FX投資で成功されている上級トレーダーの方にお話しを伺うと「FX口座は複数持つようにしている」といわれる方が少なくありません。
FX初心者の方やこれからFXを始めようとしている方からすると、「なぜ?」「どうして?」と感じられるかもしれませんが、そこにはちゃんと「お得な理由」が存在するのです。
今回はそんな「複数のFX口座持つ」メリットとデメリットについて、くわしくお伝えしてまいります。
この記事の要点はこちら
- 複数のFX口座を持つのは、トレードの最適化・効率化・リスク管理・情報収集が主な理由
- トレードスタイルによって最適な口座の組合わせは異なる
- まずは自分のトレードスタイルを決め、それに合わせて口座の組合わせを決める
結論から言うと、約定力の高いFX会社を探しているならヒロセ通商のLION FXがおすすめです。
約定力は特定の1項目ではなく様々な要素から総合的に判断する必要がありますが、中でも重要なのは約定スピードです。
ヒロセ通商のLION FXは、世界が認めた約定スピード最速0.001秒(※)があるため、安定感で右に出る業者はありません。
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上級FXトレーダーが複数口座を持つ3つの理由
上級FXトレーダーが複数口座を持つのは、主に以下の3つの理由からです。
1. トレードの最適化・効率化
複数のFX口座を持つ1番の理由は「トレードの最適化・効率化」です。
セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといったコンビニ各社がそれぞれ独自の商品を開発して競い合っているように、FX会社もそれぞれ、
- 取引ツール
- 取り扱う通貨ペア
- スプレッド
- スワップポイント
- キャンペーン
などで他社との違いを打ち出し、差別化を図っています。
そのためA社の取引ツールは魅力的だが自分がターゲットにしている通貨ペアを取り扱っていない、逆にB社は多彩な通貨ペアを扱っているが、取引ツールがいまいちということが起こりえます。
そこで自分にベストのトレード、つまり「トレードの最適化」をするには、複数のFX会社の「いいとこ取り」をして得意分野を組み合わせる必要があるというわけです。
また複数のFX口座を準備しておき、A社の口座ではデイトレードのような短期取引をおこない、B社の口座ではスワップポイント狙いの長期取引をおこなうといった取引の振り分け、つまり「トレードの効率化」にも複数口座は役立ちます。
2. リスク管理
FXトレードにとって最大のリスクは「システム障害」です。
相場が激しく上下動している時は利幅を大きくしかも何度も取れるため、取引的には大チャンスです。
しかしそんな緊張感のある取引の最中、FX会社のシステム障害によってトレードができなくなったとしたらどうなってしまうでしょうか。
それだけで時には数百万、数千万の損害が出てしまうこともあるのです。
しかし複数のFX口座を持っていれば、そんなリスクにも対応できます。
例えば買いポジションをもっている口座がシステム障害で取引ができなくなってしまったとしましょう。
そんな時サブの口座を持っていれば、反対の売りポジションを準備することができ、リスクヘッジができるというわけです。
3. 情報収集
FX会社によって提供している情報は異なります。
そのため複数のFX口座を持つことにより、より多くの情報を集めることができるというわけです。
また各社が抱えているアナリストにも得意不得意があり、様々なFX会社を選ぶことで有益な情報を収集できます。
FXの口座を複数持つ5つのメリット
複数のFX口座を持つことでトレーダーは以下の5つのメリットを享受できます。
1. システム障害による「取り引きできない!」リスクを分散できる
上で紹介した「決済取引」ができないことによる損失もそうですが、システム障害が原因でポジションを持つことができない「機会損失」も大きな痛手です。
せっかく目の前にビッグチャンスが転がっているのにエントリーできない。複数持つことで、そんなリスクを回避することができます。
2. 多面的に情報を収集できる
各FX会社は経営陣が以前所属していた金融機関や証券会社などから得た独自の情報や、所属しているアナリストがまとめた情報をトレーダーに提供しています。
そのため各FX会社によって「得意な情報」があり、複数のFX口座を持ってそれらを組み合わせることで、多面的に情報を収集することができるというわけです。
3.「長期と短期」「通貨別」で取引口座を分けて管理できる
1つの取引口座で複数の通貨ペアを取引したり、長期と短期両方の取引をしたりすることも可能です。
しかし1つの口座で多くのことを処理しようとすると煩雑になり、一瞬の判断が要求されるFXトレードでは思わぬミスにつながりかねません。
そこでスワップポイント狙いの口座と、デイトレード口座、円ドルの口座と円ユーロの口座というように目的別に口座を分けておけば、管理がしやすくなり、不測のミスを防げます。
4. 様々なツール・サービスが使える
普段は裁量トレードをメインとしていても、時には一部の資金で自動売買にチャレンジしたいと考えることもあります。
そんな時、メインの口座以外に有能なシステムトレード(自動トレード)ツールを持つFX会社のサブ口座を持っておけば取引の幅が広がります。
また相場分析に必須のチャートツールも各社独自のものを提供しており、こちらも自分に合ったものを選ぶことが可能です。
このように自分にあった様々なツールやサービス、情報を選んで組み合わせることができるというメリットがあります。
