「ふるさと納税の際にふるさとチョイスを検討している。」
「ふるさとチョイスでお得にふるさと納税をする方法を知りたい。」
そのような方向けに、本記事ではふるさと納税サイトの「ふるさとチョイス」について徹底調査しました。
全国1,788自治体(2022年11月現在)に対応した「ふるさとチョイス」は、46万点以上(2022年11月現在)の名産品から選べます。
他のふるさとの納税サイトと比較し、どんな特徴を持っているのか。メリットやデメリット、お得なキャンペーンや人気ランキングを解説しました。
実際に利用した方の口コミや評価についても調査したので、ふるさと納税の際にどのサイトを利用しようか迷っている場合は参考にしてください。
ふるさと納税とは
ふるさと納税は、自分の選んだ自治体に対する寄付です。自己負担2,000円以外を控除対象とし、所得税や住民税が軽減されます。
年収や家族構成で控除額が変わり、所得税なら確定申告後1~2ヶ月、住民税なら翌年度からの控除。
確定申告をしない場合はワンストップ特例制度を利用し、住民税から控除してもらう方法もあります。
ただし、全額控除となる年間上限額は決まっているため、上限額を超えた寄付は控除対象となりません。
寄付上限額例
- 年収500万/共働き・高校生の子供1人:49,000円
- 年収700万/妻+小学生の子供1人:86,000円
*住宅ローンや医療費控除を受けている人、年金収入や自営業者は上限額も異なります。
*出典「総務省ふるさと納税ポータルサイト」
ふるさとチョイスの特徴・メリット

「ふるさとチョイス」は、返礼品を食事や買い物に使える「電子感謝券」で受け取ることもできます。
みんなの寄付先もリアルタイムに地図上で確認できるので、自治体選びの目安になるかもしれません。さらに自治体・自治体職員・事業者など3者に分け、「ふるさとチョイスAWARD」と呼ばれる賞を創設。
「未来につながるまちづくり部門」「チョイス自治体職員部門」「チョイスルーキー部門」「チョイス事業者部門」の4部門を作り、ふるさと納税を支える仕組みを応援しています。
では、ふるさとチョイスの代表的な3つのポイントを解説します。
それぞれ詳しい特徴やメリットを説明しているので、利用をする前に確認しておきましょう。
掲載返礼数が圧倒的に多い

「ふるさとチョイス」の人気は、何と言っても掲載される返礼品の多さです。自治体の状況により変動しますが、他サイトと比べ圧倒的な掲載数を誇ります。
有名サイトで5~6万点掲載。そこを基準にすると、6~7倍近い返礼品が掲載されています。
牛肉からソーセージまで、肉類だけで約57,000点。ぶどうや苺などの果物類なら約3万点。ビールや焼酎などの酒類なら約28,000点。
他にも魚貝類は約39,000点、野菜類なら約16,000点です。
例)
- 天然鯛しゃぶセット
- 抹茶風味ソイプロテイン
- 災害備蓄品
- あこや貝のイヤリング(約9.5mm珠)
- 高級ホテルの宿泊券1泊2日
- マングローブのカヌー体験
47都道府県、ご当地それぞれの魅力ある名産品も勢ぞろい。返礼品数が多ければ多いほど、選ぶ楽しみも増えます。
「自治体の返礼品には期待できない。」
「自分の好みを探せるとは思えない。」
そのようにお考えの方であっても、掲載数の多い「ふるさとチョイス」なら、必ず気に入った返礼品が見つかります。
見た目を気にしない場合には、「訳あり品」も選択肢に加えてみましょう。
- 天候の影響で形が不揃い
- 災害が原因で納品先が見つからない
- 作っている途中に傷が入った
など、さまざまな理由で市場へ流通せず、廃棄せざるを得ない「訳あり品」。
規格外でも味はまったく劣りません。自分や家族へのご褒美にもなり、生産者の支援にもつながります。
1度の寄付で何度も楽しめる定期便
「何度も選んで申し込む手間を省きたい」という場合は、「ふるさとチョイス」定期便を利用しましょう。
定期便は、決められた期間や回数に分け返礼品を配送してくれます。専門家がこれまでの経験を活かし、プロの目で選んだ名産品を並べています。
1週間~10日程度で届く返礼品
選んだ名産品の種類によっては、天候や環境の影響で、手元に届くまで2週間~1ヶ月以上待つこともあります。
「早く送って欲しい」という場合は、発送の早い返礼品に申し込みましょう。
肉や魚介類、加工品やスイーツも、通常より早く味わえます。
思いやり型返礼品
「ふるさとチョイス」では寄付者が返礼品を受け取るのではなく、困っている方に支援を届ける取り組みを始めています。
