残クレとは?残クレの仕組みと4つのメリット6つのデメリット

車の購入方法には昔から現金主義の人や、銀行からお金を借りてローンを組む人がいる。

その中でここ数年、流行っているのが「残クレ」という購入方法だ。

しかし実際のところ残クレとはどのような購入方法なのか、知らずに「なんとなくお得そうだ!」といって契約してしまう人があまりにも多い。

そして知らず知らずのうちに損していることにも気づいていないのだ。

もしあなたが今、残クレでの車購入を考えているのであれば思いとどまった方が良い。

  • 残クレと普通の自動車ローン、どちらにしようか迷っている
  • 残クレの仕組みがよくわかっていないから知りたい
  • 自分にとってピッタリな車の買い方を知りたい

この記事は、上記3つに当てはまる人に是非読んでいただきたい。

実際に筆者は自動車ディーラーで営業マンをしているが、お客様にオススメする際にも気まずい思いをしているほど、顧客にとってメリットの少ない購入方法なのだ。

目次

1.残クレの「月々の支払額が抑えられる」は本当のこと

自動車メーカー各社が残クレを紹介する際、必ず「月々の支払額が抑えられる」と謳っている。

通常のクレジットよりも月々の支払い金額が抑えられます。
※引用:トヨタ公式ホームページ「トリプルアシスト」より

一般的なクレジットに比べて月々のお支払額が軽減されます。
※引用:マツダ公式ホームページ「マツダスカイプラン」より

一般的なクレジットよりも毎月のお支払額が低くおさえられます。
※引用:スズキ公式ホームページ「かえるプラン」より

Hondaの「残クレ」なら、?々のお?払い額を抑えることができます。
※引用:ホンダ公式ホームページ「残価設定型クレジット」より

これに関しては本当の事なので、まずは残クレの仕組みを図解にしてみた。

残クレの支払いイメージ

残クレの支払いイメージ

 また先に述べておくが残クレで車の購入をした場合、契約満了後には残価を一括払いしなければ自分の所有物になることはなく、一括払いできなければ永遠にあなた自身の資産になることはない。

普通のローンに比べると元本が少ないため、実際に支払う金額がトータル金額よりも少なくなることによって、月々の支払額を抑えることができる。

ただしあなたも目に付いただろうが「高い金利」などの巧みな仕組みによって、実際にはあまりお得ではないことが多い。

各社のホームページ上で2021年4月現在、公開されている残クレの条件は下記の表のようになった。

自動車メーカー名 対応車種数 最低金利 最高金利
トヨタ 49 4.50%
日産 26 1.90% 4.90%
ホンダ 20 1.90% 3.50%
スバル 20 3.90%
マツダ 7 2.99% 2.99%
三菱 18 2.90% 3.90%
スズキ 44 2.90% 3.90%
ダイハツ 40 3.50%
メルセデス・ベンツ 全車種 1.90%
BMW 全車種 0.99% 2.60%

※参考出典元
トヨタ自動車の公式ホームページ
日産自動車の公式ホームページ
ホンダファイナンシャルサービス
スバルファイナンス
マツダクレジット
MMCダイヤモンドファイナンス
スズキファイナンス
ダイハツ
メルセデス・ベンツ
BMW

なお、トヨタとスバルは公式サイトには記載がない情報もあったため、直接店舗に足を運んで確認している。

トヨタとスバルの残クレ
ディーラーローンの金利が5%前後に設定されている事を考えると、一見残クレの金利はお得に見える。

しかしディーラーローンと比べるからそう感じるだけであり、後述する超低金利ローンと比較すると決してお得な金利とは言えない。

メルセデス・ベンツやBMWなどの輸入車に限って言えば、低金利であることと元本が少なくできる利点を活かせるため、残クレも選択肢の一つとしても良いだろう。

しかし国産車に関しては、筆者は決して残クレでの購入をオススメしない。

その他のメリットやデメリットについても後述するが、まずは「月々の支払いが抑えられるが、自分の物にするのは大変」ということだけでも覚えておいてほしい。

2.残クレで車の購入をする5つのメリット

残クレで車の購入をする人は、下記のようなメリットに魅せられて契約を決定づけている。

残クレの5つのメリット
  1. 月々の支払額を抑えることができる
  2. 頭金0円で新車に乗ることができる
  3. 人気車種であれば残価を高くできる=高級車でも安く乗れる
  4. 短期間かつ「同じ程度の月額」で新しい車に乗り換えることができる
  5. キャンペーン車種の場合、低金利で組むことができる

