
これから車を売ろうとしたら、必ず受けなければいけないのが車査定だ。
当然高く買い取ってもらいたいため、少しでも良い条件が揃うようにしておきたい。
そこで、ネットで調べると出てくる「雨の日は査定額が上がりやすい」という噂が本当かどうか、気になっているいる人は多いだろう。
先に結論をお伝えすると、これは真っ赤なウソであり、逆に損をする可能性があるので注意したい。
- 「雨の日に車査定を受けると高くなる」というウソ
- 「天気が悪いと査定時間が短くなる」というウソ
- 「車査定はどんな天気でもしてくれる」というウソ
本記事は、車査定と天気にまつわる3つのウソを暴き、正しい知識をお伝えする目的で執筆した。
今回は自動車ディーラーの中古車査定士として、実際に何台もの車査定を実施してきた筆者が、車査定のプロとして「天気が車査定に与える影響」や「あなたが気になる天気のアレコレ」について、詳しく解説していこう。
内容は非常に簡単で分かりやすく、誰もが理解できるようにまとめているため、安心して最後まで読み進めてほしい。
読み終わる頃には、
- 自分の車はこの天気の日に車査定の依頼をしよう
- 確実に最高額で車査定をしてもらうには、この方法がベストだったのか
ということが理解でき、自信を持って車査定してもらうことができるだろう。
目次
1.車査定と天気にまつわる3つのウソ
冒頭でもお伝えした通り、ネットの記事で見かける以下3つの情報は全てウソである。
- 「雨の日に車査定を受けると高くなる」という噂
- 「天気が悪いと査定時間が短くなる」という噂
- 「車査定はどんな天気でもしてくれる」という噂
車査定は屋外でやることがほとんどのため、雨天の場合「もしかしたら傷を見逃してくれるのではないだろうか…」と勘ぐってしまうものである。
そのため、あなた自身が今乗っている車の査定をしてもらうときに、天気について気になるのは当然なのだ。
しかし、現実は甘くなく中古車の査定をする者は天気に関する説明を受けている。
資格所持者の多くは中古車査定士講習の際に説明を受けている
まず「車査定と天気にまつわる3つのウソ」を解説していく前に、中古車査定士資格について解説していこう。
中古車査定士資格とはJAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)が発行している民間資格で、一定の講習と試験に受かると所持することができる。
参考までに下記画像がJAAIの査定士の資格を取ると配布される査定に関する本になる。

一般財団法人日本自動車査定協会の査定ブック一式
そのため講習内の内容をきちんと理解しておく必要があるのだが、筆者自身が受講していたときに講師から「車査定時の天気」について、説明を受けたことがある。
その内容は以下のものだ。
これまでに説明をしてきた通り、車査定をするときには様々な観点から加減点をしていきます。しかし実際に車査定をしていくとき、例えば雨天のときには傷が見えにくくなってしまうといった弊害があります。そのため車査定をするときには出来る限りいい天気の日を選び、お客様にも説明する必要があると思ってください。
この内容をご覧になるとわかるように、JAAIでも天気の良い日を推奨しているということになる。
しかし中古車査定士資格はあくまで民間資格であるため、実は資格を持っていなくても車査定をすることができる。
実際に筆者の知人も無資格だが、自社の査定基準に則って車査定をしている。
それでも皆口を揃えて言うのが「できれば車査定は晴れの日に行いたい」ということである。
雨の日に査定をすると、傷を見落としてしまう可能性があるため査定額を落とさざるを得ないのだ。
これがどういうことか、これから車査定と天気にまつわる3つのウソを暴いていこう。
「雨の日に車査定を受けると高くなる」というウソ
人間が自分の目で車査定をしている限り、どんな環境下でも適切な判断ができるということはない。
それを逆手に取り、傷等の確認がしづらい雨の日に車査定を受けたら、傷を見落として査定価格が高くなるという噂がある。
しかしこれは真っ赤なウソであり、逆に査定価格は低くなる可能性がある。
確かに、雨の日は視界が悪く傷などは見落としがちになってしまうが、査定員は「見落とすかもしれない」ということを頭に入れた上で査定額を算出する。
つまり「車買取店側が損をしないように、わざと低めの査定額で車査定をしている」ということが多々ある。
実際に筆者が勤務する自動車ディーラーでも、直属の上司などは「こっちが損をしても仕方がないので、必ず“細かな傷などがある”と仮定して車査定をするように」と指示をしている。
そのため見逃す可能性が高くなるというのは本当なのだが、かえって車査定の金額は安くなりやすいという事実を覚えておく必要がある。
また雨の日に車査定をしてもらうと、細かな傷以外にも「ブレーキの鳴き」などの現象が出てしまう場合があり、仮に車を動かす状況となった場合にはあまり良い印象を与えることができなくなってしまう。
そのため筆者としては、雨の日の車査定はあまりオススメしていない。
「天気が悪いと査定時間が短くなる」というウソ
車査定は長ければ1時間程度かかることもあり「面倒だからさっさと終わって欲しい」と考える人が多いのは無理もない。
その上雨で査定時間が短ければ、細かい部分まで見られないからマイナスポイントが見つかりにくいと考える人もいるだろう。
しかし残念ながら「天気の悪い日でも車査定の時間は変わらない」というのが本音だ。
というのも先程も述べたように、雨に代表される悪天候の場合には、細かな傷が見えにくくなっている。
