ビットフライヤーの手数料は高い?取引手数料や入出金手数料を抑えるコツ4つ

仮想通貨の基礎知識

ビットコインの取引量が国内No.1の仮想通貨取引所「ビットフライヤー」を使ってみたいものの、手数料がどのぐらいかかるか気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ビットフライヤーの取引や入金・出金などの際にかかる手数料について詳しく解説しています。

また、各種手数料を主要な仮想通貨取引所で比較し、ビットフライヤーの手数料が他社と比べて高いのかどうかをまとめています。

手数料が原因でビットフライヤーの申し込みに二の足を踏んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の要点はこちら
  • 取引所手数料は0.01~0.15%
  • 販売手数料は無料だがスプレッドがかかる
  • 入金手数料は無料~。出金手数料は最安で220円
  • ビットフライヤーの手数料は他社と比べると割高な場合もあるが、安く済ませることも可能

ビットフライヤーとは?

ビットフライヤーは、国内最大級の暗号資産取引所です。

ビットフライヤーには、以下のような特徴があります。

  • ビットコイン取引量国内No.1
  • 最短10分で口座開設が可能
  • 14種類の仮想通貨を1円から売買できる
  • 次世代セキュリティにより7年以上ハッキング0(業界最長)

仮想通貨を扱うにあたり、気になるのがハッキング被害という方も多いでしょう。

ビットフライヤーでは、創設以来7年以上にわたりハッキングが一度もありません

また、三菱 UFJ キャピタルや三井住友海上キャピタル、リクルート、GMOなどの大手企業が出資していることからも、安心して利用できる取引所です。

ビットフライヤーの取引手数料

ビットフライヤーは、「取引所」と「販売所」、「bitFlyer Lightning」の3カ所で仮想通貨を取引可能です。

取引手数料は、利用するシステムや通貨により異なる場合があります。また、入金や出金、仮想通貨の送付時に手数料がかかることもあります。

そこで、ここではビットフライヤーの手数料を詳しく見ていきます。

ビットフライヤーの取引所取引手数料

ビットフライヤーの取引所は「ビットコイン簡単取引所」という名称で、ビットコインのみ売買できます。

ビットコインを売買する際にかかる取引手数料は、以下の表の通り直近30日の取引量により異なります。

直近30日の取引量 手数料
10万円未満 0.15%
10万円~20万円未満 0.14%
20万円~50万円未満 0.13%
50万円~100万円未満 0.12%
100万円~200万円未満 0.11%
200万円~500万円未満 0.10%
500万円~1,000万円未満 0.09%
1,000万円~2,000万円未満 0.07%
2,000万円~5,000万円未満 0.05%
5,000万円~1億円未満 0.03%
1億円~5億円未満 0.02%
5億円以上 0.01%

ビットコイン簡単取引所の取引手数料は、0.01~0.15%です。

5億円以上の場合は、取引量や取引継続性などによっては手数料をさらに引き下げられる場合もあります。

また、取引所は販売所に比べてスプレッドが非常に狭いのも特徴です。

なお、bitFlyer Lightningで取引できる現物の、日本円建て通貨ペアの手数料はビットコイン簡単取引所と全く同じです。

ビットコイン建ての通貨ペアの取引手数料は、0.2%の固定となっています。

ビットフライヤーの販売所取引手数料

ビットフライヤーの販売所では、以下の14通貨ペアを売買できます。

  1. BTC/JPY
  2. XRP/JPY
  3. ETH/JPY
  4. LINK/JPY
  5. DOT/JPY
  6. XTZ/JPY
  7. XLM/JPY
  8. XEM/JPY
  9. BAT/JPY
  10. ETC/JPY
  11. LTC/JPY
  12. BCH/JPY
  13. MONA/JPY
  14. LSK/JPY

販売所の手数料は、全ての通貨ペアで無料です。

ただし、販売所ではスプレッドが設定されていて、スプレッドが実質的な手数料となります。

また、販売所のスプレッドはかなり広く、購入した時点で含み損の状態になる可能性が高い点に注意しましょう。

ビットフライヤーのLightning FX・Lightning Futures取引手数料

「Lightning FX」と「Lightning Futures」では、最大2倍のレバレッジをかけてビットコインの取引ができます。

Lightning FXとLightning Futuresで、取引する際にかかる手数料は以下の通りです。

手数料
Lightning FX 無料
※終了の2週間前に告知
Lightning Futures

Lightning FX・Lightning Futuresともに、取引手数料はかかりません

ただし、ビットフライヤーの公式サイトには「手数料無料は終了の2週間前に告知される」と記載されています。そのため、今後は取引時に手数料が発生する可能性もある点は押さえておきましょう。

