トライグルトレとは?利用するメリットやデメリット・運用のポイントを解説

FXの基礎知識

FXの自動売買は、トレード初心者や忙しい社会人トレーダーにとって非常に魅力的なツール。最近では新たなロジックや手法もどんどん生まれています。

今回は、そのなかでも注目のトライグルトレという自動売買ロジックについて、その仕組みからメリットとデメリットまで、詳しく解説します。

トライグルトレとは?

まず始めに、トライグルトレがどんなものなのかを紹介します。

トライオートFXの自動売買ロジック

トライグルトレとは、インヴァスト証券が提供するFX取引ツールで、トライオートFXの自動売買ロジックのひとつです。

トライオートFXでは、一般的な裁量取引の他に、自動売買セレクトと呼ばれる取引方法を利用することが可能です。

取引を行う通貨ペア、取引の数量とともに、あらかじめ用意された売買ロジックからひとつ選べば、システムが自動的に取引を行ってくれます。

この自動売買セレクトに、2021年3月にトライグルトレが新たに加わりました。

トレーダーの川崎ドルえもんさんが考案し、高い評価を得ているグルトレという取引手法をベースにしていることからも注目されています。

トライグルトレの売買の考え方

相場には大きく分けてトレンドとレンジの局面が存在しますが、トライグルトレは、レンジおよび、トレンドの押し目において利益を狙うロジックです。

  • 子本体ロング(買)
  • 子本体ショート(売)

上記の買い・売りのIFD注文(新規注文と決済注文を同時に発注する方法)を等間隔に並べるのに加えて、サポートとなるロング/ショートのポジション、合計3種類のポジションから成り立ち、上下両方の値動きに対応しながら利益を積み重ねていくという設計になっています。

トライグルトレは他の自動売買と何が違う?

新たな自動売買ロジックとして注目のトライグルトレですが、他の売買ツールやロジックとはどのように違うのでしょうか?

主な違いは以下の2つです。

  • 実績豊富な手法の採用
  • トライオートFX自体が使いやすい

それぞれ解説します。

実績豊富な手法の採用

トライグルトレのベースになっているグルトレは、設定や管理が容易でありながら、安定した利益を得られる手法として大きく話題になり、多くの実践者もいる実績豊富な手法です。

そのグルトレをもとに、インヴァスト証券がロジック化したのがトライグルトレですから、同じように安定した利益を狙える手法と言えそうです。

トライオートFX自体が使いやすい

トライグルトレを提供するトライオートFXのサービス自体が優れているというのも、注目すべきポイントです。

設定が簡単で初心者でも使いやすい

通貨ペア、数量とロジックの選択のみで取引が可能。知識の豊富でない初心者でも使いやすいのがポイントです。

低水準のスプレッド

ドル/円0.3銭、ユーロ/円0.5銭など、業界でも低い水準のスプレッド設定になっています。

拡張性の高さ

裁量トレードやオリジナル自動売買の作成など、スタイルやニーズに合わせて幅広く活用できます。

以上の3つの強みがあるので、他の自動売買サービスと比べて充実していると言えます。

上場企業グループ運営でサポートも充実しており、リスク面が気になる自動売買の運用にも適した環境と言えます。

トライグルトレを利用するメリットとデメリット

次に、トライグルトレの具体的なメリットとデメリットを詳しく解説します。

メリット

主なメリットは以下の通りです。

  • レンジ、トレンド相場どちらにも対応できる
  • 前日終値の設定を利用することで価格変動に柔軟に対応できる
  • サポートポジションで含み損をカバーできる

それぞれ解説します。

レンジ、トレンド相場どちらにも対応できる

トライグルトレには、トライグルトレ_ブルとトライグルトレ_ベアの二種類のロジックが用意されており、それぞれ中短期的な上昇/下降を想定して利益を狙うことが可能です。

また、ベースとなるグルトレがレンジ相場を得意とする手法ですから、幅広い値動きに対応できるロジックと言えます。

前日終値の設定を利用することで価格変動に柔軟に対応できる

トライグルトレでは、注文の価格設定に前日終値を用いています。これによって、エントリー価格を相場の状況に合わせて動的にコントロールし、価格変動に柔軟に対応することが可能となります。

サポートポジションで含み損をカバーできる

両建ての注文は、トレンドの発生時に含み損(見込み損失)を抱えやすいという特性を持っていますが、トライグルトレでは、これをサポートのポジションによって解消しています。

たとえば、相場が上昇トレンドを形成した場合、子本体のショートポジションが含み損を抱えますが、これをサポートのロングポジションの含み益(見込み利益)によって相殺することが可能です。

デメリット

主なデメリットは以下の通りです。

  • 長期の連続運用には向かない
  • 一定の証拠金が必要

それぞれ解説します。

長期の連続運用には向かない

トライグルトレは、レンジ相場や短期的なトレンドにおいて利益を狙うためのロジックです。

想定方向から大きくレンジアウトしてしまうと、子本体、サポート両方が含み損を抱えてしまいますから、長期的な連続運用には向いていないことに注意しましょう。

一定の証拠金が必要

相場の大きな逆行によって子本体、サポート両方の含み損が膨らむケースがあります。その際に、証拠金が少ないとロスカットになってしまう可能性もありますから、ある程度の額が必要になります。

トライグルトレ運用のポイント

実際にトライグルトレの運用を始めてみようと思った方向けに、運用におけるポイントを紹介します。

運用時に気をつけるポイントは以下の通りです。

  • 資金に合わせた設定をする
  • 利食い、損切りタイミングを決める
  • 自分に合った通貨ペアを選ぶ

それぞれ解説します。

資金に合わせた設定をする

トライグルトレでは、安定した取引のためにある程度の証拠金が必要ですが、自動運用の範囲を初期設定から狭めることで、必要証拠金を抑えた少額からの運用も可能です。

あらかじめ資金や目標利益を明確にしておき、それにあわせて運用することでトライグルトレを最大限活用できるでしょう。

利食い、損切りタイミングを決める

トライグルトレは、短中期運用で利益を狙うロジックですから、利確や損切のタイミングが重要です。

特に相場が想定から逆行した場合には含み損も大きくなりますから、自動売買とは言え、運用には慎重を期するべきです。

自分に合った通貨ペアを選ぶ

レンジ相場やトレンドの押し目に強いのがトライグルトレの特徴ですから、通貨ペア選びにおいては、値動き方向の読みやすさ、レンジ相場の見込みの大きさを基準にしましょう。

トライグルトレは15種類の通貨ペアに対応しているので、あらかじめ各通貨ペアの値動きを分析しておくのが利益への近道ですよ。

まとめ

ここまで、トライグルトレの仕組みから、他のツールとの違い、メリットとデメリットを解説しました。

トライグルトレは、ある程度の分析や裁量は必要ですが、うまく使いこなせば強力な武器になる可能性を秘めたツールです。

トライオートFX自体も、使いやすく自動売買への入門にもおすすめできるサービスですから、あわせてこの機会に利用してみてはいかがでしょう。

(監修:牧野章吾)

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