FXでテクニカル分析をする際に、多くのトレーダーが使うインジケーター。
便利なツールですが、種類が多すぎて結局どれを使うべきかよくわからないですよね。
そこで今回は、最強のインジケーター7つとおすすめの組み合わせを紹介します。
インジケーターの概要や種類についても解説するので、初めてインジケーターを使う方もぜひ参考にしてください。
この記事の要点はこちら
- インジケーターは、FX取引において重要な根拠となる分析ツール
- インジケーターは、利用者が多い有名ツールを使うべき
- トレンド系・オシレーター系を組み合わせて使うのがおすすめ
結論、インジケーターを使った取引には「外貨ex byGMO」がおすすめです。
外貨ex byGMOのチャートソフト「Exチャート」では、36種類のインジケーターを利用できます。
FXのインジケーターとは?
インジケーターは、FX取引において重要な根拠となる分析ツール。
チャート上やチャート下部に表示され、「トレンドの強さ」や「買われすぎ・売られすぎ」を判断するのに役立つツールです。
ローソク足を見るだけでは予測困難な相場状況でも、インジケーターを活用すると流れが見えることは多くあります。
ポジションを持つ際や、決済・損切の際には、インジケーターの利用が欠かせません。
FX取引を行うなら、必ず活用すべきツールといえるでしょう。
FXのインジケーターは2種類に分けられる
FXのインジケーターは「トレンド系」と「オシレーター系」の2種類に分けられます。
各インジケーターの特徴は、以下の通りです。
【トレンド系】
- 相場の大きな流れやトレンドの方向性を予測するのに役立つ
- 主に順張りでの取引に使われやすい
(例:移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表、パラボリックなど)
【オシレーター系】
- 「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断するのに役立つ
- 買われすぎの場合は下降相場に、売られすぎの場合は上昇相場に転換しやすい
- 主に逆張りでの取引に使われやすい
(例:MACD、RSI、ストキャスティクス、CCIなど)
トレンド系・オシレーター系には、数えきれないほど多くの種類が存在します。
ゆえに、どのインジケーターを使うべきか判断できない方は少なくありません。
そこで次章では、最強のインジケーターについて解説します。
FXのインジケーターはメジャーなものが最強である理由
FXのインジケーターは、トレーダーなら誰もが知るようなメジャーなものを使うのがおすすめです。
理由としては、有名なインジケーターは世界中で意識する方が多く、同ツールを根拠にした注文が入りやすいから。
FXのインジケーターは、多くのトレーダーが同時に利用するほど機能します。
無名なインジケーターは利用者が少ないので、あまり取引の参考になりません。
FX取引を有利に進めたい方は、できるだけ有名なインジケーターを使いましょう。
トレンド系でおすすめの最強インジケーター4選
ここからは、おすすめのインジケーターを具体的に紹介していきます。
まずは、トレンド系でおすすめのインジケーターです。
- 移動平均線
- 一目均衡表
- ボリンジャーバンド
- DMI
それぞれ紹介します。
1.移動平均線
移動平均線は、あらゆるインジケーターのなかでもっとも有名かつ重要なテクニカル指標。
ローソク足と移動平均線の位置関係で相場状況を判断するのが、基本的な使い方です。
- 上昇トレンド:ローソク足が移動平均線よりも上で推移
- 下降トレンド:ローソク足が移動平均線よりも下で推移
- レンジ:移動平均線が横向きでローソク足が横ばいの動きになる
また、長期と短期の2種類の移動平均線を組み合わせると、相場の転換点を判断できます。
- ゴールデンクロス:短期移動平均線が、長期移動平均線を下から上に抜くこと。買いのサインといわれる
- デッドクロス:短期移動平均線が、長期移動平均線を上から下に抜くこと。売りのサインといわれる
非常にシンプルなので、初心者の方でも活用しやすいでしょう。
2.一目均衡表
一目均衡表は、一目山人(ペンネーム)が開発したインジケーター。
「一目見れば相場状況がわかる」という意味で名づけられたツールです。
図を用いて詳細を説明します。
上図の矢印で示された箇所を、先行スパンAと先行スパンB(雲)と呼びます。
売買の際には、以下の基準で取引に用いられることが多いです。
- 転換線と基準線のクロス
転換線が基準線を下から上にクロス:買いのサイン(①)
