投資初心者はインデックス投資から始める!おすすめの商品を紹介します

投資初心者はインデックス投資から始める!おすすめの商品を紹介します 株の基礎知識

始めて投資を行うとき「どの商品に投資すればよいかわからない」と不安になる人も多いのではないでしょうか。

投資はしっかりと勉強をしておかないと手痛い失敗をする可能性もあります。とはいえ、「忙しくて勉強なんてする時間がない」という人のためにおすすめの投資方法を紹介します。

それが「インデックス投資」です。

うまくインデックス投資をすれば、あなたの資産をリスクから守ることができます。実際に多くの投資家がインデックス投資で資産運用をしています。

この記事ではインデックス投資がどのようなものなのか、おすすめのインデックス投資にはどのようなものがあるかを紹介していきますので、これから投資を始めようと考えている人も是非参考にしてください。

インデックス投資とは?

特定の市場の値動きを示す指数のことをインデックスと呼びます。このようなインデックスに連動する投資信託がインデックスファンドです。

インデックスには様々な種類がありますが、特に市場全体に連動することを目指す運用方法はパッシブ運用と呼ばれます。

インデックスファンドとアクティブファンドの違いとは?

インデックスファンドとは特定の指数(インデックス)に連動するように運用する投資信託です。一方アクティブファンドは運用のプロであるファンドマネージャーが調査・分析を行い、将来的に期待できる銘柄を探す投資信託です。

インデックスファンドとアクティブファンドを比較すると、インデックスファンドは特定の指数と連動させることになるため、調査や分析の手間がかかりにくくコストが安いことが一般的です。

代表的なインデックス

投資信託やETFとして利用される代表的なインデックスとして、以下のようなものがあります。

日経平均株価(日経225):東京証券取引所プライム市場に上場している銘柄のうち、代表的な225銘柄を日本経済新聞社が選定して算出する平均株価指数です。

TOPIX:1968年1月4日の時価総額を100として、現在の時価総額を指数化したものです。対象は東証一部の銘柄でしたが、2022年4月の市場再編により見直されます。

JPX400:資本の効率的活用や投資家を意識した経営観点など特定の条件を満たした約400銘柄で構成された株価指数です。

S&P500:米国市場のインデックスでニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している企業の代表的な500銘柄から算出される指数です。時価総額を基準に算出します。米国市場の時価総額約80%をカバーしています。

インデックスには、上記のように市場全体をカバーするようなインデックスもあれば、かなり特殊なインデックスも存在します。インデックス投資だから安全な投資ということではありませんので、どのような指数に連動していのかを理解しておきましょう。
ここでは、株価に連動する指数を紹介しましたが、債券に連動するインデックスなど、株式以外にも多くのインデックスの種類があります。

投資初心者にインデックス投資をおすすめする理由

「インデックス投資は初心者でも投資できるの?」と心配になる方もいるかもしれませんが、インデックス投資は、むしろ投資初心者の方にこそおすすめしたい投資方法です。

インデックス投資の4つのメリットについて解説していきます。

1つの商品で分散投資が可能

投資信託だけでなく、投資をするうえで分散投資をすることはリスクを下げるために重要です。投資信託は投資家から資金を集め、プロのファンドマネージャーが運用を行うため、1つの銘柄で分散投資を実現できます。

投資信託の分散は株式の銘柄分散だけでなく、国内と海外への投資など国の分散や、株式と債券など資産の分散といった、様々な分散投資ができます。

手数料が安い

ここまで説明した通り、インデックスファンドは特定のインデックスに連動させるため、アクティブファンドに比べて手間がかからず、手数料などの費用が安いのが一般的です。

特に信託報酬手数料は投資信託を保有している期間中かかるコストなので、コストを抑えることが資産運用の効率に直結します。

海外ETFでは保有期間中かかるコストを「経費率」といいます。海外ETFの経費率は日本国内の投資信託やETFよりもさらにコストが低い傾向にあります。

運用の手間がかからない

投資信託はファンドマネージャーが運用してくれるということを説明しましたが、運用の手間がかからないこともインデックス投資のメリットといえます。

例えば、複数の国の株式を組み入れた商品や、株、債券、不動産といった複数の資産を組み入れた商品であっても、投資家自身は資産のバランスが崩れるといった心配をすることはありません。

