- 「FXの両建てって時々聞くけど、何が目的?」
- 「両建のメリットはあるの?どの会社がおススメ?」
このような疑問をお持ちの方に、FXの両建てとおすすめのFX会社について解説します。
- FXの両建てとその必勝法
- FXの両建てメリットとデメリット
- FXの両建て取引におすすめのFX会社
結論、FXの両建てをするならGMOクリック証券がおすすめ!
GMOクリック証券は両建てが可能で、「両建てMAX」も利用可能。業界最小水準のスプレッドでFX取引高世界第1位の安心して利用できるFX会社です。
それでは早速FXの両建てについて見ていきましょう。
FXの両建てとはどんな手法?
FXの両建てとは、同じ通貨ペアで反対方向にポジションを持つことを言います。多くの場合は売りポジションと買いポジションが同じサイズになるようにポジションを作ります。
なぜかというと、両建ての目的は両建てをした時点の利益も損失も、それ以上動かない状態を作ることだからです。
つまりポジションを持ったまま、決済したのと同じ状態を作ることができる、というわけです。
例えば、ドル円を1万ドル売り、1万ドルを買えば、両建ての完成です。
トレードをしていると相場がどのように動いても、利益も損失も変わらないことが必要な場面があります。そういう時に両建ては便利に活用できます。
FXの両建て戦法に必勝法はある?
FXの両建ては利益を上げるための戦法ではないので、必勝法というものはありませんが、いつ使うべきか、そして使うことによってどのようなメリットとデメリットがあるのかを知っておく必要はあります。
さっそく両建てするメリットから見ていきましょう。
FXで両建てするメリット3つ
FXで両建てするメリットは3つです。
- 相場の急変に備えることができる
- 両建てマックス方式を使って少ない証拠金でポジションが建てられる
- 節税目的で活用できる
それでは順番に解説します。
1. 相場の急変に備えることができる
FXの両建てを利用すると、相場の急変に備えることができます。
例えば115円でドル円を売っていて、今のレートが114円で1円の含み益があるとします。
3週間前から持っているポジションで、レートはさらに下がると予想しているのでこのままポジションを持ち続けたいと考えていますが、今日はアメリカの雇用統計があります。
この場合トレーダーが取る方法は以下の3つです。
- 雇用統計前に決済して利益を確定させる
- ストップを入れて相場が逆行した場合はそこで利益確定させる
- 両建てして1円の含み益を確保したまま雇用統計をやり過ごす
この3つめの両建てする方法を詳しく解説します。
両建てして1円の含み益を確保したまま雇用統計をやり過ごす
3週間前に115円で売っていて、今は114円です。
相場はファンダメンタル的にもチャート的にもさらに下落することを示しているので115円の売りポジションはもっと長期的に維持したい場面です。
ただし、雇用統計で発表された数字によって相場がどうなるかはわかりません。
そこで現在値の114円で両建てします。
両建てしているので、雇用統計の発表によって相場が上がっても下がっても1円の利益は確保したままです。
なぜこのようなことをするのかと言うと、雇用統計の発表によって一時的に50pipsくらいレートが上昇し、すぐに戻ってしまうようなことが良く起こるからです。
例えば、両建てしないでストップを30pips離れた場所に置いておくと、雇用統計の発表時の乱高下でストップ注文が発動します。
すると、3週間かけて持っていたポジションが、一時的なレートの上昇で大きく利益を減らしたうえで有利なポジションも消えてしまうことになります。
両建てすることで、そのような一時的な相場の上下によって有利なポジションが無くなることを防ぐことができるのです。
両建てした後の対応について
雇用統計を両建てで乗り切って1円の利益を守ることができましたが、そのあとの対処方法は相場がどう動いたかによって変わります。
パターン1 相場が往って来いの場合
雇用統計発表後30分くらいが経過して上下にレートが動いたものの、発表前のレートに戻ってきた場合は、両建て用に建てた買いポジションをクローズして、売りポジションだけの状態に戻します。
パターン2 相場が強く上昇した場合
雇用統計発表後、それまでの下落相場が完全に上昇相場に転じたと判断した場合は、相場の動きが落ち着いたところで売りと買いの両方のポジションを同時に決済し、1円の利益を確定させます。
パターン3 相場が下がっていった場合
雇用統計の発表で下落した相場の戻りを待って買いポジションをクローズするか、証拠金に余裕がある場合はさらに売りポジションを建てれば、そこから相場が下がった時に追加利益を得られます。