転換線が基準線を上から下にクロス:売りのサイン(②) - 雲と遅行スパン
遅行スパンと26日前のローソク足がクロスすると、強いトレンドが形成される(図Aの箇所) - 雲とローソク足の関係
雲はサポートやレジスタンスになりやすく、ローソク足が雲の中に入るともみ合いになりやすい
また雲の中から外へローソク足が抜けた場合は、トレンドが加速しやすくなる(図のBの箇所)
一目均衡表は、一見すると複雑そうに感じるかもしれません。
ですが見るべきポイントはそれほど多くないので、実際は使い勝手がいいおすすめのインジケーターです。
3.ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、アメリカの作家・金融アナリストであるジョン・ボリンジャーが考案したインジケーター。
標準偏差や正規分布といった統計学の概念をもとに作られており、多くのトレーダーに愛用されているツールです。
ボリンジャーバンドの中心線は21日移動平均線で、上下に1σ~3σのバンドが存在します。

出典:マイナビニュース
1σ~3σのバンドのなかに、以下の確率でローソク足が収まるといわれています。
- ±1σに価格が存在する確率:68.3%
- ±2σに価格が存在する確率:95.5%
- ±3σに価格が存在する確率:99.7%
ボリンジャーバンドを使う際には、以下の理解が必要です。
- バンド拡大時は、強いトレンドが発生している
- また、レートがボリンジャーバンドに沿いながら推移する「バンドウォーク」が発生しやすい
- バンドが一定の幅で推移しているときは、レンジ相場になる
- よって、ボリンジャーバンドでの反発を狙った逆張りが有効
- バンドが極端に狭まったスクイーズ状態の後には、エクスパンションにより急激にボラティリティが大きくなることがある
ボリンジャーバンドにローソクがぶつかった際には、そのまま一方方向に突き進む場合と、反発するパターンがあります。
順張りも逆張りも考えられるので、どちらに動くべきか適切に見極めましょう。
4.DMI
DMIは、方向性指標と呼ばれるインジケーターです。
+DIと-DIの2本の線で構成され、以下のような使い方がされます。
- +DIが-DIを下から上に抜いたとき→買い
- +DIが-DIを上から下に抜いたとき→売り
ほかのインジケーターと同様に、売買のサインが非常にわかりやすいですね。
もみ合いの場面では売買サインが頻発するので、あまり有用ではありません。
ただ、相場が大きく動くトレンドが発生している局面では、うまく活用すべきツールです。
オシレーター系でおすすめの最強インジケーター3選
オシレーター系でおすすめのインジケーターを3つ紹介します。
- MACD
- RSI
- ストキャスティクス
1.MACD
MACDは、トレンドの転換点を見極めるのに役立つインジケーター。
2つのラインが交差する点を見ることで、トレンドの方向転換を把握できます。
具体的な見方は、以下の通りです。
- ゼロのラインより下で、MACDがシグナルを下から上に抜けたら買いのサイン
- ゼロのラインより上で、MACDがシグナルを上から下に抜けたら売りのサイン
より簡単にまとめると、「MACDが0より上の局面では強気相場」「MACDが0より下であれば弱気相場」といった見方ができます。
2.RSI
RSIは「買われすぎ」「売られすぎ」を表すテクニカル指標。
以下のような非常にシンプルな基準で、相場状況を簡単に把握できます。
- 70%以上:買われすぎ
- 30%以下:売られすぎ
- 50%付近:もみ合い
RSIは、ボックス相場でとくに威力を発揮します。ボックス相場では「70%以上で売り、30%以下で買い」といった単純な判断で勝てることも多いです。
一方、トレンドが発生している局面では、70%以上もしくは30%以下に張り付いた状態で推移してしまい、あまり有効活用できません。
RSIは、逆張りが適した相場状況かを見極めて使うことが重要です。
3.ストキャスティクス
ストキャスティクスは、RSI同様に「買われすぎ」「売られすぎ」を表すテクニカル指標。
%K(短期線)と%D(中期線)の2本のラインの位置や動きで、売買すべきタイミングを判断できます。
2つのラインの位置によって判断できる相場状況は、以下の通りです。
- 2本の線が80%以上に存在しているとき→買われすぎ
- 2本の線が20%以下に存在しているとき→売られすぎ
また2本のラインのクロスに関しては、以下が売買サインといわれています。
- 20%未満で「%K」が「%D」を下から上に抜けたときに買い(ゴールデンクロス)
- 80%以上で「%K」が「%D」を上から下に抜けたときに売り(デッドクロス)