個人で複数の資産を保有する場合、その割合が崩れてきたら「リバランス」を行う必要があります。リバランスとは価格の変動によりポートフォリオの割合が崩れたときに元の状態に戻すことです。

良いインデックスは成長する可能性が高い

インデックス投資でリターンを狙うには、成長が期待できるインデックスに投資することが重要です。実際に多くのアクティブファンドよりも高い成績を残しているインデックスファンドもあります。

今後の成長が期待できる点では、国内インデックスよりも海外インデックスのほうが期待が大きいです。下の図は代表的なインデックスでも説明した日本のTOPIX(オレンジ線)と米国のS&P500(青線)の過去30年のチャートです。

青のS&P500はこの30年で約10倍成長しました。一方、オレンジのTOPIXは若干下落しており、バブル絶頂時の水準をいまだに超えられません。

TraidingViewにて作成

出典:TraidingViewにて作成

今後どのような動きになるか保証はありませんが、経済規模などからも米国を中心とする海外市場は有力な投資先といえます。

インデックス投資の方法

インデックス投資が初心者の方にもおすすめする理由を説明しましたが、ここから実際に購入するときのポイントを解説していきます。

インデックス投資でも分散投資を

投資をするうえで、分散投資をすることでリスクを軽減することは重要なことです。インデックス投資をする際にも分散投資を意識しましょう。

投資信託の中には、先進国と新興国を組み入れるような国や地域を分散できる商品や、債券や不動産に連動する商品もあります。1つの商品だけを購入するのではなく、値動きの異なる複数の商品をポートフォリオに組み込むことでさらにリスクが軽減できます。

また、投資信託商品の中には1つの商品の中に複数の資産を組み入れているものもあります。例えば「三菱UFJ国際-eMAMXIS Slim バランス(8資産均等型)」という商品では、国内、先進国、新興国あわせた3地域の株式と債券、国内と海外の不動産(REIT)の計8種類の資産へ投資します。

このようにインデックス投資の商品には1つで資産まで分散できるような商品もあるので、うまく組み入れることがリスク軽減につながります。

長期投資でリスクを下げる

分散投資の方法として、資産や国(地域)を分散させることを説明しましたが、さらに時間も分散させることでリスクを下げることができます。

時間の分散とは長期投資を指します。長期投資をする方法として、具体的には「ドルコスト平均法」を利用するのがよいでしょう。

ドルコスト平均法とは、一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に買い続ける方法です。投資信託の基準価額が高いときには少ない口数、基準価額が低いときには多い口数を購入することになるので、長期になるほど1口当たりの購入金額が平準化されリスクが小さくなります。

ドルコスト平均法は、相場が上がり続けたり、下がり続けたりするようにどちらか一方に動き続ける相場には弱いですが、長期でみると相場は上げ下げを繰り返すものですので、長期の投資方法としては有効です。

つみたてNISAを利用すればさらにお得に

つみたてNISAの制度を利用すれば、資産運用を効率よく行えます。NISA制度は簡単に言うと、NISA口座で運用した資産の運用益(売却益や分配金など)が非課税になる制度です。

つみたてNISAは新規投資額で毎年40万円が上限です。
※非課税投資枠は20年間で最大800万円
詳細は金融庁のつみたてNISA概要をご覧ください。
つみたてNISAはすべての商品が対象ではなく、販売手数料が無料であったり、信託報酬が一定以下の水準であったりするような長期投資に適した商品のみ登録されています。
インデックス投資の対象となる商品は低コストの商品も多いため、つみたてNISA対象から選ぶというのも良い方法の1つといえます。

インデックス投資で注意する点

インデックス投資のメリットや投資方法を説明してきましたが、インデックス投資は万能な投資方法というわけではありません。ここではインデックス投資をするうえで注意するポイントを紹介していきます。