これらのメリットについては、以下に分けて説明していこう。

メリット1.月々の支払額を抑えることができる

残クレは先ほどの図解でも分かる通り、支払額は「残価以外の部分」になるため、残価(最終回支払い分)が大きければ大きいほど月々の支払額を抑えることができる。

ここで、ローンと比較するとどれほど月々の支払額を抑えられるのか、一覧表で紹介しよう。

車の値段 【残クレ購入】月の支払額 【ローン購入】月の支払額
200万円 27,100円 37,300円
300万円 38,000円 55,100円
400万円 54,200円 72,600円
500万円 68,300円 91,000円

どちらも支払い年数は5年、頭金は0円で計算している。

この一覧表から分かる通り、同じ値段の車でも残クレの方が月々の支払額を抑えることができる。

つまり、ローンなら200万円の車しか買えないが、残クレなら300万円の車が買えてしまうのだ。

そういう意味で、これは以下2タイプの人にメリットがある。

  1. 単純に月々の支払額を少なくしたい人
  2. 同じ負担で1ランク上の車種に乗りたい人

1つ目のタイプの人なら、いくらかの頭金を支払うことでさらに月々の支払額が安くなり、結果的に月々の負担が減る。

2つ目のタイプの人なら、ローンならノアやヴォクシーしか買えなくても、残クレならアルファードやヴェルファイアが買えてしまう。

メリット2.頭金0円で新車に乗ることができる

残クレは予め設定した支払回数が終わったら、据え置いた分の支払いが残る仕組みになっている。

これはつまり、頭金を最後に払うイメージであり、新車購入時に頭金を支払う必要がなくなる。

例えば頭金0円の残クレで400万円の車を買うなら、ローンで同じ支払額にするためには65万円の頭金が必要になる。

言い換えれば、新車購入時に数十万円の負担がないのが残クレということだ。

もちろん頭金を入れることもできるが、その場合でも据え置き分は変わらないので更に月々の負担が減る。

メリット3.人気車種であれば残価を高くできる=高級車でも安く乗れる

残クレで設定する「残価」とは、契約満了時にその車が「持っているであろう価値」のことを指している。

つまり満了時の価値予想のことであり、人気車種であればあるほど「後々の需要も高いため、残価も高くなる」ということができる。

そのためディーラーや自動車メーカー・ファイナンス会社にもよるが、人気車種の購入を検討するときには「残価が意外と高くなって、月々の支払額が意外と安かった」ということがよくあるのだ。

イメージとしては下図のようになる。

残クレのイメージ

残クレのイメージ

このように残価の設定条件によっては、高級車であっても「支払い可能な金額」になることもある点は、非常に大きなメリットになる。

メリット3.短期間かつ「同じ程度の月額」で新しい車に乗り換えることができる

残クレの契約形態としては、先ほども述べたように3年・5年という期間を定めて契約することが一般的だ。

そして期間が満了すると、一括払いによって自分のものにするか、車を返却して新しい車で再契約するかということが多い。

そのとき仮に再契約をし、さらに3年を選択した場合には「車検代がかからない」というお得ポイントが付いてくる。

というのも新車で普通乗用車や軽自動車を購入した場合、初回車検が3年であるため3年契約をしている場合には「車検時に満了が来るため、車検を受ける前に車を変えられる」という特典があるのだ。

そのため車好きな人にはありがたい話だが、3年に1度、新車で自分の乗りたい車に乗れることになる。

もちろん金額については車種によって様々ではあるのだが、先ほど述べた残価や頭金を駆使すると、毎回同じくらいの金額で好きな新車に変えることが可能になるといえる。

つまり、毎月同じ額を払い続けるだけでずっと新車に乗り続けることができる。

メリット4.キャンペーン車種の場合、低金利で組むことができる

先程、比較表を紹介した時に「低金利のものは不人気車であることが多い」と述べたが、実はすべてのケースでそうとは限らない。

というのもディーラーなどの決算期や「どうしても売りたい時期」などでは、登録・販売台数を増やすために残クレでも低金利キャンペーンを打つことがあるからだ。

具体的な時期としては3月・9月・12月ごろである。

もちろんその金利は先ほど紹介した表の最低金利程度(1.9%)であることが多いのだが、一般的な銀行や信用金庫のマイカーローンが2.5~3.5%前後の金利であることを考えると、非常にお得な契約ができる。

