FXはギャンブルだ、とよくいわれます。
FXをギャンブル視する声もFXはギャンブルではないという意見も両方が見受けられ、結局どちらの言い分が正しいのかはよくわからない状態です。
そんな状況なので、
- 「FXがギャンブルではない明確な根拠が欲しい」
- 「ギャンブルと投資の違いをはっきり説明できるようになりたい」
- 「FXをギャンブル化しないためにはどうすれば良いか知りたい」
このように考えている方も少なくないでしょう。
そこでこの記事ではFXとギャンブルの違いを誰でも納得できるように解説します。
FXがギャンブルなのか投資なのかわからず悩んでいた方はぜひ最後まで読んでいってください。
- FXはギャンブルではなく投資
- FXにギャンブルの胴元は存在しない
- FXのギャンブル性を強くするかはやり方次第
- 投資としてFXに取り組むならDMM FXがおすすめ
FXは投資?それともただのギャンブル?
断言しますが、FXはギャンブルではありません。
ここで「FXはギャンブルではない」と言い切っていることには明確な根拠があります。
FXがギャンブルに分類されるかどうかは、トレードの知識や手法、FXを投資と思って取り組んでいるか、という心の持ち方などに左右されるようなものではありません。
そもそもFXはギャンブルというジャンルに属していないのです。
FXがギャンブルに分類されない明確な理由について説明します。
「投資」と「ギャンブル」の本質的な違いとは
仕組みとして見ると、FXとギャンブルの違いは「胴元が存在するかどうか」で説明できます。
ギャンブルには主催者である胴元がいる一方で、FXに胴元は存在しません。
「FX会社が胴元なのでは?」
という疑問を持つ方もいるかもしれませんが、FX会社はトレーダーの注文を市場に取り次いでいるだけです。
市場そのものをFX会社が主催・運営しているわけではないため、為替レートには関与していません。
為替レートを動かしている要因には以下のようなものが挙げられます。
- 需要と供給のバランス
- 貿易収支
- 投資収支
- 景気動向
- 金利
- 物価
- 金融政策
- 地域紛争
- 自然災害
- 市場心理
これらの要因を見ても、FX会社だけで為替レートを操作できるほど単純な仕組みではないことは一目瞭然です。
FXの相場は機関投資家や個人投資家といったトレーダーの大衆心理、政治的な動向などさまざまな要素が複雑に影響し合い、それらの情報をもとに市場参加者が注文を入れることで動いています。
つまり相場の原動力を生み出しているのは市場参加者で、胴元が全てをコントロールしているギャンブルとは根本的に異なるのです。
ギャンブルの場合、主催者である胴元が賭けのルールを決めています。
しかしFXには特定の胴元は存在せず、FX会社だけの一存で為替レートを決めることもできません。
- ギャンブル:胴元がルールを決める
- FX:市場参加者が相場を動かす
このような違いがあるのです。
「それなら、FX会社がスプレッド分として取っている手数料はどうなるのか?」
という疑問も浮かびますが、スプレッド分の手数料はあくまでも取引手数料の一部です。
ギャンブルで胴元が得ている手数料とは全く異なるため、その違いについても詳しく見ていきましょう。
FX会社はギャンブルでいう胴元ではない
先ほども触れたように、胴元はギャンブルの主催者・運営を指します。
ギャンブルにもさまざまな種類がありますが、例えば競馬や競艇などのギャンブルでは胴元が参加者から掛金を集めて再分配をしています。
しかし胴元も商売としてギャンブルを運営しているので、損をしないようにアドバンテージを保てる仕組みを作っているのです。
そのための仕組みが控除率で、競馬や競艇の胴元は再分配をする前に参加者全員から一定割合の掛金を徴収しています。
- 掛金として合計1億円が集まる
- 胴元が20%の2,000万円を差し引く
