大学生の皆さんだと「学生で投資をするのはまだ早いよね」「損をしたらいやだな」と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、学生に投資はまだ早いということはありません。
2022年4月1日から成人年齢の引き下げられました。
今まで20歳未満の場合、証券口座の口座開設に親権者の同意書が必要でしたが、成人年齢の引き下げにより大学生の口座開設は一般成人と変わらなくなりました。
ある意味では国の制度も投資を学生の投資を後押しして、大学生の株取引のハードルが下がっているといえます。
まだ投資するか迷っているという方へ向けて、投資を開始するまでの方法や、学生が投資をするメリット、実際にどの証券会社や商品がおすすめなのかといった内容を具体的にお伝えします。
この記事を読んで、学生投資家の一歩目を踏み出してください。
大学生が株式投資を始めるまで5ステップ
それでは、株式投資を始めるまでのステップを解説していきます。思ったよりも簡単にできるので、思いきって投資の1歩目を踏み出しましょう。
冒頭でも説明した通り、現在は一般的な成人と大学生で投資を始める手順は変わりません。これから社会人になる人もこの記事を見て投資を始めてください!
口座開設する証券会社を決める
まずは証券口座を開設する証券会社を決めましょう。具体的な証券会社を決めるポイントはこの後「大学生が証券口座を選ぶポイント」で詳しく解説していきます。
例えば、コストが低かったり、あなたが投資したい商品が豊富だったりという観点で証券会社を選ぶのがよいでしょう。
また、証券口座は1つの証券会社に絞る必要はありません。例えばNISA口座はA証券会社、米国株はB証券会社といったように複数の証券口座を利用するのもおすすめです。
口座開設申請する
口座開設する証券口座を決めたら、実際に口座開設申請をしましょう。
口座開設の方法はほとんどの証券会社で以下の2種類の方法で実施できます。
- ネットでの口座開設
- 郵送での口座開設
ネットでの口座開設のほうが早く、簡単なのでおすすめです。早ければ翌日に口座開設が可能な場合もあります。
口座開設に必要なもの
口座開設するには、基本は以下の4つが必要です。
- マイナンバー確認書類
- 本人確認書類
- 印鑑
- 金融機関口座
マイナンバー確認書類は、「個人番号カード」「通知カード」「マイナンバーの記載された住民票の写し」などが利用可能です。
この中で「個人番号カード」があると、本人確認書類の数が少なくすむなど、スムーズに口座開設が進むことが多いので、マイナンバー個人番号カードを持っていなければ作っておくことをおすすめします。
本人確認書類では、「運転免許証」「パスポート」「住民票の写し」などが利用可能です。
口座種類は「特定口座の源泉徴収あり」がおすすめ
口座開設は、証券会社が用意しているフォーマットに答えていくだけで問題ありません。口座開設を進めていくと、途中で証券口座の種類を選択することになります。
以下の3種類から選択することになりますが、確定申告の必要がないので「特定口座の源泉徴収あり」を選ぶことをおすすめします。証券会社側のフォーマットでも「おすすめ」といった形で案内していることが多いです。
- 特定口座 源泉徴収あり
- 特定口座 源泉徴収なし
- 一般口座
特定口座と一般口座とは何か?ということについて簡単に説明します。
口座種類 | 概要 |
---|---|
特定口座 源泉徴収あり | 証券会社で損益計算を行い、税金を売却代金から差し引かれるので、基本的に確定申告は不要です。
確定申告したほうがよい場合は、もちろん確定申告することも可能です。 |
特定口座 源泉徴収なし | 特定口座の源泉徴収なしは、証券会社で損益計算は実施してくれます。納税はされないので、自分で確定申告をする必要があります。
損失が出た場合は確定申告する必要はありませんが、後ほど説明する損益通算するほうが得なので、結局確定申告はすることになります。 |
一般口座 | 損益計算も確定申告も自分で行います。現在では一般口座を選ぶメリットはほとんどありません。
ただし、長期の海外転勤など、国内非居住者は一般口座を選択することになります。 |
口座の種類と確定申告の関係は、以下のイメージです。

参考:日本証券業協会
また、大学生は特定扶養親族(19歳以上23歳未満)に当たることが多く、親の税金が控除されていることがあるので、扶養から外れないためにも「特定口座 源泉徴収あり」を選択することをおすすめします。