また高級外車などは普通に買うと高いため、残クレの金利を低くして販売促進をしているケースが多々ある。

残クレの場合、金利が2%を切るようなら利用を検討しても良いだろう。

ただし基本的には「残クレは金利が高い」といえるため、タイミングについてはきちんと把握しておく必要がある。

以上が残クレのメリットだったが、メリットだけを見ると「悪くないし、高級車に乗れるなら尚更いい!」と感じたかもしれない。

しかしそこが落とし穴なのだ。

そこで次章では、残クレの見過ごしやすいデメリットについて説明していくので、引き続きご覧いただきたい。

3.残クレで車の購入をする6つのデメリット

メリットだけを見ると「残クレもあり」と思うかもしれないが、筆者は冒頭でもお伝えしたように、残クレでの車購入はオススメしていない。

それにはこれから紹介する、以下6つのデメリットがあるからだ。

残クレの6つのデメリット
  1. 金利が非常に高い
  2. 感覚としては「車を借りている」だけ
  3. 対象車種が限定されている
  4. 「カスタム不可」「走行距離〇㎞以内」など、制限がある
  5. 残価率はそもそも「普通の車買取に比べて損」な場合が多い
  6. 営業マンから「カモ」という印象を持たれる

一般的によく言われるものはもちろんだが、中には実際の営業経験から知ったデメリットもあるため、きちんと読み進めることをオススメする。

デメリット1.金利が非常に高い

先程から何度か述べているため分かるだろうが、残クレとは「基本的に金利の高いもの」という現状がある。

特に一般的な人気車を購入したい場合には、ディーラーやメーカー側からしても「何もせずとも売れる車」であるため、わざわざ金利の引き下げをすることはないのだ。

そのため金利が高いことによる損は、免れないと覚えておく必要がある。

また下記に、残クレの通常金利と銀行などのローン金利の比較表を載せておくので、ご覧いただきたい。

ディーラー名 残クレの通常金利(%) ローン会社名 ローンの最高金利(%)
日産 4.900 三菱UFJ銀行 2.45
ホンダ 3.500 損保ジャパン日本興亜 2.850
スズキ 3.900 JAバンク(なごや) 2.712
平均値 4.100 平均値 2.846
金利の差(%) 1.254
2021年4月現在の比較結果

公平性を保つためにお伝えしておくが、残クレの金利はメーカーによって違い、低いものだと1.9%程度となっている。

その金利で購入できるのであれば、残クレの利用を検討しても良いと前章ではお伝えした。

しかしそれは一部販売促進を促す一部車種でのことで、他車種の残クレ金利は非常に高い。

たかが1%と思うかもしれないが、高額商品である車を購入するための資金にかかる金利が、1%以上も離れているというのは大きな問題だ。

そして数年間という長期で借りる場合には、正直なところ「損しかしていない」という状況になってしまう。

金利は据え置き分にもかかっている

また、残クレは車両代金の一部を据え置いて、残りの金額を分割払いするというのは先程もお伝えした。

つまり200万円の車を購入する場合、残価が50万円だとしたら残りの150万円を分割払いするイメージだ。

しかしこの場合でも、金利は200万円に対してかかっているため、支払う利息という意味では普通のローンと変わらないのだ。

どういうことか分かりやすくするため、残クレと普通のローンで同じ金額の車を購入した時、それぞれ支払総額がいくらになるのかをお見せしよう。

車の値段 残クレの金利 支払総額 ローンの金利 支払総額
300万円 3.9% 3,362,828円 3.9% 3,317,880円
500万円 5,594,474円 5,511,420円

月々の支払金額は残クレの方が少なくできるが、支払総額はローンで購入した場合とほとんど変わらない。

ローンの場合と残クレの場合を分かりやすく金額で比較したものは後にお見せするので、今は「1%という超大損をしてしまう」ということを覚えておいてほしい。

デメリット2.感覚としては「車を借りている」だけ

残クレ最大のデメリットは「設定した支払回数が終わっても自分の車にならない」ということ。

残クレは車の購入というよりも、どちらかというと「車を決められた期間借りている」という感覚に近い。

その仕組みはあなたもすでに分かっているかと思うが、満了後は最初に据え置いた分を一括払いしない限り「車を返却する」という部分にある。

つまり残クレという契約は、お金を払って車を借りているだけといえるのだ。

最終回にどれほどの金額を支払わないと自分の車にならないのかは、以下の一覧表を参考にして欲しい。

車種 定価 5年後の残価(据え置き分)
N-BOX 2,064,070円 698,100円
フィット 1,845,110円 515,460円
ヴェゼル 2,634,565円 842,778円
ステップワゴン 3,801,090円 1,237,650円