このように、両建ては利益を確保したまま、予想できる相場の急変に備えることができるということがお分かりいただけたと思います。
2. 両建てマックス方式を使って少ない証拠金でポジションが建てられる
両建てマックス方式とは、同一通貨ペアの両建ての場合、売買ポジションのうち建玉量が多い方の証拠金のみで両建てができることをいいます。
例えば、ドル円を115円で10,000ドル買い、5,000ドル売る、といった一部両建てをした場合、本来であれば15,000ドル分の証拠金が必要です。
しかし、両建てマックス方式があれば、ポジションの大きい10,000ドル分の証拠金だけで10,000ドル分の買いと、5,000ドル分の売りポジションの両方を持つことができます。
注意しなければならない点は、10,000ドルの買いポジションから5,000ドルの売りポジション分を差し引いて5,000ドルの証拠金でよい、ということではない点です。
ではもう少し具体的に解説しましょう。
両建てマックス方式の活用方法
ドル円を100円で10,000ドル買っていて10円の含み益があるとします。
しかし、短期的には相場が少し下がることが予想される場面で長期的な買いポジションを持ったまま、短期的に売りポジションで利益を狙いたいという場面が来ました。
もし、証拠金に余裕がなくて追加の売りポジションが建てられないというような場合、両建てマックスがあれば、10,000ドル以下のポジションサイズであれば追加の証拠金なしで売りポジションを建てることができます。
このように証拠金に余裕がない時に、利益を狙えるチャンスがやってきた場合、追加で入金しなくても反対方向のポジションが建てられる両建てマックス方式は、必要証拠金を抑えられる便利なシステムです。
3. 節税目的で活用できる
FXの税金は決済した利益分にかかりますが、含み益に税金はかからないので、利益の乗っているポジションの決済を年明けにすれば税金の支払いが1年先送りできます。
例えば次のような例を想定してみましょう。
- ドル円を100円で買っていて10円の含み益があり、現在は12月初旬。
- ポジションをクローズして利益を確定させればその利益分の税金を支払わなければならないが、今年は他からの臨時収入もあるため節税のために利益の乗っているポジションの決済は来年にしたい。
- ただし、長期的には上昇相場が予想されるものの、年末年始には一時的に相場が下がると予想され、買いポジションを持ったままで年越しをした場合、10円も含み益が大きく減ってしまうかもしれない。
そこで両建ての出番です。
ドル円の買いポジションと同じ量の売りポジションを建てたまま12月31日を超えることで、10円の利益を確保した状態で翌年にポジションを持ち越すことができ、今年の税金を次年度に先送りできます。
もちろん法的に何も問題はありません。
以上のように、限られた場面ですが、両建てにはメリットがあることが理解いただけたと思います。
では次に両建てのデメリットを見ていきましょう。
FXで両建てするデメリット3つ
FXで両建てする場合はメリットばかりではなくデメリットも発生しますので、順を追ってそれぞれ解説します。
両建てのデメリットは以下の3つです。
- スプレッド分は損失になる
- スワップポイントがマイナスになる
- 証拠金に余裕がないと強制ロスカットの可能性がある
それぞれ解説します。
1. スプレッド分は損失になる
売りと買いの両方向にポジションを建てるので、スプレッドも両方向のポジションごとに発生しますから、単純にスプレッドのコストは2倍になります。
スプレッドコストが2倍になったとしても両建てをするメリットの方が大きいかどうかを事前に見極める必要があるでしょう。
2. スワップポイントがマイナスになる
GMOクリック証券(FXネオ)の1万ドル通貨単位の主要通貨のスワップを見てみましょう。
売りスワップ(円) | 買いスワップ(円) | |
---|---|---|
ドル/円 | -22 | 19 |
ユーロ/円 | 7 | -10 |
ポンド/円 | -41 | 38 |
豪ドル/円 | -11 | 8 |
ユーロ/ドル | 37 | -40 |
ポンド/ドル | -18 | 15 |
豪ドル/ドル | 5 | -8 |
(※)2022年3月22日時点
このスワップからわかることは、両建てをした場合はどの通貨もマイナススワップになりますから、証拠金が毎日確実に減っていきます。
主要通貨以外の通貨ペアでも両建てすればすべてマイナススワップになります。
短期的な両建てであればそれほど大きな影響はないかもしれませんが、長期的には注意が必要です。
3. 証拠金に余裕がないと強制ロスカットの可能性がある
両建てをしているから100%安全と言えない場合が、相場の急変時のスプレッドの拡大です。