査定員は悪条件の中しっかり査定をしなければいけないため、却っていつもより丁寧に時間をかけて車査定を行う。
つまり「車査定にかかる時間は逆に延びてしまう」といえるのだ。
「車査定はどんな天気でもしてくれる」というウソ
貴重な休みに車査定の予定を入れ、その日が大荒れの天気であれば「なんとしてでも今日査定をして欲しい」と考えるだろう。
「そもそも天気の悪い日に車査定をしてもらえるのか」という疑問については「天候の度合いによる」としか言いようがない。
というのも例えば雨天の場合には、許可などは必要になるが出張査定によって「スーパーなどの立体駐車場」にて車査定をすることも可能であるからだ。
また完全密閉されているガレージなどの空間で車査定ができるのであれば、天候は問わないといえるだろう。
しかし現実的に考えると、屋根のない屋外で車査定をすることが一般的であるため、台風や大雪といった天候の場合には、正直なところ「できない」というのが正解になる。
台風などであまりに天候が悪ければ、日程を再調整するなどの対応を取るように筆者も言われている。
こうした点から、どんな天気でも車査定が可能かと問われれば「天気によっては対応出来ない」というのが正解だ。
これが、車査定と天気にまつわる3つのウソと真実だ。
査定員はプロであるが人間でもあるため、仕事の責任感と本能的な面倒くささの葛藤の中査定を行っている。
仕事だから真剣にやるのはもちろんだが、人間でもあるため「こんな天気に査定なんかしたくない」とも考える。
こうしたモチベーションの低下は、あなたにとっても良い結果をもたらさないのは想像に難くない。
目先の欲のために姑息な手法を使うより、正々堂々晴れの日に車査定を受け、しっかり交渉を重ねる方が間違いなく車は高く売れる。
そこで次章では、なぜ車査定は晴れの日がオススメなのか、その理由を解説していく。
2.車査定は晴れの日がオススメな2つの理由
筆者の見解としては、これまでに何度も述べているように「天気の悪い日には車査定の依頼をすべきではない」と結論づけている。
なぜなら正確な車査定をすることができず、リスク回避をするために「厳しい車査定」が実施されるからだ。
もちろん車査定のプロである以上、天気の悪い日であったとしても正確に車査定をするスキルは持っているため、ある程度正しく車査定をすることができる。
しかし事業として車査定をしているため、自社が損をしてしまうことは必ず防がなければならないのだ。
筆者のオススメは晴れの日に車査定を受けることで、それには以下2つの理由がある。
- 車の状況を正しく判断してもらえるから
- 査定員も人間だから
これから実際に車査定に従事するスタッフへのヒアリング調査の結果も交えながら、上記の理由を解説していく。
理由1.車の状況を正しく判断してもらえるから
前章でもお伝えした通り、雨の日は傷の状態が分からず査定価格を下げざるを得ない。
問題はそれだけではなく「天気が悪いと車自体のコンディションが悪くなる可能性がある」のだ。
車は工業製品であるため、基本的には「暑すぎたり寒すぎたりする場合には、調子が悪くなってしまう」という場合がある。
あなたも、もしかしたら寒い日にエンジンをかけたとき、「少しだけかかりが悪い」などの減少を感じ取ったことがあるかもしれない。
そのため雪の日などに関しては、「車の状態を悪く見られてしまうのではないか」という心配があるだろう。
実はそれは「ありえる話」というのが本当のところだ。
筆者自身はめったに雪の降らない地域に住んでいるため体験したことはないのだが、筆者が勤務しているディーラーの協力会社の方に聞いたところ、以下のような回答が返ってきた。
「そもそも雪の日に車査定をしたくはないが、そのようなシチュエーションになることは多々ある。そしていざ車査定をしていく中でお客さんから「あれ?いつもはもっと調子がいいはずなのに…」という声を何度も聞いてきた。もちろん自分も天候の影響かもしれないとは思うのだが、悪い部分を見てしまうとあまりいい評価を与えることはできない。というのも本当に調子の悪い車だった場合に、自社がリスクを負ってしまうから。」
以上のことからも分かるように、実際に低く車査定をされてしまう可能性は高いということができる。
そのため出来る限り天気の良い日にすべきということは、明白といえるだろう。
理由2.査定員も人間だから
そんな理由でと思うかもしれないが、査定員はロボットではないので些細なミスを犯してしまう可能性は十分ある。
天気が悪ければ環境も悪く、普段はありえないようなうっかりミスを犯すことも十分考えられる。
その上「早く帰りたい」と感じるのは当然であり、査定を依頼するあなたもそう感じるだろう。
つまり、あなた自身から発せられる無言のプレッシャーが査定員を焦らせてしまい、その結果ミスを誘発するという悪循環が発生してしまうかもしれないのだ。
そのため誰が見ても天気の悪い日には車査定の依頼をすることは避け、天気の良い日に車査定をしてもらうことを心がけるべきである。
以上が晴れの日に査定を受けるべき理由だが、もし車査定を依頼していた日が雨だったらどうするべきだろうか。
事前の天気予報を見て、車査定ができるような天気でなければ「天気が悪いので別の日にしてください」と担当者に伝えるべきである。
もちろん屋内で車査定ができる状況であれば関係ないことなのだが、
- 水や汚れによって車の状態が見えにくくなっていない
- 寒すぎない、暑すぎないこと
という条件を守ることで、正確な車査定をされると覚えておこう。
こうした情報を基に結論づけると「車査定は1社だけでは不十分」ということができる。