また、Lightning FXとLightning Futuresではスプレッドが発生します。とはいえ、Lightning FXは0.01~0.02%でLightning Futuresも0.3~0.4%ほどと少額のため大きな問題ではないでしょう。

ビットフライヤーの入金手数料

ビットフライヤーの口座に入金する際にかかる手数料は、入金方法により異なります。

入金方法 入金手数料
銀行振込 各銀行が定める手数料がかかる
クイック入金(住信SBIネット銀行から入金) 無料
クイック入金(住信SBIネット銀行以外から入金) 330円/件

ビットフライヤーの入金方法には、銀行振込クイック入金があります。

銀行振込の場合は、各銀行が定める手数料の支払いが必要です。

また、銀行振込は入金からビットフライヤーの口座に反映されるまでに時間がかかることがあります。

最長でも翌営業日までには残高に反映されますが、すぐに反映させたい場合はクイック入金がおすすめです。

クイック入金の手数料は、住信SBIネット銀行からの入金であれば0円です。一方、住信SBIネット銀行以外は、1件当たり330円の手数料がかかります。

ビットフライヤーの出金手数料

ビットフライヤーの出金手数料は以下の通りです。

出金先 3万円未満の
出金手数料
3万円以上の
出金手数料
三井住友銀行 220円 440円
三井住友銀行以外 550円 770円

ビットフライヤーでは、出金額が3万円未満と3万円以上で手数料が異なります

また、出金先が三井住友銀行の場合、三井住友銀行以外に出金するよりも手数料が330円割安です。

ビットフライヤーの仮想通貨送金手数料

ビットフライヤーで仮想通貨を送付する際にかかる手数料は、以下の通り通貨ごとに異なります。

ビットコイン 0.0004 BTC
イーサリアム 0.005 ETH
イーサリアムクラシック 0.005 ETC
ライトコイン 0.001 LTC
ビットコインキャッシュ 0.0002 BCH
モナコイン 無料
リスク 0.1 LSK
リップル 無料
ベーシックアテンショントークン 5 BAT
ステラルーメン 無料
ネム 3 XEM
テゾス 0.1 XTZ
ポルカドット 0.1 DOT
チェーンリンク 1 LINK

モナコインリップルステラルーメン手数料がかかりません

そのほかの通貨は、全て手数料が発生します。また、手数料は1回の送金ごとに支払う必要があります。

ビットフライヤーの手数料を低く抑えるコツ4つ

ビットフライヤーを利用するにあたって、多少の手数料の支払いは避けられません。

ですが、手数料を安く済ませることは可能です。

そこで、ここではビットフライヤーの手数料を低く抑えるコツを4つ紹介します。

  1. 住信SBIネット銀行と三井住友銀行を使う
  2. 仮想通貨の現物取引は取引所かLightningの現物取引を利用する
  3. Lightning FXとLightning Futuresはポジションを翌日に持ち越さない
  4. 手続きの回数を減らす