- 1億円から2,000万円を差し引いた8,000万円を再分配する
競馬や競艇といったギャンブルで胴元が儲かるのはこういったイメージです。
この仕組みだと胴元は再分配をする前に利益を確保しているため、ほぼ確実に損をしません。
胴元も人件費や運営費、広告費をかけて運営しているので、賭けに対する手数料を控除率という形で徴収することで赤字にならないよう調整しているのです。
国内のギャンブルで控除率をまとめるとこのようになります。
ギャンブルの種類 | 控除率 |
---|---|
宝くじ | 55% |
toto | 50% |
競馬 | 20~30% |
オートレース | 30% |
競艇 | 25% |
パチンコ | 10% |
バカラ | 3% |
ブラックジャック | 1% |
これらのギャンブルはいずれも胴元がルールや分配金を決定しています。
しかし、先ほども説明したようにFXでは特定のFX会社だけが相場を操作するようなことはできず、分配金などの設定もしていません。
FX会社が行っていることはリアルタイムの為替レート、およびスプレッドの提示で、いってしまえばトレーダーに取引場所を提供しているだけです。
FXがギャンブルといわれてしまう理由3つ
FXはただのギャンブルだ、という意見は非常に多く見られます。
FXが投資かギャンブルかを考えた場合、仕組みから判断してFXはギャンブルとはいえません。それはこれまでに説明してきた通りです。
ただし、FXにギャンブル性があるかどうか、となると見方はやや変わります。
ジャンルとしてFXに分類されなくても、FXに詳しくない方からするとギャンブルに映る要素は確かにあるからです。
そこで、なぜFXがギャンブルだといわれてしまうのか、その理由を見ていきましょう。
主な理由は以下の3つです。
- 上がるか下がるかを1/2で当てる丁半博打に見えるから
- やり方次第で「ギャンブル」にも「投資」にもなるから
- FXがビジネスだと思われていないから
それぞれ解説します。
上がるか下がるかを1/2で当てる丁半博打に見えるから
FXがギャンブルといわれる1つ目の理由は、FXのトレードが一見すると丁半博打だからです。
FXで利益を上げるには為替差益を得る必要があります。
為替差益をわかりやすくいうと1ドルを100円で購入して110円で売却する、といったものになりますが、もし1ドルが90円のときに売却すれば損失になってしまいます。
購入時の為替レート | 売却時の為替レート | 損益 |
---|---|---|
1ドル100円 | 1ドル110円 | 10円の利益 |
1ドル100円 | 1ドル90円 | 10円の損失 |
つまり購入時の為替レートよりも上がるのか、下がるのかで予測を当てられなければ勝つことはできません。
ここで、
- 為替レートが今よりも上昇するか
- 為替レートが今よりも下降するか
この二択を迫られることから丁半博打のイメージを持つ方がいます。
しかし、FXの分析は統計学などを活用して行われており、当てずっぽうにロング(買い)やショート(売り)の注文を入れるわけではありません。
確かに、何の分析もせずに直感やなんとなく、という理由だけでトレードをしていたら50%の勝率に賭ける丁半博打にしかなりません。
ですが運を天に任せるサイコロやルーレットと違い、FXでは根拠に基づいた分析をします。
チャートの値動きをもとに予測をするテクニカル分析、政治や経済の情報をもとに分析するファンダメンタルズ分析を駆使すれば、勝率は論理的に上げていくことが可能です。
やり方次第で「ギャンブル」にも「投資」にもなるから
FXがギャンブルといわれる2つ目の理由は、やり方次第でギャンブルにも投資にもなるためです。
FXは適切な分析をすることで勝率を上げていきます。
しかしチャート分析を怠ったり、根拠のないトレードをしていれば運任せの丁半博打と変わりません。
