バイナリーオプションのデモトレードの始め方!デモ取引が利用できるおすすめ業者を紹介します

バイナリーオプションのデモトレードの始め方!デモ取引が利用できるおすすめ業者を紹介します 株の基礎知識

投資をしていると「オプション取引」という商品について聞いたことがある人も多いと思います。

オプション取引は、一般的には「難しそう」「プロが取引する商品」というイメージがあると思いますが、実際には投資信託やETF(上場投資信託)などでもオプション取引を利用した商品があったりします。

たしかにオプション取引は通常の株式取引などに比べて複雑なものもありますが、種類によっては簡単なオプションもあります。代表的なものが「バイナリーオプションです。

バイナリーオプションは為替や株式指数など、いくつかの商品を対象に取引できます。ただし、いきなり本番で取引するのではなく、一度デモトレードで試してみることをおすすめします。

この記事では、バイナリーオプションのデモトレードについて紹介していきます。バイナリーオプションの仕組み自体はかなり簡単で、少額からでも投資できるので投資初心者の方が勉強するのにも良い商品といえます。

バイナリーオプションに興味がある方は、ぜひご覧ください。

バイナリーオプションとは?

バイナリーオプションは、為替相場や株価指数などを対象にして、ある期間でや時点で騰落が上がるか下がるか、あるいは一定の範囲内にいるかといった二者択一の取引です。

これだけを聞くと、バイナリーオプションはとても簡単なもののように感じます。確かに仕組みは簡単ですが、為替や株価指数の値動きは様々な要因により変化するのでその動きを正確に予想するのは簡単ではありません。

とはいえ、バイナリーオプションは少額から取引でき、損失は限定されるため、うまく利用すれば投資初心者の方が投資や相場を理解するのにも役立つ金融商品といえます。

オプション取引の仕組み

バイナリーオプションの前に、まずはオプション取引の基本的な仕組みを説明します。

オプション取引の種類には大きく分けて以下の2つが存在します。

  • 商品を買う権利」である「コールオプション
  • 商品を売る権利」である「プットオプション

コールオプション

商品を買う権利というのは、下の図のようなイメージです。商品を買いたいけど今後さらに値上がりするかもしれないという場合にコールオプションを買っておきます。

例えば、600円で買う権利(権利行使価格)をプレミアム100円で買えるとします。すると、価格が800円まで上がれば、100円の利益が発生します(下図の青線)。価格が上がるほど利益も大きくなります。

下の図では700円が損益分岐点となるので、それ以下の価格の場合、オプションの買い手は買う権利を放棄することになります。コールの買いは価格が下落しても権利放棄するだけなので最大の損失はプレミアム分ということです。
なるほど投資ガイド!が独自に作成

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上の図の緑線がコールの売りとなります。上で説明したコールの買いの人に売るイメージですので、権利行使価格+プレミアム(ここでは700円)を基準にそれ以上の価格になれば損失が発生します。しかも価格はどこまで上がるかわからないので損失は無限大です。逆に最大の利益はプレミアム分となります。

コールオプションまとめ
種類 プレミアム 利益 損失
コールの買い 支払う 無限
※権利行使価格+プレミアム以上
プレミアムが最大
※権利放棄した場合
コールの売り 受け取る プレミアムが最大 無限

プットオプション

プットオプションも考え方は同じです。

商品を売りたいけど、価格が下落しそうな場合はプットオプションを買います。

今度は600円で売る権利をプレミアム100円で買います。その場合、価格が500円以下になれば利益が発生することになり、価格が下がるほど利益が大きくなります。

逆にプットの売りは600円で売る権利を売ります。こちらは500円以下の値段になったら損失が発生します。理論上損失は無限ですが、実際には取引する商品の価格がゼロになった時が損失の最大となります。

プットオプションまとめ
種類 プレミアム 利益 損失
プットの買い 支払う 無限
※実際には対象の価格がゼロになるまで
プレミアムが最大
プットの売り 受け取る プレミアムが最大 無限
※実際には対象の価格がゼロになるまで

バイナリーオプションの基本

それでは本題のバイナリーオプションについても説明していきます。

バイナリーオプションはこの記事の冒頭でも説明したとおり、簡単に言えば上がるか下がるか(範囲内かどうかなどの場合もあります)の二者択一です。

判定時刻になった時点で目標レート(権利行使価格)以上であれば利益を獲得、目標レート以下であれば損失です(コールオプションの場合。プットオプションの場合は逆)。また、損失はプレミアム分が最大となります。