投資資金を入金する
口座開設したら投資資金を入金しましょう。まずは大きな金額でなくても大丈夫です。
証券会社により異なりますが、大手銀行であれば入金手数料が無料で即時入金できることが多いので対象の金融機関を確認しておきましょう。
また、証券会社と口座連携しやすい金融機関もあるので、可能であれば併せて口座開設するほうが便利です。例えば、以下のような組み合わせです。
楽天証券ー楽天銀行(マネーブリッジ)
このように関連する証券業者と銀行を組み合わせると、銀行側の金利が優遇されたり、投資資金が買付余力へ即時反映されたりするメリットがあるので覚えておきましょう。
投資する資産を決める
投資資金を証券口座に入金できたら、投資を開始する準備は整っています。
ただ、いきなり株式に投資をするのではなく、まずどの資産に投資するかを検討しましょう。この投資する資産を配分することを「アセットアロケーション(資産配分)」といいます。
投資する銘柄を決める
投資する資産を決めたら、その中で投資する銘柄を決めましょう。
投資資金が小さいときには難しいかもしれませんが、ポートフォリオの中でも分散投資をしておくとさらにリスクが小さくなります。
ポートフォリオ内での分散投資とは、例えば投資信託でいえば、国内インデックスに連動する投資信託、海外インデックスに連動する投資信託、REIT(不動産投資信託)、コモディティ(金やエネルギーなど)といったものに分散することです。
個別株式へ投資するのであれば、1つの業種に絞らないといったリスク分散を考えましょう。
個別株への投資
初めて個別株へ投資する際には、株価が低すぎる銘柄(低位株)への投資は控えたほうがよいでしょう。株価が低い銘柄は購入資金が小さく、大きく値上がりすることもありますが、逆に値下がりが大きいこともあるため、比較的ハイリスクハイリターンになります。
投資信託への投資
投資信託やETF(上場投資信託)へ投資する場合、コストが低いものを選びましょう。
投資信託やETFは「信託報酬手数料」や「経費率」という保有しているだけで発生するコストがかかります。売買しなくてもコストがかかるため、このコストを抑えることが利益を大きくすることにもつながります。
例えば、上の2つはSBI証券で購入できる投資信託商品です。
左の「SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は信託報酬が0.0938%に対して、右の「三菱UFJ国際-J・エクイティ」は3.41%となっています。
信託報酬がこの数字より大きいものはダメという明確な基準はありませんが、0.2%未満程度の商品を選びたいところです。
大学生が株式投資を始めるメリット
学生の本文は学業ですので、学業に支障が出るような投資とのむきあい方はよくないですが、株式投資をすると、学業では得られないメリットもあります。
私が大学生に戻れるとしたら、絶対に投資を始めます。ここでは大学生が株式投資をするメリットを説明します。
政治や経済の理解も深まり、就職活動にも有利
株式投資をすると、政治や経済を含め日々のニュースをチェックすることになります。
これを続けていると、どういった動きをする可能性が高いのかがわかってきたり、市場がどう反応しそうかを考えたりするクセがつきます。
「でも政策金利があがれば、今後米国の景気は後退していきそうだ。そうすれば日本の景気にも影響しそうだ。」
このような技術は、やればやるほど精度があがり、一生使えるスキルになります。
そして、この技術は就職活動にも有利に働きます。私が大学生の時の就職活動ではこのようなことしかしていませんでした。
- 業種を決める
- 企業を調べる
- 企業HPの採用情報を見る
でも、就職するならこれから成長していく会社で働きたい人も多いと思います。(少なくとも経営が危ない企業に就職したくないですよね)
個別株に投資をすると、企業の決算書もチェックするので、これから伸びそうな企業を把握することができます。
アルバイト以外での副収入が得られる
大学生がお金を稼ぐ方法として一番多いのはアルバイトだと思います。
私もアルバイトをしていましたが、アルバイトは時間が拘束され、時給が決まっています。仮に時給が1,000円だとして、10万円稼ぐには100時間働く必要があります。
一方で、株式投資は決まった時間拘束されるわけではありません。(その代わり、確実に利益が出るわけではありません)