また、FXで全資産を溶かしたり、多額の借金を負ってしまうイメージがあることからギャンブルに似ていると判断される部分も否めません。
FXをギャンブルだ、とする意見はほとんどが共通して同じ主張です。
- ギャンブルの要素が強くFXは損をするものだから
- FXで大損した人の話をよく聞くから
- 相場の値動きを完全に読み切ることはできないから
- レバレッジをかけることが可能でハイリスクハイリターンだから
- 結局は上がるか下がるかを予想するだけの丁半博打だから
これらはいずれも「FXで勝つのは難しい、損をして当然だ」という先入観があります。
ですが、相場の値動きを100%言い当てることはできないとしても、根拠に基づいた分析をすれば予測の的中確率は大きく上昇します。
さらにレバレッジについても後述する資金管理を欠かさず行っていれば一瞬で資産がなくなってしまう、といった事態は起こり得ません。
FXがただのギャンブルか、ギャンブルではない投資かを決めるのはトレーダー自身なのです。
FXがビジネスだと思われていないから
FXがギャンブルといわれる理由の3つ目は、多くの人はFXがビジネスだという認識がないためです。
意外かもしれませんが、ジャンルとして考えるならFXはれっきとしたビジネスにあたります。
なぜならFXで行っている投資とは、商品が安いときに購入して値上がりしたら売る、という行為だからです。
そもそも商品の価値を決めるのは需要と供給であり、
- 商品を買いたい人が売りたい人よりも増える=値上がり
- 商品を売りたい人が買いたい人よりも増える=値下がり
という市場の仕組みから価格の変動は成り立っています。
つまり商品の価値を決めているのはFX会社ではなく市場参加者です。
FXで投資家・トレーダーが行う投資は、
- 商品の将来の需要増を予測する
- 商品を仕入れる
- 商品の価格が値上がりしたら売却する
- 仕入れ額と売却額の差益で儲かる
このようになります。もしも商品が金(ゴールド)や不動産、果てはリンゴであっても本質的には成立する仕組みです。
FXに当てはめるなら、
- アメリカの金利が上がるという情報が流れる
- ドルの需要増を予測してドルを購入する
- ドルの価値が上がってきたら売却する
- 購入額と売却額の差益で儲かる
となります。
一方、ギャンブルの胴元は主催者として全ての決定権を握っています。
胴元の利益となる控除率はもちろん、ルールや勝敗、参加料、報酬まで、決めるのは全て胴元です。
さらにはギャンブルで勝ったときの報酬についても主催者である胴元から受け取ることになります。
こうして比較するとFXとギャンブルの違いは一目瞭然です。
投資がビジネスであり、FXもまたビジネスに当てはまる以上、FXはギャンブルではないと言い切ることができるでしょう。
FXはギャンブルではない!投資にするためのポイント4つ
やり方によっては、FXに高いギャンブル性が出てきてしまうのはこれまでに説明した通りです。
FXに取り組む際は、ギャンブル性をできる限り低くすることが重要になります。そこでFXをギャンブル化しないために意識すべきポイントを4つ解説します。
- ハイレバレッジの使い方をルール化する
- 損失額2%ルールを守る
- バルサラの破産確率表で資金管理をする
- 感情のコントロールを徹底する
この4つを押さえるだけでFXのギャンブル性は抑えられ、周囲の人にも胸を張って投資やビジネスといえるものになります。
ハイレバレッジの使い方をルール化する
最初に行うべきなのがハイレバレッジのルール化です。
ハイレバレッジは、FXをギャンブル化してしまう要因の最たるものとして挙げられ、資金を大幅に失った失敗談や破産話はハイレバレッジの間違った使い方に起因していることが多くあります。
そのため、FXを投資としていくにはレバレッジについて正しく理解した上でリスクの高い使い方をしないことが重要です。
そもそもレバレッジとは?