レンジ相場では売買サインの精度が高くなるので、上記だけでも高い勝率が出ます。
しかしトレンド相場の際にはダマシが発生しやすいので、注意が必要です。
FXインジケーターのおすすめの組み合わせ
各インジケーターにはいい点と悪い点があり、1つだけを使うとダマシに遭いやすいです。
よってインジケーターは、トレンド系・オシレーター系を組み合わせて、各ツールの欠点を補いながら使うことをおすすめします。
とくにおすすめの組み合わせを3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 移動平均線+MACD
- RSIとボリンジャーバンド
- MACD + RSI
1.移動平均線+MACD
移動平均線で相場の方向性を、MACDでトレードのタイミングを見定める手法です。
移動平均線では、ゴールデンクロスは買いのサイン・デッドクロスは売りのサインでした。
ですが同インジケーターには、シグナルが現れるタイミングが遅いという欠点があります。
そこで反応が早いMACDを利用することで、いち早くポジションを持てるようにします。
MACDがゴールデンクロスした後に移動平均線もゴールデンクロスする場合は、利益を大きく伸ばすチャンスとなるでしょう。
2.RSIとボリンジャーバンド
「ボリンジャーバンドが±2σにタッチし、RSIは70以上もしくは30以下」という2つの条件を満たしたときにエントリーする手法です。
2つの条件を満たすタイミングは、ボリンジャーバンドにぶつかった後にレートが反発する可能性が高いと考えられます。よってこのタイミングは、逆張りで勝ちやすいです。
ただし2つの条件を満たすときには、そのまま強いトレンドが発生する可能性もあります。
トレンドが発生する場合は逆張りが効かないので、予想と違う方向にチャートが動いたら損切をしましょう。
3.MACD + RSI
MACDは、単体でもゴールデンクロスやデッドクロスで売買のポイントを探れます。
しかしダマシが発生する確率が高いので、勝率を高めたいならRSIを組み合わせましょう。
具体的なエントリーポイントは、以下の通りです。
- RSIが20以下、MACDが50ポイントより下でゴールデンクロス→買い
- RSIが80以上、MACDが50ポイントより上でデットクロス→売り
上記を基準とすれば、ダマシの発生を減らせます。
エントリー後にMACDが50のラインを超えて上or下に向かえば、大きく利益を伸ばせるでしょう。
インジケーターを豊富に使える国内のFX会社2つ
インジケーターを豊富に使える国内のFX業者を2つ紹介します。
- 外貨ex byGMO
- GMOクリック証券
外貨ex byGMO

出典:外貨ex byGMO
FXの世界で有名な「平野朋之氏」が監修する10種類のオリジナルインジケーターを含めて、豊富なインジケーターを利用できるサービスです。
スマホアプリで2種類のインジケーターを同時に出せることもうれしいポイント。
ほかの業者では1つしか出せないことが多いので、複数のインジケーターを組み合わせて使いたい場合には外貨ex byGMOを利用しましょう。
GMOクリック証券

出典:GMOクリック証券
GMOクリック証券も、インジケーターが豊富なFX会社です。
取引ツール「プラチナチャートプラス」では、38種類のインジケーターを利用できます。
そのほか、以下のような特徴がある点も魅力的です。
- スマホアプリでもインジケーターを使いやすい
- チャートの4分割表示により、複数時間・複数通貨を同時に観察できる
インジケーターでのチャート分析を行う際には、利用を検討するとよいでしょう。
FXでインジケーターを利用するときの注意点
FXでインジケーターを利用する際の注意点を解説します。
- インジケーターを入れすぎない
- インジケーターを100%信用しない
1.インジケーターを入れすぎない
インジケーターは多く入れるほど、情報量が増えて有利になる気がするかもしれません。
しかし、多く入れても有利になることはなく、むしろ勝率が下がる傾向があります。
インジケーターを大量に入れたことで脳が混乱し、負けやすくなる方は少なくありません。
インジケーターは必要以上に増やさず、多くても2~3種類までにしておきましょう。
2.インジケーターを100%信用しない
本やネットの情報などを見て、インジケーターを使った必勝法があると考える方がいます。
ですが実際は、インジケーターは絶対的に信用できるものではありません。
インジケーターは、あくまでもトレードの判断材料の1つとして捉えるのが適切です。