※参照:ホンダ公式ホームページ「残価設定型クレジット(残クレ)」より

それぞれ頭金0円で計算したものだが、例えばN-BOXなら5年間の支払いが終わった後に、約70万円を支払わないと自分の車にならない。

自分の車にするためには、

  • 設定した残価の一括払い
  • 残価から再度残クレ契約→再度満了後一括払い

上記2つの方法があるが、5年の支払いを終えた後に再びローンを組まなければいけないのは気持ち的にもあまり良いものではないだろう。

デメリット3.対象車種が限定されている

残クレは月々の支払金額を抑えることができるが、金利は人気車種と不人気車種で異なると述べた。

しかしそれだけではなく、中には「ラインナップにはあるのに適用されない」というものもあるのだ。

例えばマツダの残クレである「スカイプラン」を見てみると、対象車種は下図のようになっている。

マツダのスカイプラン適応車種

マツダのスカイプラン適応車種

2021年4月現在

このように、実に10車種以上もの車がマツダの残クレ(スカイプラン)の対象外とされているため、そもそも利用できない可能性があることは知っておいてほしい。

ただし基本的に街中でよく見かけるような人気車種に関しては、残クレの対象となるのは間違いないと思っても良いだろう。

デメリット4.「カスタム不可」「走行距離〇㎞以内」など、制限がある

残クレで契約をしてしまうと、先ほども述べたように「借り物」になってしまう。

予め設定されている残価というのは、契約終了時のその車の価値であるため、その価値を著しく下げるようなことはできないのだ。

そして満了後の価値を確実に残すために、

 

  • カスタム不可
  • 走行距離は月間〇㎞以内

などの制限をされるのだ。

カスタムに関してはメーカーやディーラーの純正品を「購入時に合算させていればOK」だが、それ以外に「後から付けた」というものはアウトであり、満了後には取り外して車の返却をしなければならない。

そして取り外し後のキズなどがある場合には、ペナルティとして追加金が発生する可能性が高い。

また走行距離に関しても同様で、契約時に「この距離しか走りません」という約束を交わす。

それは契約内容にも書かれているため、仮にオーバーしてしまった場合にはやはり追加金を支払う必要がある。

この走行距離の追加金に関しては、ホンダのページに載っていたのでご覧いただきたい。

ホンダ残クレ走行距離超過追加金額

ホンダ残クレ走行距離超過追加金額

出典元:ホンダファイナンシャルサービスの「残価設定型クレジット(残クレ)」より

例えば月に500㎞ずつオーバーしていた場合、5年契約では「3万㎞のオーバー」となる。

つまりこのケースでいくと、15万~30万円もの大金を追加金として支払わなければならなくなるのだ。

各社の指定距離に関しては、以下の一覧表をご覧いただきたい。

 

メーカー 月間走行距離 超過料金
トヨタ 1,000km 1キロにつき5円
日産 車種により異なる
ホンダ 車種により異なる
マツダ 1キロにつき10円
スズキ 1キロにつき5円
スバル 1キロにつき5円
ダイハツ 1キロにつき5円
三菱 車種により異なる