レバレッジとは、証拠金以上の金額で取引ができる仕組みを指します。
FXでは取引をするために証拠金という資金担保が必要で、本来なら保証金が10万円であれば取引ができるのも10万円までです。しかし、10倍のレバレッジなら100万円分の取引が可能になります。
国内FX会社では最大25倍までのレバレッジがかけられるので、証拠金10万円で25倍のレバレッジであれば250万円分まで取引できるのです。
仮に、1ドル100円で1万通貨を保有する場合、レバレッジをかけた時に必要となる保証金は以下の通り。
- レバレッジ1倍:100万円
- レバレッジ10倍:10万円
- レバレッジ25倍:4万円
このように、レバレッジなしなら100万円の証拠金が必要になりますが、レバレッジ25倍なら4万円で同額の取引ができます。
そして仮に相場が予測通りに動いたとしたら、いずれのパターンでも1円で1万円の利益が出るわけです。
必要な証拠金が100万円でも4万円でも同じリターンが得られることがレバレッジの魅力であり、ハイレバレッジになるほど少ない資金で高いリターンが期待できるようになります。
ハイレバレッジはハイリスクハイリターンな面がある
ハイレバレッジにはリスクが伴うことも知っておかなければいけません。
FXをはじめとした投資は予測が外れたときに損失を被る可能性があります。問題はレバレッジをかけてトレードをしていると損失額が想定以上に膨らむことがある、という点です。
レバレッジによって取引可能額が増加しても、実際の資金が増えるわけではありません。ということは先ほどの例で予測が外れた場合、1円の変動につき1万円の損失が出てしまいます。
ここで変わるのは損失額ではなく、資金に対する損失割合です。
- 証拠金100万円:証拠金の1%の損失
- 証拠金10万円:証拠金の10%の損失
- 証拠金5万円:証拠金の20%の損失
資金が100万円なら1万円は1%の損失ですが、資金が5万円だと損失額は20%にものぼります。
ハイレバレッジのトレードは少ない証拠金で高い資金効率が期待できる反面、証拠金に対して損失額も膨らみやすいのです。
こうしたハイレバレッジの仕組みはまさしくハイリスクハイリターンであり、一歩間違えればギャンブル的な要素が強くなってしまいます。
ハイレバレッジを使うときはロット数を低くする
FXをギャンブルにしないためには、ハイレバレッジの使用に十分気をつけなければいけません。
先ほどの例だと、たとえ証拠金が4万円しかなくても25倍のレバレッジをかけることで100万円分の取引が可能になると説明しました。
しかし少額でハイレバレッジを使うと負けた場合の損失額も大きな負担になりやすい点がネックです。
そこでハイレバレッジを使うときは、
- ロット数をできる限り下げる
- 1回の取引ごとに損失額の上限を決める
このように利益額・損失額もあわせて調整するようにしましょう。
1ドル100円で1万通貨を保有すると1円の変動につき1万円の増減になりますが、ロットを1/10の1,000通貨にすれば1円の変動につき1,000円まで抑えられます。
仮に資金が全部で5万円だとしても、損失額が1,000円なら全資産の2%の損失です。
あえて利益額を落とすことには抵抗を感じるかもしれませんが、FXはリスクコントロールや資金管理まで含めて行わなければいけません。
一攫千金か全資金を失うか、というリスキーな賭けは丁半博打と変わりません。
市場参加者が動かしていく相場の未来を100%予測することは不可能なので、FXをただのギャンブルにしないためには損失まで含めたリスク管理が欠かせないのです。
損失額2%ルールを守る
それではリスクコントロールは、具体的に何をすれば良いかを見ていきましょう。
先ほど1ドル100円で1,000通貨の保有なら損失額が1,000円になり、資金が5万円でも損失額は2%に抑えられる、と説明しました。
ここで挙げた2%というのが、FXでトレードをしていく際に目安となる数値です。
なぜ2%なのか、その根拠はアレキサンダー・エルダーの『投資苑2』にあります。
2%を厳守することで相場の急変時も資金を溶かしてしまうリスクを抑えられるため、FXで稼いでいる多くのトレーダーが取り入れているルールです。
バルサラの破産確率表で資金管理をする
バルサラの破産確率表とは、トレードルールの安全性と期待値を判断するための表のことです。
数学者ナウザー・バルサラによって考案されたもので、勝率・損益率・リスクにさらす資金比率の3項目から判断します。
下の表はリスクにさらす資金比率、つまり1回のトレードで資金の何%までの損失を許容するか、を2%として設定しています。表内の数字が破産確率です。
バルサラの破産確率表 2% |
勝率(%) |
|||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10 |
