IG証券のノックアウトオプションとは?利用するメリットやデメリット・やり方を解説

FXの基礎知識

国内FX業者は金融庁の定めにより、個人口座で提供できるレバレッジは最大25倍までと決められています。

それでも十分に資金効率が良いのですが、さらに資金効率の良い取引が可能な、ノックアウトオプションをご存じでしょうか。

ノックアウトオプションは、あらかじめ許容する最大損失を設定し、それに見合った資金があれば取引可能な金融商品です。

今回は、少額資金から大きな利益を生む可能性を秘めた、IG証券のノックアウトオプションのメリット・デメリットを詳しくご紹介します。

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ノックアウトオプションとは?

ノックアウトオプションとは、FXよりも少額で、あらかじめトレーダーが設定したリスクの範囲で取引できる、FXと似た金融商品です。

2021年7月現在、FXのレバレッジ倍率は、規制により最大25倍までと決められていますが、ノックアウトオプションなら仕組み上、実質25倍を超えるレバレッジでの取引も可能です。

大きなレバレッジをかけられるというと、大きな損失を被る危険があると考えてしまいがちですが、ノックアウトオプションならあらかじめ損失額を設定できるので、想定以上に大きな損をしてしまうことがありません。

それでは、もう少し詳しく、ノックアウトオプションの用語や取引について解説していきます。

FXとの違いも交えて解説しますので、混乱しないように整理していきましょう。

ノックアウトオプションの特徴は、以下の通りです。

  • ブル(上昇)とベア(下落)を買う取引
  • 取引前に最大損失が分かる
  • 必要な資金はオプション料のみ
  • FXとは価格の表示方法が異なる

それぞれ解説します。

ブル(上昇)とベア(下落)を買う取引

ノックアウトオプションには、「買い」しかありません

FXはレートが上がると思えば「買い」、下がると思えば「売り」ができるので、この点でノックアウトオプションはFXと異なります。

ただ、ノックアウトオプションにも、売りの局面で利益を得られる取引方法はあります。

ノックアウトオプションの場合、「ブル(上昇)」を買うか「ベア(下落)」を買うかです。

レートが上がると考えたら、「ブル(上昇)」を買い、レートが下がると考えたら、「ベア(下落)」を買います。

行う取引は、FXの売買と変わりませんので、使われる言葉が違うということだけ覚えておきましょう。

なお、業者によっては、「UP」を買う、「DOWN」を売ると表現していますが、意味は同じです。

取引前に最大損失が分かる

ノックアウトオプションでは、取引前に必ず最終的な損切りラインとなる「ノックアウトレベル」を設定します。

ノックアウトレベルにレートが到達すると、必ずそのレートで決済されるので、取引前に確実な最大損失を把握できます。

ノックアウトレベルの設定値は、通貨ペアや相場のボラティリティ、流動性にもよりますが、現在レートから10ポイント(pips)以上離れたレートに設定できるケースが多く、以降10ポイント(pips)ごとや5ポイントごとにずらせます。

なお、ノックアウトレベルは一度設定して取引すると、あとから変更ができませんので、注意しましょう。

ただ、ノックアウトレベルよりもタイトに損切りしたい場合は、決済の逆指値を設定することもできますし、成り行きで決済することもできます。

必要な資金はオプション料のみ

ノックアウトオプションをやるうえで、必要な資金を「オプション料」といいます。

FXで言うところの必要証拠金です。

オプション料は、「ノックアウトレベル」までの値幅に取引量を掛けた金額になります。

例えばドル円を取引するとき、取引レートからノックアウトレベルまで20ポイント(pips)で、取引量が1ロット(1万通貨)の場合、最大損失額は2,000円です。

この金額がオプション料になりますので、2,000円あれば1ロット(1万通貨)の取引ができるということになります。

FXとは価格の表示方法が異なる

ノックアウトオプションは、FX取引にかなり似ていますが、あくまでも異なる金融商品です。

FXの取引価格と連動する価格が提供されていますが、ノックアウトオプションの価格は「原資産価格」といい、表示の方法が異なります。

例えばドル円の場合、FXのレート表示は「108.952」のように、小数点以下が3桁になっているのが一般的です。

しかしノックアウトオプションの場合は、「10895.2」のように、小数点以下が1桁になっています。

他の通貨ペアも同様に原資産価格の表示がFXと異なるので、FXに慣れている方は違和感があるかもしれません。

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IG証券のノックアウトオプションを利用する3つのメリット