5. 各社のキャッシュバック・キャンペーンをゲットできる
FX各社は口座を開設すること及び一定量の取引をすることによって「キャッシュバック」やプレゼントがもらえるキャンペーンや特典を設けています。
複数のFX口座を開設すればその数だけキャンペーンの対象となります。
このキャンペーン狙いで複数の口座を開設する方がいるほどです。
FXの口座を複数持つデメリット
複数の口座を持つと多くのメリットを得られますが、一方でデメリットも存在します。
損益通算が必要になってしまう
複数のFX口座を持っている場合、確定申告の際に「損益通算」が必要になります。
FXで利益が出た場合には確定申告が必要となり課税されますが、その際複数のFX口座を持っていると各口座の損益を合算し、その額に応じて課税されるという流れになるのです。
そのため毎年年明けになると各FX会社から送られてくる取引明細を受取り、損益通算をした上で確定申告をしなければなりません。
ただし、損益通算にはメリットもあります。
例えば、あるFX会社の口座で利益が出ていても他のFX会社の口座で損失が出ている場合、利益から損失を差し引くことができ、利益を圧縮して課税額を少なくすることができるのです。
それぞれの口座に「証拠金」を準備する必要がある
複数のFX口座で取引をする場合、それぞれの口座に十分な証拠金を用意しておく必要があります。
そのため多数の口座で取引をする場合、トータルではかなりの額の証拠金が必要となってしまうのです。(もちろん口座だけ開設しておいて取引をしなければ証拠金は必要とはなりません)
取引タイプ別のおすすめFX会社の組み合わせ
ここでは複数のFX口座を持つ場合の「取引タイプ別」おすすめ組み合わせをご紹介します。
スキャルピングにおすすめの組み合わせ
超短期で売買を繰り返すスキャルピングがおこなえるFX会社は限られており、スキャルピング対応を「公認」しているのは以下のFX会社などになります。
- ヒロセ通商
- JFX
- 外為ファイネスト
- アヴァトレード・ジャパン
- セントラル短資FX
- FXプライムby GMO
- EZインベスト証券
この中でおすすめはセントラル短資FXとアヴァトレード・ジャパンの組み合わせです。
セントラル短資FXはドル円のスプレッドが0.1銭(2021年06月29日時点)とスキャルピングに向いており、またアヴァトレード・ジャパンは1度に2,000万通貨と大量の取引に向いています。
この2つを組み合わせれば、スキャルピングを思う存分おこなうことが可能です。
デイトレードにおすすめの組み合わせ
デイトレードはスキャルピングや中長期取引に比べ、比較的初心者向きといわれています。
そこでデイトレードには外貨ex byGMOとSBI FXトレードの組み合わせをおすすめします。
外貨ex byGMOは公式サイトやスマホアプリが使いやすく、初心者の方でもすぐに慣れることができる「使いやすさ」があります。
またSBI FXトレードは業界でもっとも安いスプレッドを誇っており、また1通か単位から取引することができるため、コストを抑えた取引が可能です。
スワップポイント狙いの中長期取引におすすめの組み合わせ
スワップポイント狙いの中長期取引におすすめなのは、LIGHT FXとGMOクリック証券の組み合わせです。
双方とも南アフリカランド円のスワップポイントで90円を超えるなど、業界でもトップクラスの水準。(※2021年6月7日-6月11日の値を参考)
スワップポイント狙いならぜひともおすすめしたい組み合わせです。
FXの口座についてよくある質問
Q.FX口座はいくつくらい持つのが良いでしょうか?
A.FX口座は無料で開設することができ、また維持費も無料なため基本的にいくつ開設してもコストはかかりません。
ただし損益通算や口座管理のことを考えると、あまりに多いのは考えものです。
2~3つ、多くても5つくらいにしておくことをおすすめします。
Q.資金が少ないのですが、どうしたら良いでしょうか?
A.手持ちの資金が少ない場合、少ない通貨単位で取引できるFX口座を開設することをおすすめします。
外為オンラインや外貨ex byGMOなどは1,000通貨単位、つまり4,000円程度からの取引が可能ですし、SBI FXトレードならなんと1通貨単位、最低4円からトレードをおこなうことが可能です。
これらの取引で資金を増やし、徐々に大きな通貨単位で取引するようにするとよいでしょう。
Q.おすすめのFX口座の組み合わせを教えてください
A.まずは自分のトレードスタイルを確立しましょう。
初心者向きの外貨ex byGMOとSBI FXトレードで腕を磨き、トレードスタイルが固まったら、上の「取引タイプ別のおすすめFX会社の組み合わせ」を参考に、口座を開設することをおすすめします。
トレードスタイルに合わせて複数のFX口座を組み合わせましょう
複数のFX口座を開設することには多くのメリットがあり、デメリットが比較的少ないため、多くの方におすすめできます。
ただし、
- どのFX会社で口座を開設するか
- いくつ口座を開設するか
というのは個人のスキルやトレードスタイルによって異なるため、一概におすすめはできません。
まずは今回ご紹介した「初心者向き」の組み合わせでスタートし、その後自分好みの組み合わせをアレンジしてはいかがでしょうか。
- スキャルピングにおすすめ→ セントラル短資FXとアヴァトレード・ジャパン
- デイトレードにおすすめ→ 外貨ex byGMOとSBI FXトレード
- スワップポイント狙いにおすすめ→ LIGHT FXとGMOクリック証券