SBI証券は、口座開設数700万件を突破している人気の高い証券会社です。手数料が安く取扱金融商品が多いことから、口座開設を検討している方も多いでしょう。
しかし、「SBI証券って実際の評判はどうなの?」「SBI証券で取引を始めるメリットってなに?」などの疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
そこで本記事では、SBI証券の特徴や口座開設を行うメリット・デメリット、実際の評判・口コミについて解説します。記事の後半では、SBI証券がおすすめの人や最新のキャンペーン情報、具体的な口座開設の流れについても紹介しています。
SBI証券の口座開設を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
SBI証券の特徴
口座開設数 | 約840万口座(2022年7月時点) |
米国株式取扱銘柄数 | 約5,000銘柄(2022年1月時点) |
IPO取扱銘柄数 | 約85社(2022年1月時点) |
最低取引額 | 100円 |
対応サービス | NISA・つみたてNISA・iDeCo |
SBI証券は2022年1月時点で、株式会社SBI証券が運営する840万以上の口座開設数を誇る証券会社です。NISA口座は246万口座、預かり資産残高が約21兆円を超えており、ネット証券の中でもトップクラスに利用されている業者です。
手数料が安いことからネット証券で初めて取引を実施する方から、ベテラントレーダーまで、幅広いユーザーニーズを抑える総合力の高さで人気を集めています。
また、日本株から世界9カ国以上の外国株・投資信託・FXまで、さまざまな金融商品を取り扱っています。取引を行う度にTポイントが貯まるサービスもあるため、Tポイントを集めている方にもおすすめです。
さらに、スタンダードプラン・アクティブプランいずれも、業界トップクラスの手数料を誇ります。25歳以下のユーザーは、実質無料で国内株現物取引を実施できます。SBI証券は展開しているサービスも幅広く、自由度の高い取引環境を期待できるでしょう。
メリット
SBI証券で口座開設・取引を行うメリットは、以下の6つです。
取扱金融商品が幅広い
SBI証券は国内株・外国株・ETF・REIT・先物取引など、さまざまな金融商品を取り扱っています。特に米国株の取引数が多く、2022年1月時点で5,000銘柄を超えています。
SBI証券で米国株を取引することで、最小0ドルの手数料無料取引や米国貸株サービスにより、リアルタイムで金利受け取りが可能です。国内株だけではなく、取扱数が豊富な米国株をポートフォリオに組み込むことで、リスクヘッジを施せるでしょう。
また、SBI証券は取扱う外国株式の種類も豊富です。韓国株に関しては、国内大手ネット証券会社の中では、SBI証券しか取り扱いがありません。国内ネット証券会社は平均的に3〜5カ国の株式取扱となるため、外国株式メインに取引を考えている場合は、嬉しい内容と言えるでしょう。
NISA口座も対応可能
SBI証券はNISA口座にも対応しており、ネット証券トップクラスの2022年1月時点で180万口座を超えています。ETFを除く、国内株式・海外ETFは手数料無料で取引可能です。
また、SBI証券では年間投資額120万円までが非課税の「一般NISA」と年間投資額40万円が非課税になる「つみたてNISA」の2種類となります。
NISA取引はワンコインで始められ、複数銘柄の設定を一括でできるため、隙間時間に無駄なく運用が可能です。さらに、NISA口座で取引して得た利益は、対象期間(5年)と限度額に達するまでは、非課税で運用できます。
税金を必要最小限に抑えて投資を考えている場合は、SBI証券のNISA口座を利用すると良いでしょう。
取引手数料が安い
SBI証券は取引手数料の安さに定評があります。SBI証券の取引で発生する手数料は、以下2つのプランによって異なります。
- スタンダードプラン:1約定制
- アクティブプラン:1日定額制
スタンダードプランでは、一回の取引ごとに手数料が発生しますが、他の証券会社に比べると非常に低い水準です。大手国内ネット証券会社と手数料を比較してみると以下の通りです。
約定代金 | SBI証券 | 楽天証券 | LINE証券 | DMM株 | マネックス証券 | auカブコム証券 |
5万円まで | 55円 | 55円 | 55円 | 55円 | 110円 | 99円 |
10万円まで | 99円 | 99円 | 99円 | 88円 | 110円 | 99円 |
20万円まで | 115円 | 115円 | 115円 | 106円 | 198円 | 198円 |