もし証拠金に余裕がない状態で両建てしている場合に、非常に大きな相場の急変が起こったとします。非常に稀ですが、ドル円でも一時的にスプレッドが数十pipsになることがあります。
想定を超えたスプレッドの拡大によって証拠金維持率が強制ロスカットの水準に達してしまえば、ポジションはすべて強制的に決済されてしまいます。
スイスショックや、信じられない巨額の誤発注、フラッシュクラッシュなど、過去に想定を超えるような突発的な動きは過去何度も発生しました。
よく起きる話ではありませんが、証拠金には余裕を持っておきましょう。
両建てできるFX会社を選ぶときに見るべき3つのポイント
両建てをすることを前提としてFX会社を選ぶ場合は次の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 両建てが認められている
- 両建てMAX方式を導入している
- マイナススワップが小さい
それではそれぞれ見ていきましょう。
1. 両建てが認められている
ポジションの両建てをFX会社が認めているかどうかを確認しましょう。
両建てが認められていない場合は、両建てをしてしまうと口座の解約や強制的にポジションをクローズされるなどのトラブルに繋がる恐れがあります。
海外のFX会社は両建てを禁止しているところがありますから注意が必要です。
2. 両建てMAX方式を導入している
両建てMAX方式とは前述の通り、売買ポジションの大きいほうのポジション分の証拠金で、売りと買いのポジションを建てられることを言います。
両建てMAXがなくても両建てが認められていれば、両建ては可能ですが、証拠金は2倍必要になります。
有効に証拠金を活用するためにも、両建てMAX方式を導入しているFX会社を選択しましょう。
3. マイナススワップが小さい
スワップポイントは通貨ペアと会社ごとに違いますから、どの通貨ペアをどの会社で両建てした場合どの程度のスワップになるのかは事前に確認しておきましょう。
現在、ポジションを両建てするとほぼマイナススワップになり、(一部ゼロスワップも存在しますが)毎日そのマイナススワップ分が残高から減っていきます。
長期的に両建てになることを想定される場合は、できるだけマイナススワップが小さい会社を選ぶことが大切です。
以上の3つのポイントを踏まえて、FXでポジションを両建てする場合どの会社がおすすめなのかを具体的に見ていきましょう。
両建てができるおすすめFX会社3選
両建てができるおすすめのFX会社は以下の3社です。
- GMOクリック証券
- LIGHT FX
- みんなのFX
それぞれ紹介します。
GMOクリック証券

出典:GMOクリック証券
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両建て | 両建てMAX | スワップポイント |
---|---|---|
OK | 利用可能 | -3円(ドル円両建て)(※) |
(※)2022年3月22日時点 ドル円1万通貨を両建てした場合のスワップ
LIGHT FX

出典:LIGHT FX
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両建て | 両建てMAX | スワップポイント |
---|---|---|
OK | 利用可能 | -3円(ドル円両建て)(※) |
(※)2022年3月22日時点 ドル円1万通貨を両建てした場合のスワップ
みんなのFX

出典:みんなのFX
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両建て | 両建てMAX | スワップポイント |
---|---|---|
OK | 利用可能 | -3円(ドル円両建て)(※) |
(※)2022年3月22日時点 ドル円1万通貨を両建てした場合のスワップ
FXの両建てでよくある質問
FXの両建てでよくある質問をまとめました。
両建てを禁止している国内のFX会社はある?
両建てを禁止している国内FX会社はありませんが、両建てMAXを導入している会社とそうでない会社はあります。
スワップポイントが一本値の国内FX会社はある?
くりっく365はすべての通貨ペアのスワップポイントが一本値となっています。また、みんなのFXやLIGHT FXも通貨ペアによってはスワップポイントが一本値になっています。
まとめ
FXの両建てについて、メリット、デメリット、両建ての活用方法、おすすめのFX会社について解説しました。
FXの両建ては積極的に使う手法ではありませんが、使うと便利ということもありますので要点はしっかり覚えておきましょう。
同時に両建てのデメリットもきちんと押さえて、両建てを有効に活用してみてください。