ETC一体型のクレジットカードは廃止|年会費無料で持てるおすすめ5選を紹介
現在ETC一体型のクレジットカードは廃止され、クレジットカードとETCカードが分離した、分離型のETCカードが主流となっています。この記事ではETC一体型のクレジットカードが廃止された理由や、おすすめのETCカードを5枚紹介します。
ETC一体型のクレジットカードはセキュリティ面の関係で廃止へ

ETC一体型のクレジットカードは、便利なうえに通行料金を払いやすいことで定評がありましたが、2018年6月に施工された「改正割賦販売法」により廃止。
改正割賦販売法は、セキュリティ強化と情報漏洩・不正利用の被害を防ぐための法律です。この法律により、ETC一体型のクレジットカードはセキュリティの観点で問題視され、ETCカードとクレジットカードの分離が義務付けられました。
ETCとクレジットカードが分離する点に批判の声もありましたが、車上荒らしや不正利用のリスクを考えれば分離型のカードが安全です。

ETC一体型クレジットカードの3つの問題点

当時、ETC一体型のクレジットカードには3つの問題点がありました。
- 盗難の危険がある
- ETCカードの挿し忘れがある
- 車内の熱でカードが劣化しやすい
順番に見ていきましょう。
①盗難の危険がある

ETC一体型のクレジットカードは盗難の危険があります。基本的にETCカードはボタン一つで車載器から抜き取れるため、盗みやすい仕組みです。
分離型ETCカードが盗難の被害にあうと不正利用されるのは通行料金のみですが、ETC一体型のクレジットカードだと様々な場所で使えました。
1枚のカードで様々な使い方ができるのが利点でしたが、不正利用の観点から見ると危険性があったわけです。

②ETCカードの挿し忘れがある

ETCカードの挿し忘れで開閉バーが開かず、停止を余儀なくされるケースや追突事故の危険性も問題視されていました。
令和2年度の福岡・北九州両都市高速のETCレーンでは、バーが開かず急停止した件数が合計118,800件/年にも及びます。そのうちの68%以上はETCカードの未挿入が原因。
ETCカードの挿し忘れは追突事故の原因にもなりかねなかったのです。

③車内の熱でカードが劣化しやすい

実は、ETCカードは車内の熱で劣化します。特に夏の時期は車内温度も上がりやすく、プラスチック製のカードを長時間車載器に入れておくと劣化する恐れがありました。
ETC一体型のカードが劣化してしまうと、ATMやレジの挿入機でつまりの原因になりかねません。

現在はETC分離型のクレジットカードが主流

ここまで解説した改正割賦販売法や、ETC一体型クレジットカード自体の問題点もあり、現在はETC分離型のクレジットカードが主流となっています。
ETC分離型とは、クレジットカードとETCカードが別々になったタイプであり、支払い用のクレジットカード1枚とETCカードの計2枚の使い分けを指します。
ETC分離型であれば前述した3つの問題点を解決できるため、セキュリティ面にも優れています。より安全にETCカードを利用するなら分離型がおすすめです。

ETC分離型でおすすめのクレジットカード5選
ここでは、分離型のETCカードを発行できるおすすめのクレジットカードを5枚紹介します。いずれも年会費があまりかからず、お得に持てます。
- JCB CARD W
- 楽天カード
- 三井住友カード(NL)
- イオンカードセレクト
- Orico Card THE POINT
順番に見ていきましょう。
①JCB CARD W

JCB CARD Wはポイント還元率1.0%と高還元率ながら、年会費無料で持てるバランスに優れたクレジットカード。18〜39歳限定で申し込め、学生でも発行できることから申し込みハードルの低い1枚だと言えます。
通常のポイント還元率が高いだけではなく、特約店では最大11倍のポイントアップが受けられるのも特徴。スターバックスでは10倍、セブンイレブンでは3倍、モスバーガーでも10倍とザクザクポイントが貯まります。
総合力が高いことから、年会費無料でお得にポイントが貯まるメインカードを探している方におすすめです。
JCB CARD WのETCカード

JCB CARD Wを発行すれば「ETCスルーカード」という分離型のETCカードが発行できます。
年会費無料で発行手数料もかかりません。

②楽天カード

楽天カードは、13年連続顧客満足度No.1のクレジットカード。年会費無料ながら100円につき1ポイントと1.0%の高還元カードです。
楽天サービスで使えば使うほどお得であり、楽天市場では100円につき3ポイントと驚異の還元率を誇るカード。他にも、楽天モバイルや楽天銀行などとの併用でポイントがザクザクと貯まります。
カード券面も豊富な種類から選べるので、自分好みのデザインが見つかること間違いありません。
楽天カードのETCカード

楽天カードを発行すれば「楽天ETCカード」という分離型のETCカードが発行できます。
また、年会費も以下の中から1つ条件を満たせば無料で持てます。
- 年に1回以上の利用
- 楽天プレミアムカード会員または楽天ゴールド会員の方
- 楽天PointClubの会員ランクがプラチナまたはダイヤモンド会員の方
通行料でも100円につき1ポイントが貯まります。