50万円まで | 275円 | 275円 | 275円 | 198円 | 495円 | 275円 |
100万円まで | 535円 | 535円 | 535円 | 374円 | 成行:1,100円 指値:1,650円 | 1,089円 |
150万円まで | 640円 | 640円 | 640円 | 374円 | 成行:0.11% 指値:0.165% | 1,584円 |
3,000万円まで | 1,013円 | 1,013円 | 1,013円 | 880円 | 成行:0.11% 指値:0.165% | 4,059円 |
3,000万円超 | 1,070円 | 1,070円 | 1,070円 | 880円 | 成行:0.11% 指値:0.165% | 4,059円 |
SBI証券とauカブコム証券を比べると、100万円までなら2倍、3,000万円までなら4倍もの違いが存在します。多くの証券会社と比較しても、1約定制のSBI証券はトップクラスに手数料が安いです。
また、国内株式の取引でアクティブプランを選択する場合、1日あたり100万円までは取引回数に関わらず、手数料が無料になります。他の国内ネット証券会社と比較してみると、下記の通りです。
1日の取引合計額 | SBI証券 | 楽天証券 | 松井証券 | マネックス証券 |
〜50万円 | 0円 | 0円 | 0円 | 550円 |
〜100万円 | 0円 | 0円 | 1,100円 | 550円 |
〜200万円 | 1,278円 | 2,200円 | 2,200円 | 2,750円 |
他の国内大手ネット証券会社と比べても、手数料水準は非常に低いことがわかります。100万円以上の取引を考えていない場合、アクティブプランを活用することで、手数料無料で取引を進めることが可能です。
IPOの実績も豊富
SBI証券はIPOに関しても豊富な実績があり、85以上の銘柄を取り扱っています。IPOとは、「Initial Public Offering」の略で、新規公開株や新規上場株式の総称です。IPOは上場した瞬間に株式を得られるため、高い確率で利益を獲得できる投資方法です。
たとえば、上場見込みのある新規公開株を購入し、上場した当日に売りに出すことで、多くの利益を得られるでしょう。
また、85の取引銘柄数は国内大手証券会社の中でも多く、全新規上場企業数の90%以上を占めています。IPOは口座開設数が多いため、抽選時のユーザーが多い反面、取扱銘柄も豊富に存在するため、購入できる可能性が高いです。
さらに、SBI証券は抽選に外れた場合でも「チャレンジポイント」が付与されます。チャレンジポイントは次回のIPO抽選時、ポイント数に応じて抽選確率が上がる仕組みです。
そのため、IPO抽選へ積極的に取り組むことで、チャレンジポイントが貯まり、希望する投資先に当選しやすくなります。IPO投資初心者の方でも、安定した利益を獲得しやすいです。
SBI証券のNISA口座からでもIPO銘柄の購入ができるため、最大20.315%分を非課税にできます。SBI証券でIPO銘柄を購入するだけで、税金対策になる点もメリットと言えるでしょう。
機能性の高いアプリを利用できる
SBI証券は投資に関連する、下記3つのアプリを提供しています。
- SBI証券 株アプリ
- SBI証券 米国株アプリ
- かんたん積立アプリ
スマートフォン専用アプリにも関わらず、高い機能性を搭載しており、初めて投資する方でも直感的に利用できるようわかりやすいUIが特徴です。
アプリ内には、分析・ランキング・各種ニュースなど、取引から情報収集ツールとして利用できます。外出中でも市場を細かく確認できるため、SBI証券を利用するメリットと言えるでしょう。
また、「HYPER SBI」と呼ばれるPC専用ツールでは、通常注文からスピード取引、個別銘柄の情報収集など、幅広い用途で利用できます。20銘柄の情報を分割して1画面で閲覧できるため、投資初心者からベテランまで活用できるツールです。
SBI証券で提供しているアプリ・ツールは全て無料となるため、コストをかけることなく高い操作環境を構築できます。
Tポイント・Pontaポイントが貯まる、使える
SBI証券では特定の金融商品の取引を行うことで、保有額に応じてTポイントやPontaポイントを獲得できます。
また、つみたてNISAを利用した場合もTポイントの獲得ができ、アクティブトレードを希望しない場合でもポイントが貯まっていきます。株式購入や保有で貯めたポイントは、投資信託の購入が可能です。ポイントを活用して投資信託を購入することで、無駄なく資産運用を行えるでしょう。
デメリット・注意点
SBI証券で口座開設をするデメリット・注意点は、以下の3つです。
実店舗が存在しない
