Zaif(ザイフ)の手数料は高い?取引・入出金手数料の比較や手数料節約のコツを解説

仮想通貨の基礎知識

Zaifで仮想通貨やマイナーなトークンを購入しようと思っているものの、手数料の高さが気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Zaifの取引の種類や取引にかかる手数料に加えて、入金・出金手数料についても詳しく解説しています。

また、主要な暗号資産取引所と比較し、Zaifの手数料が他社と比べて高いのかを検証しています。

手数料をしっかりと理解してからZaifを利用したい方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の要点はこちら
  • 取引所手数料は0%~0.3%
  • 販売所手数料は無料だがスプレッドが0.1%~8.0%
  • 信用取引(現在停止中)とZaifコイン積立にも手数料かかる
  • 入金手数料は495円~
  • 出金手数料は385円~

Zaif(ザイフ)とは?

Zaifは、ICOトークンの取り扱いが充実している暗号資産取引所です。

トークンとは:ビットコインなど既存の仮想通貨プラットフォームのシステムを利用して発行された仮想通貨のこと

Zaifでは、以下のようなトークンが取り扱われています。

  • Zaifトークン(ZAIF)
  • カウンターパーティトークン(XCP)
  • フィスココイン(FSCC)
  • COMSA(CMS)
  • カイカコイン(CICC)
  • ネクスコイン(NCXC)
  • コスプレトークン(COT)
  • Zen(JPYZ)

Zaifは、独自プラットフォームの「World Cosplay」で使えるコスプレトークンなど、他の暗号資産取引所にはないトークンをいち早く取り扱っています。

マイナーなトークンを取引したい方に、Zaifは特におすすめです。

Zaifの取引手数料

Zaifの取引方法には、以下の3種類があります。

  • Orderbook trading(取引所)
  • かんたん売買(販売所)
  • 信用取引
  • Zaifコイン積立

ここでは、各取引方法にかかる取引手数料を詳しく見ていきます。

Zaifの口座管理手数料(本人確認が完了していない場合のみ)

Zaifでは、本人確認が完了していない場合に限り、以下の口座管理手数料がかかります。

保有残高 手数料
1万円未満 100円
1万円以上10万円未満 3%
10万円以上50万円未満 5%
50万円以上100万円未満 7%
100万円以上 10%

手数料は、毎月1日0時時点の保有残高をもとに算出され、15日に残高から差し引かれるシステムです。

なお、本人確認が完了していればこの手数料は徴収されません。Zaifで本格的に取引する場合は、無駄な手数料を払わなくて済むように、必ず本人確認を済ませておきましょう。

Orderbook trading(取引所)手数料

ZaifのOrderbook tradingは、一般的な暗号資産交換業者では「取引所」と呼ばれるサービスです。Orderbook tradingでは、ユーザー同士で仮想通貨を売買します。

Orderbook tradingで取引できる通貨ペアと、取引手数料は以下の通りです。

通貨ペア maker手数料 taker手数料
JPYZ/JPY 0% 0%
BTC/JPY 0% 0.10%
COT/JPY
COT/BTC
ETH/JPY
ETH/BTC
XYM/JPY
XYM/BTC
XEM/JPY
XEM/BTC
FSCC/JPY
FSCC/BTC
CICC/JPY
CICC/BTC
NCXC/JPY
NCXC/BTC
MONA/JPY
MONA/BTC
ZAIF/JPY
ZAIF/BTC
CMS:XEM/JPY
CMS:XEM/BTC
CMS:ETH/JPY
CMS:ETH/BTC
XCP/JPY
XCP/BTC
BCH/JPY 0% 0.30%
BCH/BTC