詳細は業者ごとに異なりますので、各業者の取引方法を確認してください。

バイナリーオプションの種類

バイナリーオプションにはいくつかの種類がありますので、簡単に説明していきます。

ラダーオプション

ラダーオプションは判定時間に原資産価格が目標レートよりも上か下かどちらかを予想するオプションです。どちらか一方に動きやすい相場では利用しやすいオプションといえます。

目標レート

出典:みんなのFX

ラダー(はしご)オプションと呼ばれているのは、権利行使価格がはしごのように複数に分かれているからです。

一般的にバイナリーオプションのペイアウトは1,000円(固定)ですが、権利行使価格によってペイアウト倍率が変わってきます。(値動きが大きい予想ほどペイアウト倍率が大きくなる)

レンジオプション

レンジオプションは判定時間に指定のレンジ(範囲)に原資産価格があるかどうかを予測します。ラダーオプションはどちらかに動きやすい相場で使いやすいオプションですが、レンジオプションは相場の方向性がわかりにくく、ボックス圏内で動くときに使います。

目標レート

出典:みんなのFX

バイナリーオプションの場合、ラダーオプションを利用できる業者が多いですが、レンジオプションを使える業者は少ないです。

バイナリーオプションの取引の流れ

バイナリーオプションの取引の流れは以下のようになります。

  1. 購入検討
  2. 購入開始
  3. 購入終了
  4. 判定時刻
  5. 支払い

①購入検討~②購入開始まではあなたが行う作業です。③の購入終了は、④判定時刻までの間購入ができなくなる期間を指します。ここまでは追加で購入することや途中で売却することも可能です。④の判定時刻が購入した結果を判定するタイミングです。予想が当たっていれば⑤のタイミングで支払いとなります。

投資初心者でも勝てるの?

バイナリーオプションが投資初心者でも勝てるのかというのは難しい質問です。

何度も説明しているとおり、(現在を基準価格とするなら)予想が当たる確率は1/2なので運任せでもそれなりにあたります。当然ですがそれでは意味がないので、きちんと予測することができるかが重要になります。

バイナリーオプションでは判定までのタイミングに「2時間」や「当日」といったいくつかの期間がありますが、短期間になるほどテクニカルな分析が必要になります。

ファンダメンタルズ的なトレンドと、短期のテクニカル的な動きから値動きをうまく予測する必要があります。この予測の精度をあげるのはかなり難しいですが、勉強して精度が上昇すればバイナリーオプションだけでなく通常の株取引やFXなどでも負ける確率が減ることになります。

また、バイナリーオプションで勝てるか、続けられるかにはそのシステムが使いやすいかが重要な要素の1つになります。本番の取引をする前にデモトレードを行って、これから取引する業者のシステムが使いやすいのかを確認するようにしましょう。

バイナリーオプションのデモトレードとは?

そもそもバイナリーオプションのデモトレードってなに?という人もいるかもしれません。

デモトレードは仮想の取引ができる仕組みを提供してくれるサービスです。現実のお金を利用せずに取引することができ、その業者のシステムの感触をつかむことができます。

「いざ使ってみたら何となくあわなかった・・・」ということにならないように、できるだけデモトレードで事前に触っておくようにしましょう。

登録不要でデモ口座が利用できる(デモトレードができる)業者もあるので、かなりお手軽に試せることもあります。

デモトレードを利用するメリット3点

でもトレードを利用するメリットを3つあげると、

  • 初めての場合、バイナリーオプション自体を体験することができる
  • 取引ツールの使い心地を体験することができる
  • ノーリスクで取引ができる

まず、バイナリーオプションを取引したことがない人であれば、バイナリーオプションがどんなものかを体験することができます。株や投資信託、FXといったものともかなり違うので、感触をつかむのはよいことです。

そして、一番のメリットはその業者の取引ツールの使い心地がわかることです。当然できるだけ自分にとって使い勝手が良いものを選びたいので、初心者から上級者問わず確認しておきたい内容です。色んな業者のデモトレードで試せば、各業者の比較をすることができます。

購入のしやすさ(わかりやすさ)や、誤操作をしないかといったことは思いのほか重要です。焦っていると間違って注文してしまうことなども考えられます。

これがノーリスクで行えるというのがデモトレードのメリットといえます。

デモトレードの注意点と確認ポイント

デモトレードはノーリスクで行うことができるため、リアルのお金を投資しているときと精神面での負担が全く違います。そのため、本番さながらのイメージで分析手法をデモトレードで試すということは難しいと言わざるを得ません。