それぞれ解説します。

1. 住信SBIネット銀行と三井住友銀行を使う

ビットフライヤーに入金する場合は、振込手数料・入金手数料ともに無料の住信SBIネット銀行がおすすめです。

特に、頻繁に口座に入金する予定であれば、住信SBIネット銀行からクイック入金で入金しましょう。

出金は、手数料無料で済ませる方法がないものの、三井住友銀行を利用すれば手数料が最も安く済みます。

2. 仮想通貨の現物取引は取引所かLightningの現物取引を利用する

ビットフライヤーで仮想通貨を現物取引したい場合は、ビットコイン簡単取引所かLightning 現物取引を利用しましょう

どちらも手数料はかかるものの、その額は大きくありません。また、ビットコイン簡単取引所とLightning 現物は、スプレッドが狭いのも大きなメリットです。

スプレッドは通貨ペアごとに異なります。また、同じ通貨でも売買するタイミングで変わることがあります。

手数料を低く抑えたい場合は、できるだけスプレッドが狭い通貨ペアやタイミングを選ぶのがコツです。

3. Lightning FXとLightning Futuresはポジションを翌日に持ち越さない

Lightning FX/Futuresは、ポジションを保有したまま日をまたぐと、建玉に対して0.04%のスワップポイントが徴収されます。

スワップポイントは、レバレッジ取引で持ったポジションに対してかかる手数料で、1日ごとに発生します。

逆に言えば、当日中に完結するトレードであればスワップポイントの支払いは必要ありません。

ビットフライヤーで、手数料を抑えつつレバレッジを効かせて短期トレードする場合は、Lightning FXやLightning Futuresで当日中に決済まで済ませるようにしましょう。

4. 手続きの回数を減らす

ビットフライヤーで手数料が発生する手続きを減らすのも、取引以外にかかる費用を削減するのに効果的です。

具体的には、住信SBIネット銀行以外の入金や送金、仮想通貨の送付などをできるだけ一度にまとめて手続きすることで、最小限の手数料で済ませることができます。

また、仮想通貨の取引を繰り返さずにポジションを長期間保有すれば、取引に関連する手数料の支払いが不要になり、その分お得です。

ビットフライヤーの手数料は高い?他社の取引所と比較

ビットフライヤーの手数料は、他の暗号資産取引所と比べて高いのでしょうか。

ここでは、主要な暗号資産取引所の手数料を比較します。

ビットフライヤー コインチェック DMMビットコイン GMOコイン Zaif bitbank
取引所
手数料
0.01% ~ 0.15% 無料 Maker
-0.01%
Taker
0.05%
Maker
0%
Taker
0.1%
Maker
-0.02%
Taker
0.12%
販売所
手数料 ※1
無料 無料 無料 無料 無料 無料
FX手数料 無料 無料 ※3 無料
レバレッジ手数料 ポジション金額の0.04% ポジション金額の0.04% ポジション金額の0.04%
入金手数料
(クイック入金)
住信SBIネット銀行
無料住信SBIネット銀行以外330円(税込)
3万円未満
770円
3万円以上50万円未満
1,018円
50万円以上入金金額×0.11%+495円
無料 無料
入金手数料
(銀行経由)※2
無料 無料 無料 無料 無料 無料
出金手数料 【三井住友銀行】
3万円未満
220円
3万円以上
440円
【三井住友銀行以外】
3万円未満
550円
3万円以上
770円
日本円出金
407円
無料 無料
※大口出金時は手数料がかかる
3万円未満
385円
3万円以上
770円
3万円未満
550円
3万円以上
770円

※1 スプレッドあり ※2 振込手数料が別途必要 ※3 BitMatchでレバレッジ取引をする場合は手数料がかかります

各社で手数料の違いが出て[いるのは、「取引所手数料」と「クイック入金手数料」、「出金手数料」です。

取引所の手数料は、コインチェックが無料でその他も最大で0.12%なので、最大で0.15%かかるビットフライヤーは少し高めです。

ただし、ビットフライヤーの取引所の手数料は直近30日の取引量に応じて変動し、取引量が多いほど安くなります。

入金手数料は、クイック入金でそれぞれ違いがあります。ビットフライヤーは、住信SBIネット銀行以外で入金すると330円かかるのに対し、DMMビットコインとGMOコインは手数料がかかりません

出金手数料も各社まちまちで、ビットフライヤーが220円~770円かかるのに対し、DMMビットコインとGMOコインは無料です。

ビットフライヤーの手数料は最安ではありませんが、うまく利用すれば高すぎることはありません。

手数料ができるだけかからないように心がけておけば、特に気にするほどの差ではないでしょう。

まとめ

ビットフライヤーの手数料は他社に比べて割高になる場合があるものの、この記事で解説した手数料を低く抑える4つのコツを意識して利用すれば、十分安く済ませることができます。

また、ビットフライヤーの取引所手数料は直近30日の取引量が多いほど安くなるので、まとまった金額を仮想通貨に投資したい人に特におすすめです。

なおビットフライヤーでは、口座開設や開設後の口座維持手数料が一切かからず、1円から取引できます。

あらかじめ口座を開設して実際に少額で取引しておき、仮想通貨が買い時になった際にスムーズに売買できるように準備を整えておきましょう。

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