Zaifでは、makerかtakerかによって支払う手数料が異なります。

maker:取引板にはない価格で注文を出すこと
taker:取引板に並んでいる既存の価格で注文を出すこと

makerの場合、手数料は無料です。一方で、takerは通貨ペアごとに手数料が設定されていて、多くは0.1%に設定されています。

かんたん売買(販売所)手数料

Zaifのかんたん売買は、一般的には「販売所」と呼ばれているサービスです。かんたん売買では、ユーザーはZaifが保有している暗号資産を売買します。

かんたん売買で取引できる通貨は以下の通りです。

  • BTC
  • COT
  • FSCC
  • CICC
  • NCXC
  • XYM
  • XEM
  • MONA
  • ETH

かんたん売買の取引にかかる手数料は無料です。

ただし、0.1%~8.0%のスプレッドが実質的な手数料としてかかります。また、価格急変時や市場の流動性の状況などによっては、8.0%以上のスプレッドが発生することもあります。

信用取引手数料

Zaifは信用取引にも対応していて、公式サイトの手数料一覧にも記載されています。ですが、現在は信用取引が停止中で利用できません。

今後、信用取引が再開した際には手数料やサービス内容が変更になる可能性があります。Zaifの信用取引を利用予定の場合は、必ず最新情報を確認しましょう。

以下は、現時点でのZaifの信用取引に関する内容です。

Zaifの信用取引は仮想通貨を借り入れし、一定期間後に返還するサービスです。

信用取引では、買いだけでなく売りからも取引を始められます。そのため、通貨の価格が下落傾向(下げトレンド)でも利益を上げられるのが特徴です。

また、信用取引では最大4倍のレバレッジ取引にも対応しています。

Zaifで信用取引できる通貨ペアと、手数料は以下の通りです。

通貨ペア maker手数料 taker手数料
BTC/JPY

MONA/JPY

0% 0.1%

手数料は、Orderbook tradingと同じです。ただし信用取引では、上記手数料に加えて以下の手数料もかかります。

借入手数料:0.039%/日
利益手数料:0.7%/決済

借入手数料はポジションを持っている期間中は毎日発生し、利益手数料は決済時に利益が出ている場合にのみ徴収されます。

Zaifコイン積立手数料

Zaifコイン積立は、あらかじめ設定しておいた金額を毎月自動で引き落とし、希望の金額で積立するサービスです。

資金は毎月1日に引き落とされ、当月10日~翌月9日まで毎日指定した暗号資産を買い付けて、積み立てていきます。

Zaifコイン積立で積立できるのは、BTCとXEMの2通貨となっています。

Zaifコイン積立の手数料は以下の通りです。

積立金額 手数料
1千円~2千円 一律100円
3千円~9千円 3.5%
1万円~2万9千円 2.5%
3万円~4万9千円 2%
5万円以上 1.5%

積立する金額により手数料は異なり、積立額が大きいほど手数料は安くなります。

積立手数料は、口座から資金を引き落とす際に同時に自動で引き落とされます。

例えば毎月10,000円積立する場合、手数料は2.5%が適用されて250円となるので、引き落とし額は10,250円です。

Zaifの入金手数料

Zaifの入金手数料は以下の通りです。

入金方法 条件 手数料
銀行振込(日本円) 無料
※振込手数料はユーザー負担
コンビニ入金 3万円未満 495円
3万円以上 605円
※入金金額が50,000円以上の場合は、印紙税330円が別途必要
ペイジー入金 3万円未満 495円
3万円以上 605円