デモトレードはあくまでも取引ツールの使い勝手を確かめる目的で利用するほうがよいでしょう。

デモトレードの始め方

それでは、実際にデモトレードの始め方を紹介していきます。

デモトレードを利用するときには、口座登録不要でデモ画面を利用できるパターンとメールアドレスなどを利用してデモ口座を開設するパターンがあります。(口座登録不要で利用できる業者のほうが多いと感じます)

例えば、「GMOクリック証券」の外為オプションデモ取引は登録ログイン不要ですぐに利用できます。デモ取引開始ボタンを押せばすぐにデモトレードが可能です。

デモトレードでは、GMOクリック証券のデモ取引のように、取引方法の説明などをしてくれる場合もあります。全く利用方法がわからない人は、始めはこのように説明があるデモトレードを利用するとよいでしょう。バイナリー取引に慣れてきたら、他の業者で説明がなくてもある程度理解できてくるはずです。

特に国内業者は似たような取引画面をしていることが多いです。

IG証券のようにデモ口座登録が必要なケースもあります。メールアドレスが必要なので、登録したくない人は残念ですがやめておきましょう。

IG証券

出典:IG証券

デモトレード画面にログインしたら、通常の取引とほぼ同じ(場合によってはすべて利用できるわけではありません)ことができます。十分な金額が入金されているので、取引を試すのに困ることはありません。

一番の目的は、引ツールの使い勝手を確認することになります。対象商品の切り替えやシングル・マルチの切り替え、上がるか下がるかの購入など一通りの手順を試しておきましょう。

また、スマホでのデモトレードができる業者もあるので、スマホでの取引を考えているのであればこちらも事前に試しておきましょう。

バイナリーオプションのデモトレードも利用できるおすすめ業者

最後にバイナリーオプションのデモトレードも利用できる業者を紹介していきます。

GMOクリック証券 外為オプション

GMOクリック証券 公式ページへ

取引可能商品 通貨ペア(5種類)
取引可能オプション ラダーオプション
ペイアウト 1枚につき、1,000円(固定)
デモトレード 口座登録不要

GMOクリック証券の外為オプションでは通貨ペアでバイナリーオプションの取引ができます。利用できるオプションはラダーオプションのみとなっています。

また、パソコンだけでなくスマホからでも取引可能なので、外出先やパソコンがないときでも取引できます。

デモトレードは上でも紹介したとおり、登録不要で利用できます。

GMOクリック証券の外為オプションでは投資初心者でもわかりやすいバイナリーオプションの説明がたくさんあるので、初めに試す業者としてもおすすめです。

トレード画面は取引通貨、条件、購入箇所などがすべて1画面に収まっているので見やすい画面をしています。

楽天証券(らくオプ)

楽天証券(らくオプ)
公式ページへ

取引可能商品 通貨ペア(5種類)
取引可能オプション ラダーオプション
ペイアウト 1枚につき、1,000円
デモトレード 口座登録不要

楽天証券を保有している人はあたらしく業者を登録する必要がないのでおすすめです。

楽天証券のらくオプは画面もわかりやすく初心者でも取引しやすいことに加えて、楽天ポイントのポイント投資も可能なので投資コストを抑えることができます。

楽天証券の楽オプもデモトレードは口座登録不要で試すことができます。スマホでのデモトレードも可能で、楽天証券HPからQRコードを読み取って起動可能です。

らくオプのトレード画面もシンプルでわかりやすい構成をしています。取引通貨は左上で選択します。らくオプの取引画面は損益が下にわかりやすく表示されるので、購入後のチェックがしやすいトレード画面といえます。

IG証券

IG証券

出典:IG証券

IG証券 公式ページへ

取引可能商品 株価指数(10種類)
通貨ペア(7種類)
商品先物(3種類)
取引可能オプション ラダーオプション
レンジオプション
ワンタッチオプション
ペイアウト 10,000円~
※取引商品により異なる(為替も影響)
デモトレード 口座登録必要

IG証券は為替だけでなく、株価指数は商品先物など様々な商品のバイナリーオプションを取引することができます。IG証券のトレード画面は、テクニカル分析などが豊富に利用できる反面、若干わかりにくい部分もあるので、投資初心者よりも中級者以上が使いやすい業者といえます。