きちんと勉強してリスクを抑えた投資を続けていけば、徐々に利益が増えていくはずです。これは学生だけでなく社会人になってからも同じで、給与所得などメインの収入以外に副収入を得る手段を持っておくことは大切です。
投資は早く始めたほうがよい、複利の効果
投資を早く始めたほうがよい理由として、長期間投資をしたほうが複利の効果を得やすいこともあります。
複利とは、元本についた利子(運用利益と考えてよいです)を元本に加えて再投資することで、利子がさらに増えるということです。
これだけでも約800万円の差が出ます。投資の金額を大きくする、投資期間を長くする、年利が大きくなるとさらに複利の効果は大きくなります。
大学生が株式投資をするときの注意点
私は学生時代から投資を始めることに大賛成ですが、注意しておくべきこともありますので、解説していきます。
簡単に稼げると思わないこと
投資を始めれば簡単に大金を稼げるように考えているかもしれませんが、そんなことに簡単ではないということは十分理解しておきましょう。
学生のうちは、「稼ぐ」ことを主目的とするのではなく、投資のスキルをつけることや経済についての理解を深めるといったことを主目的とするほうがよいでしょう。
株式投資にかぎらず、投資の原則は「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」です。学生のうちは「ローリスク・ローリターン」の運用をおすすめします。
後半で大学生にもおすすめの投資方法を解説していきますが、デイトレードのような短期投資よりも長期投資の運用を基本とすべきです。長期投資のほうがファンダメンタルズを重要視するため経済や政治に注目することになるからです。
損失が出る可能性もある
投資がハイリスク・ハイリターンであることはお伝えしましたが、損失が絶対発生しない投資商品はほとんどありません。(国債のように極めてリスクが低い商品はあります)
そのため、投資をするのであれば損失が出る可能性があることは認識しておきましょう。少しのお金でも含み損(購入した時点の株価よりも現在の株価が低い状態)が発生するのは我慢できないという人は投資はしないほうがよいかもしれません。
学生のうちは投資資金を大きくせず、利益がでても損失がでても一喜一憂しないくらいの投資スタイルがよいでしょう。
扶養控除から外れる可能性がある
この内容は、この記事を読んでくれているあなたよりもご両親に影響があります。
ただし、先に説明した口座の種類を「特定口座の源泉徴収あり」にしておけば、扶養控除から外れることはありません。これも「特性口座の源泉徴収あり」をおすすめする理由の1つです。

出典:国税庁
上の図は国税庁のHPに載せられている扶養控除額の表です。
口座の種類でも簡単に説明しましたが、大学生は特定扶養親族(19歳以上23歳未満)に当たることが多く、親の税金が控除されていることがあります。
扶養を受ける親族の合計所得が48万円以下であれば控除対象になりますが、それを超えると控除から外れることになります。

出典:国税庁
確定申告をしたほうがよい場合がある
「特定口座の源泉徴収あり」であれば、通常は確定申告の必要はありませんが、一部確定申告したほうがよいケースもあるので、覚えておきましょう。確定申告したほうがよいケースは主に以下の2つです。
- 損益通算(複数口座を保有していて利益と損失が発生している)
- 繰越控除(トータルで損失が発生している)
損益通算
確定申告したほうがよい1つ目のケースは損益通算するパターンです。損益通算とは、利益と損失を相殺できる仕組みです。
2つの証券口座をあわせると実際には40万円の利益しか出ていないので、余計に課税された10万円分の20.315%(約2万円)を確定申告で取り戻すことができます。
繰越控除
繰越控除は、取引で損失が出た翌年から3年間損失を繰越して利益と相殺できる仕組みです。(損益通算した場合、損失は損益通算後の損失額です)
大学生が証券口座を選ぶポイント
どの証券会社を選ぶかは学生が証券口座を作るときだけでなく、投資を始める人の多くが悩む問題です。ただ、そこまで難しく考えずに複数の証券口座を作成しても構いません。むしろ複数証券口座を開設することをおすすめします。
証券口座を選ぶポイントをいくつか紹介するので、気になる証券口座を見つける参考にしてください。
おすすめはネット証券
大学生であれば、ネット証券をおすすめします。ネット証券と店舗型証券の一番の違いは手数料などのコストの違いです。
某大手店舗型証券会社では手数料は7150円(1.1%+1650円)です。