銀行振込の場合は手数料が無料ですが、銀行からZaifの口座に振り込む際の振込手数料を銀行に支払う必要があります。

コンビニ入金とペイジー入金は、金額によって手数料が変わります。

コンビニ入金は、コンビニのカウンターで支払うと遅くとも1時間以内に残高に反映される入金方法で、以下のコンビニが対応しています。

  • ローソン
  • ミニストップ
  • セイコーマート
  • ファミリーマート
  • サークルKサンクス

Zaifのコンビニ入金は、セブン-イレブンでは利用できないので注意しましょう。

ペイジー入金は、24時間365日、PCやスマホからも支払える入金方法です。振込のためにATMやコンビニに足を運ぶ必要がありません。

ペイジーに対応する金融機関でネットバンキングやモバイルバンキングの契約をしておけば、スムーズにZaifのペイジー入金を利用できます。

コンビニ入金・ペイジー入金ともに手数料は同じです。ただし、コンビニ入金で3万円以上入金する場合は、印紙税として200円追加で支払う必要があるので注意しましょう。

Zaifの出金手数料

Zaifから日本円を出金する際にかかる手数料は以下の通りです。

手数料
3万円未満 385円
3万円以上 770円

Zaifは、出金時の手数料も3万円未満かそれ以上で異なります。

一部の暗号資産交換業者では、出金先の銀行によって手数料が変わることがあります。一方、Zaifはどの銀行に出金しても同じ手数料です。

なお、Zaifにペイジー入金を利用して入金すると、1週間の出金制限対象となります。出金制限期間中は、1週間以内の入金合計金額は残す必要があり、その金額を超えた分しか出金できないので注意しましょう。

Zaifの仮想通貨送金手数料

Zaifの口座からウォレットや他の取引所に送金する際には、以下の送金手数料がかかります。

通貨 出金手数料
BTC 0.0001 〜 0.01 BTC
XYM 2 〜 50 XYM
XEM 2 〜 50 XYM
MONA 0.001 〜 0.1 MONA
Counterpartyトークン 0.001 〜 0.1 BTC
BCH 0.001 〜 0.01 BCH
ETH 0.01 〜 0.05 ETH
CMS:XEM 5 〜 25 XEM
CMS:ETH 0.01 〜 0.05 ETH
ERC50トークン 0.01 〜 0.05 ETH

仮想通貨の送金手数料は、送金する通貨により異なります。

また、出金した仮想通貨の入金先での反映にかかる時間は、上記の手数料よりも多めに手数料を設定することで早くなる場合があります。

反映時間の短縮が保証されるものではありませんが、仮想通貨をできるだけ早く送金したい場合は試してみるといいでしょう。

Zaifの手数料を低く抑えるコツ3つ

Zaifは、取引や入金・出金時に手数料がかかります。

ここでは、支払う手数料を低く抑えて利益を最大化するためのコツを3つ紹介します。

  1. Orderbook tradingで取引する
  2. 仮想通貨の積立はZaifコイン積立ではなく手動で行う
  3. 入金や出金の回数を減らす

それぞれ解説します。

1. Orderbook tradingで取引する

Zaifで仮想通貨を売買する際には、Orderbook tradingで取引するのがおすすめです。

かんたん売買を利用すると手数料はかかりません。ですが、実質的な手数料としてスプレッド(買値と売値の差額)が広く設定されているので、利益が出にくいシステムになっています。

記事執筆時点の、Orderbook tradingとかんたん売買におけるBTC/JPYのスプレッドは以下の通りです。

買値 売値 スプレッド(買値と売値の差額)
Orderbook trading 4,940,000円 4,937,875円 2,125円
かんたん売買 5,216,640円 4,661,338円 555,302円

Orderbook tradingのスプレッドは2,125円で、売値が2,125円以上高くなれば利益が出ます。

一方、かんたん売買では買値と売値の差額が550,000円以上あるので、売値もスプレッド分の550,000万円以上上がらないと利益になりません。

どちらの利益が出やすいかは一目瞭然ですね。

Zaifでの仮想通貨の売買は、Orderbook tradingを利用しましょう。

2. 仮想通貨の積立はZaifコイン積立ではなく手動で行う

Zaifでは、Zaifコイン積立を利用すると仮想通貨の自動積立を利用できます。ですが、積立をするならZaifコイン積立ではなく手動で行うのがおすすめです。

Zaifコイン積立は、スプレッドが広いかんたん売買で仮想通貨を購入します。かんたん売買は、先ほども触れた通り含み損の状況でスタートするので、利益が出にくいのがネックです。