もちろん投資初心者の方でも利用できるので、早めに利用しておけば長く使えるはずです。

IG証券のデモトレード画面は口座登録が必要になります。口座登録はこちらから
IG証券の画面はFXや株式指数、商品などによって口座が分かれています。

外貨なら「FX口座」、日経225やウォール街株価指数先物なら「株価指数口座」、金・銀・WTI原油先物なら「商品口座」を利用します。

出典:IG証券 デモトレード画面

デモ口座ではそれぞれ1千万円分の金額が入金されていますが、デモトレードではない通常の取引の場合でも各口座ごとに入金が分かれるので注意してください。

上記のようなIG証券口座内での資金移動は簡単にできます。
デモトレード画面

出典:IG証券 デモトレード画面

上の画面はIG証券のデモトレード画面ですが、他の業者のトレード画面とはかなり違います。バイナリーオプション専用の画面というわけではなく、IG証券の取引全体の中でバイナリーオプションを選択するイメージです。

説明などが充実しているわけではないので、あまり初心者向きとは言えません。ただし、テクニカル分析や自分でラインを引いたりといった機能が利用しやすいです。(上の図ではMACDとRSIを表示)

中上級者で細かい分析を自分で行いたいのであればIG証券はおすすめできます。

選べる外為オプション

選べる外為オプション
公式ページへ

取引可能商品 通貨ペア(5種類)
取引可能オプション ラダーオプション
ペイアウト 1枚につき、1,000円
デモトレード 口座登録不要

選べる外為オプションも「簡単」「少額から投資可能」なので初心者にもおすすめな業者です。

デモトレードは口座登録不要でデモトレードが利用可能です。トレード画面は下の画面です。

他の業者と似たような画面で、初心者にもわかりやすいといえます。実際の取引はスマホにも対応しています。

ハイローオーストラリア

ハイローオーストラリア
公式ページへ

取引可能商品 通貨ペア
株価指数
商品
仮想通貨
取引可能オプション ハイロー取引
ハイロースプレッド取引
ターボ取引
ターボスプレッド取引
ペイアウト倍率 1.85~2.30倍
デモトレード 口座登録不要

ハイローオーストラリアは海外の業者ですが、バイナリーオプション取引において人気の高い業者です。取引オプションは他と違いますが、ハイロ―は上がっているか、下がっているかの選択をするオプションです。

ラダー取引のように、複数の価格指定があるわけでなく、現時点から上がっているか下がっているかの予想となります。
ターボは取引時間が短く、選択できるのが特徴です。ハイローオーストラリアでは「30秒」「1分」「3分」「5分」から期間を選択できます。
スプレッドはFXなどを利用している人にはなじみがあると思いますが、買値と売値の差です。スプレッドのオプションでは上がるか下がるかに一定の幅ができるのでより大きく値が動く必要があります。その分スプレッドオプションのほうがペイアウト倍率が高くなります。(ラダーオプションでで少し離れた基準値で取引するようなものです)
ハイローオーストラリアもクイックデモが利用でき、デモ口座の登録は不要です。また、実際の取引ではスマホ取引も可能です。
ハイローオーストラリアのトレード画面は、一見すると他と違うのでわかりにくいように見えますが、自分で基準価格を選ぶことがなく取引自体がラダーオプションよりも簡単で上がるか下がるかの2択を選択するだけなので簡単です。
海外業者なのですこし注意が必要ですが、人気のバイナリーオプション業者であることと、日本向けのサポートも充実していることから大きな問題にはならないと考えます。

市場の動きとオプションの仕組みを学ぶいい機会になる

この記事ではバイナリーオプションの基本と、デモトレードのメリット、各業者のデモトレードについて紹介してきました。

バイナリーオプションで上がるか下がるかを正確に予測することは難しいですが、対象商品である為替は株価指数などの動きを分析したり勉強したりするにはよい商品です。

バイナリーオプションは「ローリスク・ローリターン」な商品といえるので、大きく利益をとろうと思わずに、勉強のつもりで取り組むのもよいのではないでしょうか。

実際の投資資金はかけたくないという人は、この記事でも紹介した通り、デモ口座登録不要でトレード体験ができる業者がたくさんあるので、利用してみて下さい。

この記事を読んでバイナリーオプション取引に興味がもって、実際に取引を始める人がいればうれしいです。

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