ノックアウトオプションには、FXにはないメリットがあります。

ノックアウトオプションの主なメリットは、以下の3つです。

  1. 少額で取引できる
  2. 損失額が限定される
  3. 税率が20%

それぞれ解説します。

1. 少額で取引できる

ノックアウトオプションの取引に必要なオプション料は、ノックアウトレベルまでの値幅 × 取引量です。

例えば、ドル円の原資産価格が10000.0のときに、ノックアウトレベルを9980.0に設定して、1ロット(1万通貨)ブル(上昇)を買うとします。

ノックアウトレベルまでの値幅は20ポイント(pips)なので、最大損失額は2,000円です。

FXの場合、同様の条件で取引をしようとしたら、4万円の証拠金が必要ですから、ノックアウトオプションの方がはるかに資金効率が良いことがわかります。

上記の条件をレバレッジで換算すると、FXは25倍ノックアウトオプションは500倍です。

まとまった余裕資金を用意できなくても、十分に大きな利益を狙うチャンスがあります。

2. 損失額が限定される

取引前に設定するノックアウトレベルは、最終的な損切りを行う最後の砦です。

このノックアウトレベルの設定はトレーダーが行うので、あらかじめ自分で損失のコントロールができます。

FXでも損切り設定をすれば損失を限定できますが、ノックアウトオプションの場合、スリッページがないことが大きな特徴です。

例えばFXの場合、損切り設定をしたとしても、重要な経済指標の発表時や、突発的な事件が発生したとき、月曜日の市場が開いたときの窓など、損切り設定したレートで決済されず、思わぬ大きな損失を被ってしまうことは少なくありません。

こういった現象を「スリップ」や「約定が滑る」などといいますが、ノックアウトオプションではノックアウトレベルで確実に決済されるので、スリップするリスクがないのです。

また、ノックアウトレベルは一度設定して取引を開始したら、変更ができません

損切りを設定しても、設定を変更したり取り消したりできるFXでは、損失を確定しないために損切りラインをずらしたり、キャンセルしたりして、かえって大きな損失を被ってしまった経験のあるトレーダーも多いでしょう。