ネット証券では300円程度です。(手数料コース等によっては無料の場合もあります)
売買の数が多くなるほどこの手数料の違いは大きくなります。投資においてコストを小さくすることは非常に重要です。
学生であれば、対面で直接相談できないとイヤだということもないと思いますので、ネット証券を選択しておけば間違いありません。
今後どんな取引をしたいのか
現在のネット証券は特定の分野に特化している証券会社もあります。取引したい投資商品を豊富に扱っているかは事前に確認しておきましょう。
具体的にはこのような証券会社の違いがあります。
- 総合的なサービスに優れる証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券など)
- スマホ取引などに特化した証券会社(LINE証券、SBIネオモバイル証券など)
- 外国株式に特化した証券会社(サクソバンク証券など)
今後、個別株も米国株もNISAも取引したいといった考えであれば、総合的な証券会社を選んでおくのがよいですし、スマホだけで簡単に取引したいと思っていればスマホに特化した証券会社のほうが適しています。
少額から取引ができるか
株式投資で個別株の取引をしたい場合、単元未満株の取引ができるか確認しておきましょう。
多くのネット証券で単元未満株の購入ができますが、例えば楽天証券は単元未満株の売買ができません。(2022年7月現在 買取請求のみ可能)単元未満株は証券会社によって呼び方が違いますので、注意してください。
- SBI証券(S株)
- マネックス証券(ワン株)
- LINE証券(いちかぶ) など
また、投資信託は少額から投資が可能な商品ですが、取扱商品数がかなり違いますので注意してください。投資信託を購入するのであればSBI証券や、マネックス証券、楽天証券のような総合的なネット証券で取引するのがよいです。
手数料などのコストが安いか
ネット証券は店舗型証券よりも手数料などのコストが安いと説明しましたが、ネット証券の中でも手数料コストは若干違いますので、事前にチェックしておきましょう。
国内株式
国内株式の取引ではSBI証券や松井証券のように25歳以下は手数料無料の証券会社もあります。大学生であれば、このような証券会社を利用するとコストをかなり抑えることができます。
通常の国内株式の手数料は、2つの手数料コースを持っている証券会社が多いです。
- 取引ごとに手数料が発生する手数料コース
- 約定代金事に手数料が異なる手数料コース
約定代金事に手数料が異なるコースでは、SBI証券や楽天証券のように100万円まで無料となること証券会社もあります。
単元未満株
単元未満株の手数料方式は証券会社により異なることが多いので、証券会社ごとに確認してください。
ETF(上場投資信託)
ETFは証券会社によって、買付手数料無料の商品があったりしますのでETFに投資を考えているのであれば確認しておきましょう。
また、米国株や米国ETFに投資をする場合、為替手数料キャンペーンなどを行っている場合があるので証券会社のキャンペーン情報は時々チェックすることをおすすめします。
取引以外で使えるツールなどがあるか?
証券口座は1つに絞らず複数口座を開設するのもおすすめだとお伝えしました。その理由の1つが口座開設しているだけで利用できる便利ツールを提供している証券会社があるからです。
例えば、マネックス証券が提供する「銘柄スカウター」は、個別株へ投資するときの銘柄分析に欠かせない分析ツールです。
楽天証券の口座開設をしていれば、「日経テレコン21(楽天証券版)」で「日経新聞」や「日経産業新聞」などを無料で閲覧することが可能です。
その他にも証券会社が提供してくれるアナリストレポートなど、証券会社の口座を開設しているだけでも便利なので、あまり悩まずに気になる証券会社の口座を作ってみてはどうでしょうか。
大学生にもおすすめの証券会社
ここまで説明してきたようなポイントを基準にして、大学生が口座開設するのにもおすすめの証券会社を紹介します。
SBI証券

出典:SBI証券
SBI証券は、大学生はもちろん、投資をこれから始めるかたが最初に口座開設するのにおすすめできる証券会社です。
・25歳以下なら国内個別株式の手数料が無料
国内個別株、投資信託・ETF、米国株、単元未満株、NISAなど、投資商品が豊富ですので、今後この投資もしてみたいと思ったときにもすぐに挑戦できます。
