されている証券会社といってもよいのではないでしょうか。取扱商品が豊富で、取引できない金融商品はほとんどありません。

住信SBIネット銀行と連携することで、日本株だけでなく米国株もお得に取引することができます。

住信SBIネット銀行の外貨積立と、米ドル定期自動入金サービスを利用すれば、外貨決済での米国株や米国ETF取引が完全自動化できるようになります。

それではSBI証券の注文方法を説明していきます。SBI証券は「HYPER SBI2」というトレーディングツールが用意されているので、慣れてきたらこちらも利用してみて下さい。

SBI証券の注文方法

SBI証券での株の注文方法は以下のステップです。基本的にはどの証券会社も同じ流れになります。

  1. ログイントップページから国内株式タブを選択して、銘柄を入力する
  2. 個別銘柄情報から現物買いを選択する
  3. 注文入力画面で必要な情報を入力する

銘柄を入力する

まず、銘柄検索ボックスに検索した企業を入力します。企業名でも銘柄コードでも検索可能です。曖昧検索をしてくれるので「トヨタ」でも複数候補が表示されています。

トップページ(一番左の家の形のタブ)の銘柄検索ボックスを利用しても大丈夫です。

SBI証券

出典:SBI証券

個別銘柄情報画面で「現物買」を選択する

次に個別銘柄情報画面で「現物買」を選びます。ここで単元未満株取引を選択できる証券会社もありますが、SBI証券の場合は注文画面で単元未満株取引の選択が可能です。

SBI証券

出典:SBI証券

注文画面で情報入力

注文画面で必要な項目を入力していきます。

  • 枚数(株の購入数)
  • 価格(注文方法により入力内容は異なる)
  • 期間(約定しない場合でも一定期間注文を残しておくことができる)
  • 預かり区分(口座の種類。基本は特定預かりでOK)
SBI証券

出典:SBI証券

この画面では「通常/逆指値」のタブになっていますが、「OCO」「IFD」「IFDOCO」といったタブもあります。これは少し複雑な注文方式で、簡単に説明するとこのような注文です。

注文方法 内容
OCO 「One Cancels the Other」の略で、2つの注文を出し、一方の注文が執行されるともう一方はキャンセルされます。
IFD IFDは1つ目の注文が約定すると2つ目の注文が発注されます。1つの注文で買付から売却までを完了させることができます。※楽天証券のセット注文やマネックス証券のリバース注文のようなもの
IFDOCO IFDOCOは名前の通り、IFDとOCOを組み合わせた注文です。

価格は注文方法により入力内容が異なります。「条件なし」となっている部分がありますが、ここは「寄付」「引け」「不成」といった執行条件が入ります。(簡単な説明を下に載せています。証券用語ですので、他の証券会社でも意味は同じです。)

執行条件 内容
寄付 前場または後場の寄付(始値のこと)のみに執行される注文
引け 前場引けまたは後場引けのみに執行される注文(引けは最後の売買のこと。後場の引けは大引けとも呼ばれる)
不成 指値注文で発注し、未約定だった場合は引け時に成行で執行される注文(注文単価は、「指値」のみ指定可能)
IOC 指定した値段かそれよりも有利な値段で、即時に一部あるいは全数量を約定させ、成立しなかった注文数量を失効させる条件付注文

SBI証券の口座開設方法

SBI証券の口座開設方法は4ステップです。

  1. 口座開設申し込み
  2. 本人確認書類の提出
  3. 完了通知の受け取り
  4. 初期設定

最短翌営業日に取引が可能になるため、ネット口座開設でスマホで本人確認書類の提出を済ませるのがおすすめです。

SBI証券

出典:SBI証券

SBI証券の口座開設をする

楽天証券での日本株の買い方

楽天証券

出典:楽天証券

楽天証券 公式ページへ

楽天証券もSBI証券と並んでよく利用される証券会社です。特に楽天ポイントや楽天銀行など、楽天グループとの連携で強みを発揮する証券会社ですので、楽天経済圏を利用している方にはおすすめできます。