しかしノックアウトオプションなら、それができません。

こういった仕様によって、取引前に損失を限定できるようになっています。

3. 税率が20%

ノックアウトオプションのように、数千円で大きな取引ができる環境は、国内のFX業者ではレバレッジ規制があるので、提供できません。

海外のFX業者では、大きなレバレッジを提供していますが、金融庁は日本での営業を許可していませんし、ユーザーからはトラブルの報告も多いようです。

仮に海外業者で大きな利益をあげたとしても、最大45%の税率がかかります。

しかしノックアウトオプションなら、申告分離課税の対象となり、所得税、住民税をあわせても税率は20%です。

少額取引から大きな利益を得られる可能性が十分にあり、安全性と税率においてもメリットがあるのが、ノックアウトオプションです。

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IG証券のノックアウトオプションの3つのデメリット

数千円からの少額取引が可能で、あらかじめ確実に損失を限定できるノックアウトオプションですが、デメリットもあります。

ここでご紹介するデメリットは、取引前に把握しておくべきデメリットですから、ここでしっかり確認しておきましょう。

  • ノックアウトレベルはあとから変更できない
  • スリッページ保証料がかかる
  • 新規発注は成行注文のみ

それぞれ解説します。

1. ノックアウトレベルはあとから変更できない

一度ノックアウトレベルを設定して取引を開始したら、あとから変更はできません。

この点は、損失を確実に限定できるメリットとしてお伝えしましたが、相場状況に合わせて自由に決済価格を変更したい上級者は、不満に感じる点かもしれません。

ただ、ノックアウトレベルの他に決済指値(利益確定)、決済逆指値(損切り)注文ができます。

決済指値、決済逆指値いずれも、自由に設定できますし、一度設定しても変更が可能です。

実際の取引では、ノックアウトレベルはオプション料を決定するために設定し、実際の損切りラインは決済逆指値注文で設定すると良いでしょう。

また、成行注文による決済も可能なので、取引スタイルによって使い分けられます。

なお、決済逆指値注文は、ノックアウトレベルよりも遠くには設定できません。

2. スリッページ保証料がかかる

スリッページ保証料とは、ノックアウトレベルで確実に決済するための保証料です。

必ずその価格で決済するための保証料であり、IG証券で採用されています。

IG証券では、この保証料を「ノックアウトプレミアム」といい、オプション料に加算されます。

ノックアウトプレミアムが加算されることで、IG証券におけるオプション料の計算は、以下のようになります。

  • (原資産価格からノックアウトレベルまでの値幅 + ノックアウトプレミアム) × ロット数

例えば、ノックアウトレベルまでの値幅が20ポイントで、ノックアウトプレミアムが200円、ロット数が1ロットの場合、取引に必要となるオプション料の計算は以下のようになります。