大学生の場合(年齢が25歳以下)、国内個別株式の手数料が無料なので、個別株の取引をしてみたい人にもぴったりです。
単元未満株はSBIネオモバイル証券と同様に「S株」と呼ばれていますが、手数料体系が異なりますので、単元未満株だけ投資したい人は、それぞれの手数料詳細を確認してどちらが投資スタイルにあっているかで決めてください。
マネックス証券

出典:マネックス証券
マネックス証券も総合的なサービスにすぐれた証券会社です。特に米国株の取引を考えているのであれば手数料などのコストが抑えられるためおすすめできます。
・「銘柄スカウター」などの有用なツールを提供している
LINE証券

出典:LINE証券
LINE証券はスマホ特化の証券会社です。単元未満株だけ取引したい人や、スマホでサクサク取引したい人にはおすすめの証券会社です。
・単元未満株の取扱が1500銘柄以上

出典:LINE証券
大学生にもおすすめの投資商品
ここでは、大学生にもおすすめの投資商品を紹介します。
投資は長期間で複利の効果を活かすことが効率的に資産を殖やすコツなので、投資の世界から退場しないことを優先しましょう。大学生で投資を始めたばかりの頃はローリスクローリターンで長期投資するのがおすすめです。
単元未満株
国内の株取引は100株を1単位として購入することになりますが、単元未満株は1株から購入が可能な仕組みです。1株から購入可能なので、投資資金が通常の株取引の1/100で済みます。
保有している株式数に応じて配当なども受けられますので、個別の企業に投資をしてみたいと考えているのであれば、まずは単元未満株から挑戦してみてはどうでしょうか。
投資信託
投資信託は、投資家から集めたお金をプロが様々な商品で運用する投資商品です。
- 1つの商品で分散投資ができる
- 証券会社によっては100円から購入ができる
投資信託はこのような理由から投資初心者の方にも適した商品です。
特に日経平均やTOPIXなどの日本の市場に連動した商品や、米国であればS&P500に連動した商品など、パッシブ運用と呼ばれる市場全体の動きと連動する商品を購入すれば、リスクの分散とあわせてコストを抑えることができます。
米国株
米国市場は、長期的には今後も成長していく可能性が高いと考えられているので米国株に早くから投資するのは有効といえます。
日本株は通常100株単位で購入すると説明しましたが、米国株は1株から購入が可能ですので、投資金額を抑えることができます。
よくあるQ/A
大学生が株式投資を始める時によく質問する内容について回答します。
最初はいくらお金を準備すればいいの?
投資する商品によっては数百円程度から投資可能なので、多くのお金を準備する必要はありません。ただし、あまりに金額が小さいと投資をしている実感も出てこないので、数万円程度は準備したいですね。
NISAを使ったほうがいいの?
NISAやつみたてNISAの制度は是非利用しましょう。
NISAは毎年一定金額内で購入した金融商品を売却して得た利益や、受け取った配当にかかる税金が非課税になる制度です。このような制度は利用しないと損です。
株とFXはどっちがおすすめ?
どちらが優れているかの正解はないので、どちらの特徴も理解した上で選択しましょう。
内容 | 株式 | FX |
---|---|---|
投資対象 | 株(企業) | 為替(通貨) |
取引時間 | 9:00~15:00 | 平日は24時間 |
レバレッジ | なし(信用取引なら可能) | 1倍~25倍程度 |
細かい部分はいろいろありますが、大きな違いは投資対象とレバレッジの部分です。レバレッジというのは、少ない資金でも大きな取引ができる仕組みのことです。
株でもFXでも取引きスタイルは様々ですが、FXのほうが比較的短期売買が多くなる印象です。(短期売買ではテクニカル分析がメインとなります)
そのため、学生の時は「稼ぐ」よりも「勉強する」ことや「企業をチェックする」ことをメインとするのであれば、株式投資のほうが目的にあっていると考えます。
学生時代から投資を始めましょう!
大学生が株式投資を始めるメリットを述べてきましたが、私が株式投資を本格的に始めたのは社会人になってからでしたので、学生時代から始めておけばよかったなと少し後悔しています。
投資は短期間でドカンと増やすのではなく長期的なスパンで考えることが大切なので、早く投資を始めることが最終的なリターンを大きくすることにつながります。
この記事を読んでくれてたあなたは同じ後悔をしないように、行動を起こしてくれることを願っています。