ほぼ全ての会社が超過料金は1キロにつき5円だが、マツダは1キロにつき10円となっている。

つまり他社の残クレよりも、距離数オーバーの時に支払う金額が倍になるので注意したい。

また日産と三菱、ホンダに関しては超過料金は車種によって異なるため、契約時に条件をよく確認しておきたい。

事故を起こした場合も超過料金が発生する

メーカーが指定する「残価」というものは、無事故で丁寧に乗り続けたときのものだ。

つまり残クレ契約中に事故を起こし「修復歴あり車」となってしまった場合、返却時に下がった価値に相当するペナルティが課せられるのだ。

もちろん、修理して見た目が綺麗になっていても請求の対象になるため、もらい事故であっても自分が損をしてしまうのは確実だ。

またぶつけたり凹んだりしたものをそのまま返却しても、状況に応じてペナルティが課せられるので注意したい。

修復歴が査定時にどれほど影響するのか、以下の記事を確認して欲しい。

デメリット5.残価率はそもそも「普通の車買取に比べて損」な場合が多い

残価率の設定は「上限まで自由にできる」というのが普通だが、月々の支払額を抑えるには目いっぱいの金額にしておく必要がある。

その限度は様々だが、おおむね5年契約で10~30%というのが一般的だ。

つまりあなたが購入する車は、5年後に元の価格の10~30%になるという理屈だ。

しかしこれこそ「大損」といえる。

というのも、実際に5年程度走行した車の買取相場は、そこまで落ちることが少ないからだ。

実際に、大手買取サービス企業で相場を調べた結果が下図である。

プリウスの残価

プリウスの残価

このように5年落ち走行5万㎞であったとしても、20~30%まで落ちることは少ないのだ。

つまり残価設定という名で「安く買い叩かれている」ということである。

デメリット6.営業マンから「カモ」という印象を持たれる

ここまで説明してきたデメリットからも分かるように、残クレは損してしまうことがほとんどだ。

つまり特別な理由なく契約してしまう人は、悪い言い方をすると「思考停止に陥っており、営業マンの言いなり」ということになってしまう。

そうすると困るのが「営業マンにカモだと思われること」である。

実際に筆者自身もそうだったのだが、お客様が何も考えずにこちらの提案に乗って残クレの契約をしてくれると、「このお客様は今後こちらの良いように買い替えや整備を進めさせてくれる」と思ってしまう。

それはどの営業マンでも同じであるため、契約後も不必要な整備や点検、そして用品などを売りつけようとしてくる可能性は極めて高いといえる。

実際、残クレ契約とメンテナンスパック加入で値引きをすると謳っている販売店もあるが、それこそディーラーにとって「カモ」だろう。

もちろんそのような営業マンばかりではないが、あなたがカモにならないためにも基本的に残クレはオススメできない。

以上、デメリットをすべて解説してきたが、残クレは月々定額払のレンタカーのようなものだ。

支払いが抑えられるというメリットと引き換えに、あらゆるデメリットを受け入れなければいけない。

もし「月々の支払額を抑えたい」というのが最大の目的なら、ローンで車の購入をするのがオススメだ。

もちろん金利キャンペーンなどの条件によっては残クレでも問題ないのだが、契約するローン次第では月々の支払いを大幅に抑えることが可能なのだ。

そこで次章では、ローンによる車の購入が残クレよりもどの程度お得になるのか、試算結果を紹介していこう。

4.月々の支払額を少なくしたいなら「マイカーローン」でもいい

ローンの大きな特徴としては、残クレとは異なり「借りるではなく、お金を借りて車を自分のものにする」ということだ。

もちろん完済するまで所有権はローン会社になってしまうが、返却する必要はない。

早速、下記に残クレで「最後に一括購入する」という前提のもと、マイカーローンと金額を比較した結果を載せておくので、ご覧いただきたい。

残クレとローン購入は支払総額に大きな差がある

残クレとマイカーローンの比較

残クレとマイカーローンの比較

※シミュレーションの条件

同じ車を購入した支払総額をみると、残クレを選択した場合になんと13万円以上もの損をすることが分かった。

また今回は金額が240万円程度であったが、車購入のボリュームゾーンである300~400万円になる場合には、より大きな損をすることになる。

そして月々の支払額について見てみると下記のようになった。

月々の支払金額は残クレが有利

残クレとマイカーローンの月々の支払いの比較

残クレとマイカーローンの月々の支払いの比較

月々約4,500円程度ローンの方が高い結果となり決して無視できる金額ではない。

しかし何度もお伝えした通り、残クレは支払回数が終了したら車を返却しなければいけない。

ローンはそのまま自分の所有物にできるので、月4,500円程度で確実に自分の車になるのであれば、正直なところお得といえるだろう。

また残クレは頭金を3年または5年後にスライドするイメージというのは既にお伝えした通りだ。

結局まとまった金額を支払わなければいけないのであれば、ローン契約時に頭金を払ってしまうというのも手だ。

例えば上記画像の条件で、頭金として端数分の41万円を入れたとする。

すると毎月の支払いは35,406円となり、残クレの38,100円を下回ることになる。

もちろんローン購入であれば最終支払い後に残価などないため、設定した支払回数が終われば追加料金なしで良い。

走行距離による超過料金もないので、完全に自分の車として乗ることが可能だ。

ここまでの説明をカンタンにまとめると、以下の3つとなる。

  • ローン購入なら支払い終了後車を自分のものにできる
  • 支払総額は残クレより超低金利ローンの方が安くなる
  • 月々の支払額はローンの方が若干高くなるが、頭金を入れれば解決する