短期的なリターンは大きくない

インデックス投資は長期での投資をすすめたように、短期的なリターンは大きくありません。正解はありませんが、年率としては5~10%のリターンがあれば優秀といえます。

長期投資は複利の力が大きく、仮に年率5%でも毎月5万円(年間60万円)積立て投資すると、20年後には約2,000万円になります。

そのため1年で2倍のリターンであったり、株式投資で聞くようなテンバガー(10倍株)を狙うようなことは考えないようにしましょう。

インデックス投資はローリスクローリターンの投資であることを理解してください。

保有期間中に常にコストがかかる

投資信託やETFは保有期間中にコストがかかることに注意しましょう。投資信託の手数料は以下の3つがあります。

  • 購入時手数料
  • 信託報酬手数料
  • 信託財産留保額

購入時手数料、信託財産留保額は購入時および売却時に1度だけ必要な手数料(費用)です。そのため、投資商品を選ぶときに重要になるのは信託報酬手数料です。

信託報酬手数料が安い商品がかならず成長する商品ということではありませんが、コストが低い商品を選ぶほうが効率的に資産運用できます。

景気後退時にはマイナスになる可能性が高い

インデックス投資をしていると勘違いしやすいのですが、インデックス投資は確実に成長していく商品ではありません。

どの商品を選択するか正解はありませんが、基本的には市場の大部分をカバーできるようなインデックスを選ぶほうがリスク分散になるのでおすすめです。ただし、市場全体に連動するインデックスの場合、景気後退時にはマイナスになる可能性が高くなります。

長期投資の方法「ドルコスト平均法」は、下落し続ける相場には弱いということを説明しました。2022年は米国の政策金利上昇もあり、今後景気後退が予想されています。(確実に景気後退するかはわかりません)

仮にこれから投資を始めようとしている方であれば、今から始めるのではなく、投資の開始自体を遅らせるという選択肢も考えられます。

怪しいインデックスには手を出さない

インデックス投資はどんな商品でも安全だと考えることも勘違いしやすい点です。

具体的には、以下のようなインデックスはあまりおすすめできません。

  • その商品だけに特化したようなインデックス
  • テーマ株のようなインデックス
  • レバレッジを利用するようなインデックス

商品に特化したようなインデックスは、一見何を言っているかわからないようなインデックスもあります。このようなインデックスは内容を確実に理解してから投資しましょう。

例えば、以下の説明は日本でも人気のETFが連動しているインデックスですが、何をいってるのか理解できる人は少ないと思います。興味がある人はどの商品のインデックスか探してみてください。
「NASDAQ-100インデックスに含まれる株式ポートフォリオを保有し、かつ、アット・ザ・マネーでNASDAQ-100インデックスの一連の 1 か月物カバード・コール・オプションを売る仮想ポートフォリオのパフォーマンスを測定する基準となる指標」

テーマ株のようなインデックスも避けたほうがよいです。アクティブファンドのような側面があるので、インデックス投資のわりにコストが高くなる傾向があります。また、テーマ株は廃りも早いので、長期投資にはあまり適していません。

レバレッジをかけたインデックスも初心者の方は投資を控えたほうがよいインデックスです。日本では「大和-iFreeレバレッジ NASDAQ100」(ナスダックにレバレッジをかけた商品は通称レバナスと呼ばれています)などが非常に人気です。

例えば2倍のレバレッジというものは、常に基準価額の2倍で動くわけではなく、日々の変動率の2倍の動きとなります。その為、長期間になるほどリスクが大きくなります。

1日目 2日目
指数 -20% +25%
基準価額 8,000円 10,000円
レバレッジ -40% +50%
基準価額 6,000円 9,000円
1日目 2日目
指数 +25% -20%
基準価額 12,500円 10,000円
レバレッジ +50% -40%
基準価額 15,000円 9,000円
例えば、基準価額が10,000円の商品のインデックスと、レバレッジをかけた商品があるとします。この2つは、1日目に下がり2日目に上がるパターンと、1日目に上がり2日目に下がったパターンです。
この場合、通常のインデックスではどちらも2日目に基準価額が10,000円に戻っていますが、レバレッジがかかると元の値段よりも下がっています。

レバレッジの商品は上がり続ける相場では有効ですが、それ以外では損をする可能性が高くなります。つまりレバレッジ商品は長期で投資をするほど損失が出る可能性も高いということです。