思いやり型返礼品の例
- 障がい者施設で作られた製品に申し込む
- サービスや物を寄贈(車椅子など)
- NPOや職業訓練学校への協賛
- 高齢者のためのイベント(雪かきや草取り)
例えば豪雪地帯の雪かき。除雪サービス事業では社会福祉協議会を通じ、玄関先から公道まで1~1.5mほどを除雪。
「雪が降り積もって外へ出られない」、「1人では雪かきできない」、そんな高齢者にために、人件費や除雪重機の費用を負担します。
ふるさとチョイス限定の返礼品がある
掲載数もさることながら、他のポータルサイトでは取り扱われない、「ふるさとチョイス限定」の返礼品もあります。
その数、なんと約18,000点(2021年12月時点)
A4・A5ランクの和牛ステーキから、季節限定の果物まで、ここでしか手に入らない返礼品を注文可能です。
「ふるさとチョイス」だからこその魅力あふれる名産品に出会えます。
例)
- スムージードレッシング3本セット
- 和牛モモ肉ローストビーフ&スチームサラダ
- 特製おせち二段重
- 釣り船の乗船券
- 空き家管理代行サービス
- ふるさとのお墓掃除
けもの道の散策とバーベキューツアーやプロカメラマンによる写真撮影など、主催者側の開催日程に合わせなければならない場合もあります。
人間ドックや出張料理、ドローン操縦学習や高齢者の送迎支援などアイデア満載の返礼品があり、「ふるさとチョイス」ならではの特徴ある限定品を探せます。
掲載数も多いため、「チョイス限定の品」からカテゴリーを選び、対象の返礼品を確認してみましょう。現地へ行かなければ味わえない特産品や、希少性の高い名産品も充実。
掲載自治体数の多い「ふるさとチョイス」でなければ、手に入らないものも多くあります。
寄付の種類が豊富

返礼品の種類も、食品や伝統工芸品などの名産品だけではありません。
旅行クーポンやイベントのチケット、会員証やカタログギフトまで、ありとあらゆる寄付を申し込めます。
そんな「ふるさとチョイス」の見逃せない寄付先が、使い道から選ぶ「ガバメントクラウドファンディング®」です。
「ガバメント」=行政府
「クラウドファンディング=資金調達」
つまり自治体が示す施策の使い道に対し、ふるさと納税で寄付するという方法です。
登録されているプロジェクトは約1,400。
実施した自治体数は450を超えました。
*2021年9月時点
例)
- 犬の殺処分ゼロを目指す
- 子供食堂応援プロジェクト
- 鉄道事業の存続登山道の整備
- 豪雨被害のボランティア
- 支援障がい者就労体験サポート
出身地や居住地、応援したい取り組みに寄付し、課題を克服するための支援を実施可能です。
目標金額に達しなかった場合も、返金はありません。集めた寄付金の範囲内で、自治体が責任を持って事業を遂行。
動物愛護や子育て支援、文化や芸術振興から、地域産業や自然保護まで、共感したプロジェクトを後押しできます。
自治体は、「ふるさとチョイス」から受けた寄付金の使い道を報告します。
例えば乳幼児一貫教育施設の遊具購入や新規就農者支援、看護師確保対策事業や防災ラジオの設置など。活用方法や運営状況を公表しているので、自分の寄付がどのように使われたかを確認できます。
生産者の声やレポートもYouTubeにアップしているので、ふるさと納税に関わる方の想いを感じられるでしょう。支援した証明が欲しい場合は、サンゴ保護に対するサンゴ株主や捜索救助犬協会への寄付で感謝状を発行できます。
各地の名産品ではなく、別の形で返礼品を受け取る方法もあります。
返礼品のない寄付もあり、アルパカのエサや全国中学校スキー大会開催応援、母校応援プロジェクトなど、地域ならではの課題に対するサポートも可能です。
災害支援を特集したページもあり、噴火・豪雪・地震・台風・豪雨・土砂崩れ・山林火災・竜巻など、災害名から寄付先を決められます。
特徴的な3つのメリットの他、選べる決済手段は11種類。
自治体によって決済手段も変わりますが、クレジットカードやAmazon Pay、メルペイやコンビニ決済など、都合に合わせて利用してみましょう。
デメリット
「ふるさとチョイス」のメリットについて理解したら、デメリットも確認しておきましょう。
WEB上から簡単に申し込めるからこそ、あらかじめ知っておきたいポイントもあります。
独自のポイント還元がない
他のポータルサイトは、利用者に対するポイント還元があります。