楽天証券では「MarketSpeed2」というトレーディングツールが用意されています。

楽天証券の注文方法

楽天証券での注文方法を説明していきます。大きな流れはSBI証券と変わりません。

  1. 国内株式タブから投資したい銘柄を検索
  2. 銘柄詳細画面で「現物買い」を選択
  3. 注文画面で必要情報を入力

銘柄を入力する

国内株式タブの銘柄検索ボックスに検索したい銘柄を入れます。楽天証券の検索ボックスでも社名をいれても銘柄コードをいれても検索可能です。下の例ではトヨタ自動車(7203)の銘柄コードで検索しています。

銘柄検索ボックスの右側にある「買い注文」ボタンを押して注文画面に移動することも可能です。その場合、注文画面で銘柄を指定します。

楽天証券

出典:楽天証券

個別銘柄情報画面で「現物買い」を選択する

「現物買い」のボタンをクリックします。上の画面で「買い注文」ボタンを押した場合はこのステップはありません。

楽天証券

出典:楽天証券

注文画面で情報入力

注文画面で必要事項を入力します。他の証券会社と大きくは変わりませんが、細かい文言や指定場所などは少し異なります。

  • 数量(100株単位) ※楽天証券は単元未満株の取扱はありません
  • 価格(注文方法により内容が異なる)
  • 執行条件(期間と寄付などの条件)
  • 口座(基本は特定口座でOK)
  • セット売り注文

取引暗証番号を入力したら確認で確定して完了です。

楽天証券

出典:楽天証券

上の画面では注文方法(ピンクの見出しのすぐ上)が「通常」(指値と成行)になっていますが、タブを切り替えることで「逆指値付通常」と「逆指値」の注文に変更可能です。

逆指値付通常は、指値と逆指値をまとめて注文できるイメージです。通常注文とあわせて、「市場価格がXX以上になったら」といったトリガー条件を設定することで、その条件になった時に逆指値の注文を執行します。

執行条件は期間をあわせたような内容です。通常の注文では、「本日中」「今週中」「期間指定」「寄付」「不成」といった条件から選択します。

楽天証券ではセット注文を同時に予約することができます。買いの元注文が約定したタイミングでセットの予約注文を発注できるので、1つの注文で一連の売買を完結することが可能です。

セット注文の詳細な留意事項は楽天証券のHPで説明を確認してください。>>こちら

楽天証券の口座開設方法

楽天証券の口座開設は以下の4ステップで完了です。

  1. 口座開設申し込み&メール登録
  2. 本人確認書類、顔写真の撮影(スマホで本人確認)
  3. ユーザー情報入力
  4. 翌営業日以降にログインID受領
②はスマホからではなく、本人確認書類をアップロードすることでも口座開設可能です。この場合、ログインIDとパスワードが郵送されるので、若干時間がかかります(約5営業日)
楽天証券

出典:楽天証券

楽天証券の口座開設をする

マネックス証券での日本株の買い方

マネックス証券

出典:マネックス証券

マネックス証券も大手ネット証券でおすすめの証券会社の1つです。特に米国株に強い証券会社です。マネックス証券の分析・スクリーニングツール「銘柄スカウター」を使えば株購入前の銘柄検討と、購入後の状況確認がずいぶん楽になります。

マネックス証券で米国株や米国ETFの配当(分配金)をもらう投資家も多いと思いますが、米国株の配当は二重課税に注意する必要があります。(詳細は最後のよくある質問で解説しています)

マネックス証券のトレーディングツールは「マネックストレーダー」です。他にも機能ごとに細かくツールが分かれています。

マネックス証券の注文方法

マネックス証券の注文方法を見ていきましょう。大きな流れは他の証券会社と変わりません。

  1. 株式取引タブから個別銘柄を選択する
  2. 銘柄情報画面から「現物買」を選択する(省略可能)
  3. 注文画面にて必要情報を入力する

株式取引タブから銘柄を選択

「MY PAGE」>>株式取引タブから銘柄を検索します。マネックス証券の場合、直接「注文する」で買い注文の入力画面に移動することもできます。

マネックス証券

出典:マネックス証券

銘柄情報画面から「現物買」を選択

個別銘柄情報から注文する場合は、「現物買」を選択します。上の画面で、注文するを選んだ場合にはこのステップは省略されます。単元未満株の取引きをしたい場合は「ワン株買」ボタンから単元未満株の取引ができます。