インデックス投資のおすすめ商品

それでは、具体的にどのような商品に投資すればよいのでしょうか。ここではいくつかのインデックスに連動するおすすめの商品を紹介していきます。

投資信託

国内外のインデックスや、株式以外の資産を組み入れている投資信託を4本紹介します。

ニッセイ日経平均インデックスファンド

ニッセイ日経平均インデックスファンドは日経平均(日経225)に連動する商品です。

名称 ニッセイ日経平均インデックスファンド
基準価額 17,072円
純資産 37,528百万円
販売手数料 なし
信託報酬(税込み/年) 0.154%以内
信託財産留保額 なし
トータルリターン(1年) -6.71%
つみたてNISA 対象

国内株式インデックスとしては、日経225、TOPIX、JPX400などが有名です。JPX400はコストが他の2つに比べ若干高い傾向にあります。

日経225とTOPIXを比較すると、過去20年では日経225のほうがリターンが上回っていたので、日経225をインデックスとする商品を紹介しました。

下の図は日経225(オレンジ線)とTOPIX(青線)に連動するETFの過去20年の推移です。とりわけこの10年では日経225のほうがよい成績です。

TraidingViewにて作成

出典:TraidingViewにて作成

もちろん、未来も同様になる保証はありませんが、日経平均はニュースや新聞でもたびたび報道されるので投資しやすいインデックスといえます。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、純粋なインデックス投資とは言えないかもしれませんが、簡単に資産配分を含めた分散投資ができるのでおすすめです。

名称 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
基準価額 13,658円
純資産 154,964百万円
販売手数料 なし
信託報酬(税込み/年) 0.154%以内
信託財産留保額 なし
トータルリターン(1年) 1.10%
つみたてNISA 対象

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)では、国内外の株式や債券、不動産(REIT)など様々な資産が組み入れられています。個人で個別にこの資産へ投資することは難しいですが、1つの商品でアセットアロケーション(資産配分)の調整ができるのはメリットです。

投資信託は、リバランス(価格の上下により配分の割合が崩れたときに元の割合に戻すこと)も自動で行ってくれるため、運用の手間がかからないというのはこの記事内でも紹介した通りです。

各資産はそれぞれ個別のインデックスと連動しています。

目論見書より抜粋

出典:目論見書より抜粋

信託報酬手数料も0.154%とそれほど高くなく、リターンを狙って運用するというよりも株式市場が崩れたときのリスク分散として保有しておきたい商品です。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

S&P500は米国の主要なインデックスで、投資信託でも人気の商品です。米国の主要な約500銘柄で構成されており、時価総額では約80%をカバーしています。

名称 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 19,243円
純資産 1,362,487百万円
販売手数料 なし
信託報酬(税込み/年) 0.0968%以内
信託財産留保額 なし
トータルリターン(1年) 11.29%
つみたてNISA 対象

信託報酬手数料も0.1%を下回っており、コスト面にも優れています。S&P500を含め、米国市場は順調に成長してきました。過去10年の推移を見てもおおむね右肩上がりになっています。

TraidingViewにて作成

出典:TraidingViewにて作成

経済が成長していくには経済の規模=人口が重要ですが、総務省の統計では、米国の人口は2050年頃まで増加していく想定です。そのため、米国市場は今後も有力な投資先といえます。

2022年以降は政策金利の上昇などの影響により米国市場は厳しい状況が続いており、リセッション(景気後退)が起きるともいわれています。現時点で大きく投資するのではなく、時間を分散させて投資することもリスクを下げるには重要です。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、日本を含む先進国と新興国の株式を組み入れた商品です。米国だけでは分散が少なくて不安という人にはこの商品がおすすめです。

名称 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 16,823円
純資産 605,744百万円
販売手数料 なし
信託報酬(税込み/年) 0.1144%以内
信託財産留保額 なし
トータルリターン(1年) 5.07%
つみたてNISA 対象

構成比では約60%を米国が占めるため、米国の影響を大きく受けることは間違いありませんが、中国や中南米など、今後の成長が期待できる新興国も含まれます。

目論見書より抜粋

出典:目論見書より抜粋

リスク分散とリターンのどちらも期待できる商品です。

ETF

ETFは日本語では「上場投資信託」と呼ばれています。ETFは上場している商品なので、証券取引所を通じて取引されます。つまりETFは「株式」と「投資信託」の両方の性質をもった商品といえます。