20 |
30 |
40 |
50 |
55 |
60 |
65 |
70 |
80 |
90 |
||
ペイオフレシオ
損益率 |
0.5 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
0 |
0 |
0 |
0.6 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
0.12 |
0 |
0 |
0 |
|
0.7 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
5.67 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
0.8 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
0.9 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
0.67 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
1.0 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
1.1 |
100 |
100 |
100 |
100 |
1.07 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
1.2 |
100 |
100 |
100 |
100 |
0.03 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
1.3 |
100 |
100 |
100 |
6.82 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
1.4 |
100 |
100 |
100 |
0.34 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
1.5 |
100 |
100 |
100 |
0.03 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
1.6 |
100 |
100 |
8.28 |
0.01 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
1.7 |
100 |
100 |
0.95 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
1.8 |
100 |
100 |
0.14 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
1.9 |
100 |
100 |
0.03 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
2.0 |
100 |
100 |
0.01 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
ペイオフレシオは損益率のことで、
- 勝ちトレードの平均利益額 ÷ 負けトレードの平均損失額
この計算式で算出します。
例えば平均利益額が10万円、平均損失額が5万円だったならペイオフレシオは2.0となります。
表内に当てはめると、ペイオフレシオが2.0の場合は勝率が60%以上なら破産確率も0%です。
こうして自分自身のトレード勝率とペイオフレシオを表に当てはめ、破産確率を確認します。
表に当てはめた際に破産確率が1%未満であれば安全性の高いトレードができるとされていて、できる限り0%に近づけることが理想です。
このように、2%ルールとバルサラの破産確率表を併せて活用することで資金を大幅に失うリスクを下げることができます。
自身のトレード手法でどのような結果が出るか分析し、破産確率1%未満のリスク管理をした上でFXをすれば、ギャンブルトレードとは全く違う計画的な資金管理・資産運用になります。
感情のコントロールを徹底する
実は、FX初心者が失敗する原因の多くは感情のコントロールができていないためだといわれています。
代表的なものがポジポジ病で、常にポジションを持っていないと落ち着かない状態を指します。
相場は平日24時間常に動き続けているため、いつの間にかチャンスを逃してしまうのでは、という不安がつきものです。
しかし、チャンスを逃したらもったいないという感情が強くなりすぎると、
- ポジションを持っていないと気が済まず分析なしでエントリーしてしまう
- リスクが高くても少しのチャンスも逃さないためにポジションを持ってしまう
- トレードルールに当てはまらない箇所もチャンスだと思い込む