SBI証券には実店舗が存在しておらず、取引はインターネットだけになります。野村證券やSMBCのように実店舗から取引ができないため、全て自分の判断で進める必要があります。
そのため、株式投資経験が浅い方でも「どの金融商品をどれくらい購入するか」や「どのタイミングで売買を実行するか」など、細かい調整が必要です。
ただし、SBI証券は店舗が無い分、運営に必要なランニングコストを一切かけていないため、取引に必要な手数料が安く設定されています。コンサルティングが無い分、経験を積めばアドバイザーの希望する銘柄を購入する必要がありません。
SBI証券は実店舗がないだけでWebからの情報提供やメール・電話応対などのカスタマーサービスは充実しています。万全の状態でサービスを提供しているため、安心して取引できるでしょう。
デモ口座がない
SBI証券にはデモ口座が存在していないため、事前に取引環境を確かめることができません。デモ口座とは、仮想口座と資産を利用して、お試しで本番と同じように取引ができるサービスです。
株式投資の経験がない場合、事前にデモ口座で感覚を掴むことで、本当の環境でもスムーズに取引ができます。一方、SBI証券はデモ口座を用意していないため、初めて取引を行う方でもいきなり本番スタートとなります。
実際に市場がどのように表示されるのか、ツールをどう使用すればいいのかわからない点はデメリットと言えるでしょう。ただし、SBI証券は少ない資産で取引を始められます。投資経験が少ない場合は、少額の資産でコツコツと取引を進めることをおすすめします。
日本株と外国株が別のアプリからの取引
SBI証券が提供するスマホアプリは非常に利便性の高いツールですが、日本株と外国株は別のアプリから取引することになります。
同じ投資サービスにも関わらず、別々のアプリになっているため、混乱してしまう恐れがあります。
また、日本株・外国株を取り扱う大手国内ネット証券会社の多くが、一つのアプリにまとめられており、切り替える手間がない分、他社アプリの方が使いやすいと感じる可能性が高いです。
ただし、PC版ツールであれば一つの画面で管理でき、別の金融資産と同時にポートフォリオを確認できます。日本株と外国株を同時に保有している場合は、PC版を利用して確認すると良いでしょう。
SBI証券の評判・口コミ
良い評判・口コミ
SBI証券に関する良い評判・口コミで最も多い内容は、手数料の安さでした。アクティブトレードであれば、100万円以下の取引は何度実施しても手数料がかからないため、投資初心者からベテランまで人気があるようです。
また、SBI証券はつみたてNISAも対応しているため、非課税枠を大きく増やせます。
悪い評判・口コミ
SBI証券は多くのユーザーから支持されている証券会社ではありますが、サーバーがよく停止するという口コミが多いです。そのため、専業トレーダーの方やスマホアプリ中心に取引を実施している場合、サーバー接続の悪さに不満を感じているようです。
SBI証券がおすすめの人
SBI証券がおすすめの人は、以下の通りです。
- 手数料を抑えて取引したい人
- 25歳以下の人
- IPO投資をしたい人
- 大手ネット証券会社で取引したい人
- Tポイント、Pontaポイントを貯めたい人
SBI証券は国内トップクラスの口座開設数を誇るだけではなく、さまざまな金融商品を取り扱い、安価な手数料で取引を進められます。これまでの口座開設数とメール・電話・チャットなど、手厚いサポートを提供しているため、初めて株式投資にチャレンジする人でも安心して始められます。
また、SBI証券は国内大手ネット証券会社の中でも取引手数料が安いです。アクティブプランに関しては1日100万円以下の取引であれば、手数料が発生することはありません。
さらに、25歳以下の人であれば、国内株式現物手数料が実質無料です。対象年齢の方で、頻繁に取引を行う場合は、非常に助かるポイントと言えるでしょう。対象の金融商品取引を進めることで、TポイントやPontaを貯められます。
貯めた各種ポイントは投資信託の買付に利用できるため、普段からポイントを貯めている人から、投資信託の購入を考えている人におすすめです。
最新のキャンペーン情報
SBI証券が2022年2月時点で開催しているキャンペーンは、以下の通りです。
- <12日間限定>選べるプレゼント!FX取引応援キャンペーン
- 【最大100,000ポイント】ハズレなし!当社への投信お乗り換えが超おトクキャンペーン
- 個人向け国債キャンペーン
- NASDAQ-100上場カウントダウン!NYダウ取引手数料最大5,000円還元!
- 【始めるならいま!】SBI証券から三井住友カードを申し込むと年間最大29,000円相当がもらえるキャンペーン実施中!