  • (20ポイント + 2(ノックアウトプレミアム))× 1 =2,200円

上記の場合、ノックアウトプレミアムをポイント換算すると2ポイントです。

FXでいうと、スプレッドが2pips加算されるということと同じですから、少し負担が大きく感じる方もいらっしゃるでしょう。

ただ、ノックアウトプレミアムはノックアウトレベルで決済されたときのみ徴収され、その他の方法で決済されたときは返却されます。

ノックアウトレベルの手前に決済の逆指値を発注しておいたり、成り行きで決済したり、指値で決済したりすれば、ノックアウトプレミアムはないものと同じです。

ノックアウトプレミアムはあくまでもノックアウトレベルで決済されたときのスリッページ保証料ですから、取引コストが気になる方は、逆指値や成行注文を活用しましょう。

3. 新規発注は成行注文のみ

ノックアウトオプションでは、新規の指値注文、逆指値注文ができません。

新規発注で使えるのは、成行注文のみです。

もちろん、OCO注文やIFD注文、IFO注文もできませんので、相場を見ずにレートが特定の価格まできたら約定させたいという方には、不便に感じるでしょう。

IG証券でのノックアウトオプション取引のやり方

IG証券でのノックアウトオプション取引のやり方を解説します。

以下の手順で取引します。

  1. ノックアウトオプション画面を表示する
  2. 発注ボタンから発注する
  3. 決済注文の設定

順を追って確認していきましょう。

1. ノックアウトオプション画面を表示する

まず、IG証券のマイページにログインし、右上の自分のアカウントタブをクリックしてください。

口座の一覧が表示されますので、取引したいノックアウトオプションの口座を選択しましょう。

今回は、FX口座でノックアウトオプションを利用する方法になります。

次の画面で、左側にある「ノックアウト(KO)」をクリックすると、通貨ペア一覧が表示されますので、取引したい通貨ペアをクリックしましょう。

土日は為替市場が閉まっていますので、一覧にはドルインデックスのみ表示されます。

2. 発注ボタンから発注する

表示されるチャートの右側に発注画面がありますので、そちらから発注します。

【発注画面】

次に発注画面について詳しく解説します。

① ベア(下落)ブル(上昇)の選択をする

相場が下がると思ったら、ベア(下落)、上がると思ったらブル(上昇)をクリックします。

②ノックアウト価格を決める

最終的な損切りラインであるノックアウトレベルを設定します。

出典:IG証券

ノックアウトレベルは、通貨ペアによって10ポイント刻みだったり、5ポイント刻みだったりします。

好みのノックアウトレベルを選択しましょう。

3 . オプション単価を確認する

ノックアウトレベルを選択すると、そこにノックアウトプレミアムを加え、1ロット取引する際のオプション料が、オプション単価として表示されます。

なお、画像のオプション単価はポイント表記です。

画像の場合、原資産価格からノックアウトレベルまでの値幅は

  • 13732.9 - 13710.0=22.9

です。

表示されているオプション単価は27.9となっていますので、その差である5.0ポイント分がノックアウトプレミアムだとわかります。

4 . ロット数を決める

取引するロット数を入力します。

1ロットが1万通貨です。

オプション単価にロット数を掛けた数字がオプション料として、発注画面下部に表示されます。

5 . 逆指値・指値を設定する

決済の逆指値、指値を設定します。

ここは空欄でも構いません。

設定する場合は、プルダウンからポイント数を選択することもできますし、ここで設定しなくても、あとでチャート上のラインをマウスで動かせば簡単に変更できます。

6 . オプション料を確認する

オプション単価にロット数を掛けた、取引に必要なオプション料です。

ドル建てと円建てで表記されています。

最後に注文確定ボタンをクリックすれば発注完了です。

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ノックアウトオプションを日本で初めて提供したIG証券とは?

イギリスのロンドンの拠点を構え、45年以上の歴史をもつIGグループが運営するオンライン証券会社です。

日本を含む15カ国で事業を展開し、世界で約23万人が利用しています。

IGグループはイギリスのロンドン取引所に上場しており、イギリスの代表的な株価指数である、FTSE250種総合株価指数にも採用されている優良企業です。

取り扱っている金融商品はFXだけでなく、金や原油、その他コモディティなどを取引できるCFDや、日経平均や米国ダウ平均、イギリスのFTSEなどの株価指数、海外諸国の債券、国内・海外の個別株など多岐にわたり、約1万7,000銘柄の取引が可能です。

日本で初めてノックアウトオプションのサービスを提供し始めた会社でもあります。

アナリスト分析レポートやIGアカデミー、オンラインコース、セミナーといった学習コンテンツも豊富で、これからFXなどの投資について学びたいという方にもおすすめです。

商品や機能が豊富な分、利用の仕方を把握するのに多少時間がかかるかもしれませんが、平日9時~18時まで受け付けているフリーダイヤルでの問い合わせにて、ヘルプデスクに質問できますので、疑問はすぐに解決できます。

顧客から預かった資産については、IG証券の資産とは完全に分別し、三井住友銀行の信託専用口座で管理しているので、IG証券が破綻するような事があっても安心です。

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Q&A

ノックアウトオプションについて、よくある質問をまとめました。

ノックアウトオプションに必要な資金はどれくらいですか?

ノックアウトオプションに必要なオプション料は、ノックアウトレベルまでの値幅にノックアウトプレミアムを加え、取引量を掛けて算出できます。

最低入金額などの決まりはありませんので、取引したい通貨ペアやノックアウトレベル、取引量を調整して、オプション料をコントロールしましょう。

参考までに、主要通貨ペアでノックアウトレベルを最も近い価格に設定し、1ロットで取引した場合、オプション料は2,000円前後になります。

通貨の価格が安い豪ドルなどの取引であれば、同条件でもさらに低いオプション料で取引が可能です。

ノックアウトオプションの取引ができる取引ツールはどれですか?

IG証券の場合、IGチャートでノックアウトオプションの取引が可能ですが、高機能ツールのProRealTimeチャートでは、取引できません

最大注文数量はどれくらいですか?

IG証券は注文数量が無制限なので、大口の取引も可能です。

まとめ

IG証券のノックアウトオプションは、少額のオプション料で大きな取引ができる上に、スリッページ無しで確実に損切りできるので、リスクを限定できる画期的なサービスです。

多少FXと異なる部分があり、戸惑うこともあるかもしれませんが、基本的な取引方法や分析方法は同じなので、すぐに馴染めるでしょう。

まずは数千円の入金から始め、慣れてきたら少しずつ資金を増やして取引してみてはいかがでしょうか。

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