手数料の中でも特に金額が大きいスプレッドを狭くするには、Orderbook tradingで仮想通貨を購入するのが最適です。

手動での積立はZaifコイン積立に比べて購入の手間はかかりますが、スプレッド分の手数料を節約できるのは大きなメリットです。

また、手動で購入タイミングを決める際にチャートを見る機会が増えることで、相場観も養われます。

Zaifでの仮想通貨積立は、できるだけ手動で行うようにしましょう。

3. 入金や出金の回数を減らす

Zaifは、入金・出金ともに手数料がかかります。

手数料は手続きする度に発生するので、長期的に見れば無視できない金額になる可能性があります。

入金手数料や出金手数料を減らすためには、入金と出金の回数自体を減らすのが最も効果的です。

一例として、ペイジー入金で100万円を100回に分けて1万円ずつ入金した場合と、1回で入金した場合の手数料は以下の通りです。

合計の入金手数料
100万円を100回に分けて入金 60,500円
100万円を1回で入金 605円

1回で入金した方が、手数料だけで6万円近く得することになります。また、この考え方は出金も同じです。

入金や出金手数料を減らしたい場合は、手続きの回数自体を減らしましょう。

Zaifの手数料は高い?他社の取引所と比較

Zaifの利用を検討しているものの、他の暗号資産取引所に比べて手数料が高いのか気になっている方も多いかもしれません。

ここでは、Zaifと主要な暗号資産取引所の手数料を比較します。

Zaif DMMビットコイン ビットフライヤー コインチェック GMOコイン bitbank
取引所
手数料
Maker
0%
Taker
0.1%
0.01% ~ 0.15% 無料 Maker
-0.01%
Taker
0.05%
Maker
-0.02%
Taker
0.12%
販売所
手数料 ※1
無料 無料 無料 無料 無料 無料
FX手数料 無料 ※3 無料 無料
レバレッジ手数料 ポジション金額の0.04% ポジション金額の0.04% ポジション金額の0.04%
入金手数料
(クイック入金)
無料 住信SBIネット銀行
無料
住信SBIネット銀行以外
330円(税込)
3万円未満
770円
3万円以上50万円未満
1,018円
50万円以上
入金金額
×0.11%+495円
無料
入金手数料
(銀行経由)※2
無料 無料 無料 無料 無料 無料
出金手数料 3万円未満
385円
3万円以上
770円
無料 【三井住友銀行】
3万円未満
220円
3万円以上
440円
【三井住友銀行以外】
3万円未満
550円
3万円以上
770円
日本円出金
407円
無料
※大口出金時は手数料がかかる
3万円未満
550円
3万円以上
770円

Zaifの取引所手数料は、コインチェックやGMOコインに比べると割高ですが、ビットフライヤーやbitbankに比べると安くなることもあります。

入金手数料はコインチェックの次に割高で、出金手数料もビットフライヤーとbitbankに次ぐ高さです。

Zaifの手数料は最も高いわけではないものの、手数料が格安の暗号資産取引所に比べると少し割高といえるでしょう。

まとめ

Zaifは、ビットコインやイーサリアムなどのメジャーな仮想通貨に加えて、日本国内の暗号資産取引所では取り扱いが少ないマイナーなトークンも売買できるのが特徴です。

取引手数料は、取引所のOrderbook tradingが安いのに対し、販売所のかんたん売買では広めのスプレッドが設定されていて、実質手数料は高めです。

Zaifで仮想通貨を売買する場合は、手数料が安いOrderbook tradingの利用をおすすめします。

また、仮想通貨を積立する際も、販売所を利用するZaifコイン積立ではなく、取引所を利用して手動で積み立てるのがおすすめです。

Zaifの入金・出金手数料を日本国内の主要な暗号資産取引所と比べると、中間~少し割高の料金帯となります。入金や出金の回数自体を減らすのが、Zaifの手数料を安く済ませるポイントの1つです。

Zaifは、口座開設の際に費用はかかりません。また、本人確認が完了していれば口座管理手数料も不要です。

購入予定の仮想通貨がZaifにある場合は、買い時のタイミングに備えて早めに口座を開設しておきましょう。

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