なぜなら天候や査定員によるブレが大きく、運が悪ければ相場価格よりもかなり低い結果となってしまう可能性があるからだ。
そこで筆者がオススメしているのが、複数社の査定を受けて結果を比較すること。
そのためには「車一括査定」の利用がオススメだ。
次章にサービスの内容は詳しく解説していくが、車一括査定は本当に簡単に申し込みをするだけで、あなたの車を最高額で車査定してくれる業者が見つかるため、ぜひ次章をご覧になって利用してほしい。
3.高額査定をするなら「車一括査定」がオススメ
車一括査定を使わない場合、使う場合 そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。 またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。 そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。 申し込み方法に関しても非常に簡単で、 を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。 以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。 申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。 そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。 とはいえひとつだけ問題もある。 それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。 そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。 車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。 主要な車一括査定6つをまず見てほしい。 下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。 車一括査定の比較表 それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば という特徴に気付くことができるだろう。 実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。 といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。 そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。 最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「
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」と結論付けている。 なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
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の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。 そして得られるポイントは であり、ハードルがとても低い。 提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
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は他の車一括査定とは少し色が異なる。 ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。 この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。 さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。 ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。 以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。 ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。 そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「
カーセンサー
」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。 申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。 そのため、ぜひ一度試してみてほしい。 「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
車一括査定を徹底比較
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
4.まとめ
- 「雨の日に車査定を受けると高くなる」というのはウソ
- 「天気が悪いと査定時間が短くなる」というのはウソ
- 「車査定はどんな天気でもしてくれる」というのはウソ
- 車査定は晴れの日に受けるのがベスト
- 数社の査定を受けるのが良く、そのために車一括査定を使うのがオススメ