投資信託の基準価額は1日1回前営業日の終値ベースで計算されますが、ETFは市場の時価で取引可能です。
ETFもベースは投資信託ですので、おすすめのインデックス連携商品を紹介します。以下の商品は国内ETFではなく米国ETFから紹介しますので、各証券会社で外国株式口座が必要になります。

バンガード S&P 500 ETF(VOO)

バンガード S&P 500 ETF(VOO)は、S&P500に連動するETFで、米国ETFの中でも人気の商品です。

名称 バンガード S&P 500 ETF(VOO)
基準価額(米ドル) 360.78
純資産(百万米ドル) 244,635.01
分配金回数/年 4
分配利回り 1.57%
経費率 0.03%

米国ETFでは分配金を受け取ることができますが、VOOは分配金を積極的に狙うよりもリターンを期待する商品です。VOOは経費率が0.03%と米国ETFの中でも最も安い水準となっており、長期投資にも適しています。

バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)

バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)は米国ETFで、高い配当利回りの銘柄で構成されています。

名称 バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)
基準価額(米ドル) 103.44
純資産(百万米ドル) 44,115.68
分配金回数/年 4
分配利回り 3.09%
経費率 0.06%

VYMは約400銘柄で構成されていますが、生活必需品やヘルスケアセクターなど、ディフェンシブなセクターが多く組み入れられているため、比較的不況にも強い商品です。

TraidingViewにて作成

出典:TraidingViewにて作成

VYMは2022年7月19日時点で1口あたり103.44米ドル(日本円で約1万5,000円)なので、積立投資もしやすい金額です。(VOOは1口あたり約5万円)

高配当ETFという名称のとおり、分配利回りは3%を超えており、成長と分配金の両方を狙える商品です。

バンガード 米国ヘルスケア セクター ETF(VHT)

バンガード 米国ヘルスケア セクター ETF(VHT)は、米国のヘルスケアセクターの銘柄で構成されたETFです。

ヘルスケアセクターは、医薬品やバイオテクノロジーなどの産業などを中心としています。医薬品や病院は景気の状況左右されず、常に一定の需要があるため、ヘルスケアセクターは不景気にも強いセクターです。

世界的に高齢化や長寿命化は避けて通れない課題であるため、介護などにおいてもヘルスケアセクターは重要な役割を占めます。

また、バイオ医薬品やITを伴う医療機器などは最先端の技術も取り入れられており、不況に強いディフェンシブなセクターながら先端産業として成長も期待できます。

名称 バンガード 米国ヘルスケア セクター ETF(VHT)
基準価額(米ドル) 239.84
純資産(百万米ドル) 15,855.12
分配金回数/年 4
分配利回り 1.34%
経費率 0.1%

ヘルスケアセクターの上位5銘柄は以下の企業で構成されています。ジョンソンエンドジョンソンやファイザーなどは日本でも有名な企業です。

ファイザーは新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)ワクチンなどのニュースで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。このようなこともヘルスケアセクターの企業が担っています。

企業 割合
ユナイテッドヘルスグループ 8.64%
ジョンソンエンドジョンソン 8.35%
ファイザー 5.27%
アッヴィ 4.85%
イーライリリー 4.69%

(2022/6/30現在 参考:Vanguard社HP

ヘルスケアセクターETFのVHT(青線)とS&P500に連動しているVOO(オレンジ線)の過去10年のチャートを比較してみると、VHTのほうがVOOよりもリターンが良いことがわかります。

TraidingViewにて作成

出典:TraidingViewにて作成

VHTの経費率は0.1%ですので、VOOの0.03%などと比べると高く感じてしまうかもしれませんが、十分に低水準です。

成長を見込めつつも不況にも強いというヘルスケアセクターはおすすめのインデックス投資です。

インデックス投資から始めましょう

インデックス投資のメリットやおすすめの商品を紹介してきましたが、投資したい商品やインデックスは見つかりましたか。

これから投資を始める人も、すでに投資をしている人にもインデックス投資はおすすめの投資方法ですので、今まで投資してこなかった商品にもチャレンジしてみてください。

ただし、インデックス投資はローリスク・ローリターンの長期投資や、資産や時間を分散してリスクを下げることを主な目的として投資するようにしましょう。

インデックス投資を使って、リスクを下げつつ効率的に資産運用できるようになってください。

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