こういった失敗をすることが多くなります。
上に挙げただけでもメンタル面がトレードに及ぼす悪影響が浮き出ていますが、感情的なトレードが多くなると勝率も著しく低下します。
せっかくチャート分析を行っても、
- 「もう少ししたら下がってくるだろう」
- 「ここを過ぎればきっと上がるはず」
- 「こういう情報があるのだから予測通りに動かなければおかしい」
- 「さっきの損失分をなんとしても取り戻さなければ」
などの感情が入ってくると論理的な判断ができなくなります。根拠のない勘や希望的観測だけで行うトレードは運任せの丁半博打と変わりません。
つまり感情的なトレードはギャンブル性を強め、資金を大きく失う要因になってしまうのです。
だからこそ、感情に左右されずにトレードできるようになることはトレーダーにとって大きな課題になります。
FXを投資として取り組む環境が整っているFX会社4つ
最後に、FXに投資として取り組むための環境が整っているFX会社を4つ紹介します。
- DMM FX
- GMOクリック証券
- 外為どっとコム
- SBI FXトレード
FXをギャンブル化しないためには、根拠のあるチャート分析が重要とお伝えした通り、投資にできるかどうかは分析の精度に大きく左右されます。
FX会社の提供するツールで、テクニカル分析などが十分に行える環境が整っているかどうかが重要なポイントになります。
DMM FX

出典:DMM FX
DMM FXは業界最大手の一角であり、総合力に優れたFX会社です。
業界最狭水準のスプレッド、最高水準のスワップポイントに加え各種手数料が無料なので、取引コストを最小限に抑えたトレードが可能です。
さらに口座数は80万件にのぼるなど、利用者からの信頼の厚さもおすすめできるポイントとして挙げられます。
さらに、DMM FXは軽快に動く取引ツールがパソコンからスマホまで6種類も用意されています。
初心者向けのシンプルなツールから熟練者向けのツールまで幅広い層をカバーしていて、特にプレミアチャートについては高機能な取引ツールとして定評がありおすすめです。
ギャンブルトレードをせず投資としてFXに取り組んでいくなら、まずはDMM FXを選んでおけば間違いないでしょう。
GMOクリック証券

出典:GMOクリック証券
DMM FXと並ぶ業界最大手、GMOクリック証券もおすすめのFX会社です。
スプレッド、スワップポイントともに高い水準で提供しており、高金利通貨のスワップポイントも高めに設定されていることから長期運用にも適しています。
さらに口座数はDMM FXに一歩譲りますが70万件超えを誇るなど、利用者数や知名度からFX会社を選びたい方におすすめです。
外為どっとコム

出典:外為どっとコム
外為どっとコムは19年の運営実績を誇るFX会社で、業界内でも老舗にあたります。
特筆すべきは1,000通貨単位からの取引が可能な点と、初心者から熟練者まで使える豊富な情報発信を行っていることです。
DMM FXやGMOクリック証券は最低取引額が1万通貨単位からとなっているため、資金が少額だと始めにくいという難点があります。
しかし外為どっとコムなら1/10の資金量で取引を始めることが可能なので、少額からFXを始めたい方におすすめです。
SBI FXトレード

出典:SBI FXトレード
SBI FXトレードの最大の強みは最小ロットが1通貨単位だということです。
国内FX会社のほとんどは最小取引額を1万通貨単位、あるいは1,000通貨単位に設定しています。
ただ、最初からまとまった資金が用意できない方にとって1万通貨単位や1,000通貨単位というのは高いハードルで、1,000通貨単位でもレバレッジ25倍で最低5,000円を用意しなければいけません。
ですがSBI FXトレードならUSD/JPY(ドル/円)が100円から取引できます。しかも100円というのはレバレッジなしの金額なので、ハイレバレッジをかけなくても取引可能なのです。
もちろん取引額が小さい分、稼げる金額も少なくはなりますがギャンブル性はかなり抑えられます。FXとはどんなものか体験してみたい方におすすめです。
まとめ
FXは投資でありビジネスの一種なので、そもそもギャンブルとは一線を画しています。
しかしやり方によってはハイリスクハイリターンになったり、資金管理、感情のコントロールの甘さからギャンブル性が強くなってしまうこともあります。
その際にFXを丁半博打やただのギャンブルにするか、投資とするかはトレーダーの自制心にかかっています。
厳しいことを言うようですが、全く勉強せず何も準備せずに勝ち続けられるほどFXは甘い世界ではありません。
それこそビジネスで成功するために日々学んでいくように、FXも本気で取り組んだ人が勝ち残っていきます。
ギャンブル性の強い要素をできる限り排除し、投資としてのFXで堅実に資金を増やしていきましょう。