③三井住友カード(NL)

三井住友カード(NL)は国内で初めてVISAカードを発行した三井住友カードが発行する、セキュリティも安心のナンバーレスタイプのクレジットカード。
通常のポイント還元率は0.5%ですが、セブン-イレブン、ローソン・マクドナルドなどで、スマホのタッチ決済を利用すれば、最大還元率7%にアップします。
その他にも、最短10秒での発行やカード情報のアプリ管理など、特徴が多い1枚です。
※即時発行ができない場合があります。
※ご入会には、ご連絡が可能な電話番号をご用意ください。
三井住友カードが発行する信頼とセキュリティの安全性を求める方は、三井住友カード(NL)を選べば間違いありません。
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新規入会&条件達成で最大6,000円相当
┗①新規入会&利用で最大5,000円相当Vポイント(ご利用金額の10%)※期間限定ポイント(6か月)
┗②条件達成でVポイントギフトコード1,000円分
対象期間:2023年10月1日(日)~12月31日
三井住友カード(NL)のETCカード

三井住友カード(NL)を発行すれば「三井住友ETCカード」という分離型のETCカードが発行できます。
年会費、発行手数料は共に無料ですが、前年度に1度もETCカードの利用がない場合は550円の年会費が必要です。

④イオンカードセレクト

イオンカードセレクトは、イオングループでもっともお得に買い物ができるクレジットカード。キャッシュカードとクレジットカード、電子マネーWAONが1枚に搭載された利便性の高さが魅力です。
日常のクレジットカード利用だけではなくキャッシュカードとしても利用できるため、複数のカードを持つ必要がなく財布がスッキリとします。
WAONへのオートチャージでも200円につき1ポイント獲得でき、公共料金の支払いでも1件につき毎月5ポイントと決済以外でも多くの恩恵が受けられます。
イオンカードセレクトのETCカード

イオンカードセレクトを発行するとETCカードが年会費無料で発行できます。発行手数料もかかりません。
イオンのETCカードには「車両損傷お見舞金制度」という独自の補償が付帯されているのも特徴です。

⑤Orico Card THE POINT

Orico Card THE POINTは、年会費無料ながらポイント還元率1.0%と高還元率なクレジットカード。入会後6ヶ月は還元率が常に2.0%にアップする強みもあります。
また、オリコモール経由のショッピングでは時期に関わらず2.0%以上の高還元率が受けられます。ポイントを貯めるのに適した1枚です。
Orico Card THE POINTのETCカード

Orico Card THE POINTを発行すると「オリコETCカード」という分離型のETCカードが発行できます。
年会費、発行手数料は共に無料です。

お得なETCカードを選ぶ3つのコツ

ここからは、お得にETCカードを選ぶ3つのコツを紹介します。お得なETCカードを選ぶコツは以下の3つです。
- 年会費無料で発行できる
- 高速道路でのポイント還元率が高い
- 付帯保険が充実しているか
順番に見ていきましょう。
①年会費無料で発行できる

年会費無料で発行できるETCカードは多くあります。また、楽天ETCカードのように550円の年会費が必要だとしても、年1回以上の利用があれば無料や条件達成で無料など、コストがかからずに持てるETCカードがおすすめです。
加えて、クレジットカードも年会費無料であれば損はしません。クレジットカードとETCカード共に年会費無料で所有でき、お得にポイントが貯まるのであれば、年会費がかかるETCカードよりもおすすめです。

②高速道路でのポイント還元率が高い

ETCカードもカードごとにポイント還元率に違いがあります。通行料200円につき1ポイント貯まる0.5%の還元率が一般的ですが、中には100円で1ポイントも貯まる1.0%還元のETCカードが存在します。
同じ通行料を支払っても貯まるポイントに2倍の差が生まれるため、1.0%還元のETCカードを選ぶのがおすすめです。その他にも、補償を見比べながら自分に合ったETCカードを選びましょう。

クレカタウン編集長 : 高橋のコメント
前述したおすすめのクレジットカード5選の中でも、「JCB CARD W」と「楽天カード」は1.0%還元のETCカードです。
③付帯保険が充実しているか

付帯保険が充実しているかも重要なポイントです。イオンETCカードのように「車両損傷お見舞金制度」が付帯されていれば、もしもの時に安心できます。
ETCカードに補償が付帯されていれば、より安心してドライブが楽しめますよ。

ETC一体型のクレジットカードよりも分離型が安全
ETC一体型のクレジットカードは、2018年の改正割賦販売法により廃止。その後、カード会社が対応を進めたことから、現在では分離型のETCカードが主流となりました。
分離型のETCカードは、以下の2つのメリットがあります。
- 盗難による不正利用のリスクを防げる
- ETCカードの挿し忘れを防げる
分離型のETCカードを発行できる5枚のクレジットカードを紹介しましたが、特におすすめなのは「JCB CARD W」です。ポイント還元率が1.0%と高還元率ながら、クレジットカードとETCカード共に年会費無料で持てます。