インジケーターで買いのサインが出た後にレートが下に動くことや、2種類のインジケーターが矛盾したサインを示すことは少なくありません。
どんなインジケーターにもダマシはあるので、100%信用するのは避けましょう。
使い方次第で便利なFXのインジケーター3つ
使い方次第で便利なインジケーターを3つ紹介します。
- 通貨ペアの相関関係がわかるインジケーター
- 通貨ペアの出来高がわかるインジケーター
- 通貨の強弱を表示するインジケーター
1.通貨ペアの相関関係がわかるインジケーター
1つめは、通貨ペアの相関関係が手に取るようにわかるインジケーターです。
たとえば、MT4で使えるインジケーター「Saikix-2Pair.ex4」では、1つのチャート画面に2つのチャートを表示させられます。
MT4で通貨ペアごとの相関関係や逆相関を分析する際には、有効活用するとよいでしょう。
2.通貨ペアの出来高がわかるインジケーター
2つめは、通貨ペアの出来高がわかるインジケーターです。
「Volume with Custom Moving Average」を使うと、出来高と移動平均線をサブウィンドウに表示できます。
出来高がわかると売買された通貨ペアの数量を確認できるので、相場の勢いを分析できます。
トレンド系のインジケーターと組み合わせて使うと、順張りの際に役立つでしょう。
3.通貨の強弱を表示するインジケーター
3つめは、通貨の強弱を表示するインジケーターです。
「Absolute currency strength」を使って通貨の強弱を表示すれば、チャートがどちらに動くかを予想しやすくなります。
たとえば、ドル/円で円が強い環境であれば円高/ドル安に、ドルが強ければ円安/ドル高に動くと予想できます。
トレンドフォローする際に動きを判断しやすくなるので、トレンド系のインジケーターと組み合わせるとさらに勝率をアップさせられるでしょう。
FXのインジケーターを利用するときによくある質問
インジケーターについて、よくある質問をまとめました。
- インジケーターは絶対に使ったほうがいいのでしょうか?
- どのインジケーターを使えば勝てるでしょうか?
- オリジナルインジケーターを配っているサイトがありました。高勝率を謳っていますが本当でしょうか?
1.インジケーターは絶対に使ったほうがいいのでしょうか?
取引のやり方は自由なので、インジケーターなしで取引をしても問題ありません。
実際、インジケーターを一切使わずに取引を行う凄腕のトレーダーも存在します。
ただ、インジケーターなしで取引のルールを作るのが難しいことも事実。不慣れな方であれば、根拠のない取引に走ってしまう可能性が高いです。
そのため、まずはメジャーなインジケーターを使って、ルールに従ったトレードをすることをおすすめします。
取引に慣れてきた段階でインジケーターが不要だと思えば、その際に外すとよいでしょう。
2.どのインジケーターを使えば勝てるでしょうか?
「このインジケーターを使えば勝てる」というツールは存在しません。
インジケーターは誤ったサインを出すことも多いですし、あくまでもトレードをする際の判断材料の1つです。
たとえば「買い」のサインが出ても、その後相場が下降していくことは十分あり得ます。
複数のインジケーターを組み合わせるとダマシを回避できる確率は上がりますが、それでも100%避けることは不可能です。
トレーダーなら活用すべきツールですが、確実な勝利を求めて使うのは避けましょう。
3.オリジナルインジケーターを配っているサイトがありました。高勝率を謳っていますが本当でしょうか?
オリジナルインジケーターの使用は、あまりおすすめできません。
インジケーターは多くの人が使うからこそ、売買の基準として機能するからです。
マイナーなインジケーターは売買の基準にされず、あまり役に立たないことが大半です。
インジケーターは、トレーダーなら誰もが知るようなメジャーなものを使いましょう。
どうしてもオリジナルインジケーターを使いたい場合は、過去のチャートを見て分析を行い、勝率の高さを確認してから使うことをおすすめします。
まとめ
FXの最強のインジケーターは以下の7つです。
- 移動平均線
- 一目均衡表
- ボリンジャーバンド
- DMI
- MACD
- RSI
- ストキャスティクス
インジケーターは、メジャーなものほど多くのトレーダーが利用します。
ゆえに取引の参考にするなら、信用度の高い有名なインジケーターを活用すべきです。
上記のような有名ツールを組み合わせて使えば、可能な限りダマシを回避しながらトレードできます。
トレード系・オシレーター系を組み合わせて分析を行い、少しずつ勝率を上げていってくださいね。