- 【好評につき再び開催】デイトレードするならSBI証券で!日計り信用取引回転キャンペーン
- 最大10万円分のAmazonギフト券が当たる!&もれなく100円分のAmazonギフト券がもらえる!Wキャンペーン
- NISA・つみたてNISAの金融機関変更完了で1,000名様に2,000円当たる!NISA・つみたてNISA乗換キャンペーン
全8種類のキャンペーンが開催されており、キャッシュバックや現金を獲得できます。
特に「【最大100,000ポイント】ハズレなし!当社への投信お乗り換えが超おトクキャンペーン」は、ハズレのないお得なキャンペーンになっているので、乗り換えを検討している場合には、エントリーしておきたいキャンペーンです。
複数のキャンペーンを展開していることで、初心者の方でも楽しみながら取引を進められるでしょう。
口座開設の流れ
口座開設の申込
SBI証券の口座を開設する際は、公式HPから「口座開設に進む」を選択しましょう。メールアドレスと2段階認証コードを入力することで、利用規約が表示されます。
SBI証券の口座開設方法は「ネットで口座開設」と「郵送で口座開設」の2種類用意されているため、いずれか好きなタイプを選択しましょう。本記事では、簡単にオンラインで簡単に口座を開設できる「ネットで口座開設」を用いて解説します。
自分の好きな口座タイプを選択すると、「ユーザーネーム」と「ログインパスワード」が表示されますので、忘れずにメモしておきましょう。
本人確認書類の提出
SBI証券の管理画面から、先ほど入手したユーザーネームとログインパスワードを入力することで、ログインに進めます。現在の口座開設状況が表示されますので「本人確認書類の提出」を選択し、次に進みます。
必要な書類と対象は以下の通りです。
対象 | 必要提出書類 |
スマホで書類と顔の確認ができる場合 | ・マイナンバーカード(1点のみ) ・マイナンバー通知カード+運転免許証 |
上記以外の場合 | ・マイナンバーカード+本人確認書類1点 ・通知カード+本人確認書類2点 |
マイナンバーカードがあれば、インターネットから簡単に提出が可能です。ただし、マイナンバーカード以外の本人確認書類は、必ず2点以上必要となります。
口座開設前にマイナンバーカードを用意しておくと、スムーズに手続きを進められるでしょう。
審査
本人確認書類の提出が完了した後は、SBI証券側で審査が行われます。審査中に細かい個人情報の入力ができるため、システムにログインして入力を進めましょう。
口座開設完了
問題なく口座開設の審査が終了した後は、最初に登録したメールアドレス宛に審査完了の連絡が届きます。このメールが届いた時点で完全に口座開設は完了しているため、すぐにでも取引を始められます。
SBI証券に関するよくある質問
SBI証券で取引を進めるにあたって、以下5つのよくある質問を解説します。
SBI証券はスマホでも使える?
SBI証券はスマホからでも問題なく取引が可能です。スマホ専用アプリは3種類展開しているため、自身のトレードスタイルに合わせて選択可能です。
また、スマホアプリでは取引はもちろんのこと、最新情報や銘柄ごとのランキング情報も確認できます。プッシュ通知と連動しているため、必要な情報をすぐに把握できるでしょう。
デモ口座はある?
SBI証券にデモ口座はありません。本口座を開設完了した後も、デモ口座を利用した取引はできませんので、あらかじめ注意が必要です。
しかし、SBI証券は取引に必要な資金や手数料が低く設定されているため、少額の資産で取引を始められます。
ログインする方法は?
SBI証券は公式HPからログインが可能です。ログインの際は申込時に取得した、ユーザーネームとログインパスワードが必要になるため、事前に用意しておきましょう。
取引可能な時間帯は?
SBI証券の取引可能な時間帯は「08:20〜23:59」になります。また、08:20〜16:00までをデイタイムセッション、16:30〜23:59までをナイトタイムと呼びます。
SBI証券はリアルタイムで取引可能です。そのため、重要経済指標発表後も機会を逃すことなく、取引を続けられます。
取り扱いのある金融商品は?
SBI証券で取扱のある金融商品は、以下の通りです。
- 国内株式
- 海外株式
- 投資信託
- 債権
- 外国為替
- 先物・オプション
- CFD
- 現物(eワラント、金・銀・プラチナ)
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 保険
10種類もの金融商品を取り扱っているため、自身のトレードスタイルに合わせて選択できます。
まとめ:総合力の高いSBI証券で口座開設をしてみよう!
以上、SBI証券の特徴や口座開設を行うメリット・デメリット、実際の評判・口コミについて解説しました。
SBI証券は国内大手ネット証券会社の中でも、トップクラスの金融商品取引量・手数料の安さを提供しています。
証券会社の口座開設を考えている場合、総合力の高いSBI証券を選択してみてはいかがでしょうか?