例えば「ふるなび」のAmazonギフト。返礼品の申込額に応じ「ふるなびコイン」が付与され、そのコインをAmazonギフトやPayPay残高に交換できます。
「楽天ふるさと納税」であれば楽天ポイント。楽天市場内での買い物や楽天銀行の手数料、楽天トラベルでの旅行費用に利用可能です。「ふるさとチョイス」は、他のポータルサイトに見られるポイント還元がありません。
そのためポイントを貯めたい人には不向き。
普通の買い物と同じように、ふるさと納税にポイントを求める場合は、別のポータルサイトをおすすめします。返礼品を受け取らない代わりに、自治体で使えるチョイスポイントを導入する制度もあります。
これは通常のポイントとは違い、先に寄付をし、自分のタイミングでポイントを受け取れる制度です。
自治体ごとに付与される最低金額や有効期限があり、期限内であれば、貯めたポイントを名産品と交換できます。
ただし、導入する自治体や交換できるお礼の品も限定的です。
掲載数が多いため、返礼品を選ぶときに迷いやすい
掲載数の多さは「ふるさとチョイス」のメリットですが、だからこそデメリットにもなり得ます。
掲載されている返礼品は37万点以上。カテゴリー別に分類され、選べる種類も盛りだくさん。自治体や使い道、ランキング別に探せますが、それでも1つ1つ確認するには時間も必要です。
さらに専門家セレクトや季節ごとの特集もあり、選択肢の多さに迷いも生まれるでしょう。具体的なブランドや産地指定があれば、サイト上部の検索窓から探せますが、人気商品も多く、返礼品選びは負担になるかもしれません。
「いろいろ見比べたい」、「プレゼント選びが好き」という場合であれば、掲載数の多さも問題にならないはずです。
しかし、「何を選べば良いかわからない」という方にとっては、難しいと感じられるかもしれません。生産地や決済方法、自分の趣味や家族の意見など、じっくり確認したい方にも不向きでしょう。
比較対象が多いゆえに、絞りきれない可能性もあります。
返礼品の種類や写真に目移りする場合は、思い切って寄付金額から選ぶのもおすすめです。
指定した金額の範囲内で、寄付金の最低金額や最高金額の順に表示されるので、控除上限額に合わせた返礼品を選ぶほうが早いかもしれません。
もしくはサイト上部の「注目ワード」で検索するという方法もあります。「定期便」「いくら」「カニ」など、季節的に人気の高い返礼品も多く、いろいろと探す手間を省けます。
迷ったときの対策
たくさん候補がある場合、選んだ返礼品をお気に入り登録しておきましょう。
登録しておけば、その日のうちに決めなくても大丈夫。あとからゆっくり確認できます。
サイト内を巡るだけで終われば、もう1度最初から検索し、選び直さなければなりません。
人気ランキングを公開!ふるさとチョイスのおすすめ返礼品
(2022年11月時点)
全カテゴリーの中から、人気順ベスト3を紹介します。
ランキングは季節によって変わりますが、返礼品選びにお役立てください。
1位:黒毛和牛専門店直送黒毛和牛モリモリ切り落とし1.5kg

寄付金10,000円 黒毛和牛専門店直送黒毛和牛モリモリ切り落とし1.5kgで提供。
大ボリュームだけでなく、宮崎牛ならではの美味しさも魅力。
500gずつにパックしてくれているので、大変便利なこともおすすめポイントです。
2位:オホーツク産ホタテ玉冷大1kg

寄付金14,000円 北海道紋別市消費期限/発送日から1年稚貝(1年物)をオホーツク海に放流して4年。
シベリア大陸沿岸で生まれた流氷がオホーツク海へ流れ、春の水温上昇にともない、栄養満点の水がホタテを育てます。
さらに水温の低さと激しい海流も手伝い、養殖とは異なる天然ならではの旨味を凝縮。大粒で甘みがあり、食べ応えあるホタテを味わえます。
定番のバター焼きからマリネまで、いろいろな料理におすすめです。
人気の食べ方
- 刺身
- 海鮮丼
- グラタン
- クラムチャウダー
3位:肉屋のプロ厳選!北海道産の豚スライス4kg盛り!!(500g×8袋)

寄付金11,000円 肉屋のプロ厳選!北海道産の豚スライス4kg盛り!!(500g×8袋)
村の肉問屋が厳選してお届けする、北海道産豚肉スライスです。
保存しやすく500gずつ小分けにして届くので、料理の際も便利です。
そのまま炒めて食べるも良し!肉じゃがにするにも良し!丼ものにも最適です。
ぜひ、北海道産豚肉をご家庭で存分に堪能してください。
1~3位以外のその他ランキングの詳細はこちらをご覧ください。
サービスの使い方は?