マネックス証券

出典:マネックス証券

注文画面で情報入力

入力する情報は他の証券会社とほとんど変わりません。

下の画像では「スタンダード注文 買い注文」となっています。他にも条件付注文、リバース注文、ワン株注文を選択可能です。

スタンダード注文 「成行」か「指値」で注文
条件付注文 「成行」「指値」「逆指値」「ツイン指値」(ツイン指値:一般的にはOCO)を選択でき、連続注文指定なども可能
リバース注文 元注文が約定した場合の反対売買の予約注文。(IFDや、楽天証券のセット注文と同様)
ワン株注文 単元未満株の注文

「次へ(注文内容確認)」ボタンを押すと、確認画面に移動するので、問題なければ発注を実行します。

マネックス証券の口座開設方法

マネックス証券の口座開設も他の証券会社と流れは同じです。

  1. メール登録
  2. ユーザー情報入力
  3. 本人確認
  4. 完了メール受信&ログイン

本人確認書類をスマートフォンで撮影して提出すれば最短で申し込みの翌営業日に口座開設が完了します。郵送の場合は、申込書類の返送から1週間程度で口座開設が完了します。

マネックス証券

出典:マネックス証券

マネックス証券の口座開設をする

よくある質問(Q&A)

最後に配当に関するよくある質問に回答していきます。

どうやって高配当銘柄を探せばいいですか?

高配当銘柄を探すときには、各証券会社のスクリーニング機能を利用するのが便利です。

例えばマネックス証券の銘柄スカウターであれば、以下のような流れです。

10年スクリーニング>>「条件を追加する」>>分析指標・アナリスト評価・株価タブ>>予想配当利回り
マネックス証券 銘柄スカウター

出典:マネックス証券 銘柄スカウター

マネックス証券

出典:マネックス証券

適当な値を設定して、スクリーニングを実行すれば、配当利回りが高い銘柄から選ぶことができます。以下の検索結果では、予想配当利回り6%以上という条件でスクリーニングすると31件の銘柄が検索条件にヒットしています。

マネックス証券

出典:マネックス証券

予想配当利回りが高い順に表示することや、上で説明した「自己資本比率」「ROE」「PER」といった各種指標を組み合わせてスクリーニングすることもできます。

米国株や米国ETFの配当は?

米国株や米国ETFの配当は、現地で税金が源泉徴収された上に、日本でも課税対象になるのでいわゆる「二重課税」状態になってしまいます。米国株取引の場合、米国で10%ひかれた後に国内で20.315%が源泉徴収されます。

この二重課税を解消するには、確定申告を行い「外国税額控除」の手続きが必要になります。この記事では外国税額控除の詳細は説明しませんが、二重課税になること、外国税額控除の確定申告をすれば解消できるということは覚えておきましょう。

米国株は人気の投資先ですが、投資しているすべての人がこれを理解しているかは疑問です。税金まで正しく理解しておかないと、高配当の銘柄を買っているのに実際には大して増えないということにもなってしまいます。

配当株の売買をしてみましょう

この記事では配当の基本的な知識や、配当株の買い時、選ぶときの注意点などを説明しました。

最後に重要なポイントをいくつか挙げておきます。

  • 配当をもらうには権利付き最終日までに約定する
  • 権利落ち日には株価が下落することが多い
  • 配当性向が変わらない(業績により配当額が変わる)企業と、長期間連続増配する(業績と配当額があまり連動しない)ような企業がある。
  • 高配当が続くかチェックが重要。減配して株価が下落する(売り時を逃す)のが最悪

配当株は難しい点もありますが、安定した配当が見込めるのであれば株価下落局面でも我慢することができます。2023年以降は株式市場が厳しい局面を迎えそうですので、株価の上昇よりも配当を狙うというのも悪くない戦略です。

この記事では大手ネット証券での株の購入方法も解説していますので、是非とも配当にも興味を持って配当株への投資にチャレンジしてみて下さい。

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