つまり、超低金利ローンさえ見つけることができれば圧倒的にローンで車購入する方がお得ということだ。

そこで以下に、筆者がオススメするマイカーローンを2つ紹介しておくので、ぜひご覧いただきたい。

筆者がオススメする2つのマイカーローン

筆者がオススメするマイカーローンは、

オススメのマイカーローン2つ

である。

それぞれの特徴は以下の表にまとめてあるので目を通してほしい。

ローン会社 金利 最低借入期間 最長借入期間 最低借入金額(万円) 最高借入金額(万円) その他の特徴
三菱UFJ銀行のマイカーローン 2.975※変動金利 6か月 10年(120か月) 50 1,000 ・事前審査回答は最短で即日
・繰り上げ返済の手数料無料
・借り替えもOK
損保ジャパン日本興亜のマイカーローン 1.95~2.95%
(固定)
6か月 10年(120か月) 20 1,000 ・固定金利のため不安が解消される
・土日祝日も審査してくれる

※2021年4月現在の比較結果

双方超大手企業であり、正確かつ確実な審査をしてくれる上、金融機関としても抜群の安心感を誇っている。

そしてあなたが会社員など「安定的な収入を持っている」と判断される場合には、基本的に通過するため安心してほしい。

またディーラーのローンは残クレと同等程度の金利であることが多いため、今お見せしている金利の方が低い場合がほとんどなのだ。

他の金融機関とは比較にならないほどの安心感と、確実に残クレよりも低い金利であるため、ぜひ残クレではなくこちらを利用することがオススメである。

そしてこれまでの説明からローンで車購入をする意思が固まったかと思うが、最後に「借入金額を少なくして、月々の支払額を確実に抑える方法」についても紹介していこう。

5.【下取り車があるなら!】高く売ることでよりお得になる

あなたは車購入をするとき、今乗っている車を下取りに出そうとしていないだろうか。

それでは高く売ることができない。

というのもディーラーへの下取りは、買取専門店の買取よりも安くなる場合が多いからだ。

その理由は単純で、各業者の事業内容に関係している。

ディーラーは新車の登録・販売が主な事業であり、中古車の販売にあまり注力していないため、どうしても下取り価格が安くなってしまうのだ。

逆に買取専門店は買い取った車を中古車として再販しなければならないため、在庫車の確保に必死であり、結果的に下取りよりも高く車買取してくれるのだ。

そんな買取専門店を複数社競合させると、実は最高額を引き出せるのだが、正直なところ「面倒くさい」というのが本音だろう。

そこで筆者としては、「車一括査定」というサービスをオススメしている。

サービスの詳細は以下にしていくが、簡単な申し込みをするだけで一気に複数社を競合させることができるのだ。

賢くラクして高く車を売るなら「車一括査定」がベスト

車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。

主要な車一括査定6つをまず見てほしい。

下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。

車一括査定の比較表

車一括査定の比較表

それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば

  • カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
  • 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
  • ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
  • ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
  • カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
  • ナビクル車査定は買取業者を厳選している

という特徴に気付くことができるだろう。

実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。

といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。

そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。

車一括査定のオススメは「カーセンサー」

最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。

なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。

カーセンサー

依頼でポイントがもらえる「楽天オート」

楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。

そして得られるポイントは

  • 申し込みをして5ポイント
  • 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント

であり、ハードルがとても低い。

提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。

楽天オート

買取業者からの電話なし「ユーカーパック」

ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。

ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。

この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。

さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。

ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある

ユーカーパック

以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。

ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。

そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。

申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。

そのため、ぜひ一度試してみてほしい。

「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。

6.まとめ

以上、「残クレとは」というテーマで解説してきたが、最後に当ページの内容をまとめておこう。

  • 残クレで月々の支払額を抑えられるのは事実
  • 残クレのメリットは「支払額を抑えられる」「高級車が狙える」「短期で新しい車に乗り換えれる」などがある
  • 残クレのデメリットは「金利が高く、自分の車にならない」ということの他に「乗り方次第では超過料金が発生する」などがある
  • 残クレに頼らずとも、ローンでも十分に月々の支払額を抑えられるほか、最後に自分の所有物にできる
  • 下取り車がある場合には、車一括査定「 カーセンサー 」を利用することで、さらに月々の支払額を抑えることができる

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