「ふるさとチョイス」の使い方は非常に簡単です。
たった3つのステップで寄付ができます。
①控除上限額をシュミュレーション
家族構成と年収をプルダウンから選択し、上限額の目安を算出(はっきりした控除額は、「住民税決定通知書」の「寄付控除」や「税額控除」欄に記載)
②控除上限額合わせた寄付先を選ぶ
検索窓・カテゴリー・自治体・使い道などから、返礼品を選んで寄附
③ふるさと納税の申請手続き
- 寄付した自治体5つ以下→ワンストップ特例制度を利用
- 寄付した自治体6つ以上→確定申告
寄付した件数によって手続きを進め、還付や控除を受ける準備をしましょう。
WEB上の難しい操作も必要ありません。
ワンストップ特例制度
「寄付金税額控除に係る申告特例申請書」を記入し、必要書類の写しやコピーを用意します。準備した書類を期限までに自治体へ郵送しましょう。
ワンストップ特例制度を利用することで、翌年6月以降に支払う住民税が自動的に控除されます。
確定申告
「ふるさとチョイス」では、控除手続き簡素化の制度を利用できます。これまでは自治体ごとの寄付金受領証明書を受け取り、1枚ずつ貼って申請していました。
2021年以降は、「ふるさとチョイス」が発行する「寄付金控除に関する証明書」1枚で手続きできるようになり、事務的負担も軽減。
複数の証明書を保管する必要はありません。
ふるさとチョイスの口コミ・評判
ここからはふるさとチョイスの口コミ・評判情報について紹介します。
まずは良い口コミ・評判から見ていきましょう。
良い口コミ・評判
良い口コミでは、「ふるさとチョイス」の取り組みが支持されています。ZOOMでのつながりや地域に密着した対応、地元の名産品も高評価です。
悪い口コミ・評判
悪い口コミは、事務手続きや連携ツールとの関係性が中心。
掲載数も多いだけに対応が遅れ、直接的なサービスまで反映されなかったのかもしれません。現在「ふるさとチョイス」では、facebook・Twitter・line・Instagram等の公式SNSが開設されています。
その中でもTwitterにはさまざまな情報がコメントされ、サイトのアクセスや決済の状態をリアルタイムで知らせてもらえる他、キャンペーンやおすすめ品の案内もあり、ふるさと納税をより身近に感じられるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
本記事では、「ふるさとチョイス」の基本的な情報からメリット・デメリット、おすすめランキングや口コミを中心にご紹介しました。
ふるさと納税のポータルサイトはたくさんありますが、自分好みの返礼品を選ぶなら「ふるさとチョイス」がベストです。
寄付してみたい初心者から、被災地を支援するベテランまで、ポータルサイトの使いやすさも折り紙つきです。
「仕事が忙しくて、なかなか地元に帰れない。」
「遠く離れているけど、応援する気持ちを伝えたい。」
そんな方におすすめしたいのが、「ふるさとチョイス」です。被災地への応援メッセージも掲載されているので、チェックしてみましょう。
初心者向けのコンテンツも整っているため、何の心配もありません。
「ふるさとチョイス」から寄付をして、地方を元気にしましょう。